近藤史恵のレビュー一覧

  • おはようおかえり

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    代々女系が継いでいる和菓子屋さん、小梅はその4代目候補というか漠然と長女だから継ぐのかなと思っている様子
    嫌いじゃないけど大好きでもなくて、でも周りの状況から自分の役目かなと思うところ、空気を読んでるつもりはないけど結果読んでしまっている、良い悪いは別にして

    曾祖母の魂?が妹に乗り移ったり、災害が起きたり、曾祖父と愛人の間にできた子どもの孫が出てきたり(遠い親戚)、人種や性的マイノリティの話が出てきたり、キーワード盛り込み過ぎで、姉妹の話なのか家族の話なのか和菓子屋の歴史の話なのか内容が薄まってしまった感じは残念だったな

    「おはよう」「おかえり」かと思ったら、「お早うお帰り」だった
    そう言

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    2024年04月10日
  • おいしい旅 しあわせ編

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    ネタバレ

    シリーズの他アンソロジーより、読んだことのある作家さんが多く感じました。
    1番印象に残ったのは篠田真由美さんの「夢よりも甘く」という作品。チョコラータというココアやホットチョコレートのような飲み物の描写が甘い香りがしてきそうで、飲みたくなりました。またおばあちゃまのお話の内容もレトロで、セピア色を思わせる雰囲気が感じられ、私も主人公の横でお話を聴いている気持ちになりました。

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    2024年03月30日
  • 天使はモップを持って

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    ネタバレ

    感想
    最終話は、結構話が飛んでいて、アレっと思ったけど、なんだか丸く収まって良かった。

    あらすじ
    梶本大介は新入社員。その会社にキリコという名物清掃員がいる。見た目はギャルだが、一人でビルの清掃を完璧にこなす。キリコと大介が、周囲で起こる事件を次々と解決していく。

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    2024年03月30日
  • おいしい旅 初めて編

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    「アミの会」がなんだかわからんが、旅と、その物語のなかで出会う食べ物の短編集。
    寝る前に1つづつ読むのがちょうどよかったです。
    後半の話はちょっと感情移入するまで時間かかって眠くなるやつもありましたが、おおむね面白かったです。
    一番印象に残ったのはサフィール踊り子に乗って下田に行く話。割と近いから私も体験できそうだからかな。現存する施設に興味を持ってWEBで調べて想像力を補完するのも楽しかったです。
    オランダの揚げ物三昧の話も楽しかったです。


    【下田×キンメコロッケ】 坂木司「下田にいるか」
    【台湾×パイナップルケーキ】 松尾由美「情熱のパイナップルケーキ」
    【オランダ×ニシン、フライドポ

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    2024年03月30日
  • 昨日の海は

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    四国の海辺の小さな町で暮らす高校生光介。母の妹の伯母さん芹、その娘双葉が一緒に暮らす事になる。
    芹は、心中で亡くなったという祖父母の真実を知ろうとして、光介もいつのまにか、巻き込まれてしまう。

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    2024年03月26日
  • ホテル・カイザリン 電子再編集版

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    ホテル・カイザリンの物語かと思っていたけど、「ホテル・カイザリン」のお話と他7つ、全く毛色の違った全8篇の短編集。
    どのお話も読みやすく、展開が気になり、ついつい読み進めてしまう面白さがあった。
    好きだったお話は「金色の風」と「迷宮の松露」で、海外の雰囲気をイメージしながら、前向きな気持ちで読み終われる感じが好きだった。
    他のお話も面白くはあったけど、暗い気持ちになるお話で、個人的にはあまり好みではなかった。

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    2024年03月25日
  • おいしい旅 初めて編

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    ネタバレ

    帯に書かれた、「旅に出たくなる"絶品"アンソロジー!」とても素敵でまさにその通り、という感じでした。どれも前作とは変わって少し遠出をするような料理もですが、旅行もテーマとなっているアンソロジー。
    1番好みだったのは図子慧さんが書かれた「あなたと鯛茶漬けを」。タイトル通り鯛茶漬けに注目するのはもちろんですが、主人公が心の中でもがき苦しく、でも食事を通して自分を取り戻す描写に共感しました。食べて美味しい楽しいだけではなく、自分が健やかになる食事、心が満たされる食事を大切にしたいと思わされる作品でした。

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    2024年03月23日
  • インフルエンス

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    ネタバレ

    2024.3.23

    ひとりがひとりを守るために殺人を犯し、ひとりがそれを庇うことをきっかけに、誰にも言えない秘密を重ねていく。

    “幸せか、価値があるかということを、誰かの基準にゆだねたりはしない。行けるところまで三人は走って行く。立ちはだかるものを破壊し、なにものにも従わない。
    少しは悔やんだり、反省したりはするかもしれないが、すぐに忘れてしまえばいい。傷つこうが、しくじろうが、失おうが、年を取ろうが、未来はいつだってわたしたちの手の中にあるのだ。”

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    2024年03月24日
  • 幽霊絵師火狂 筆のみが知る

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    読み終えたなら、文庫の厚みを確認していただきたい。薄さに驚くだろう。物語の密度が異常。物語は極めて濃厚だし、その描写もあらすじだけを記すようなものではなく、緻密で濃厚なものだ。なのに、なぜこの分量で収まる。ホントに要らぬ枝葉は一切を切り捨ててるんだろうなあ。

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    2024年03月19日
  • ホテル・カイザリン 電子再編集版

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    読んだことのある話もあったが、全体的にバラエティに富んでいて面白かった。
    「甘い生活」に感情を揺さぶられた。

