近藤史恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
代々女系が継いでいる和菓子屋さん、小梅はその4代目候補というか漠然と長女だから継ぐのかなと思っている様子
嫌いじゃないけど大好きでもなくて、でも周りの状況から自分の役目かなと思うところ、空気を読んでるつもりはないけど結果読んでしまっている、良い悪いは別にして
曾祖母の魂?が妹に乗り移ったり、災害が起きたり、曾祖父と愛人の間にできた子どもの孫が出てきたり(遠い親戚)、人種や性的マイノリティの話が出てきたり、キーワード盛り込み過ぎで、姉妹の話なのか家族の話なのか和菓子屋の歴史の話なのか内容が薄まってしまった感じは残念だったな
「おはよう」「おかえり」かと思ったら、「お早うお帰り」だった
そう言 -
Posted by ブクログ
「アミの会」がなんだかわからんが、旅と、その物語のなかで出会う食べ物の短編集。
寝る前に1つづつ読むのがちょうどよかったです。
後半の話はちょっと感情移入するまで時間かかって眠くなるやつもありましたが、おおむね面白かったです。
一番印象に残ったのはサフィール踊り子に乗って下田に行く話。割と近いから私も体験できそうだからかな。現存する施設に興味を持ってWEBで調べて想像力を補完するのも楽しかったです。
オランダの揚げ物三昧の話も楽しかったです。
【下田×キンメコロッケ】 坂木司「下田にいるか」
【台湾×パイナップルケーキ】 松尾由美「情熱のパイナップルケーキ」
【オランダ×ニシン、フライドポ -
Posted by ブクログ
芸能界の闇、自殺、SNSやマスコミのあり方等、今の時代らしい物語。
主人公蓮美は全く身に覚えの無い濡れ衣で世間から責められ、芸能界から姿を消す、、なんて気の毒な。
かわいそうすぎて、なんとか彼女の無実が証明されるよう応援しながら読んだ。中盤からまさかの事実が判明するが、、ちよっと簡単すぎないか?
あまりにも簡単に解き明かされるし、そもそも謎の暗号もイマイチで、、それ?と少しがっかり。
中盤までの謎の部分がとても面白かったので、後半が残念に感じた。
ちょっと疑問だが、蓮美を可愛がっていた病気の元社長もそれらの悪行に無関係ではないんだよね?あるいは全く知らなかった?か、知ってたが止められなか -
Posted by ブクログ
料理屋の娘。
怪奇もの。
と、いうと、どうしても他の著者さんの三島屋シリーズが頭の中に。
それと、比べるわけではないが、どーしても、最後まで頭の中にそれが浮かんでいたなー。
三島屋と違うのは、一個一個のお話の終わり方が「優しい」こと。
そして、主人公そのものが怪異に思いっきり巻き込まれることがないところ。
読み手としても安全な場所から眺めることができるイメージ。
火狂と、真阿、良いコンビ。
たぶん、長い期間を共にすればするほど、お互いに怪異への反応が良くなるような気がする。
いや、真阿が成長したら、もしかしたら、その反応が薄れるかもしれないなー。
タイトル回収が切なかった。
ああ、だから