近藤史恵のレビュー一覧

  • シフォン・リボン・シフォン

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    ランジェリーショップの店長かなえと、お店に連なるさまざまな人の物語。タイトルはラブリーだが、この著者の描く話だから、女子の好きなものを集めたラブリーなお話というわけにはいかない。
    根拠のない先入観や決めつけ、ご近所さんの噂話や妙に近い赤の他人、暗黙の枠組やその枠に入らざるを得ない状況、選択肢の無さなどに加えて介護問題まで織り込んだ、地方都市らしい生活環境やその環境で知らず知らず刷り込まれてしまう価値観など、それぞれのエピソードにリアリティを感じる。他人に見られることを前提とせず、ただ自分が身に着けて満足感を味わうランジェリーとは、そのような環境で生きている者の隠している自分らしさの現れではないだろうか。個人的には、入院時にふさわしいパジャマを探すのが大変だったことを思い出した(探すのは楽しかったけど)。どの話も明るい話ではないが、共感する女性は多いのではないだろうか。

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    2026年10月06日
  • 間の悪いスフレ

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    小さなフレンチレストラン「パ・マル」を舞台にしたシリーズ。今回もシェフがお客さんの身辺に起こった謎を鮮やかに解き明かす。
    料理人だった女性の「過去があって今がある」からこれまでの決断を後悔していないと語りながら「でも、結婚に幻想を抱いたことだけは後悔しているかも」というセリフ、コロナ禍でフランス留学が叶わなかった若いシェフが「置かれた場所で咲きなさい、なんて言葉は大嫌い」と吐き捨てる…。
    人の心の中は、外からは測り知れない。でもそんな本音を吐ける場所があると救われるよね〜。

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    2026年10月04日
  • タルト・タタンの夢

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    パ・マルのシェフ含めて全員キャラがそれぞれ良かった。
    ミステリってあったけど1話が短くてサクッと読めるからパ・マリで食べる軽いフレンチ料理のようにすぐ読み終えれて尚且つ満足した!
    続編もあると知って次作も購入する!

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    2026年10月04日
  • みかんとひよどり

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    オーナーのいるフレンチレストランで働くシェフが主人公。「ビストロ・パ・マル」シリーズと似た設定だが、シェフにはジビエ料理にこだわりがある。ジビエに関する諸問題を織り込みつつ、サスペンスでもあるという「ビストロ・パ・マル」とは違う仕立ての物語。ジビエに分類される肉は鴨ぐらいしか食べたことがないのだが、鹿や猪も食べてみたくなってしまいました。最後、解説は坂木司さんですが、坂木さんによるおまけの感想がいい!これぞファンによる率直な感想ですよね。
    近藤史恵さんの本が読みたくなってこれを読んだが、期待を裏切らない出来上がりで満足でした。登場人物それぞれにまだ消化されていないエピソードがあるので、この後の話も読みたいです。シリーズ化して欲しいですね。

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    2026年10月03日
  • 風待荘へようこそ

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    読む作品が増えてく度に、やっぱり好きだなとなる近藤史恵さん。
    近藤史恵さんの作品は最初からワクワクするし、読み終えると必ず勇気をもらえる。

    大好きな京都の街並みや食べ物の描写が素敵で、ここ数年行けてない京都へとても行きたくなったし、黒豆が大好きだから黒豆のおこわおむすびがとても気になった。

    主人公の年齢より下だけど、物語を読み進めるうちに自分にとっての幸せはなんなのか、と自分の人生について考えたくなった。私もこれから先の人生がままならない人生でも、美味しいもの食べて前を向いて生きていきたいな。

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    2026年10月03日
  • 間の悪いスフレ

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    久しぶりのパ・マル!でも、久しぶり過ぎて、前のシリーズ忘れていた。再読しなくちゃ。

    コロナにも負けずに続けられてて嬉しいです!

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    2026年10月02日
  • たまごの旅人

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    旅行添乗員さんのお話。個人的にはツアーは人嫌いなのでいかない。けど、読んで大変そうだなと思った。特にオッサン。

    第1話 遥はアイスランドの旅行添乗員として、初めての一人添乗員を勤める。到着日のオーロラツアーは中止で翌日に持ち越し。翌日は大雨の中レイキャビク周辺の観光。参加者には雨具を持ってくるようアナウンスしてあったはずだが、ろくなものを持ってきていない。滝を見に行ったところで、夫婦のうち妻が具合悪くなり、ホテルにバスで帰ることになった。遥も同道する。

    第2話 クロアチアとスロベニア。直行便はなくシャルルドゴールから乗り継ぎ。

    第3話 パリ。オーストラリアに行くはずだったのだが、他の添乗員が骨折したので代わりである。

    第4話 北京から西安への途中でロストパッケージ。

    第5話 コロナの時代になって、添乗員の仕事がなくなる。沖縄のコールセンターに行ってみることにした。

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    2026年09月30日
  • 賢者はベンチで思索する

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    近藤史恵さんの作品が大好きなので読みました。主人公は進路に悩む21歳。服飾専門学校を卒業して、いい仕事が見つからず、ファミレスでアルバイトをしている。犬の散歩中に主人公が公園で話すようになった老人は、謎めいているが親切で主人公のミステリーを解決に導くアドバイスをしてくれる。

