あらすじ
南天の木の植わった坪庭がある、京都の小さなゲストハウス「風待荘」。家族を失い東京からやってきた眞夏は、ここでしばらくオーナーの仕事を手伝うことになった。泣きたい毎日を変えるきっかけをくれたのは、料理。古い台所で作る九条葱と厚揚げの衣笠丼や、すぐきの焼きめし、近所で出会ったふわふわのだし巻き卵のサンド、レトロな喫茶店のゼリーポンチフロート。同居する四人の女性やお客さんと食卓を囲む時間に心を癒されていくなか、まさかの人物が眞夏を訪ねてやってくる……。
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思わず京都に行きたくなる。
しかし上手いよね、近藤史恵さん。
モト夫は悪い意味での昔の日本男子の見本みたい。
妻を何だと思っているんだろう。
身の回りのことをしてもらっても、当然すぎて何の感謝もない
それどころか他の女性を好きになったからって、あんな言い方で離婚を迫るとは。
眞夏も余計な刷り込みにからめとられて、自分の本心を見失っていた。
そんな母を娘の佐那は「なりたくない未来の姿」ととらえている。
シェアハウスオーナーの芹さんも、親からの言葉に深く傷ついているが、言った側は多分覚えてない。
アイスランドのふ-ちゃん、その家族のありようが対比的で面白かった。
読後感は、この先もっといい未来が開けそうな予感しかしない。
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離婚をした女性が主人公の本。風待荘と、そこに住んでいる住人の方と出会って、彼女の心の変化や、彼女が作る美味しい料理を読んでいて共感したり、ああ、こんな料理作って食べたいなあと思ったり。本だから、離婚した女性がこんなにうまくいく人ばかりではないかもしれないけれど、離婚経験のある自分には勇気づけられる本でした。
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元夫が新しい妻(42歳)との間に赤ちゃんが生まれる展開は要らない。しかもモラハラ40代男って二言目には「高年齢出産は障害ガー」って言うよね。現実でもその発言する男多すぎてそこがリアルで笑った。
主人公の愛する娘だまくらかして奪っていって新しい妻に子供作るのキモすぎてそこも腸が煮えくり返った。
※このお話はゲストハウスの住人との心温まるストーリーです。腸が煮えくり返るのは多分私だけかもしれません。
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ずっと読んでいたいくらい好みの話だった。
世界は広いし私は自由だし、どこにだって行けるんだ!と気付いたときの幸せな気持ちって私にも覚えがある。
大人になれば、子供のようになんにもでなれるような希望はないけれど、私は私だけのものなんだ、自分の気持ちを大切にしたいと思えると一気に世界がキラキラするんだよね。
ただ眞夏さんがいい人すぎて、こちらの心が削られそう。
元夫最低だし、なんだかいい人に書かれている初音さんもなかなかのどす黒さをもった人だよね。
佐那ちゃんが、なんというか複雑な家庭で育ったが故のちょっとずれた物分りの良さというか…
元夫家庭の話題を極わずかにして、ただただ風待荘の日常の続編を読みたい。
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場所が変われば自分を必要としてくれる人や支え合える人もいるんだなと感じたし、登場人物の皆さんが踏み出す勇気持っていて後味の良いストーリーでした。舞台が京都なのも景観が伝わって素敵でした。
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眞夏さんの気持ち分かる
新天地の京都で、すぐには自分をかえられないけれど、まわりの人の優しさや人間味に触れて、少しずつ変わっていく眞夏さん。人生どん底と思っても、そのあとこんな風にステキに変わっていけた。人生何があるか分からないし楽しいよ、ともし自分も辛くなることがあったら言ってあげたい。
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夫と離婚し、東京から京都へ移りゲストハウスで働き始めた主人公。海外から訪れる観光客と交流し、少しずつ自分の世界や視野を広げていく。
知っている喫茶店や駅、路線、景色が作中に出てくると楽しい。混雑してなかったらもっと楽しいんだけどな…。
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こういう小説好きだ。
ずっとこのままの生活が続くと思っていたのに、夫から「もう、きみのことは愛していない。もう何年も、ずっと愛していなかった」、尊敬しようと思ったけど、尊敬できるところがなかったとも。そして、愛する高校生の娘まで夫についていくと。こんな状況では、死にたい気持ちにもなるだろう。
そこで、芹からゲストハウスの仕事を手伝ってもらえないかとのメッセージ、そして「お気持ちを整理する時間が必要なのだとしたら、少しわたしと一緒にたゆたってみませんか」の一行が胸に突き刺さり、京都行を決めた。「たゆたう」って言葉初めて聞いたけど、いい言葉だな。
京都での住人やお客様との関係、そして美味しい料理の数々に温かさを感じて、仕事で疲れた私には気持ちが良かった。最後、ふうちゃんの母国を娘と訪ねての、「世界はそんなふうに、ちょっとしたことで変わって見えるのだ。急に、この先の人生が楽しみになった」の言葉が良かった。仕事で大変な状況だった私には視点さえ変えれば、状況も違って見えるのだと言われた気がして気が軽くなった。近藤史恵さん、ありがとうございます!読書って、最高の趣味と感謝!
