あらすじ
一日頑張ったあなたをいたわる、とっておきの「夜食」をどうぞ。想い人を待ち続ける駅で。終電を逃し、たどり着いた秘密の場所で。禁断のラーメンを食べに行く道中で。傷心旅行で訪れたいわくつきのペンションで。古い友人たちと定期的につどうファミレスで。「正しい食べもの」をつくり続けてきたキッチンで。おいしいものが大好きな作家陣が、「夜食」にまつわる人間ドラマを描く、心とおなかを温かく満たす6篇を収録!
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Posted by ブクログ
夜食の時間帯に読んでいたので、特にスクランブルエッグとキムチラーメンが食べたくなった。中に出てくる主人公はそこまで?!と思う程本音が言えないお話が多かったのと、食べ物って人と人を繋ぐ大切なものだなあって。
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『夜食』
なんていい響きの言葉なんでしょう。
夕食ではなく、夜食。
受験や残業などで食べることもあるけれど、何となく小腹がすいて深夜に食べる食事。
少し罪悪感があったりして、それが一層美味しくさせる。
そんな夜食にまつわるアンソロジー本です。
ちょっと謎めいた作品もあれば、友情や愛情や家族にまつわるもの、仕事にかかわるもの。
どれにも共通するのは『夜食』、そしてどの話も読むと温かくなれるかもしれません。
夜食の時間に読み進めると楽しい読書になりそうです。
どの話もとても良かったですが、たぬきおむすび、ファミレス夜食、インスタントラーメンの話は特に気に入りました。
美味しそうな夜食だと思ったら、本書を手にとってみてはいかがでしょうか。
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もぉ~。
この表紙が罪だと思うのは、わたしだけではないはず
この表紙に浸るだけで、この本を手に価値があるように思えるほど、素敵♡
実際、飽きずに眺めてしまったし・・・。
最近のワタシ、表紙で本を選んでいる節がある(笑)
でも、素敵な表紙って本を読むうえで、楽しみを倍増させてくれるスパイスだと思うんです!!
話が逸れましたが、
個人的には
大沼紀子「夜の言い分。」
近藤史恵「正しくないラーメン」
世界観とか視点がとっても好きでした♡
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全体的にあっさりした内容で頭も心も空っぽにして読むことができた。
どの話にもつっこみたいところはあるのだけれど、それは置いといて出てくる夜食はどれも魅力的!
深夜のラーメンは罪悪感すらスパイス!健康とか美容とか何もかも捨てて1年に1度は食べたくなる魔性の食べ物だと思う。寒い中外であったまって食べるのもよし、家でこっそり鍋に火をかけるのもよし…食べたくなってくる!でも個人的に1番印象に残った食べものは「ペンション・ワケアッテ」のてんつゆてんかすおにぎり(合ってる?)早速自分でつくって食べたくなってる。
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バイト帰りに読んで、コンビニに吸い込まれました。お腹空いちゃう短編集怖い。暗号を知る人だけが神社でひっそりいただくお鍋、冬森 灯「ひめくり小鍋」がお気に入り。ラーメン話が多いけれど、ラーメン食べないので深夜ファミレスの大沼紀子「夜の言い分。」方が分かる!
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友井羊 深夜に二人で背脂ラーメンを
ストーリーも好きだったけどそれ以上にめちゃくちゃ飯テロされた!
大沼紀子 夜の言い分。
読み始めの違和感が、終盤ではそういうことだったのか、と楽しく読めた。
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作家さんによって味わいが色々で楽しい。
近藤史恵さん、冬森灯さんの作品が特別好きでした。
「ひめくり小鍋」冬森灯
冬森さんらしい心に小さな明かりが灯るような温かな読後感。クスリとなるシーンもあって楽しく元気をもらえました。
私には絶大な安心感のある著者です。
「ペンション・ワケアッテの夜食」八木沢里志
不器用なペンションオーナー夫妻が好ましい。夜食を食べるシーンは、捕らわれていた苦しさからの解放感と安心感に包まれました。ハッとするシーンや、じんわり染みるストーリーがいい。
「正しくないラーメン」近藤史恵
料理研究家の苦悩を描いた本作が断トツに好きでした!!食べ物描写も美味しそうだし、ストーリーも心理描写もすべてに、「これでもか」という位心をくすぐられました。夫の優しいまなざしに幸せな気持ちになった。
近藤史恵さん、さすがとしか言いようがない。
切なさと寂しさ懐かしさを感じたり、他作品とは一味違う見事な展開に唸らされたり。
友人たちとの深夜のファミレス「なる褒めの夜食会」が最高でした。
満足度の高い短編集。
私には馴染みの作家さんばかりで贅沢な1冊でした。
Posted by ブクログ
夜食って、罪悪感あるけどいつも頑張ってる自分にご褒美だとかたまにだからいいかなって甘やかしちゃって食べてしまう。ラーメンの話は美味しそうだった!最後の韓国のインスタントラーメンも美味しいだろうな〜
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ほっと温まる短編たち。
夜に読むと必ずお腹が空く。
総じて気を使いすぎて自分を偽っても
良いことは起きないなと思えた。
特に最後のお話は
ラストでクスッとこの夫婦が愛おしくなる。
愛おしい夫婦といえば、ワケアッテの夫婦も。
こんなペンション止まってみたいなー!
