【感想・ネタバレ】私の命はあなたの命より軽いのレビュー

あらすじ

東京で初めての出産をまぢかに控えた遼子。夫の克哉が、突如、ドバイへ赴任することになったため、遼子は大阪の実家に戻り、出産をすることに。実家に帰ると、両親と妹・美和の間に、会話がないことに気がつく。そして父は新築したばかりの自宅を売却しようとしていた。実家で何があった? 明らかになっていく家族を襲った出来事とは――。 『サクリファイス』の著者が「命の重さ」を描く渾身ミステリー!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

惹きつける山場が要所要所にあって最後まで一気に読んでしまった。遼子の実家の不穏の原因は題名から凡その予想はついたものの、全ての原因が一つに集約されていた所はどう繋がっているか想像付かず、先へ先へと読み進むのが止まらなかった。後半の遼子の出産の場面では、初めて我が子を手に抱いた時の感動を思い出して思わず涙。このまま全てがいい方向へ向かって終わるのかと思いきや・・・気が緩んだ隙に作者に一刺しされた気分です。それにしても、この妹の二面性。怖い。でも、こういう女の人いるなぁ。

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2022年06月10日

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ネタバレ

んぁ〜、難しいところですよねぇ〜ってなるよね。
お父さんの妹に対しての依存?可愛がりは強すぎる気もするけど、まぁ、そんなもんな気もするし…
年齢やら、立場やら、出産というものは難しい

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2025年03月20日

購入済み

タイトルが気になって購入。
ちょっとモヤモヤする内容だったけど、近藤史恵さんの文章ってほんと読みやすい! だから次から次に手を伸ばしちゃうんだよな~。

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2020年12月19日

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一気読みしました。よくある家族のちょっとした違和感と、家族だからこその秘密から成るストーリー。登場人物達のあるある感と実際に起こりうる(超レアケースだとは思うが)問題に、自分ならどうする?と考えさせられた。

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2025年05月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

衝撃的なタイトルですが、内容はしごく真っ当なサスペンスでした。
章ごとの「ヒキ」が素晴らしくって、ページを繰る手がとまらなかったです。
理想的に見えていた家族の醜い内実。
親とか兄弟とか、実は一番よくわかってない存在なのかもしれない。

葛藤を乗り越え、メデタシメデタシ、と思いきや。
不穏な余韻を残すラストも好みでした。オススメです。

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2025年03月13日

匿名

購入済み

読みやすくて先が気になってどんどん読み進められました。どうなるのどうなるの…と夜更かしして最後まで読みました。

#ドキドキハラハラ #ドロドロ

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2024年09月20日

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ネタバレ

15歳で堕胎した妹と、幸せな結婚・出産を迎えた姉の話。
文体がきれいで大変読みやすく、しかし先の展開は全く読めず、みのりちゃんの自殺の真相を知った時は「そうだったのか……」と主人公同様に深い絶望に浸れた。
最後もじわりと這い寄るような後味の悪さが良かった。

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2024年06月19日

Posted by ブクログ

身内って家族ってなんだろうね。相性もあるのだろうしどこまでも信じられるって思えるか正直不安。自分と相手の幸せが交錯すればそこに言葉にはしないが憎しみも生まれるかもしれない。

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2023年12月24日

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ネタバレ

ずっと理由のわからない不穏な空気が漂い続け、少しずつ謎が解けていってもすっきりすることはなく、最後の最後までおそろしいまま終わった。

読み終えた瞬間、「こわっ」と声が出て体がぞぞぞっとなり両手が震えて本を落としそうになった。

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2023年08月26日

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ネタバレ

10代での妊娠ってそんなにあかんのかな。
美和は可哀想やと思う。
でも最後1ページのドロドロした感じは
近藤さんらしくて好き

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2023年08月20日

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ネタバレ

中学生で妊娠に中絶。恋人と友人が自分のせいで自死。。美和の身に起きたことが重すぎて、物語でも辛すぎた。
…でも、最後のページは。。美和にとって、新たな不幸につながるだけなのに。。遼子の「大丈夫」が本当に大丈夫になりますように。

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2023年08月09日

Posted by ブクログ

続きが気になって一気読み。
臨月で、里帰り出産が急に決まっただけでも不安なのに、主人公も辛いだろうなと思いながら読み進めた。
家族は脆いのか?
色々考えさせられる。

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2022年10月05日

Posted by ブクログ

臨月になって突然、里帰り出産をすることになった主人公。
だけど、久々に帰る実家はなんだか、ギコチナイ。
何が家族をぎこちなくさせているのか…。

ぎこちなさが気になって、一気に読んでしまった。
9歳離れた妹の真実。
それを知った上での、姉の行動。
姉が妹に会いに東京まで行くのは、家族の大切さを
感じたけど、最後が…最後が…。
いやー、なんとも言えない終わり方ー笑
いろいろと想像してしまい、怖かったですね。

