村上春樹のレビュー一覧

  • 村上朝日堂 はいほー!(新潮文庫)

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    作者が34~39才の時に書いたエッセイなんだけど、ものの考え方とかが随分円熟してる印象だった。
    最近のエッセイの方が好きかな。

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    2021年06月22日
  • 村上春樹 雑文集(新潮文庫)

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    卵には殻がある
    殻は壊れやすい壁であるが
    じつは卵の中身を守っているシステムなんだ
    このように、壁はどこにでもあるものだが
    問題は概念の壁である
    概念は存在しない形で存在する空気のようなものでありながら
    しかし確実に存在し、そこにぶつかった卵を壊す
    概念の壁を壊すことはできない
    なぜならそれは卵たちの欲望が作り上げるものだから
    すべての卵が壊れるまで、概念の壁も壊れることはないだろう
    卵がひよこになったとて同じこと
    概念は形を変えながら、ますます強化される一方だ
    まさに「愛なき世界」
    こうなっちゃ我々はもう
    ハード・ボイルド・エッグにでもなるしかないね

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    2021年06月06日
  • プレイバック

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    ネタバレ

    ロング・グッドバイを読んだ直後に手に取った。
    それがあまりに良すぎて、何だかちょっと物足りない感じがした。
    が!マーロウは相変わらずマーロウで、やっぱりタフで、だけど殴られて。そして優しい。そう、タフでなければ生きていけないし、優しくなければ生きている資格がないのだ。それを体現しているかのようだった。
    ただ、今までとちょっと違うのが…誰かとくっ付くことはなかったマーロウだったが、今回はラストで…あれれ?どうなるのかな。

    これで、私のマーロウを眺める旅は終わったけれど、もう少し、もう少し、あのタフでどこか優しい探偵さんのお話を読みたかったなと思う。

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    2021年06月04日
  • ランゲルハンス島の午後(新潮文庫)

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    ランゲルハンス島の午後。一度きいたら耳から離れなくなるようなタイトルだと思う。きっとそこは春の匂いがして、あたたかで、遠くどこまでも海が広がる場所。
    小さくはあるが確固とした幸せのひとつ(小確幸)。ホテルから見下ろせる女子高生の遅刻。地図を描くのが大好きな村上さんにいつか地図を描いてもらいたい。
    安西水丸さんによるカラフルな挿画がとても鮮やか。物が散らばったままの机上のイラストは、主が席を外してからのままずいぶん時が経ってしまったかのような寂寥感がある。”不在”を強く感じさせる。

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    2021年05月31日
  • ランゲルハンス島の午後(新潮文庫)

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    見開き1ページ×25話のイラスト入りでとても読みやすいエッセイ。30年以上前のCLASSYで連載していたとのことで、テーマが買い物だったり、オフィスだったり、たしかに女性がとっつきやすいテーマが多いかもしれません。
    そしてタイトルの「ランゲルハンス島」について知ったときに唸ってしまいました。そんなタイトル誰も思い付かない。さすが村上春樹です。

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    2021年05月24日
  • 村上T 僕の愛したTシャツたち

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    Tシャツにまつわるちょっとしたエッセイ。
    初夏に読むとTシャツが欲しくなります。

    おさるのジョージのTシャツ欲しくなるな。

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    2021年05月05日
  • 最後の瞬間のすごく大きな変化

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    時々だしてきて、一つ二つ読んでみる。が、なかなか読み込めなくて同じ章を何度読んでいることか。
    でも、やっぱりこれはこの先も続くのだろう。

    一つ印象に残ったところ
    人の生涯なんて、実はそれほど長い期間ではないのだ。そんな短い人生の中で相手の男の資質を知り尽くすことなんてできないし、あるいはまた相手の言い分の根底にたどりつくこともできやしないのだ。

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    2021年05月02日
  • 辺境・近境

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    村上春樹による旅行記。北米横断、ノモンハン、メキシコ、香川(うどん)、瀬戸内海の無人島、神戸。

    内容はそれほどおもしろくなく、村上春樹が書いたということだけが唯一の価値。

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    2021年04月30日
  • やがて哀しき外国語

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    私は村上春樹さんの本をこの本で初めて読んだのですが、文体など読みやすく他の作品も読んでみようと思いました。しかし、この本の内容は一個人として共感できるところもあれば、私には解しがたい部分もあり星を3つにしました。人それぞれ価値観が違うのであくまで村上春樹さん視点で書かれているので(作者だから当たり前ですが)『そういう人(少し失礼な言い方ですが)もいるんだなぁ~』感覚で読めば面白かったです。

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    2021年04月25日
  • 村上ラヂオ3―サラダ好きのライオン―(新潮文庫)

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    良い感じに力が抜けていてゆるゆる読めました。
    テレビも出た事ないし、ラジオもやったことないっておっしゃってましたが、後に村上radioという番組持たれました。楽しい番組です。
    村上春樹は小説より翻訳やエッセイの方が好みだと改めて感じました。サラダバリバリ、食べたくなります。
    大橋歩さんの挿絵も好きです。

