近藤史恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
瞳子が大阪郊外のホテルの七階から飛び降りた。大学卒業から五年、その知らせは仲間に大きな影響を与えた。大学時代の仲間、弦・法子・幸・加世・猛は、瞳子の自殺を知ってそれぞれ苦悩する。
何人かに届いたはがきには、「わたしのことを殺さないで」ただ一言書いてあった。自殺する兆候もみえなかったのになぜ?彼女を死に向かわせた物とは?彼女は、何を思い自殺したのか?
答えを自答する残された者たち。そしてたどり着いた答えとは?
ほろ苦い青春の終わりを書いたミステリー(たぶん)です。人間関係の危うさと切なさが伝わってくると思います。やっぱこのくらい面白くないとね -
Posted by ブクログ
旅行記のエッセイかのようにスラスラ読みやすい。
主人公の新米・旅行添乗員のことを応援したくなる。
ツアー客が旅行を楽しめるように手を尽くしてくれる主人公は本当に素敵。
仕方のないトラブルで添乗員に八つ当たりしたり、団体行動なのに身勝手な言動をしたり、色々なツアー客を相手にしなくてはいけない添乗員の仕事はとても大変そう。
「頑張るのが当たり前。気を遣うのが当たり前の仕事だというのはわかっている。」
という主人公の言葉にある通り、頑張っていることは当たり前として誰からも褒められることも評価されることもなく、何か問題が起きた時だけ責められるというのは他の仕事でもあるあるだけれど、やっぱり切ないよ -
Posted by ブクログ
スーツケースが必要になる旅行はそれなりに大きな旅行。物語の登場人物達は、それぞれ心にモヤモヤや悩みを抱えている。それぞれの旅行での出来事がきっかけとなり、考え方や行動が変わって、新たな一歩に繋がる物語でした。
旅行は日常から少し離れて自分を見て目直す良い機会、そんなことを改めて感じる作品でした。
4人の女友達の関係性が素敵だなと思いました。適度な距離感があって、でも、お互いの幸せを素直に喜びあえる間柄。この4人だったから、「幸運のスーツケース」が巡り巡っていったんだろうと思います。
最後の大学生とおばさんの話も好きでした。青いスーツケースをプレゼントした理由がとても素敵だなと思いました。