村上春樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレノルウェイの森でレズビアンセックスを見せられてもやっとしたものの、この本も最初にぱら読みするとまたあるじゃないの、フェルディナンド…。
気を取り直してじっくり読み始めてみれば、確かに今作にとってあの性描写は必要なものであった。
身を守るための精神分裂の比喩として、あちらの世界とこちらの世界。遊園地からの、自分だが自分ではない、おそらくレイプされている場面だが、俯瞰して見ている自分。
すみれもあちら側にいったのかもしれない。
「人々は荷車を引いて古戦場に行き、そこに散らばったり埋もれたりしている白骨を集められるだけ集めてきた。歴史のある国だから古戦場には不目由しない。そして町の入り口に、それらの骨を塗り込んだとても大きな門を作った。慰霊をすることによって、死んだ戦士たちが自分たちの町をまもってくれるように望んだからだ。でもね、それだけじゃ足りないんだ。門が出来上がると、彼らは生きている犬を何匹か連れてきて、その候を短剣で切った。
そしてそのまだ温かい血を門にかけた。ひからびた骨と新しい血が混じりあい、そこではじめて古い魂は呪術的な力を身につけることになる。そう考えたんだ」すみれは黙って話のつづきを待っていた。
「小説を書くのも、それに似ている。骨をいっぱい集めてきてどんな立派な門を作っても、それだけでは生きた小説にはならない。物語というのはある意味では、この世のものではないんだ。本当の物語にはこっち側とあっち側を結びつけるための、呪術的な洗礼が必要とされる」p26 -
Posted by ブクログ
ネタバレ村上春樹が言いたいことを書くだけ。
そういえば『アンアン』に村上春樹のエッセイが載っているのって不思議かもしれない。まえがきでご本人は共通する話題なんかないと開き直れるから好きなことが書きやすいと述べておられた。そうかもしれない。近い属性に向けては何かと同調してしまうのかもしれない。村上春樹でも。そんなことで、好きなように書いた(らしい)のが面白いエッセイの第3弾。
「スーパーサラダが食べたい」確かにsoup or saladはスーパーサラダに聞こえるし、スーパーサラダがメニューにあったら頼みたい。
「ジャズは聴きますか?」自分にとってのジャズはBGM的な聴き方が多くて、著者の意識を持って聴くという姿勢は新鮮。それでジャズ喫茶というおしゃべり禁止の喫茶店が成り立つのか。 -
Posted by ブクログ
やーっと読み終えたー!
いつの本?と思って最後のページをめくって驚愕!2015年とある。
大学卒業の年じゃないか。と。
あの頃はキラキラしてて、自分が何にでもなれると思ってたなぁ。笑
まぁ、今も自分は何にでもなれると信じてるけど。あの頃とは少し違うのは確かである。
で、なぜこんなにも読めずにいたのかというと。
おそらく、最初のページで読むのをやめてしまったことが何度もあったのだと思う。
ほとんど死ぬことだけを考えて生きてきた。
しかも、大学2年という主人公の話ときたら、、自分に置き換えられなくて、感情移入もしなかったんだろうなぁって。
今なら読めるよ。たくさんいろんな経験してきて、いろんな人に出会って、いろんな事を話してきた。
村上春樹の本でした。
その中でも群を抜いて読みやすかった。いつも置いてきぼりにされることが多い村上春樹の本。
今回も、よく分からないところが数箇所あったけれども!内容としてはすごくシンプル。
ミステリーぽくもあり、ラブぽくもあり、友情ぽくもあり、不思議な本だった。
たぶんもう読むことはないかな。
何度読んでも、きっとよく分からないと感じるんだと思う。笑
様々なことが明かされてない(たぶん)ので、
読者さんお好きにどぞーって私はとらえた。