近藤史恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
所謂コミュ障で、就職面接で不採用を繰り返す中、友人の紹介により老犬ホームで働き出した智美の成長物語。犬猫等のペットを飼ったことがないので、最期の時や飼えなくなる事情などを真剣に考えたことがなかった。犬にとって昨日と同じ毎日がいつまでも続くことが幸せらしい。多くを望まず、飼い主に忠実で健気な犬の姿が愛らしく切ない。しかし犬のように男を愛する碧は見ていられない。犬だから可愛く見えるだけなのか。
犬自身が思う幸せと人間の側から見た犬の幸せに乖離があることにハッとした。このようなホームも1つの幸せの形。人間のエゴで振り回されることなく、1匹でも多くの犬が幸せな形で生涯を終えられることを祈る。 -
Posted by ブクログ
ネタバレおいしい旅シリーズは疑似旅行している
みたいで読んでいて楽しいし
いったことがあるところでは自分も旅している
みたいでそこがまた楽しいし美味しい!
『夕日と奥さんのお話』のオチに
あぁ~やっぱりそうかと思ったけど、
そういった聞いたらわかる事ですら
聞かない夫婦がお互い色々と覚めちゃって
離婚しちゃうんだろうなぁ。だから夫婦って
お互いのことを知るって大事なんだなぁ~
なんて当然のことなんですが改めて
思いました。まぁそれって夫婦間に関わらず
人間関係にも当てはまるもんですよね。
『美味しいということは』のなかで
卓郎とお婆さんの会話の中で出てくる
「美味しいということは」の問いかけの答え -
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Posted by ブクログ
これを読むと旅に出たくなる。
そして、美味しいものを食べたいって思う。
コロナ禍で、すっかり出不精になってしまって、旅支度するのも億劫なんだけど、あとどのくらい好きなものや珍しいものを食べられるかわからないと思うと動かなきゃという気持ちになった。
「もし神様にあえたなら」祖母と一緒に行くはずだったお伊勢参りに小5の少年が、同じ学年の男の子と知り合って…。
伊勢うどんは、この少年と同じ反応だったことを思い出した。讃岐うどんで育った私には、全く別物のうどんだったから。
「失われた甘い時を求めて」3歳までの記憶って、母親から聞いたことしかわからないけれど、31年ぶりに松本市で自分探しツアーをする