近藤史恵のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
瞳子が大阪郊外のホテルの七階から飛び降りた。大学卒業から五年、その知らせは仲間に大きな影響を与えた。大学時代の仲間、弦・法子・幸・加世・猛は、瞳子の自殺を知ってそれぞれ苦悩する。
何人かに届いたはがきには、「わたしのことを殺さないで」ただ一言書いてあった。自殺する兆候もみえなかったのになぜ?彼女を死に向かわせた物とは?彼女は、何を思い自殺したのか?
答えを自答する残された者たち。そしてたどり着いた答えとは?
ほろ苦い青春の終わりを書いたミステリー(たぶん)です。人間関係の危うさと切なさが伝わってくると思います。やっぱこのくらい面白くないとね -
Posted by ブクログ
Audible5冊目。聴く読書、すっかりええなーと思ってる今日この頃。
前から気になってたけど敢えて今じゃなくていいかなーって後回しにしてた本やったんやけど。
珍しいカフェメニューと、カフェ・ルーズに来店するお客さんを軸に展開するショートストーリー集。
カフェに来たことで結婚詐欺?が分かったり。主人公の元同僚であるカフェオーナーの円(カフェしながら月初めには閉めて旅行に行ってるというぱっと見めっちゃ自由人)が会社を辞めた理由が明かされたり、恋人が女性で生きにくさを感じてたりとか。
主人公の瑛子だって気楽な一人暮らし、と見せかけて30代後半で結婚せずお局チックな立場であることに引け目を感じてたり -
Posted by ブクログ
ひとつの青いスーツケースがいろんな人と世界を周っていく。わたしたちは旅を通じて知らない世界を見て、聞いて、感じる。そうして、平穏だが凝り固まった日常では見えなかったことが見えることもあるし、それが大きな転機を与えてくれることさえある。
旅にはお金と時間がかかるので、どうしても踏ん切りがつかなくなりがちだ。しかし、何者にも決して奪われることのない、自分だけの大切な財産をもたらしてくれることこそが旅の醍醐味だと思っている。
さらに旅には危険やトラブルがつきものであるが、旅行者の安全を願う人々の想いもかけがえのないものだ。
スーツケースの半分は、そういったかたちのない大切なもので満ちているのかも。