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南天の木の植わった坪庭がある、京都の小さなゲストハウス「風待荘」。家族を失い東京からやってきた眞夏は、ここでしばらくオーナーの仕事を手伝うことになった。泣きたい毎日を変えるきっかけをくれたのは、料理。古い台所で作る九条葱と厚揚げの衣笠丼や、すぐきの焼きめし、近所で出会ったふわふわのだし巻き卵のサンド、レトロな喫茶店のゼリーポンチフロート。同居する四人の女性やお客さんと食卓を囲む時間に心を癒されていくなか、まさかの人物が眞夏を訪ねてやってくる……。
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Posted by ブクログ
思わず京都に行きたくなる。 しかし上手いよね、近藤史恵さん。 モト夫は悪い意味での昔の日本男子の見本みたい。 妻を何だと思っているんだろう。 身の回りのことをしてもらっても、当然すぎて何の感謝もない それどころか他の女性を好きになったからって、あんな言い方で離婚を迫るとは。 眞夏も余計な刷り込みにか...続きを読むらめとられて、自分の本心を見失っていた。 そんな母を娘の佐那は「なりたくない未来の姿」ととらえている。 シェアハウスオーナーの芹さんも、親からの言葉に深く傷ついているが、言った側は多分覚えてない。 アイスランドのふ-ちゃん、その家族のありようが対比的で面白かった。 読後感は、この先もっといい未来が開けそうな予感しかしない。
離婚をした女性が主人公の本。風待荘と、そこに住んでいる住人の方と出会って、彼女の心の変化や、彼女が作る美味しい料理を読んでいて共感したり、ああ、こんな料理作って食べたいなあと思ったり。本だから、離婚した女性がこんなにうまくいく人ばかりではないかもしれないけれど、離婚経験のある自分には勇気づけられる本...続きを読むでした。
場所が変われば自分を必要としてくれる人や支え合える人もいるんだなと感じたし、登場人物の皆さんが踏み出す勇気持っていて後味の良いストーリーでした。舞台が京都なのも景観が伝わって素敵でした。
眞夏さんの気持ち分かる 新天地の京都で、すぐには自分をかえられないけれど、まわりの人の優しさや人間味に触れて、少しずつ変わっていく眞夏さん。人生どん底と思っても、そのあとこんな風にステキに変わっていけた。人生何があるか分からないし楽しいよ、ともし自分も辛くなることがあったら言ってあげたい。
夫と離婚し、東京から京都へ移りゲストハウスで働き始めた主人公。海外から訪れる観光客と交流し、少しずつ自分の世界や視野を広げていく。 知っている喫茶店や駅、路線、景色が作中に出てくると楽しい。混雑してなかったらもっと楽しいんだけどな…。
離婚して、娘の佐那とも離れて、新天地の京都で暮らすことになった眞夏さんが風待荘と料理を通じて、自尊心を立て直す物語٩(๑òωó๑)۶ 関東と関西の異なるお雑煮、こたつでみかん、蒸籠で温めた黒豆おこわおにぎりと唐揚げが食べたくなった。秋から冬がぎゅっと詰まっていて、今の時期にピッタリ。元来寒いのは嫌な...続きを読むんだけど、その中にも良さがあるってことが光っていた。 『「少し、わたしと一緒にたゆたってみませんか」…急かされず、強要されず、誰もわたしのことを知らない場所で、半年くらい気持ちを整理する。それが今の自分にいちばん必要なことのように思えた。』 2025.12
『風待荘』オーナーの芹さんや波由、ふうちゃん、浅香さん…シェアハウスの人々が皆、温かい。新たな人生の出発地に恵まれた眞冬にホッとする。地味な日常だが、京都が醸し出すゆったりした時の流れと郷土料理にほっこり。
舞台が京都ってのが良いんだろうね。風情があります。心に沁みた。主人公とは共通点も多く共感するところが多かった。45歳の専業主婦、眞夏。今後の人生は「なんとなくこうであろう」と予想していたところとは大きく違ってしまった。突然の離婚、子どもとの別れ、そして京都へ移動しシェアハウスの管理人のお手伝い。中年...続きを読むになって大きな変化を起こすことは不安も大きいが、眞夏には小さな勇気があった。心が弱っているときには、たゆたうこともいいじゃない。頑張りすぎず、頑張ろう。そんなエールが込められているようで静かに本を閉じた。
リゾートバイト、じゃないけど私も風待荘に住み込みで働きたくなりました。 本当にウマそうな食べ物、いっぱい出てきます。 料理が好きになれる人って、いいよなぁ。
夫を支え続けて生きてきたのに今までの生活を全否定され 再び自立して歩いていく女性のお話 娘が裏切った父親に怒りもせずスっとついていくところとかちょっと納得できなかった すぐ仕事が見つかる展開とか
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近藤史恵
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