村上春樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
寝る前の読書は春樹氏のエッセイみたいな読み物が良いことに気付き、実家に帰った時に、本書も何回も読んだが持って帰ってきてまた読んだ。
春樹氏が国内外の旅行に行ったときのエッセイ。私が興味を持って読んだものに関してははっきり覚えているのに、興味がないものはほとんど覚えていない事に気付き、脳の面白さを感じる。
無人島
→多くの虫に悩まされた事を覚えていた
讃岐うどん紀行
→ほとんど全部覚えていて行ってみたいなと思う、お店まだ有るのかなぁ。
ノモンハン
→ほとんど覚えていなかった。
アメリカ大陸横断
→あまり覚えていなかった。著者自身もあまり楽しい思い出でも無いようなのになんの為にエッセイに -
Posted by ブクログ
聞いた話を物語(小説)にした短編集。ただ聞いた話をそのまま文章にすればいいわけではなく我慢強さというフィルターをとおして、村上氏自身のなかに溜まっていってこの物語を作ったと序文で言っている。人から聞いた話だからリアリティなのかと言えば、なんかちょっと不思議なこともあったりして、やっぱりそこは村上春樹っぽさ(視点)なのかなあとか。
個人的には「雨やどり」と「ハンティング・ナイフ」が好きでした。ハンティング・ナイフの最後はどういう意味だったんだろう。
「野球場」では「小さな灯というのはとてもいいもんです。僕は飛行機の窓から夜の地上を見下ろすたびにそう思います。小さな灯というものはなんて美しくて温 -
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Posted by ブクログ
この本のいくつかの村上氏の私見を理解することで、小説の読み方がより深くなると思う。
特に、最近読んだセンスと哲学に語られてた部分と重なる点がいくつかあり興味深い。
以下印象に残ったところ。
小説を書くというのは鈍臭い作業である。自分のテーマをたとえばを繰り返しメタファーとして記していく極めて非効率な作業。
人生をできるだけ苦労しろと言うつもりはない。でも、何かしらの苦境にいることできつい思いをしているのなら、今はまあ大変でしょうが、先になって実るかもしれませんのと言いたい。
小説を書いているとき、文章を書いているというよりは音楽を演奏している感覚があった。その感覚を今でも大事にしており、頭で -
Posted by ブクログ
イデアが本質ならメタファーは表象である
一見して別物だが実のところ一体である
我々はメタファーによってしか
具体的なイデアを語ることができない
そのことを「浮遊するシニフィアン」と呼んだ人もいる
定義を寄せ付けないその概念に囚われた人々が
統合の失調に陥ることもしばしばある
これがいわゆるひとつの
愛の迷宮ってやつなんだよ(メタファー)
メタファーにいざなわれる本質世界は
無機質で不毛な場所だった
そこを通り抜けた人は、気づかぬうちに
ある種の諦念を身につけるだろう
つまり世界の本質は無機質で不毛なものなんだ
それを多彩に錯覚するのは
頼りないメタファーで色付けたバイアスの働きにほかならない -
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