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    2021年04月24日
  • 日出る国の工場(新潮文庫)

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    ネタバレ

    CDの凸凹の幅を砂粒の大きさ(0.5mm)とすると、ディスクの幅はホームベース〜外野フェンス(120m)くらい(千倍の世界)

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    2021年04月19日
  • 村上T 僕の愛したTシャツたち

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    村上春樹の色々なTシャツが見られて楽しかった。トニー滝谷Tシャツの話は凄い!自分のTシャツも見直してみたくなった。

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    2021年04月19日
  • 村上朝日堂(新潮文庫)

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    今まで読んだ中で一番とがっている頃の村上春樹。
    らしさは健在。

    生活スタイルは自分でつくるもの

    2021.4.5

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    2021年04月06日
  • 高い窓

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    ネタバレ

    高い窓

    著者:レイモンド・チャンドラー
    訳者:村上春樹
    発行:2016年9月15日(単行本は2014.12)
    ハヤカワ・ミステリ文庫

    村上春樹訳で読み直すフィリップ・マーロウ。本作はシリーズ3作目。これは読んだことがなかった(たぶん)。一般的にも、日本では全7作中で一番知られていないかもしれないし、発表当時もアメリカでの評判はよくなかったと訳者後書きには書いてある。しかし、僕にとってはとても楽しめた作品だった。珍しくマーロウが殴られて気絶するようなシーンが全くない。殺人は3回あるが、リアルな暴力シーンがなかった。そして、謎解きがちゃんとされている作品でもあった。

    (設定)
    裕福な未亡人ミ

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    2021年03月30日
  • プレイバック

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    ネタバレ

    プレイバック

    著者:レイモンド・チャンドラー
    訳者:村上春樹
    発行:2018年9月15日(単行本は2016.12)
    早川書房(ハヤカワ・ミステリ文庫)

    「タフでなければ生きていけない。優しくなければ生きている資格がない」

    小説そのものより、この下りの方がずっと有名かもしれない。チャンドラーの小説に出てくることを知っていても、「長いお別れ」や「さらば愛しき女よ」あたりに出てくると思っている人もいるかもしれない。僕の印象では、この言葉は有名だけど、プレイバックの小説そのものはそんなに面白くない、と評する人が多いように思う。

    ともあれ、この有名な言葉を村上春樹が果たしてどう訳しているのか。な

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    2023年05月20日
  • 村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」

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    1984年にポイントを置いて、1984年を予言的に描いたジョージオーウェルの1984。そして奇しくも同じ1984年に刊行され、ノルウェーの森につながっていく短編の蛍。これをなぜか結びつけて、漫画で描くという企画。確かに、愛がテーマになっていて、超監視社会の中で、自由を求めた主人公を描く1984、そして本作をモジュールにパラレルワールドを舞台にした愛を主とし1Q84を描いた村上春樹。根源は、何を考えているのかわからない不思議な女性、退廃的でもなく、ただ不思議で、つかんでも掴みきれず、ふわっと消えてしまった話。
    そして、1984は、ビッグブラザーに支配され、自由を求めていた中で、愛を見つけてしまう

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    2021年01月23日
  • 村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」

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    何となく村上春樹っぽいんだよな~と思っていたら村上春樹のコミカライズが発表されて納得した一冊。

    収録作品ではしかしオーウェルの「一九八四年」の方が好みだった。

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    2021年01月11日
  • 村上T 僕の愛したTシャツたち

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    2021. #2

    ポパイ連載エッセイがまとめられた
    サクッと読めるスナック的なエッセイ

    村上春樹さんのエッセイは
    いろんな国の色んな街が出てくるところが好き
    どのTシャツも可愛くて
    読み終わったら私も古着屋で
    Tシャツを漁りたくなっちゃった

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    2021年02月14日
  • プレイバック

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    「プレイバック」(レイモンド・チャンドラー :村上春樹 訳)を読んだ。
    やはり清水俊二版で育った世代なので、村上春樹版の例のセリフはちと堅苦しい感じがしてまだ馴染めずにいる。
    この作品はさ、矜持こそ失ってはいないもののかなりお疲れ気味のマーロウがいてちょっと違和感があるよ。
    やれやれ。

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    2021年01月08日
  • さよなら、愛しい人

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    チャンドラーが残した七冊の長編小説のうち、これで三作を読んだわけだけれど、村上春樹氏の翻訳がいよいよこなれて来て、とても読みやすくなっているように感じた。

    「ロング・グッドバイ」も「大いなる眠り」も、やや村上氏にもチャンドラーを翻訳するということへの愛があふれるゆえ気負うところがあったような、僅かなぎこちなさみたいなものを感じたのだけれど、そういうサイドブレーキを引いたまま運転しているような印象が綺麗サッパリなくなっていてとても愉快にこのタフでいかした私立探偵との旅を感じて読み進めることが出来たように思える。
    もちろんそれは、この作品そのもののもつクオリティやパワーが他の作品に比べてもやはり

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    2020年12月09日