村上春樹のレビュー一覧
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相変わらず読みやすい文体で親しみをもってこの世界に入り込めました。
あとがきにあるとおり、壁に囲まれた街のモチーフは過去作にもあり、それと対を成す作品となっているようです。この2作品を比較して色々な角度から眺めることもできるような気がしますが、かなり毛色が異なっているので、私にはうまく消化できそうにありません。
街とそれを構成する人やモノが何を写しているのか。そして「壁」とは何か、その壁を通り抜けるということが意味するものは。それぞれが様々なものを象徴し得る気がしますが、その解釈はほとんど読み手に委ねられているようです。分析的に読む楽しさもあると思いますが、私はどうも面倒なので、頭に入って -
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仕事も家族も友人もいて、客観的に見れば幸せなはずなのに、決定的な欠落がある。その欠落が自分自身になってしまっている。それが何で埋まるか分かっているが、それは決して手に入らないことも分かっている。主人公のその感じがすごく分かった。
その欠落を抱えたまま生きていくのか、他の何かで埋められるように欠落している穴を変えるのか。後者が良いに決まっているが、何とも変えられない。自分で変えることは難しいから、自然に変わるまでそこから気を逸らして、他のやるべきことに集中しないといけないんだろうなと思う。
でも、その渇きは消えない。だから最後に残るのは砂漠なのかなと思った
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村上春樹と安西水丸による、工場見学記。見学は1986年に行われている。見学先の工場は7つ。
①人体標本工場②結婚式場③消しゴム工場④小岩井農場⑤洋服(コム・デ・ギャルソン)工場⑥CD工場⑦アデランス
残念ながら、工場見学をして、それを村上春樹が文章を書き、安西水丸がイラストを書くという企画は、成功していない。この本を読んで、「面白いな」と感じるには、訪問した工場自体が興味深いものであることが必須だと思うが、7つの工場の選択が、あまり良い選択だったとは思えないのだ。
私個人の感想で言えば、「人体標本工場」「アデランス」は興味深かった。「へぇ~っ」と思うこともたくさんあった。「小岩井農場」は、農場 -
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初めてこれだけ長い長編小説を読み終えました。
村上春樹の小説を初めて読みましたが、表現方法やストーリーが独特で、今までで一番難しかった小説であると同時に、何故か読み進めてしまう魅力がありました。
まずは、リトルピープルに関して明言されていなかったので、解説動画を見た上で個人の解釈でリトルピープルに関して書こうと思います。まずリトルピープルとは、「大衆の悪」だと思いました。自分は表に出ずに他者を使って都合の悪いことを排除していく存在。これは、「匿名の存在でSNSで誹謗中傷を行う」という現代のSNS問題に通ずると思います。そして、これに対して村上春樹は1Q84の中で2つの対抗策を提案しています -
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“走り続けるための理由はほんの少ししかないけど、走るのを止めるための理由なら大型トラックいっぱい分はあるからだ。僕らにできるのは、そのほんの少しの理由をひとつひとつ大事に磨き続けることだ_”
めちゃくちゃ共感してしまった!!
歳を重ねると…欲しいものに手を伸ばすより
いま手の中にあるものを大切にしたい想いが
強くなった気がする…
この数年間で 体力の衰えを感じていて…
気持ちはまだ2、30代なのに
身体だけは 待ったなしで未来に
突き進んでいて…笑
私の中で本質的に心の中で感じていた“何か”を
村上春樹さんの優しくも本質をつく言葉で
よりその何かに輪郭を与えてもらった
気 -
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I barely understood what was going on.
Apparently, this book is considered one of Haruki Murakami’s “failures.”
But honestly, life itself feels like chaos when you just string together random words like “wedding, public bath, reply, job change, Asakusabashi, fake plants.” -
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上巻と同じく、なかなか読む気になれずだいぶ時間がかかった。なかなか進まない世界と展開に精神がすり減る思いをした。後半胸が熱くなる盛り上がりを一瞬見せたけど、そこから最終にかけて特に思うことなく終わった。最後に主人公は別の選択を選ぶと思っていたから、狐につつまれた気分になったと同時に、そのまま終わっていたらもっと好きだったなと残念に感じた。
ただ、ここまで風変わりで、人生三回やり直しても思いつかないような設定なのにちゃんと話の筋が通っていることは凄い。全てが新しく、予想もつかなかった。ただ、必要とも思えないセクシャルな会話や、女の子がみんななぜかすぐに主人公と寝たがるところは村上春樹さんの文学に -
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ネタバレ▼あらすじ
老婦人からの暗殺依頼を受け、”さきがけ”のリーダーとの面会に成功した青豆。しかし、リーダーは既に青豆が自分を暗殺しようとしている事に気づいており、2つの運命を唱えるー「青豆が生き残り、天吾が死ぬ運命」「天吾が生き残り、青豆が死ぬ運命」。彼女は、どちらを選択したのかー。
一方の”さきがけ”から狙われている天吾は、ふかえりと”オハライ”をする。その中で何故か青豆との体験を思い出す。そして、過去の清算をするために認知症の父親に久々の再会を果たすー。
迷い込んだ1Q84の世界の中で、青豆と天吾はそれぞれの事を想い、巡り会う事を渇望する。果たして彼らは望み通り巡り合えるのか、物語は続い -
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ネタバレ都会の一角の真夜中から朝のお話だった?
私は、村上春樹がよくノーベル賞候補になる人ということしか知らない教養不足の人間です。初めて彼の本を読みました。
白川が捕まることもなく、浅井エリが目を覚ますこともなく、オチなしでびっくりしました。読み終わって???ってなりました。こういう小説もあるのですね。
加えて、カメラの私が結局誰だったのか?第三者の目線から光景が見えていたという認識であっているのかな?
結局何がいいたいのか分からなかったが…
最初は特に物語がどう進むか全く予測できなかった。ただ、途中から話が理解できてきて、一気に読むことができた。