    謎めいた老人が魅力的。ほのぼのした中に、ほの暗い悲しみが漂う独特の語りが印象に残る。

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    2026年09月30日
  • みかんとひよどり

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    ジビエと狩についてめちゃ勉強になります!!
    あと、美味しそう。面白かったので、続編希望です。

    潮田亮二35歳は犬のピリカを連れて遭難している。料理人を目指している。狩猟免許を取り、一人で山に入ってしまった。
    男に助けられた。山の反対まで来てしまっていたらしい。男は猟師で、小屋に連れて行ってくれた。鹿を捌く手つきが鮮やかだ。家に帰って死んだように眠る。

    レストランマレーが黒字になったことはない。雇われシェフになって2件のレストランを潰し、神戸で始めた自分のレストランも失敗して借金、働いてなんとか借金を返した。だからあまり時間が残されていない。
    次の定休日猟に出かける。鳥獣保護区にはわさわさヒナドリがいるが、保護区を出るといない。また男に出会った。害獣駆除の許可を持っていたら狩れるらしいと知る。肉を持て余していると言われ、譲ってもらえることになった。肉はレストランで出そうと思った場合には、正規の場所で捌かなければならないので、使えないが試作品として使わせてもらった。猪はタルトにして、小さな一つをお礼で持っていく。またヒヨドリをもらった。次に訪ねると大高の家が火事でなくなっていた。家が必要なので契約を結んでくれることになった。

    昔の調理学校の同級生が食べにきてくれた。常連さんの評判がいいから見にきたらしい。大高の解体小屋を食肉処理施設として登録できないかと考える。オーナーが手続きをやってくれるという。が、大高は何かをためらっている。年末年始は大高のところで猟について歩く。

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    2026年09月28日
  • それでも旅に出るカフェ

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    女性が一人でカフェを営業するのは、やはり大変。でも、円さんには、軽やかに乗り切れる翼があるんじゃないかと思うくらい。この強さはどこから?

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    2026年09月26日
  • 風待荘へようこそ

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    自分の価値観って小さなもの何だろうなって感じました。

    ほっこりする話かなと思い手に取ったけれど考えることが多かったです。

    どこかにいきたくなるそんな本でした。

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    2026年09月21日
  • スーツケースの半分は

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    旅に出たくなる素敵なお話が詰まった一冊でした。
    同年代の女性の話が多かったので、気持ちや葛藤がリアルで登場人物に共感しました。

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    2026年09月16日
  • オーロラが見られなくても

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    異国の情景と登場人物の生きる現実に対する心情描写とのバランスが良くて、程よく感情移入できた。
    短編だからこそ、その国の描ききれなかったであろう部分を自分で見に行きたいと思った。
    旅行へのモチベーションを上げたいと思って読んだが、正解だった!

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    2026年09月13日
  • みかんとひよどり

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    僕たちは
    常に命をいただいているのだ、と
    痛感しました
    命を無駄にすることなく
    せめて美味しく

    料理の小説として
    単純に楽しんでもいいと思います

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    2026年09月13日
  • ときどき旅に出るカフェ

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    食べたくなるようなスイーツがいっぱい。円さんの鋭い観察眼、そして、旅をしてその地のスイーツを食べて、自分の世界を広げていく。すごい。きっとアンテナの向きを変えれば、私にも、きっと出来るはず。

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    2026年09月13日
  • 歌舞伎座の怪紳士

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    生きていくことはハッピーなだけじゃない。でも、きっと大丈夫。
    相手は自分を攻撃しようと思ってなくても、そうかもしれないとプレッシャーを感じてしまうこともある。それが些細な一言で救われることもある。そうやって、ちょっとチクチクする気持ちを大丈夫だよって、そっと背中を押してくれる。歌舞伎見てみようかな。

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    2026年09月12日
  • たまごの旅人

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    "ビストロ・パ・マル"のシリーズが好きでそのシリーズ以外の作品を読んだことがなかったので購入したのですが、"ビストロ..."シリーズとは違って謎解きはない代わりに新人添乗員が悩みながら少しずつ成長していくストーリーがとてもよかったです。

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    2026年09月04日
  • ときどき旅に出るカフェ

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    初めて聞く異国のデザートにわくわく。
    そして、一章ごとに登場人物の連れて来るミステリー。それらが新しい世界へ向かってひらかれていく爽快感。
    カフェ店主の女性の芯の強さも印象的。

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    2026年08月31日
  • さいごの毛布

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    題名から想像される悲しい話しばかりではないのが良かった。犬はこういう風に思っているのかなと考えながら読みました。犬が好きな人には特におすすめです!

    私も16歳の犬がいるので共感するところがたくさんありました。愛犬と一緒にいられる残りの時間を大切にします。

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    2026年08月25日
  • スーツケースの半分は

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    さらっと読めて、優しく背中を、押してくれる物語。同世代だからか、今でいっぱいいっぱいの気持ちと、何か変わりたいという焦りの板挟みがよく分かる。

     「あ、いいな」と思うことに、勇気を出してチャレンジしてみたいと思えた。

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    2026年08月20日