近藤史恵のレビュー一覧
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ネタバレツール・ド・フランスを舞台に深い心理描写と自転車レースの面白さを凝縮した快作。1作目の「サクリファイス」からの面白さは健在です。自転車レースの醍醐味は他のスポーツにはない特有のものだと感じる。レース中に相手選手と会話したりするのが戦略であったり友人としての激励であったり。チームでの役どころが決まっているものの、読者としては語り部である白石誓を内心応援するが、白石はプロとしてとても冷静であり、ストーリーになりがちな根性論は抑えられているところが好み。誰が優勝するのかがストーリーの軸となってはいるがいつもの如くミステリー要素もあり読者を楽しませてくれる。今回のミステリー要素は若干無理を感じたがそれ
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Posted by ブクログ
超ーーっ!面白い!ツールドフランスに代表されるロードバイク、ロードレースの世界、そう!チャリです!
カーリングと並ぶくらい、奥深いスポーツ、ロードレース。野球にも喩えられるとおもう。犠打、送りバントってかなり『サクリファイス』なんです。自己を犠牲にして、チームやエースを勝たせる!
ロードレースは個人種目にみえるのに、団体競技であることをこれだけ自然に描けるなんて、近藤史恵さん、大好きになりました。続編含めて何冊か買ったので連続で読む気マンマンです。
しかも、ミステリ要素までしっかり入っていて、
大どんでん返しとまでではないけど、単なるスポ根じゃない、読み心地サイコーでした。
んーっ、あら -
Posted by ブクログ
赤字続きのフレンチレストランの雇われシェフ・潮田は、猟に入った山で遭難したことをきっかけにハンターの大高と出会います。大高からもらった肉で試作を重ねるうちに、ジビエのアイデアが湧いてくる潮田。大高とヒヨドリを仕入れる専属契約を結びます。しかし鹿や猪の解体に関しては「これ以上自分の人生を複雑にしたくない」と大高は頑なに拒絶します。
そんななか、大高の山小屋に火事が遭い、ハンター仲間の猟銃が盗まれるなど不可解な事件が続発します。そんなストーリー。
自然の厳しさを痛いほど感じさせられた後に味わった肉。まさに生きていた命を一つの皿にする、という表現が印象的でした。スーパーで買ってきた食材を食べる都市 -
Posted by ブクログ
明治時代になったが、人々はまだ江戸時代の名残りを残しながら暮らしていた。
不気味な幽霊絵師として好事家に売れていた絵師の火狂こと興四郎は、絵を描きながら、料理屋「しの田」へ居候することになる。一人娘の真阿は、幼い頃から床につかされていて外の世界を知らないが、本を読み、想像の世界に遊んでいた。そして不思議な夢見をするのだった。
14歳になる少女の見る夢と、不思議なものを見、ゾッとするような絵を描く絵師の交流から、さまざまな事件が浮かび上がり、解決していく。そして真阿と興四郎の過去も明かされていく。
面白かった!二人の過去が明かされて、これでおしまいになっているけど、シリーズものとしてぜひ続きが