近藤史恵のレビュー一覧
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瞳子が大阪郊外のホテルの七階から飛び降りた。大学卒業から五年、その知らせは仲間に大きな影響を与えた。大学時代の仲間、弦・法子・幸・加世・猛は、瞳子の自殺を知ってそれぞれ苦悩する。
何人かに届いたはがきには、「わたしのことを殺さないで」ただ一言書いてあった。自殺する兆候もみえなかったのになぜ?彼女を死に向かわせた物とは?彼女は、何を思い自殺したのか?
答えを自答する残された者たち。そしてたどり着いた答えとは?
ほろ苦い青春の終わりを書いたミステリー(たぶん)です。人間関係の危うさと切なさが伝わってくると思います。やっぱこのくらい面白くないとね -
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テーマに沿った書下ろしのアンソロジーを刊行する女性作家の集まり『アミの会(仮)』
今回のテーマは「ラスト・メッセージ」
一冊で多様な作風を楽しめるのがアンソロジーの楽しみ。同じテーマなのに、驚くほどテイストは違う。
「もうひとつある 鷹宮家四訓」 大崎梢
地元の大企業を経営する旧家『鷹宮家』に伝わる四つの 家訓。後から加えられた五つ目の存在を調べる先輩を連れ、末端の分家の娘『絵茉』は本家を訪れる。
謙虚・礼儀・努力・和、しごく基本的でまっとうな家訓に加えられた意外なものとは、「女・子どもにはあとを継がせるべからず」という差別的(現代ではアウトか)なもので、絵茉も憤るのだが…。実は妹を好 -
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職場のセクハラパワハラでパニック障害を発症し、正社員として今も働いている母と同居し自宅療養中の主人公。両親は離婚しているが、父方の祖母から、歌舞伎を見に行って感想を伝えるというアルバイトを引き受ける。なぜか毎回遭遇する老紳士は何者なのか。
歌舞伎を取り上げていますが、著者は大学で歌舞伎の研究をしていたとのこと。得意分野でしょうが、メインの話から脱線しない織り込み方が上手です。
社会情勢を反映した、現実にいそうな登場人物たち。姉妹や同級生などに対しては、諸々思うことがあって、もやもやするという、女性の心理描写が本当に上手。
最後もきれいにまとまっており、気持ちのいい終わり方でした。 -
Posted by ブクログ
ビストロ・パ・マルが舞台のシリーズ、第1弾。フランス料理と店長の謎解きがセットになった連作短編集。
何年か前に、シリーズ化されていることも知らずに第2弾を読んでしまったので、どうせならシリーズで読みたい!と購入(笑)。でも、第2弾から読んでも充分楽しめる。
お店が舞台なので、その日によって登場するの料理は違う。名前だけを聞いてもさっぱり分からないので、スマホで検索しながら画像を見てイメージを膨らませた。このビストロ・パ・マルでは、フランスの家庭料理のような素朴なものを出しているそうなので、食べてみたい。
(ちなみに商店街の一角にあるらしい)
何度も登場する「ヴァン・ショー」というアルコール