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    2024年03月18日
  • 幽霊絵師火狂 筆のみが知る

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    他人には見えないものが見える絵師の火狂とその絵師が居候している料理屋の娘の真阿が、絵に関わる謎を解く。
    火狂に関わることで、真阿にも不思議な現象が起こる。
    最後に明かされるタイトルの意味。火狂と真阿の今後が気になる。

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    2024年03月17日
  • さいごの毛布

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    ・心の棘が抜けたわけではない。

    ・「そりゃあ、素直な子の方がなにかと得だけど、人間、自分に向いてない行動は取れないものよ。素直になれなけりゃ、それはそれでいいわよ」

    ・ 見捨てるのではなく、手放すのでもなく。迷いを迷いのままで置いておくように。

    ・結局人がどのくらい重い荷物を背負うべきかなんて、他人に決められることではないわよね。

    ・手に入らなかったものすべてを取り返すことはできなくても、拾えそうなものには手を伸ばしてみてもいい。犬たちのように少しだけ素直になって。

    棘が抜けたわけじゃないから
    たまにチクチク痛むんだろうな。

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    2024年03月07日
  • 岩窟姫

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    芸能界の闇、自殺、SNSやマスコミのあり方等、今の時代らしい物語。

    主人公蓮美は全く身に覚えの無い濡れ衣で世間から責められ、芸能界から姿を消す、、なんて気の毒な。
    かわいそうすぎて、なんとか彼女の無実が証明されるよう応援しながら読んだ。中盤からまさかの事実が判明するが、、ちよっと簡単すぎないか?

    あまりにも簡単に解き明かされるし、そもそも謎の暗号もイマイチで、、それ?と少しがっかり。
    中盤までの謎の部分がとても面白かったので、後半が残念に感じた。

    ちょっと疑問だが、蓮美を可愛がっていた病気の元社長もそれらの悪行に無関係ではないんだよね?あるいは全く知らなかった?か、知ってたが止められなか

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    2024年03月07日
  • インフルエンス

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    団地に住む少年少女。
    その団地内で起こる事件。
    大人になってからも、過去を引きずりながら生きる登場人物。何も感じていない登場人物。

    3人の少女にまとわりつくしがらみ。
    登場人物のほとんどが幸せになれなかった、そんな物語でした。
    せめて、物語のその後は一人一人が幸せになっていてほしいなと思いました。

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    2024年03月04日
  • 昨日の海は

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     最近こういう「は」止めタイトル多いが、内容にぴったり嵌っていないとよりダサいと感じてしまうのは私だけだろうか。シングルマザーの伯母とその娘が帰ってきたことをきっかけに、祖父母の心中事件の謎を追う高校生の光介。自分のルーツにも関わる真実を追求したい気持ちも、誰かを守るために真実を明らかにせず隠す気持ちも、どちらもわかる。真実に辿り着く過程で一つ大人に成長し、秘密を抱える選択をした光介が頼もしい。どうしても心中しか選択肢はなかったかという疑問が残る上、心中を選びそうな気性や不安定さも見受けられなかった点がモヤモヤ。

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    2024年03月04日
  • 幽霊絵師火狂 筆のみが知る

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    料理屋の娘。
    怪奇もの。
    と、いうと、どうしても他の著者さんの三島屋シリーズが頭の中に。
    それと、比べるわけではないが、どーしても、最後まで頭の中にそれが浮かんでいたなー。

    三島屋と違うのは、一個一個のお話の終わり方が「優しい」こと。
    そして、主人公そのものが怪異に思いっきり巻き込まれることがないところ。
    読み手としても安全な場所から眺めることができるイメージ。

    火狂と、真阿、良いコンビ。
    たぶん、長い期間を共にすればするほど、お互いに怪異への反応が良くなるような気がする。
    いや、真阿が成長したら、もしかしたら、その反応が薄れるかもしれないなー。

    タイトル回収が切なかった。
    ああ、だから

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    2024年03月03日
  • インフルエンス

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    彼女たちのいる環境が少しでも違っていれば、出会わなければ、それぞれが違う運命を辿っていたのかな。
    "殺人"がこんなにも彼女たちの身近に存在しているという点においては、なかなか現実味が感じられなかったけれど。。

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    2024年02月28日
  • さいごの毛布

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    会社をリストラされたものの転職先が見つからず、家族ともうまくいっていないので頼れない。そんな主人公が友人から紹介されたのは老いた犬たちを預かる老犬ホーム。様々な事情を抱えてホームで暮らす犬たちの世話をしながら、色々な出来事に向き合っていく…。
    同僚も犬と飼い主たちもオーナーも、主人公自身もそれぞれ事情を抱えていて、それを知ることで少しずつ主人公が最後に家族と向き合ってみようという心境に変わっていくのがよかった。犬たちがかわいい。

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    2024年02月04日
  • インフルエンス

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    勉強を頑張っていた子供の近くで他の子がゲームを始めると、今まで頑張っていた勉強を嘘のようにやめて子供はゲームに夢中になることがあります。
    環境が全てではありませんが、自分や人生を作り上げていく中で欠かせない要素であるのは間違いないと感じました。

    「人は自分を語ることばを欲しがるものなのかもしれない。」
    「未来など、いいものであれ悪いものであれ、思い通りにはならないもので、それならば曖昧な方がいいのだ。」

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    2024年02月03日
  • 賢者はベンチで思索する

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    公園で犬が殺されていたり、子どもが誘拐されたりと、物騒な事件が起こるんだけど、なぜか根底にほのぼのした暖かいものを感じられる作品だった。
    主人公久里子のキャラクターかなぁ。

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    2024年01月30日