近藤史恵のレビュー一覧

  • スーツケースの半分は

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    フリーマーケットで一目惚れして買った青いスーツケース、30歳目前の真美は憧れのニューヨークに
    そのスーツケースを持ってひとり旅に出ます。
    ずっと行きたかったニューヨークだけど夫は何かと理由をつけて重い腰をあげません。
    定年後に一緒に行こうという始末。(あ〜こんなの絶対イヤ)
    ニューヨークひとり旅の背中を押してくれたスーツケース。
    真美の友だちもこのスーツケースを使って旅をします。
    友だちもそれぞれ悩みがありますが、背中を押してもらったり、自分に大切なものを気づくきっかけになる旅行になります。
    色々あってフリーマーケットで売ってくれた人の
    手元に戻り、最後はこのスーツケースを最初に買った人のお話

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    2026年05月25日
  • インフルエンス

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    予想外の展開が続き、続きが気になって一気に読み終わってしまった。それぞれが抱える苦しさや孤独によって3人の関係が少しずつ歪み、複雑に絡み合っていく感じが印象に残った。友達を守るための行動や、自己犠牲のような感情、そして互いに依存し合うような危うい関係。この3人は、単なる「友情」という言葉だけでは説明できないもので強く結ばれているように感じた。全体的に理不尽な現実や人間関係の歪さが生々しく描かれていて、読後もしばらくモヤモヤが残った。

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    2026年05月25日
  • ねむりねずみ

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    ネタバレ

    殺人はおきるしミステリーではあるけれど、恋愛小説だなあと思う。近藤さんの作品はどれも、登場人物の心模様が丁寧に描かれていて、自分とは全く違う価値観の恋愛をしているキャラクターの心情もスッと自分の中に入ってくる不思議さがある。
    言葉選びが素敵で、読んでいて、今にも役者のおしろいの香りが漂ってきそうだった。
    古畑任三郎の堺正章さんの回を思い出した。殺人の動機として堺さんの語った内容と、ある登場人物が語った事が似ている。

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    2026年05月23日
  • みかんとひよどり

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    自然に感謝したくなる美味しい本だった。随分前にジビエが流行った時、新宿の専門店で食べたことがある。その時は、美味いけど硬いなという感想しか持たなかった。流行りで出来たパっと出の店だったからかもしれないけど。いま、大好きな人たちと一緒に食べたらまた違う感じ方をするかもしれない。フランス料理はジビエが珍しいものではないのかな?いつかまた、食べてみたい。
    登場人物が皆んなあったかくていい感じ。

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    2026年05月23日
  • タルト・タタンの夢

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    事件というほどのことでもないような些細なことをシェフが推理。恋の事件多め。ガレット・デ・ロワの話が好き。ほっこり美味しそう

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    2026年05月23日
  • オーロラが見られなくても

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    行ったことない国、もはや聞いたことない地名の景色や食べ物が気になって、思わず調べたくなる、もれなく行ってみたくなるような魅力的な文章。

    個人的に最後のお話「マイナス一二度のアイスキャンデー」に出てくるハルビンは、大学時代の好きだった先生の出身地ということもあって特にお気に入り!
    よく話してくれててもともと気になってたけど、当時は主人公と同じく行く勇気は全然正直なくて、でも今回この本を読んで行ってみたいって思えた。

    最後の1文、かっこよくていいなあ…✨
    常にそのマインドで生きていたい。

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    2026年05月20日
  • ときどき旅に出るカフェ

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    自分も家のソファーで本を読むのが幸せだけど、近くにこんなカフェがあったらいいなと思った。
    ちょっとした時間に読むにもぴったりの本。

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    2026年05月19日
  • ときどき旅に出るカフェ

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    主人公、奈良瑛子の日々起こる色んなことや毎日の揺れ動く気持ちを描くだけでなく、近所のカフェのメニューにより刺々しかったものがまぁるくなる、そんなお話が続く短編集。
    カフェの店長の背景や、独身女子の気持ちなど、カフェメニューのほっこりだけではないもやもやが描かれる。
    世界のメニューも興味深いけれど、そんな人間模様も読んでいて気になる。
    読み終わった後は旅に出た気分になる。
    旅行の後って、疲れが溜まったり終わってしまう切なさがあったり、スッキリ爽快だけではないと思うけど、そんな気持ち。でもリセットされてるのは確かで、毎日を新たに過ごしていこうと思える一冊。

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    2026年05月18日
  • スーツケースの半分は

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    ネタバレ

    ザクロに例えられた言葉が印象的でした。

    最初のひとくちはおいしくて、なんで素晴らしい体験なのだと思う。それが大好きになる。だが、その次からは感動が薄れ、反対に種の厄介さだけが主張しはじめる。もうそうなると、最初の幸福感は戻ってこない。種を取り除くのも面倒で、そのまま呑み込むのも喉に詰まる。四苦八苦しているうちに、最初の感動など消えてしまうのだ。
    理屈で幸せ、恵まれているとわかっていたとしても、それに感謝し続けることは簡単ではない。恵まれた環境も、すぐに日常に変わってしまう。

    自分ごととして捉えると、わかってはいてもお金や時間があればあるほど幸せの基準値が上がってしまっている。生活レベルが上

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    2026年05月16日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    どの話も良かったです!

