近藤史恵のレビュー一覧
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雑誌「ジャーロ」に舞台を移して短編が中心となってからは 2冊目になる猿若町捕物帳シリーズ第4巻。同心 玉島千蔭に再び縁談が巻い込んで、今度こそはと思う一方で、露骨に焼き餅をやく梅ヶ枝も可哀想になる、そんなサイドストーリーはさておき、ますます冴え渡るのはその謎解きの方。謎が謎を呼ぶ猪鍋の秘密を、何と小者 八十吉の女房おしげが解き明かす『猪鍋』、「にわか大根」で登場した絵師 歌川国克が似顔絵書きだけでなく再び鋭い推理を見せる『清姫』、「片陰」で登場した与四郎までが活躍して、驚きの(しかし、ちょっと残念な)大団円を迎える『寒椿』まで、いずれ劣らぬ佳作揃い。
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ネタバレ近藤史恵『パ・マル』シリーズ4冊目。今回、ミステリー要素はあっさりめで、凝っているというよりはストレートな話が多かった。そのぶん1冊目や2冊目に比べたら少し物足りないかな、という気もしなくはないが、十分面白い。
好きなのは『未来のプラトー・ド・フロマージュ』、『幻想のフリカッセ』。
『未来のプラトー・ド・フロマージュ』は料理人を目指す少年の物語。東京を離れることにより、フレンチを簡単に食べられなくなると嘆いていた彼が三舟シェフの言葉で北海道でも学ぶものがある、と希望を抱く。本当に微笑ましい話で、少年の将来にも希望がある。
『幻想のフリカッセ』は悩める母親の物語。明かされた母の思いは真摯で、本当に息子たちのことを愛しているのだなと思った。似たことに悩む子育て中の母親は多いかもしれない。
『パ・マル』に登場する料理たちがどれもおいしそうで、とうとうビストロに足を運ぶことになった。ランチだったけど、初めてのフレンチはとても美味しかった。この出会いも、『パ・マル』シリーズがなかったら無いものだった。 -
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タイトルだけを見て、勝手に世界の卵料理を食べ歩くお話かと思い込んで読み始めましたが、お仕事小説でした。あれれ~と思いながらも(もちろん、あらすじを確認しなかった私が悪いです。)、読んでいくうちに旅行っていいなと感じてきました。
初めて訪れる国であれば、やはりメジャーな観光地を目的に行くことが多いので、ツアーもありですね!
添乗員のお仕事についてですが、私がツアー参加者だったらベテラン添乗員さんがいいかも、と思ってしまいます。ベテランだって最初は初心者だったはずなのに。これからはツアーに限らず何かサービスを受けるときに、あきらかに初心者であっても少し気持ちに余裕を持って温かい目で見守りたいなという気持ちになりました。 -
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ネタバレ身体は遠くへ行っていて、心はふわふわと戻っていったりする。
一人旅中の頭の中、
それぞれに物語があるよなーと。
本書では、アムステルダム、リトアニアやラトビア、ジブラルタル、アイスランド、ハルビン…
今ここ、に集中すること、が大事といわれるけれど、
今ここにいる自分の頭の中にはどんな言葉が、どんなイメージが流れていて、
心にはどんな感情が渦巻いているのか、
それはそれで今ここの事実だと思った。
どこか普段と違うところ、
遠くに行くととくに、
最近の自分は何にどんな悩みや不安に引っかかっているのか、
もっと明瞭に浮かび上がってくることがあるのかもしれない。
目の前にある美しい異国の景色や、
旅先一人で乗り越えなければいけない困難、
それらもしっかり経験していながらも、
ふと周囲の時間の流れから少し距離が確保された自分の時空を感じられる状況に置かれる一人旅の中で、
今ここの何かを経験しながらも同時に何かを思い出している、
見ているものは半分想起だったりする、
その旅先の感覚は読書中の感覚とも似ている気がしてくる。
本書を読みながらも、
私の頭と心はふわふわと、
昔行ったリトアニアでの記憶や、思い描いてきたアムステルダムのイメージや、
中国北部の極寒の地で雪道を歩きながら食べたアイスキャンディー、
過去の記憶に半分浸っている、半分以上かも。
それをするために本を読んでいるわけではないのだけれど、
自分の無意識を探索しているような、
それは自分だけではできないから、
やっぱどこか普段の環境設定とは異なる場所に行ってみたり、
本を通して誰かの思考や思い出を覗いてみたり、
そうするなかで忘れていた自分や気づいていない自分の一部が起こされるような発見を、
どこか求めているのかもしれない。
もちろんオーロラも見れたほうがうれしいけどね。 -
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なんとも悲しく正直に言うとちょっと後味の悪い物語だったかなぁ〜
でもロードレースなんて全く分からず全く興味もない私が読んでも充分充分ものすごく面白かった!!
正直言うと、序盤はあまり興味が湧かずあんまり進まなかったから、なかなか眠れない昨夜、本でも読んで眠くなろうと思い読み始めたけど、ちょうどそこからが面白くなるところだったみたいで、眠気が出るところか目ギンギンで(笑)、あっという間に読んでしまった!
おかげで大変な寝不足です(汗)
ただ、とても悲しすぎるお話で、読後感が何とも言えない気持ちにはなりました…
実は、近藤史恵先生の作品は1度も読んだことがなかったのですが(多分)、とてもとても面白かったので、また読もうと思います!