夜食の会、ちょっと切ないけれど、そんな仲間が私にもいたらなと思う。
未来に期待。
この人の本読んでみたい!ってなる作家さんにも出会えて
とっても楽しかった!
Posted by ブクログ
どれも美味しそうな夜食がいっぱいでそれぞれ美味しそうに食べてたり罪悪感を感じていたりしていて読みながら自分も、食べたいな〜って気持ちになりました。
特に『深夜に二人で背脂ラーメンを』と『ペンション・ワケアッテの夜食』の話が特に好きだった。
Posted by ブクログ
旅のお共として。夜中のご飯というテーマでのアンソロジー。初読みの作家さんも多かった。友井羊のが一番良かったな。しかし、元彼に未練たらたらな女子が出てくる話が2つもあったぞ。若いからってそんな恋愛するかね。全然好きになれない。男も女も。大沼紀子「夜の言い分。」は年が近いからか身に染みた。こういう夜食会が私もしたいわ。
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一番最後の話が韓国ラーメンへの思いが強すぎて、インパクト大でした。でも自分にも「これが食べたくて仕方がない!」って思う時あるよな、あるあると頷いてしまいました。
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話のどこかに美味しいご飯が出てくるアンソロジー。
それぞれ楽しく食べてたりしんみり食べてたり状況は様々だけど、ご飯の味は美味しく感じてそうなところがよかった。
美味しいご飯は元気をくれると思えて素敵。
Posted by ブクログ
美味しいご飯が出てくるアンソロジー。タイトルと表紙に惹かれて手に取った。
あくまで私の個人的感想なので好きな人には許して欲しいのだけど、1話目のスクランブルエッグの話はかなりビミョーだった。
でも2話目の「ひめくり小鍋」がなかなか良くて、季節柄お鍋いいなー、しかも1人用のやつ!
主人公の行動や、合言葉が必要とか、まあツッコミどころはあるのだけど。
3話目の、背脂ラーメンの話がいちばん面白かった。途中まで、この人、殺人を犯したのでは?とドキドキしながら読んでいたら、違ってかなりホッとした。でも、自分のほんの小さな悪意が、ある人を事故死に追いやったのでは、と苦悩していた。その男性の友人もまた、同じような理由で(この人の場合は悪意でもない、事故死した人の自業自得)、自分の行動のせいではと悩んでいて、2人で深夜に「麺固め味濃いめ脂は銀世界」という、なんかすごそうなラーメンを食べて、「罪悪感を分け合おう」と提案してきたのだ。
法律的にはなんの罪にも問われなくても、本人は一生引きづりそうな‥でも遺族から見たら、モヤモヤしそうな‥難しいけど‥落とし所としては、ベターだったかな、と思う。
ペンションの話は、オーナー夫妻のダンナさんが良い。クマと間違われるほどの体格なのに、奥さんには頭が上がらない。
一方的に振ってきた元カレを引きづる主人公と、デリカシーのないタクシー運転手に最初はイラつくものの、オーナー夫妻の人柄の良さに緩和されて、悪くない読後感だった。
深夜にファミレスに集う、アラフィフ女性の夜食会の話。年代が近いせいで、彼女たちのおしゃべりに自分も参加しているような錯覚を覚えた。なんか楽しい!そして、語り手の女性の違和感に気づき、読み進めていってああ、やっぱりとなる。
せつないけど、楽しい物語。深夜のファミレス、いいなー。
最後は、近藤史恵さん。さすが!という感じで面白かった。背徳感のあるラーメンを食べるために、ダンナに一服盛る料理研究家の女性。普通に考えれば、かなりあり得ない行動だけど、彼女の生育歴を見ると同情できる面もある。そして、
ダンナさんの懐の大きさが見えるラストはお見事!