    「バター多めチーズ入りふわふわスクランブルエッグ」標野凪
    「ひめくり小鍋」冬森灯
    「深夜に二人で背脂ラーメンを」友井羊
    「ペンション・ワケアッテの夜食」八木沢里志
    「夜の言い分。」大沼紀子
    「正しくないラーメン」近藤史恵

    ひめくり小鍋とペンション・ワケアッテが特に好き。
    冬森さんは初読み作家さんなので追いかけてみます。

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    2026年05月15日
  • ホテル・ピーベリー<新装版>

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    ハワイにあるリピートお断りの長期滞在向けのホテルに滞在する「ぼく」は、立て続けに起きる宿泊客の不可解な死亡事件に見舞われる。
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    近藤さんの旅行ミステリものです。先が読めなくてドキドキしながら読みました。今回はちょっとエロさもあって普段の近藤さんの本と違った面白さもありました。
    ミステリそのものも面白かったのですが、いつも筋を通しているなあ、と思うのは、やはり男性社会優位の世の中で、それに抗って生きる女性の生きづらさを強く意識してお話をつくっている点です。
    しかし主人公の「ぼく」がペドフィリア的な愛をひきずっているというキモい設定というのも近藤さんには珍しいので

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    2026年05月14日
  • 風待荘へようこそ

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    自分のことより家族第一でずっと頑張ってきた主婦が心無い言葉で夫から離婚を切り出されて、行くところがなかったが、知り合いのゲストハウスを住み込みで手伝うことから始まる物語。

    ゲストハウスで手伝いをしながら、家族への思いや友人達との向き合い方も変化していく。

    ある程度の年齢になるとどうしても自分の思う常識が固まってしまいがち。自分はこう思うけど、他人は違うのが当たり前。それを受け止めて鷹揚に対応する方が絶対人生楽しいなと改めて思う。

    美味しそうな食べ物がいっぱい出てくるので、読む時間に注意です。

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    2026年05月13日
  • ヴァン・ショーをあなたに

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    前作がすごく良かったので、読む前から楽しみでした。
    表題のヴァン・ショーをあなたにも好きですし、マドモワゼル・ブイヤベースも面白かったです。
    御舟シェフのフランスでの修行時代のことも書かれていて楽しく読めました。
    3冊目も早速読み始めます。

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    2026年05月12日
  • スーツケースの半分は

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    人生の『旅』をテーマにした連作短編集。
    誰もが何気なく抱えてしまっている孤独や些細な葛藤が、知らない土地の景色や出会いや出来事を通じて少しずつ整理されていく。

    『あなたの旅に幸多かれ。』

    自分の抱える荷物を少し軽くしたくなるような読後感のある作品。



    誤植かな?と思われるところがありました。これまでで発見は2冊目。ちょっと嬉しい。新しく刷られているものは直っているのかな。

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    2026年05月11日
  • スティグマータ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    毎回なのだけれど、どれか読むとサクリファイスからもう一度一気読みしたくなってしまうシリーズ
    読みやすくもなく(自分が自転車に詳しくないからだし、2作目からチカの拠点が海外になって、カタカナ苦手には混乱が多い)、情景が浮かびやすいわけでもないのだけど、それでも惹き込まれるし一度開くとやめられないくらい面白い
    チカの距離感がとにかく好き
    軽々しくモノを言わないし、マイナスなことでも本人に言うべきところはしっかり言う
    ザ日本人気質なのにそのバランスが良いから信頼される
    伊庭はまたべつの魅力がある選手だから、そのバランスも良い
    どこかで1週間くらいここに浸れる時間が欲しい
    何度でも

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    2026年05月10日
  • タルト・タタンの夢

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    三舟シェフの料理と推理に酔いしれました。
    心温まる短編集で、それぞれの話が全て良かったです。
    自分は「ガレット・デ・ロワの秘密」、「割り切れないチョコレート」が特に好きでした。
    三舟シェフの料理を想像しながら、ミステリーを堪能でき、更にはホッコリさせられてしまう小説なので、オススメです。
    続編も早く読みたいです。

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    2026年05月09日
  • たまごの旅人

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    ネタバレ

    表紙から、美味しいご飯が出てくる作品かな?と思ってたら全くでした(笑)
    最近グルメ系?の小説を多く読んでたのもあり。
    タイトルの通り、新米の添乗員さんのお話。最後に急にコロナが出てきて、あッこれ今どきの子の話だったんだ!?となってしまったところが星マイナス1ポイント。

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    2026年05月08日
  • ときどき旅に出るカフェ

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    「この世でいちばん好きな場所は自宅のソファだ」
    この始まりの一文から
    主人公の瑛子に共感しまくりで引き込まれました。

    趣味らしい趣味もないが
    気ままな一人暮らし、
    でも将来に漠然とした不安もある瑛子。

    そんな時に見つけたカフェルーズ。
    様々な国の珍しいスイーツで
    旅に出たような気持ちになれたり
    日常のちょっとした出来事を解決したり(いや、結構深刻な話もあったけど)
    オーナーの円のお人柄と共に
    カフェルーズが瑛子にとってかけがえのない大切な場所になっていく。

    私も自宅のソファの上が大好きだけど
    こんなカフェが近所に欲しいー!
    白ワインをアルムドゥドラー(ハーブレモネード)で割った飲み物飲ん

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    2026年05月07日
  • タルト・タタンの夢

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    料理を通してシェフの三船さんがお客さんの周りで起こった事件や出来事を解決する物語。一編一編が短く完結にまとまっている料理ミステリなので気軽に美味しいフレンチとミステリを同時に楽しめて満足度の高い一冊。続編も読んでみたいと思う。

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    2026年05月07日
  • 風待荘へようこそ

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    離婚によって実家にも戻れず、新たなる土地で新たなる人たちと関わることにより、世界が広がっていくお話。

    離婚の時に子どもに将来のお金のことを片一方が持ちかけるのはダメだろ〜クソ男やなと思いながら読んでいたが、最後対応にスカッとした笑

    やはりある程度環境を変えるとか必要な時もあるんだろうな。

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    2026年05月06日