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2022年04月24日

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家族の本当の優しさとは何か。身近すぎて相手の心に寄り添えず、知らず知らずのうちに抑圧してしまうこともある。最後のページがとても気になる。

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2021年12月25日

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ネタバレ

内容も何も知らずに読みました。
仲の良かった家族に一体何が起きたのか、真実が明らかになって行く度に、胸がギュッと痛みました。

「愛する人が、もう生きたくないと思うほど絶望して死んでしまった。そんな世界で自分も生きていくなんてつらすぎる試練だ」
妹の美和が抱えた試練は、そんなレベルのものではなかった

今別の著書も読んでおりますが、近藤史恵さんは、どの立場の人間に対しても、すごく気持ちに寄り添った書き方をされる方だと思った。
姉である遼子が、妹の美和の味方でいてくれて本当に良かった。

「母は明らかに動揺していた。自分のことばを信じていない。いや、それともこの期に及んで、まだ信じているのだろうか。美和には責められる理由があって、わたしにはないと。」

「祝福するのもしないのも、大人のさじ加減ひとつだ」

「父と母のことを優しい人だと思っていた。だが、その優しさは自分たちが認めるガイドラインを守った人だけに向けられるものだった。そのことがどうしようもなくつらかった。いまだにふたりは、自分たちが悪いとは思っていない」

私はこの最後の言葉に救われた。
でも、他の方の感想を読み、一部の人にはやはり伝えたいことを理解はしてもらえないのだと悲しくなりました。

どんな状況であれ、赤ちゃん個体の命の重みは同じはずなのに、"どこに宿ったか"で、もはや命としてすら扱われないのが現実なのだと。

自称「ちゃんとしている人」は、登場人物が浅はかで愚かで無責任な行動を繰り広げていることに、腹を立てるのでしょう。
でも、事実、こういう不幸を招いて繰り広げるのは、そういう「ちゃんとしている人」なのです。
想定外のことが起きた時、まともな判断ができなくなるのです。

私は美和そのものだった。
幼い頃からしっかりもので成績優秀で親からも信用されていた。
若くして妊娠なんて愚かだと思ったし、その結果中絶なんてもってのほかだと思ってた。
女性の身体のしくみをしっかり勉強し、16歳から基礎体温を毎朝計って自分の体を管理していた。
避妊だってしっかりしていたし、危険日前後は行為自体避けてた。
私の周りの友達に、私ほど徹底して避妊している子なんていなかった。
それなのにも関わらず、私は未成年で妊娠した。
この世の中には、100%完璧な避妊などないのだ。
その現実を知っている人間は、とてもとても少ない。
どんなにしっかり避妊していたとしても、結果的に「若いのに避妊もせず中出しして、なんて浅はかで無責任なんだ、当然の報いだ」とみなされてしまう。

妊娠が分かった時、私は心の底から「産みたい」と思った。
自分に宿った命が愛しくて愛しくて、とても堕胎なんて考えられなかったし、堕胎してまで守りたいものなんてなかった。
私は学生だったけれど、相手は社会人だったし、万が一妊娠した時は結婚して産むという話し合いまでして、そういう関係を持っていたし、親も理解してくれると思った。

だけど、理解あるはずの両親は、一気に態度を変えた。
"今ここにある命"や"娘の意志や選択"よりも、"自慢の娘像"や"世間体"を守りたいだけだった。

私は母親に連れられ、堕胎手術を受け、麻酔もしっかりかかってない状態で、搔爬され、手術中、医者から顔に暴力も受けた。
私はそれがきっかけで、子どもが産めない体になってしまった。

愛する命を犠牲にして立たされた、それからの人生は、重過ぎて本当に生きるのが辛かった。
身の回りには、誰一人として、私に寄り添ってくれる人などいなかった。
何も考えずにのほほんと遼子のような平和な人生を送っている人と会うと、身が引き裂かれるように辛かった。

私はどうしたら良かったのだろう。
これが私の招いた禍いに対する当然の報いだったのだろうか。
それから25年経つけれど、私と母親は完全に絶縁している。
それでも、親は今でも、自分が正しいと思ってる。

美和は更に、彼氏と親友を失っている。
3人の命の上に立たされた人生を生きることが、どれだけ過酷なのか。
なぜ一番側にいるはずの親が、美和を支えてあげることができないのか。
親が、自分の間違いに気付き、謝ってくれたのなら、少しは人生が救われるのに。

