村上春樹のレビュー一覧

  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)

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    自分の想像力が欠如しているだけで、前半には本当にさまざまな伏線が貼られていたのだと呆気に取られる。自分自身にも。繋がりを持ち始めると本は進む。気になる。
    この話がどういう結末を迎えるのか。すでに前編から読み返したくなる気持ち。でも読み終えてもまだまだよくわからない謎ばかり。果たしてしっかり回収してくれるのか? 
    ストーリーを客観的に見るとよくある復讐劇や愛情ものにも見えなくないが、述べる角度と順番を変えることで展開をいくつも作っているのがすごい。

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    2026年08月08日
  • 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

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    ドイツで会ったクロアチア人が一番のお気に入りという村上作品。著者にとって13作品目の長編小説。
    主人公の多崎つくるは、昔から自分のことを色彩や個性に欠けた空っぽの人間のようだと感じており、高校時代の親友4人から絶交されて常に死を意識していた期間がある。恋人に諭されて旧友を訪ねて真相を明らかにしようとする物語。

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    2026年08月07日
  • 回転木馬のデッド・ヒート

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    ネタバレ

    珍しく小説の(フィクションとして)形式ではなく、実際に会った相手のお話を聞き、それを春樹が脚色をして物語に仕立てあげるといった方式をとっている作品である。
    それぞれ己の理想像があり、それを理想像として掲げ、そこに向かって走っていくというのが一種の人生であるのだが、そんな物にきっと意味はなく、それは永遠に回り続けるメリーゴーランドのようである。そんな他人の人生のお話を聞いてみようではないか、無意味で無気力な物語を通じて自分を批評し直そうではないかそういった意味が込められている作品のような気がする。
    お気に入りは『プールサイド』そして『ハンティング・ナイフ』である。
    人生を50m水泳に例えるのであ

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    2026年08月07日
  • 東京奇譚集(新潮文庫)

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    5つの不可思議な出来事が綴られている。
    最初の2つは少しうるっと来る感じになってるのに最後の作品は猿が喋る作品で落としてるから後味は軽めで終われた。

    流石村上春樹。文章がわかりやすくて丁寧だった。

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    2026年08月06日
  • 螢・納屋を焼く・その他の短編(新潮文庫)

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    少なくともこの短編集にある作品の中で大きく心を動かしてくれる作品はなかった。もちろん村上春樹特有の心地良いテクスチャはあるのだが、それだけで終わってしまう印象。

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    2026年08月06日
  • TVピープル

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    この短編集は読んだことがなかったかもしれない。
    読んでみてこの作家のエッセンスが詰まっているなと感じた。詰まるところ、この短編集を読めば、この作家との親和性を確認できるのではないかと思った次第。
    そしてこの作家の本領はやっぱり長編にあるのではないかなと思う。奇妙と言える設定が読んでいくうちに馴染んでいく感覚が短編では味わい切れないと感じる次第。

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    2026年08月06日
  • 草の竪琴

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    語られる物語は歔欷でもなければ希望を持つとかそういった類いのものでもない。他の作品からも分かるように全部がそうとは違うけど、カポーティは隠鬱な書き手だった。ひとりで悩んでしまう様子や人間の愚かな部分を描かれていく。しかし彼のイノセンスと呼ばれる無垢な人物は際立って味がいい

    草の竪琴
    5人が打ち明ける秘密の数々がイノセンスで、それを共有することで絆という深みが生まれてきている、また一方で人の深さを打ち明けることは負担にもなりうると捕捉される。そこに更にカポーティによる美しい表現が加わり酔えた。終盤、ドリーがラジオでフットボールを聴くシーンがある判事がルールを教える、それを拒むのだ。知る楽しみも

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    2026年08月06日
  • 女のいない男たち

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    ドライブ・マイ・カー目当て。
    ドライブマイカーは比較的さらっとしていて読みやすかったけど、女性が軸な短編集なのもあってか、全体的に女性を神格化または異生物化しすぎている部分が合わなかった

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    2026年08月05日
  • 風の歌を聴け

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    『1Q84』から村上春樹作品を読み始め、その原点を知りたくてデビュー作である本作を手に取りました。
    デビューの時点でこの洗練された文体と言葉のチョイスを確立していたことに、あらためて天才的なセンスを感じさせられます。
    不思議だったのは、舞台は間違いなく日本であるはずなのに、読んでいる間ずっとアメリカの風景や空気が頭に浮かんでくること。乾いた風が吹き抜けるような独特の雰囲気に包まれながら、心地よい余韻とともに読み終えました。
    初期の短くも鮮烈な言葉たちが、のちの大作へと繋がっていくルーツを感じられる一冊です。

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    2026年08月03日
  • 村上ラヂオ(新潮文庫)

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    文章の至る所に知性もユーモアも感じてワクワクしながら読んだ。5本に1本ぐらいビビッとくる話があった。読み終わった瞬間、「真っ赤な嘘」の語源を調べ、童話を借りたいと思い、家にパスタがあるかを確認した。

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    2026年08月03日
  • 1973年のピンボール

