村上春樹のレビュー一覧
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この作品の雰囲気を他のものに端的に例えるなら、『三ツ矢サイダー』だと僕は思う。そう、あの透明に澄んだ炭酸水だ。
その口当たりはピリピリと酸味の効いた中に、ほんのりと懐かしくも淡く儚い甘さがあって、過ぎ去りし昭和の香気に満ちている。
晴れた夏の夕暮れの公園で、はるか東の空へ飛び去る鳥の群れを眺めながら、静かに揺れる滑り台に腰掛けて飲んだような、あの懐かしい味。
読者はある種の清涼感と、一抹の寂しさを感じながら、しかし満ち足りた気持ちで本を閉じることができるのではないだろうか。
彼のすべての作品の主題である、あのほろ苦さと取り返しのつかない寂しさを感じさせる、『喪失と再生の物語』としての軸 -
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ネタバレ村上春樹が言いたいことを書くだけ。
そういえば『アンアン』に村上春樹のエッセイが載っているのって不思議かもしれない。まえがきでご本人は共通する話題なんかないと開き直れるから好きなことが書きやすいと述べておられた。そうかもしれない。近い属性に向けては何かと同調してしまうのかもしれない。村上春樹でも。そんなことで、好きなように書いた(らしい)のが面白いエッセイの第3弾。
「スーパーサラダが食べたい」確かにsoup or saladはスーパーサラダに聞こえるし、スーパーサラダがメニューにあったら頼みたい。
「ジャズは聴きますか?」自分にとってのジャズはBGM的な聴き方が多くて、著者の意識を持って -
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やーっと読み終えたー!
いつの本?と思って最後のページをめくって驚愕!2015年とある。
大学卒業の年じゃないか。と。
あの頃はキラキラしてて、自分が何にでもなれると思ってたなぁ。笑
まぁ、今も自分は何にでもなれると信じてるけど。あの頃とは少し違うのは確かである。
で、なぜこんなにも読めずにいたのかというと。
おそらく、最初のページで読むのをやめてしまったことが何度もあったのだと思う。
ほとんど死ぬことだけを考えて生きてきた。
しかも、大学2年という主人公の話ときたら、、自分に置き換えられなくて、感情移入もしなかったんだろうなぁって。
今なら読めるよ。たくさんいろんな経験してきて、いろん -
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ネタバレ喪失と再生。村上作品におけるその通奏低音が、今回は「影」との離別と再統合として表現されていたように思われる。実らぬ恋に打ちのめされ、生涯を通じて結ばれなかった相手を思うあまりその事実に足を取られてしまって、以降は真に生きられているかわからぬような、どこか魂の抜けたような心持ちで暮らすようになる。『国境の南、太陽の西』でも語られたそういう哀切な感情を抱えて生きることを本作では幻想的な筆で描き出していく。そういう意味では、未練という感情は決して過小評価できないことを教えてくれる。
この作品には納得のできない部分もある。イエローサブマリンの少年が現世に居場所を見つけられないというのは最たる点だ。彼の -
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ネタバレある日別の世界に迷い込んだ男女二人を軸にして話が展開していく
かわなてんごは塾講師をしながら小説を書いている
ある日ふかえりという少女の「空気さなぎ」という名の小説を改稿して、それからさきがけというなの宗教団体絡みに巻き込まれる
その宗教団体は「空気さなぎ」に出てきたリトルピープルという古来から存在しその都度別の名を人間に付けられる怪異のようなものが、ふかえりの父親を預言者として運営している
その秘密を小説という形で世の中に出してしまった為、その勢力からの警告を何度か受ける
それと同時に、かわなけんごと小学生の頃に毒親絡みで親近感をおたがいにもちつつ、1度だけ手を握った関係にあるヒロインの -
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ネタバレとりあえず最後まで読んだが、あれらの謎の回収は?という放心的な気持ちになった。
特にジョニー・ウォーカーという恐るるべき存在、最後の得体の知れない敵の存在、森の世界、etc…
全てが回収されずに終わってしまったため、純粋にストーリーを追ってた側からしたら少し残念だった。
しかし、本質はストーリーそのものではないんだろうと思う。田村カフカくんの「家出」から始まり、冒険譚が進む中での人間としての成長が見届けられる点や、あるいはナカタさんのユーモラスさが星野青年の人生を変えるなどの運命的な出逢いをテーマとしているのかもしれない。
細やかなテーマが散りばめられている点については、一旦本筋のストーリ