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2020年04月27日

Posted by ブクログ

やはり美和は怒っているのだろうか。彼女が欲しかったすべてを手に入れた僚子に。復讐の始まりを予感せる。怖い。

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2020年03月17日

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Twitterで誰かがオススメしてた本。女性として生きることを考えさせられる内容だった。最初に謎がばらまかれてからはページをめくる手を止められなくなる。もっとエグいことになるかと思ったけど最後はそこか!っていう終わり方で報われない…

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2019年02月02日

Posted by ブクログ

夫の急な海外赴任の為に里帰り出産をすることにした遼子が、両親と妹がぎすぎすしている理由を探る。何とか柔らかい着地をしてくれないかと思っていたけれどラストが不穏で、中学生の時からの、身から出たにしても重すぎる諸々の現実がある上、自分が奪われた幸せを見せ付けられたら、仲良しでも歪んでしまうのかな…。

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2018年10月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白い。一気によんでしまった。
なんなの?どうなるの?と。

けど、後味がなぁ。
読後感はすっきりしないんだよなぁ。どろどろ。

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2018年09月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

出産を控えた矢先に、夫と海外転勤が決まり、止むを得ず里帰り出産を決めた遼子。

久々に帰った実家では、両親と年の離れた妹の美和の様子が、どこかおかしかった。

初めての出産に不安や神経質になる遼子だったが、徐々にわかってくる不自然だと思っていた家族の真相。

中学生で妊娠、中絶をした妹の美和。
父に責められ、ついには自殺した美和の恋人。

仲の良かった家族にできた溝。

結婚して子供を産む遼子と
中学生という年齢で妊娠した美和。

同じ命だけど、異なった扱いを受けた命の行方。

失踪した美和から遼子に連絡があり、
東京の遼子の家に一時的に住まわせることになり
遼子の出産後、両親と離れて暮らすことで、どん底だった関係も少しずつ和らいでいった。

ディープな話からハッピーエンドかと思ったら、不穏な未来を想像させる終わり方。
遼子の夫と美和の関係。

なんとも昼ドラか?!

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2018年08月27日

Posted by ブクログ

訳あって里帰り出産をすることになった主人公は帰ってきた新築の自宅に住む父親、母親、妹の姿に違和感を感じ始める。その家族に起きたこと、その家族が今どのような状況なのか、少しずつ明らかになる中でドロドロとした人間感情と、喜ばれる命・喜ばれない命について生々しく描写されている。
主人公が臨月の妊婦であることを思うと立て続けに心を蝕むような出来事に向かわせるのはどうなのかと思いながら読み進めた。家族に起きたことが明るみになるとともに何が幸せなのか、誰は幸せなのかを考えさせる。

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2025年05月17日

匿名

購入済み

ミワの周りは異常だ。父親親の気持ちはわからなくないけれど、やりすぎだ。両親共に頑なに姉に真実を話さない。それも姉を思っての行動ではない。やっと落ち着いたと思ったのに、次は旦那と妹?悲惨すぎるだろ。

#ドロドロ

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2025年03月27日

Posted by ブクログ

タイトル、表紙に惹かれ、不穏な感じ?ワクワクしながら読み始めました。

最初から、なんか、不穏な雰囲気。普通に見えてるのに、何か変だよねぇ。なになに?何があるの?
そわそわ、
でも、普通にそこら辺にいそうな家族なのに。
その、チラチラ見え隠れする、「何かある」感じが面白くて、中盤まで一気読みでした。

しかし、物語の結末が見えてきて、一気に話が動き始めると、、、
あれ、おや?期待してたのより少し何だか…


でも、全体的に面白く一気読みでした。

家族大好きの私からすると、いつどんなことがキッカケで、固い家族の絆がどうなるかなんて、分からないんだよなぁ、と改めて思いました。
家族だから気を使う、大切にしたいから、気持ちをぶつけすぎない、でも、時にはさらけ出すことも大切だし。

とにかく、どんな状況であれ、どんな選択をしたのであれ、ちゃんと話を聞いてくれたり、受け入れてくれなくても見捨てないで欲しいよな、と感じました。

「父と母のことを優しい人だと思っていた。だが、その優しさは自分たちが認めるガイドラインを守った人にだけ向けられるものだった」
この言葉、ふむふむー、だよねー、と感じました。

最近「優しい人とは」について考える機会がありました。
私の場合、好きな人には自分を犠牲にしてでも優しくできる、あと、どうでもいい人には表面的に優しくはできる。私は本当に優しい人とは違うんだろうなぁと思ったし、両親も、私からすれば優しい人だけど、他人からするとどうなんだろう、

自分から見える家族の形を信じすぎないこと、

私は家族が大好きだけど、別にすごく素敵な人たちってわけではないし、不完全だし、
でも、お互いずっと大切に思い合っていたいなぁ、その努力は惜しみたくないなぁと思いました。