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    ピンボール なんてどうでもよくて意味もよくわからなくて、そんなことよりも 双子の姉妹との暮らしがなんか楽しそうでいい。同じ人間が2人いるなんて…。実際の生活でもいつも双子はまじまじと見てしまう。

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    2026年08月02日
  • レキシントンの幽霊

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    5年間のアメリカ生活を終えて執筆された『レキシントンの幽霊』。アメリカに因む村上春樹の作品は他にも色々ありますが、いつ読んでもいいなと思います。文体から伝わる時間や空気の流れ方、特に家で音楽や酒、読書に耽る描写は、天井が高く少し肌寒いアメリカンスタイルの部屋に読み手も引き込まれる気がしてとても好きです。僕も仕事の関係で少しの間、西海岸の街サンディエゴで過ごしていたのですが、読むたびに当時の生活を思い起こしてくれる存在です。僕自身、東海岸の街には行ったことがないので、村上春樹が過ごしたプリンストンやケンブリッジにも訪ねてみたいですね。

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    2026年08月02日
  • 騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(上)―(新潮文庫)

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    初めての村上作品。
    勝手に構えて読んでしまってるからかも知れないがなかなか進まず。
    面白いのかはわからないが、続きが気にはなる。ここからどこに向かうのかしら。
    とりあえず先に進みます。

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    2026年08月02日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

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    「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」と繋がっている!と気づいたときにはちょっとした感動と興奮。
    あのお話もきちんと終わったようなそうでないような感じがしたからこの本で結末を知れるのかしら?とワクワク。
    「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」ではこちら側の世界に戻ってこなかったけど、この本の中では戻ってきた「僕」。
    どうなるのか楽しみ。

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    2026年08月02日
  • パン屋再襲撃

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    『パン屋再襲撃』を読んで、僕はしばらくパンのことを考えていた。

    もちろん、パンが特別好きだからではない。むしろ僕にとってパンは、朝食として食べるか、食べないか、その程度のものだった。けれどこの短編を読んでいると、パンというものが、単なる食べ物ではなく、人生のどこかに残された小さな借りのように思えてくる。

    昔、空腹の勢いでパン屋を襲った男が、もう一度パン屋を襲う。
    普通に考えれば、かなり馬鹿げた話だ。

    でも人生には、そういう馬鹿げたことがある。

    昔の自分がやり残したことを、何年も経ってから別の形でやり直す。自分ではもう忘れたつもりでも、なぜかそれだけが妙に心に引っかかっている。そして、そ

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    2026年08月01日
  • スプートニクの恋人

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    主人公が抱える、相手を思う気持ちにとても切なさを感じた。そばにいて何でも話せる関係でありながら、その思いが相手に受け入れられることはない。そのもどかしさや苦しさを読みながら、「恋をしている男性は、みな、このような気持ちなのだろうか」と想像した。

    また、この作品では主人公だけでなく、登場人物全員の孤独が描かれていることが印象的だった。人生や置かれている環境はそれぞれ異なるが、どんな人も悩みや孤独を抱えながら生きている。人は誰かとつながりを求めながらも、最後まで完全には分かり合えない孤独な存在なのだということを改めて考えさせられた。恋愛小説であると同時に、人間の本質的な孤独を描いた作品だと感じた

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    2026年08月01日
  • 風の歌を聴け

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    無性にビールが飲みたくなった。

    誰かに自分史を書いてもらえるならば、村上春樹にお願いしたいと思った。自分の考えていることをまるで深い思考かのように描いてくれそう。自分のことをこんな風に考えられたことがなかった。

    登場する曲のことは少ししか知らなかった。そのため、それがどんな雰囲気の曲なのか、あるいはどんな風な人であるのかというのはさっぱりだったゆえの不思議な雰囲気を感じた。

    最後の時間を風に喩えた表現が好きだった。

    淡い夏に読みたい本

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    2026年08月01日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉前編―(新潮文庫)

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    村上春樹を一冊も読んだことがない。
    名前を聞いたことがあるが読んだことない小説家、くらいの認識だが、さすがに読んでおきたいと有名どころをチョイス。

    まずは、一言。
    描写がことごとく丁寧。一つ一つの動作を省くことなく大事に文字に起こしている。時間の経過や所作、その時の感情を漏らさない。
    時に冗長に感じる時もあるが、自分は、今スマホをタップして文字を打っていることを、それ以上の文字数で表現することができない。でも、ここで村上春樹なら思考の部分とか、情景の部分とかを切り取って書くんだろうな〜と、どんな表現をするのかとすごく気になってしまう。

    全6冊のうちの1冊目。あらすじまで8分目くらいのところ

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    2026年07月31日
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉前編―(新潮文庫)

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    何回読んだことか。また読み直した。
    これが初めて読んだ村上春樹作品だった。

    最初は読みづらさ感じるけれど、天吾の章からは読みやすいと思う。

    これからの展開を早く思い出したい。

    2026.7.31再読。

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    2026年07月31日
  • 一人称単数

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    短編集だと知らずに読み始めた。村上春樹自身の目線や、別の主人公の物語の話もあったが、それぞれの話はなんだか読んでいて不思議な体験だった。
    「石のまくらに」と「ウィズ・ザ・ビートルズ」が良かったです。

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    2026年07月30日