近藤史恵のレビュー一覧
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表紙が可愛いくて購入。
主人公、堀田遥は新人添乗員。海外旅行の添乗員ということで、各国の旅行の楽しい出来事、トラブル、失敗談の話かと思って読み始めたのだけど、少し違った。もちろん綺麗な風景、美味しい食べ物、その土地の文化なども書かれているので、「いいな〜、私も行きたいな〜」と羨ましいかった。
でも私は旅行の話よりツアーの参加者の気持ちの方が印象に残った。参加者も色々な人がいる。良い人、宜しくない人。その宜しくない人の相手を新人添乗員の遥はよくやっていると思う。心の中では怒ってても、お客さんにいい思い出を作ってほしくて奮闘する。その宜しくないお客さんと話すことにより、その人の背景が見えてきて -
Posted by ブクログ
夜食をテーマにした6つの短編集
標野凪さんの「バター多めのチーズ入りふわふわスクランブルエッグ」
コレはかなりの元彼への未練たらたらストーリー
スクランブルエッグは無理矢理こじ付けた感がありました
冬森灯さんの「ひめくり小鍋」
終電を逃した為に初めて会った人とたとえ同じ女性でも行動を共にするか?それも深夜にお寺
たどり着いた店は合言葉が必要だったり占い要素もあったり、でも実際は新聞販売店と言う、いろんな要素満載の話しだった
友井羊さんの「深夜に二人で背脂ラーメンを」
自分が事故死した人の原因になったかもしれないと思った2人の話し
事故死ではなく真犯人がいるかのようなミステリータッチでドキ -
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Posted by ブクログ
友達の基準って一体なんだろうと思わせてくれる作品でした。
あらすじと書き出しだけだと女同士のドロドロが始まるのかなと思ったのですが、良い意味で裏切られました。周りの大人達が手を差し伸べていたら、あるいは彼女たちの気持ちを汲み取ることができていたら、三人はもっと幸せで犯罪とは無縁の人生を送ることができたのかもしれません。
でも裏を返せば3人の歪な友情は成り立たなかったでしょう。
彼女たちの友情が歪かどうかはきっと当事者じゃなければわからないと思います。少なくとも私にはみんな良い友達だねとは言えない。ただ、友達同士なら一方的に尽くすことは正しいことではないと思うけど、お互いがお互いに救われていたと -
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Posted by ブクログ
ホテル・カイザリンを舞台にした短編集かと思ったらそれぞれ違う作品だった!
私が好きなのは…
『金色の風』
バレエダンサーの夢を諦め、パリに降り立った夕(ゆう)…
これまでの努力は無駄だったのか…
そんな彼女の前を風のように走り抜けていくブロンドのポニーテールの女性とお揃いの金色の毛を揺らすゴールデン・レトリバー
彼女たちに出会い、ランニングを始め
美しいパリの街並みを走り出す夕…
「パリマラソンに挑戦しよう!」
そしてある日…
虹の橋を渡った愛犬を思い出して、涙、涙…
『未事故物件』
東京で念願だった一人暮らしを始めた初美…
しかし上の部屋から朝の4時に洗濯機の音が響き渡る
寝不足が続き -
匿名
購入済みミワの周りは異常だ。父親親の気持ちはわからなくないけれど、やりすぎだ。両親共に頑なに姉に真実を話さない。それも姉を思っての行動ではない。やっと落ち着いたと思ったのに、次は旦那と妹?悲惨すぎるだろ。