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2025年01月17日

Posted by ブクログ

第一章から不穏な空気が漂う。
来月出産を控えた遼子。
同じ時期に夫の急な海外赴任が決まる。
ここから思い描いていた予定は、思わぬ方向に動いていく。
里帰り出産をする事になり、実家に帰るがどうも家族の様子がおかしい。
歳の離れた妹の身に起こった悲劇が、家族を崩壊させた。
親であること。子どもへの期待、失望。
家族であることの息苦しさを感じる。
姉妹である対照的な2人。
最後もまた遼子の不安で終わる。
大丈夫と自分に言い聞かせて。



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2024年12月28日

Posted by ブクログ

この本をジャンル分けしろ、と言われたらミステリに当てはまるのだろうが、読み終えて心底怖くなった。
人は経験を積んで変化していく。弱い者が強い者に、強い者が弱い者に。
実家とは誰もが安心して過ごせる場所、それだけではない。人にとっては悪夢の塊のような場所でもある。
違和感が徐々に大きくなっていって何かが起きている、という所からその事実に辿り着く展開が気になって頁をめくる手を止められなかった。読み終えて、考えて、振り返ってゾッとする。そんな一冊だ。

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2024年09月22日

Posted by ブクログ

 真相がわかると酷いお父さんだとしか思えなかった。いくら娘が可愛くてもそこまでするか?というか…。
 そして、状況によってこんなにも違ってしまうんだなあ、と。最後に不穏な空気を残して終わったところがなんとも怖い。

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2024年06月02日

Posted by ブクログ

美和に起こった壮絶な出来事を考えると、美和の言い分は最もな気がする。
同じ命なのになぜ生きていい命と、死ななければならない命とあるのか。
同じ問いをかけられるとうまく答える事ができるか分からない。
全て一旦横において「あなたが大事だ」と伝えることしか出来ないんじゃないだろうか。

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2023年10月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読みやすい文章でさくさく読めた。
最後の最後に、どう考えてもうまく行っていないこの状況に対して盲目的な遼子が疑問だったが、作中の

「立派なお父さんに育てられた自分が誇らしくて、父の独善的な部分や、自分勝手な部分から目をそらしてきた。
仲のいい家族が自慢だった。家族とうまくいっていない友達を見ると、少しだけ優越感を覚えた。そうやって、自分の目にフィルターをかけてきた。
自分が見たい父の姿だけ見て、それを誇りにしてきた。
情けないのは父だけではない。わたしも同じだ。」

という部分が、全てを物語っているのだと思う。遼子はいまだに自分の目にフィルターをかけている。結局人は変われないということなんだろうな。

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2023年09月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

近藤史恵さんの本を久々に読んだ。
今作もページを捲る手が止まらずに一気読みした。
命の重さってなんだろうと考えさせられた。

ラストは丸く収まったと思いきや…
えっ!?どうなるのという意味深な結末だった。

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2022年05月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なぜこんなに家族が変わってしまったのかということがすごく気になりました。
主人公が実家から離れている際に多くのことが起こり、自分も知らないことがあってもおかしくはないなと考えました。
最後の2ページが恐ろしく、信用している人は本当に信用できるのかと感じました。

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2021年03月10日

Posted by ブクログ

ひたひたと染み込んでくる厭な感じでした。
自分の子どもにはこうあって欲しい!から逸れると、子どもを憎々しく思うものなのかな親って……怖っと思いました。この作品では両親とも、自分達は微塵も悪くなく、どうして次女はあんな風になってしまったのかをずっと嘆いていて、そりゃあんなやり方したらね、と思いました。父親は明らかにやり過ぎ。
独善的で、うちの父親と同じタイプなのでとても苦手です。
同じ、新しく宿った命でも、結婚していたら祝福され、中三だったら亡き者にされる。目の前で、待ち望まれるのを見せ付けられるのだから、妹の憎しみも深深と積っていくのはわかる気がします。
ラストはひえっとなりました。

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2020年08月28日

Posted by ブクログ

私きょうだい居ないので…

理想の家族像の壊れ方怖いなって。
もうちょっとこうなんか、そういうものでなくて違う怖さを想像してたんだけど、、、
最後のなにか示唆するものもすごく怖かった。

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2019年01月01日

Posted by ブクログ

一気読み。2時間ぐらいで読めたんだけど、文字数が少なめなんかな。

近藤史恵さんは二冊目なんだけど、意外とドロドロしたのを書く人なんだなーと驚き。山本文緒や桐野夏生が好きな人に良さそう(私もまぁまぁ好き)

ぞわぞわっとなんとも言えない不気味さが忍び寄りつつ、ネタあかししてからの怒涛の展開。てか、不幸が重なりすぎだよ……。

そして、ラスト三行……怖すぎる……

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2018年04月29日

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