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離婚して、娘の佐那とも離れて、新天地の京都で暮らすことになった眞夏さんが風待荘と料理を通じて、自尊心を立て直す物語٩(๑òωó๑)۶
関東と関西の異なるお雑煮、こたつでみかん、蒸籠で温めた黒豆おこわおにぎりと唐揚げが食べたくなった。秋から冬がぎゅっと詰まっていて、今の時期にピッタリ。元来寒いのは嫌なんだけど、その中にも良さがあるってことが光っていた。
『「少し、わたしと一緒にたゆたってみませんか」…急かされず、強要されず、誰もわたしのことを知らない場所で、半年くらい気持ちを整理する。それが今の自分にいちばん必要なことのように思えた。』
2025.12
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『風待荘』オーナーの芹さんや波由、ふうちゃん、浅香さん…シェアハウスの人々が皆、温かい。新たな人生の出発地に恵まれた眞冬にホッとする。地味な日常だが、京都が醸し出すゆったりした時の流れと郷土料理にほっこり。
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舞台が京都ってのが良いんだろうね。風情があります。心に沁みた。主人公とは共通点も多く共感するところが多かった。45歳の専業主婦、眞夏。今後の人生は「なんとなくこうであろう」と予想していたところとは大きく違ってしまった。突然の離婚、子どもとの別れ、そして京都へ移動しシェアハウスの管理人のお手伝い。中年になって大きな変化を起こすことは不安も大きいが、眞夏には小さな勇気があった。心が弱っているときには、たゆたうこともいいじゃない。頑張りすぎず、頑張ろう。そんなエールが込められているようで静かに本を閉じた。
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リゾートバイト、じゃないけど私も風待荘に住み込みで働きたくなりました。
本当にウマそうな食べ物、いっぱい出てきます。
料理が好きになれる人って、いいよなぁ。
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夫を支え続けて生きてきたのに今までの生活を全否定され 再び自立して歩いていく女性のお話
娘が裏切った父親に怒りもせずスっとついていくところとかちょっと納得できなかった
すぐ仕事が見つかる展開とか
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キャリアを捨て、夫の転勤に従い、自分を捨て、家族第一に過ごしていた眞夏。
ある日、夫から離婚を突きつけられた。
「もう愛してない」(どっかで聞いたフレーズ)
愛娘も、再婚する夫について行くという。
絶望の中、snsで知り合った、芹から、自分が運営している京都のゲストハウスの手伝いの誘いがあった。
眞夏は、ゲストハウスを手伝いながら、自分を見つめ直し、再生していく。
巷間「京都のぶぶ漬け」とか言われているが、京都の良さが伝わって来、ほっこりした。
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突然夫から離婚を言渡され大事な一人娘も夫の方で暮らすことになり1人になってしまった主人公。そんなどん底の状態から京都の風待荘で暮らすことにより徐々に自分らしさを取り戻して生きていく前向きなお話でした。
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最初は「はぁ!?」ってなって。
自分もそうかもと怖くなって。
でも、案外即戦力になるし、
たよりにしていたものは小さいのかもしれない。
いつだって
なんだって
できるんだ
って思うことができる本。
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ある日突然、離婚を切り出された眞夏。高一の娘も父親の方についていくと言う‥‥
離婚に対する元夫の言い分が、もう頭にきて私なら耐えられない!
◯ね!こ◯す!と言いたくなります( *`ω´)
何故にそこまで言われなければならない(*`へ´*)
そっちが頭を下げるところだろうが!o(`ω´ )o
と言いたくなりますね!
結果、そんなヤツ別れて正解だーーー!
