近藤史恵のレビュー一覧

  • さいごの毛布

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    期待通り。
    犬という生き物について
    人間について
    けっこう盛りだくさん。
    特に犬好きにはたまんない。
    家族とうまく行っていない思いをずっと抱えている智美。
    不倫相手との関係を切れないままの碧。
    仕事にのめり込み過ぎて、息子を置いて離婚した過去のあるオーナー麻耶子。
    その教え子の灰原。
    抱えるものはいろいろだが、犬たちがその周りでそれぞれに犬らしい暮らしをしているのが面白い。

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    2025年12月03日
  • たまごの旅人

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    新人添乗員が旅行する話で、読みやすく、あっという間に完読。

    行ったことがある国は、自分が旅した時の記憶が蘇ってきて、この国はツアーで行ったなぁ。この国は個人で行ったなぁ。とか、そこ行った行った!なんて思いながら読めて楽しかった。

    ツアーでも個人でも旅行するけど、添乗員のバックグラウンドを考えたことがなく、新人が担当することもあるし、なんなら行ったことがない国にも行かされることを知ってビックリ!
    行ったことがない国に、個人で行くならまだしも、見ず知らずの他人を団体で連れて行くなんて、凄いことだと思った。自分が喋れない言語の国なら尚のこと。

    色んな参加者がいて、参加者同士のことも考えて、気を

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    2025年12月03日
  • みかんとひよどり

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    すごく良かった〜。フレンチの雇われシェフである主人公潮田。元々、手際も良くフランスに料理留学までしている彼が持つ夢とは。
    そして、縁あって知り合った猟師の大高。
    この2人がどんな事件に巻き込まれていくのか。
    美味しそうなジビエ料理と犬たちがストーリーを和らげてくれる。
    ジビエがこんなに食べたくなったのは、初めて!!

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    2025年11月29日
  • これが最後のおたよりです

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    もうひとつある 鷹宮家四訓 ★★★★★
    孤独の谷 ★★★★★
    扉を開けて ★★☆☆☆
    猫への遺言 ★★☆☆☆
    キノコ煙突と港の絵 ★★★★☆
    十年日記 ★★★☆☆
    そのハッカーの名は ★★★☆☆
    みきにはえりぬ ★★☆☆☆
    青い封筒 ★★★★☆
    黄昏飛行 時の魔法編 ★★★☆☆
    たからのちず ★★★★☆

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    2025年11月30日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    夜食の時間帯に読んでいたので、特にスクランブルエッグとキムチラーメンが食べたくなった。中に出てくる主人公はそこまで?!と思う程本音が言えないお話が多かったのと、食べ物って人と人を繋ぐ大切なものだなあって。

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    2025年11月26日
  • サクリファイス

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    白石はプロ2年目の山岳アシスト。そんな中スペインのチームから誘いを受ける。そんなロードバイクレーサーのサクセスストーリーかと?チームのエース石尾の3年前のチームメイトの袴田への事故の疑惑?その石尾はレース中に事故死するが、更なる疑惑が疑惑を呼ぶ。

    サイクルレース好きの人は必読

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    2025年11月23日
  • オーロラが見られなくても

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    ちょうどこんな旅の話を読みたいと思ってた今の自分の気分にピッタリで軽やかに読めるのも嬉しい。
    いつもながら近藤さんの小説に出てくるご飯はなんと美味しそうなことか。
    旅の空気感が伝わり、読むと私まで心がほぐれていく様な感覚で大好きな作品の一つになった。

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    2025年11月22日
  • ほおずき地獄~猿若町捕物帳~

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    この猿若町捕物帳シリーズも3冊目。
    本当に面白い。

    いつものメンバー(千蔭や八十吉、巴之じょう、梅ヶ枝等)を除いた今回登場する人々にはもちろん何か意味があるのだろうと思いながら読んでいるけど、それぞれの繋がりや犯行理由、被害者の感情等々…脇役がいないというか、ひとりひとりの背景や気持ちが描かれていて、とても読み応えがあった。それに加えていつものメンバーの描写もしっかりとある。読み手を飽きさせない。
    読みながら頭の中はぐるぐると犯人と犯行動機を考えながら、もうひとつの閉じ込められているお玉ちゃんパート、千蔭のお見合い…と楽しめる。

    今作も事件の真相は哀しく切ない人間模様だった。
    人を信じる気

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    2025年11月19日
  • 山の上の家事学校

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    ネタバレ

    家事についてのモヤモヤを様々な人の立場から言語化してくれた一冊。

    【印象的なフレーズ】
    p134
    「そして、もし、ケアと愛情を結びつけるなら、こちらがそれを受けるだけでいいはずはない。相手のすることだけ、愛情と結びつけて、自分は切り離す。それはあまりに都合のいいふるまいだ。
     ケアと愛情を結びつけるなら、自分もちゃんと相手をケアするべきなのだ。」

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    2025年11月19日
  • [新版]天使はモップを持って

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    登場人物に共感できる人が多い!
    犯罪犯す人は共感できないけど、人間臭くてリアル。
    とても読んでいて面白くて夢中になりました!