ちなみに、この本で私がいちばん惹かれた料理は、2話目の小鍋。うち、家族多いので、1人用鍋に憧れがある笑
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6人の作家による短編作品。
標野凪「バター多めチーズ入りふわふわスクランブルエッグ」
冬森灯「ひめくり小鍋」
友井羊「深夜に二人で背脂ラーメンを」
八木沢里志「ペンション・ワケアッテの夜食」
大沼紀子「夜の言い分。」
近藤史恵「正しくないラーメン」
夜中に読むとまずい本です、食べたくなってきます
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食事に関する短編集。
個人的には近藤史恵さんの作品が好きだった。
深夜の袋麺…悪魔的に美味しいに決まっている。
友井羊さんは初めての作家さんだったけど、
深夜に友人とラーメン屋に行く短い間のミステリーが面白く、しかもオチまで素晴らしい。他の作品も読んでみたい。
あれ?二つとも深夜にラーメンの話…
自分は文章に惹かれたと信じたい。
決して、深夜のラーメンにではないと…
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夜食がテーマの短編集。
短編集は知らない作家さんと出会えるのがいい。
短編集きっかけで好きになった作家さんもいます。
美味しそうな夜食が次々出てくるけれど、個人的に一番好きだったのは背脂ラーメン。
大学生2人が夜中に背脂ラーメンを求めて歩きながら繰り広げられる会話の着地地点がすっきり見事。
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しおりが可愛いのと、近藤史恵さんの短編が入っていたから買ってみた。八木沢里志さんの「ペンション・ワケアッテの夜食」と、近藤史恵さんの「正しくないラーメン」が好き。こういう短編は、ほっこりした気持ちになりたい時に読みたくなる。
Posted by ブクログ
面白いなぁ
背脂ラーメンがかもしれない(他は読んでない)けど、東大近くの夜中にやってる店にそっくりで、懐かしい記憶がぶわぁ〜!って蘇ってきたよ。どこの県にも似た様な店はあるよね、ラーメンだももね。それをわかって、こう言う夜中のラーメンあるでしょ?大学の時あったでしょ?って書いているのなら、めちゃくちゃ賢い!!あったね、人が死んだりはしてないけど、まぁ特別落っこちた嫌な頃ってのがきっと1回くらいあって、ずーんてして背脂で罪悪感をかきこんだ思い出が、誰にでも1度くらいは…無さそうだな 笑。でもこれは奇跡に感じるよ。
いい話だった。
Posted by ブクログ
八木沢作品が読みたくて手に取る。
読んだことのない作家さんを知るきっかけだとは思うが、この短編集に八木沢作品を入れるのはもったいない気がした。八木沢作品だけで何編かの短編集として一冊にして欲しかった。こちらの心があったかくなり、読後幸せになれるのはワケアッテのお話だけだった。ファンの方には申し訳ないが、インスタントラーメンの話と同じ本に纏められたのは残念でならない。
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夜食をテーマにした6つの短編集
標野凪さんの「バター多めのチーズ入りふわふわスクランブルエッグ」
コレはかなりの元彼への未練たらたらストーリー
スクランブルエッグは無理矢理こじ付けた感がありました
冬森灯さんの「ひめくり小鍋」
終電を逃した為に初めて会った人とたとえ同じ女性でも行動を共にするか?それも深夜にお寺
たどり着いた店は合言葉が必要だったり占い要素もあったり、でも実際は新聞販売店と言う、いろんな要素満載の話しだった
友井羊さんの「深夜に二人で背脂ラーメンを」
自分が事故死した人の原因になったかもしれないと思った2人の話し
事故死ではなく真犯人がいるかのようなミステリータッチでドキドキしました
八木沢里志さんの「ペンション・ワケアッテの夜食」
フラれた為の傷心旅行
穴に落ちたりとかトラブルはあったけど最終的には落ち着くってよくあるストーリー
大沼紀子さんの「夜の言い分」
友人達と定期的にファミレスで夜食する話し
テンポが良く一番面白かった
会話の内容も実際あるあるで引き込まれた
最後のオチも面白い
近藤史恵さんの「正しくないラーメン」
そんなに食べたければサッサと食べればイイのにって思った
インスタントラーメン1つ食べるのに旦那に気を使う?我慢は長続きしないよって思いました
全体的食べ物に関しての描写は細かくドレも美味しそうでしたが、無理矢理ストーリーにくっ付けた感があるものが多くちょっと残念
Posted by ブクログ
料理に関する短編集。
どの話もティストが違っていて、楽しく読めた。
ラーメンの話が食欲をそそられて(*´ч`*)
それにしても、みなさんそんなに食べ物の節制をしてるのね、と変な所に関心。
どの作家さんも面白かったので、いくつか本棚に追加してみました!
新しい作家さんとの出会いって得したような幸せな気分になりますね。( ˙꒳˙ )v
Posted by ブクログ
おいしいものが大好きな作家陣が、「夜食」に
まつわる人間ドラマを描く。冬森灯「ひめくり小鍋」、
友井羊「深夜に二人で背脂ラーメンを」など
全6篇を収録。