はぁはぁ(;´д`)
取り乱しました‥‥
とにかく一方的に離婚され、一人で生きていく45歳の女性の物語です。
知り合いのゲストハウスのお手伝いをするために東京から京都に移り住み、外国人観光客やシェアハウスの仲間達との交流で世界は広いということを実感してしていく眞夏。
心境が変化していくまでに心の葛藤がいくつもあっただろうに、物語は淡々と進んでいきます。
まるで、友だちの話を聞いているようだな、なんて思いました。長く生きていると、誰だって色んなことがあります。けれど、全部が全部、人に話すわけではない。エッセンスだけ、結果だけ話したりするものです。聞いている方も根掘り葉掘り聞き出したりせず、与えられた情報以上は想像で補ったりして。
眞夏も本当はもっともっと心の中がグチャグチャだと思うのです。でも、若い時のように、一から十まで友だちに明け透けにぶっちゃけるというのも違うかなぁと。そんなふうに思った読書でした。
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こんな勝手な理由で離婚されることがあるんだって思うけど、いや、よく考えれば、慰謝料とか、理由とかもきっちり伝えてくれて、却って良いやつなのか?元夫。
まあ、勝手な男はたくさんいるし、もちろん、勝手な女もいくらでもいる…から、このことは置いといて‼️‼️‼️
…にしても、ご実家家族とも不仲で、ちょっとこの主人公はあまり幸せな感じには思えなかったけど、
それでも、いいご縁に恵まれて、シェアハウス・ゲストハウスで、住むところ・お仕事もあり。
人はやはり前を向いて生きて行くことが大切だと、改めて気付かされたような気がします。
(あたしってば単純)
どん底からの、立ち直り…
並大抵の気持ちではないと思うけど、それでも生きて行くからには、前を向くしかないですもんね‼️
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最近、家族のためのご飯をこしらえていない私は「揚げ物」=「面倒」。
こんな風にサクサク作れないから、それだけで凄い‼︎と尊敬してしまう。
近藤史恵さんの本は途中モヤモヤしながらも最後は爽やかに終わる作品が多いので安心して読める。
登場人物みんなの幸せを願いながら読んだ。
ゲストハウスもシェアハウスもいろんな人が出入りするからこれからも沢山の物語が生まれそうね。
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全てを無くしたと思ってしまった主人公が悩みながらも頑張る、とても前向きになれる良いお話で一気読みした。揺蕩うということがキーになる。
ただ余りにも簡単に仕事が見つかったり、周りの人達がみんな良い人だったりとちょっと出来すぎ感に引いてしまう。別れた夫がカス過ぎて、そんな男にすごく仕事が出来るらしい女が離婚までさせるほど何故惹かれるんだろう。小さな疑問が気になった。出てくる料理はとっても美味しそうだったし、夫が小さく見えるまで成長した主人公にはエールをおくりたい。
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女性向けの再生の物語。
45歳の眞夏は突然夫に離婚を切り出され、一人娘の親権も失くしてしまい、頼る人もおらず、一人きりになってしまう。
そんな時にSNSでやり取りしていた女性から、京都でシェアハウスに住みながら、ゲストハウスで働かないかと言う誘いを受ける。
ずっと専業主婦で、知らない土地で働き、暮らすことになった眞夏は、初めの頃はマイナス思考で、読んでいて、イラつくこともあったけど、次第に自分の出来ることを見つけていく。
派手な変化はないけれど、何も出来ないと思っていた自分が「こんなことで喜んでもらえるんだ」と、考え方が変わっていく様子は、地味ながらも、逆に親近感を覚えた。
シェアハウスの顔ぶれもいい人だし、一人娘もかなりいい子だし、正直卑屈になるほど眞夏が恵まれていないとも思えないし、よく出来た話過ぎる気がするけど、ま、それはそれでフィクションと言うことで。
この前に山の上の家事学校を読んだので、どうもその女性版と言うイメージが拭えない感はあるものの、京都特有の情緒が上手く緩和してくれている気がする。
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京都の街の雰囲気とか、読みやすい文章で伝わって、ああ、京都、行きたい!と思った。
主人公がネガティブで最後まで「この人は変わることができたのかな?」と思ってしまう。
謎のオーナーの家族の確執も最後あっさりだった。
同居人たちの掘り下げも中途半端な感じは否めず。
読み物としては面白い。
Posted by ブクログ
突然離婚を切出され、あろうことか一人娘も夫の再婚相手と暮らすとゆう。
頼る当てもない京都のゲストハウスでひとまず働くとか可哀そすぎる設定でした。
美味しそうな料理の記述と京都が舞台でなかったら途中で投げ出してました。
Posted by ブクログ
大切な人を優先し、自分を後回しにして母親業をこなしてきた主人公。
京都でのシェアハウス生活から色々な人と出会い刺激を受け、世界が広がり快活になっていく。
くよくよしていた眞夏だったけど、毎日忙しく充実した日々を過ごすことで元夫とかどうでもいい存在に思えるくらい強くなれたことが良かった。
Posted by ブクログ
人生は、思いがけないことがおこる。だから面白いということもできるけれど、ぬるま湯から極寒の地になることもある。それでも、生きていかなければならない。そのへんの葛藤が伝わってくる。もっとお料理の場面があるかと思っていたので、少しすくなくて残念。
Posted by ブクログ
突然切り出された離婚、大切に育ててきたたった1人の娘も自分にはついてこないという。
家族も家も失い、仕事もなく、何もない絶望のなかやってきた京都の街で新しい生活をはじめる。
はじめは娘への未練と元夫への恨みとただただ悲しみに包まれていた主人公のことを、被害者然としていて好きになれなかった。少しずつ自分を取り戻して生活と仕事をこなしていきながら前向きになる姿が力強かった。
やっぱり精神的にも経済的にも自立している女性は素敵だ。
元夫がクソすぎて腹が立ったけど、娘がいい子で心が洗われた。
留学をエサに、自分についてくるように言いくるめたくせに、いざとなったら再婚相手との間に子供ができたから留学費用は出せないと言い出す身勝手さ。
私だったら怒り狂って一生許さない。でもその子は「それなら仕方ない」と気持ちを切り替え、奨学金や他の方法で留学することを考える。なんていい子なんだ。
こんないい子、幸せになるしかない。
主人公も、離婚してよかったなあとすら思う。素敵だ。
作中に出てきた厚揚げとネギの卵とじ丼が美味しそうだった。