近藤史恵のレビュー一覧
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旅に出たくなる
コロナ禍のお話。
あの時の大変だったことを色々思い出した。
不安だった毎日とか。
ほんの少し前のことなのに、忘れかけている。
いや、忘れようとしているのか。
外食ができるようになったり、旅行に行けるようになった時は、嬉しかったな。
行きつけだったお店は、それでなくてもホッとする場所で…
物語のなかに出てくる、特にスイーツはどれも食べたくなる。
こんなコンセプトのお店が、家の近くにあったら本当にいいのに。
旅は自分を縛り付けているものから、一度リセットさせてくれる。
しょっちゅうは行けないから、食べ物や音楽、五感で旅できる感じは大切にしたい。
今夜は何を食べようかな。
その土地のことを -
Posted by ブクログ
ネタバレ子どもたちの世界は、狭い。
あんなに仲良くしていたのに、クラス替えで違うクラスになった途端に、距離ができたりする。物理的に自分で移動できる範囲が狭いという問題もあるけれども、意識できる社会が大人が思っている以上に狭い。
自分が子どもだった時と比べて、スマホを持つのも早くなったし、物理的に離れても連絡をとって遊べばいいのに、と思ったりするけれども、それはあくまで大人の理屈で、彼ら・彼女らにしてみれば、すぐ近くにいる人だけが、自分の社会なんだろう。
この小説の主人公たちは、1980年代に子ども時代を過ごしていて、なおさらだ。
その狭い世界のなかで、大人は圧倒的に正しい存在になる。
大人だって -
Posted by ブクログ
海外に行きたくなる小説でした。
旅のワクワク感を思い出させてくれます。
新人添乗員の主人公は旅行が好きで添乗員になったのですが、色々な国を訪れてその国に魅了される一方、次第に仕事に自信をなくしていきます。更にはコロナ禍で仕事ができなくなるという不幸も重なり──という、新人添乗員の奮闘物語でした。
添乗員さんって派遣社員なんだ…というのがまず驚きでした。
また、ツアー客と同様に初めて来た観光地なのに、いかにも何度も来てよく知ってますよーという顔で案内しなければいけないのは大変そう。あと、面倒なお客さんの対応が本当に辛そうで…(嫌なオジサンが何人か出てくるのですが、あーよくいるいる!と思うタイ -
Posted by ブクログ
ネタバレ
専業主婦で家族を支えてきた眞夏への夫から急な離婚宣告。
お前といると息がつまる。
好きな人がいる。
えーーー!
まず、お前っていうな!
とも思うし、元夫へは言いたいことがたくさんあるが、それはいったんは横へ置いといて。
女性の生き方は難しい。
私も、眞夏の元夫の再婚相手と同じで高齢出産し、それによって自分が考えていなかった方へ時間が流れていった。
仕事もできなくなったし、
考え方も変わってきた。
やっぱり家庭優先へシフトし、家族の幸せが私の幸せに変わっていった。
それが悪いことだとは思っていないし、誰がなんと言おうと人から軽蔑されることだとも思っていない。
今後、子供の成長とともに -
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Posted by ブクログ
ビターな後味の話から、薄気味悪さ、温かさのある話まで、小話が詰められた短編集。どれも一味違う味わいがよかった。
以下、メモ
降霊会…高校の文化祭、『降霊会』という出し物。見せかけだけの正義
金色の風…バレエの道を諦めて単身留学したフランスで出会った金髪の女性と黄金色の犬。『たぶん芸術というもの自体が、犠牲を必要としているのよ…だから、あなたもバレエという芸術の一部なのよ』
迷宮の松露
甘い生活
未事故物件
ホテル・カイザリン…月に一度、1人でホテルに宿泊する女性。名文学のタイトルの部屋のあるホテル。マクベス夫人
孤独の谷
老いた犬のように