村上春樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
村上春樹訳のキャッチャー・イン・ザ・ライを読んだら、訳者解説は掲載不可のため書いたけど載せられず、とあり。
調べたらそれは本書に掲載されている、と。
J•D•サリンジャー、キャッチャー、そして主人公ホールデンについて、村上春樹と東大助教授が語る。
時代背景、サリンジャーの生い立ちと置かれた環境、文壇や雑誌社からの評価など、多方面からの解説は読み応えがあった。
知的かつ反社会的なホールデンのプチ逃亡劇の見え方が大きく変わった。
サリンジャーやキャッチャーのファンならいいけど、そうじゃない人にとってはこのテーマをここまで掘り下げて理解しなくてもいいかな、とは感じる。
読んで損はないけど。 -
Posted by ブクログ
村上作品ではよく女性が失踪する。突然帰ってきたり来なかったり‥異次元空間に行ってたりして、世界が二重に見えたり歪んで見えたりする。異次元空間に行くには入口があるのだけど、ここではギリシャの小さな島。そのどこかに入口を見つけてすみれは行ってしまった。そこにはすみれが愛しているミュウ(17歳年上の既婚女性)の半分かたわれがいて、現実世界ではできないような肉体関係も持っているのでしょう。僕はその入口を見つけようと山を登ってみたけど、辿り着けなかった。終盤、万引き少年が登場するが、彼は何のメタファーなんだろうか。人は自分の意思とは関係なく、何かに引きずられるように何事かを犯してしまうことがある‥てことなのかしら。違うか。
挿話として、死後飼い猫に食べられちゃうお婆さんの話が出てくるが、何故かこの話は知っていた。「スプートニクの恋人」初めて読んだと思っていたけど‥それとも短編集のどこかに入ってたかしらん? -
Posted by ブクログ
うーん、スルスルと読めたし、後半のピンボール探しのところはグッと惹き込まれたけど、自分には難しすぎた!
ちょっと芸術的だったかも。
なまじストーリーがある分、意味の分からなさに戸惑ってしまった。
詩みたいに味わうしかないのかもだが、それなら処女作の『風の歌を聴け』の方が好きだったな。
以下好きな文章
1日に20回もペニー・レインをサビ抜きで歌う、脚の長い事務の女の子。これは春樹にしかできない表現。
鼠にとって時の流れがその均質さを少しずつ失い始めたのは三年ばかり前のことだった。
p44
それは不思議な重みだった。男を愛し、子供を産み、年老いて死んでいく一個の存在の持つ重みであった。
p84