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    2025年11月19日
  • 凍える島

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    詩的で、全編に漂う哀しみと切なさがとても印象的(解説でも触れられていた)。
    推理小説としても叙述のテクニックが独特で、語りそのものが大きな意味を持っている。
    初刊時は「慟哭」が評判を呼びすぎて、鮎川哲也賞受賞はこちらなのに、今一つ話題にならなかった記憶。
    復刊してもらえて、今読めて良かった。

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    2025年11月16日
  • ときどき旅に出るカフェ

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    リアル本にて。
    神保町のpassageで見つけて購入。
    別に取り立てて不幸なことはないけど、なんとなく自分の選択に自信を持てず、モヤモヤを抱えて生きている主人公の瑛子。行きつけのカフェで、世界各地のスイーツを食べることで、自分の中のアンコンシャス・バイアスに気付き、世界を広げていく。それに呼応するように、日常の中の何気ない謎が、少し解決する。一見世界の広がりと謎の解決は無関係だが、視点を変えるメタファーになっている。
    特別主人公の環境が改善したわけではないのだが、物語の終盤になるにつれて、確実に心が豊かになっている。
    ミステリ要素もあり、連作短編なのでとても読みやすく、読後感も良いので、万人に

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    2025年11月15日
  • 風待荘へようこそ

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    離婚をした女性が主人公の本。風待荘と、そこに住んでいる住人の方と出会って、彼女の心の変化や、彼女が作る美味しい料理を読んでいて共感したり、ああ、こんな料理作って食べたいなあと思ったり。本だから、離婚した女性がこんなにうまくいく人ばかりではないかもしれないけれど、離婚経験のある自分には勇気づけられる本でした。

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    2025年11月14日
  • オーロラが見られなくても

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    近藤史恵さんの最新作!!
    本の収録最終話が一番好きで、ハルビンに絶対行ってみたい!と思いました!!
    貯金始めます!アイスキャンディー食べる!

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    2025年11月13日
  • 三つの名を持つ犬〈新装版〉

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    久々に一日中読書。近藤史恵さん2冊積読解消。
    なんとなく購入して本棚の肥やしでしたが、スッキリしました。

    やっぱり近藤さんは読みやすい!愛犬をめぐるお話だと思っていたのですが、
    早々に主人公草間都の不注意から愛犬エルが命を落としてしまう。おやおやと読み進めると人間の嫌な打算的な面が描かれすぎて、どーなるの!

    場面がガラッとかわり、人生泥沼中で振込み詐欺のダシコをしている江口正道を中心に草間都と絡んでいくのですが。視点が変わるのも良かったですね。

    ワタシは後半とても面白かったです!
    タイトルからは全く想像できない展開。
    でも読み終わるとなるほど、なんですよね。

    ラストシーンも絶妙だと思い

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    2025年11月05日
  • スティグマータ(新潮文庫)

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    サクリファイスシリーズの5作品、ついに読破した。相変わらずサスペンス要素があり、面白かった。白石チカのぶれないアシストとしての姿が好き。ニコラやミッコなど、前のシリーズにでてきた仲間たちが沢山でてきて、良かった。

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    2025年11月02日
  • 風待荘へようこそ

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    ネタバレ


    元夫が新しい妻(42歳)との間に赤ちゃんが生まれる展開は要らない。しかもモラハラ40代男って二言目には「高年齢出産は障害ガー」って言うよね。現実でもその発言する男多すぎてそこがリアルで笑った。
    主人公の愛する娘だまくらかして奪っていって新しい妻に子供作るのキモすぎてそこも腸が煮えくり返った。
    ※このお話はゲストハウスの住人との心温まるストーリーです。腸が煮えくり返るのは多分私だけかもしれません。

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    2025年11月02日
  • 山の上の家事学校

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    家事・人の話を聞く・考え方など、さまざまな視点から新しい見方を考えさせてくれる話でした。今年読んだ本の中では、かなりインパクトが残った本です。

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    2025年11月01日
  • スーツケースの半分は

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    ネタバレ

    スーツケースを買って1人ニューヨークを決めた真美かっこいいなって思ったそしてしっかり楽しんじゃって素敵
    ゆり香は行き当たりばったりキリギリスなところ、悠子は少し見栄を張っちゃうところが私と似てるなって思って読んでた
    真美がフリマで買ったスーツケースが巡り巡って売った人に戻るところ、またそのスーツケースの持ち主まで、物にも歴史がある。
    スーツケースはパーティーバッグよりもいろんなところに連れて行ってくれるのだ!!
    ボロボロのスーツケースっていいね

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    2025年11月01日
  • 山の上の家事学校

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    主婦歴20年の私には、考えさせられるお話だった。

    みんなが義務教育でこの家事学校に通って、家事ができて一人で快適に生活できるスキルがある大人同士が結婚して家庭を築けば、離婚率も下がり、少子化問題も少しは改善するんじゃないかな。

    私は母親として、息子たちが後悔の先でこの学校に通わなくてはいけなくならないように、子育てしようと思った。

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    2025年11月01日