近藤史恵のレビュー一覧
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近藤史恵さんらしい、海外の旅と美味しいグルメが出てくる短編集です。
帯に「この旅はわたしたちへのご褒美なのだ」とありますが、ご褒美というよりはむしろ、辛くてままならない日々からほんの少しの間逃げるための休憩といった感じがしました。
出てくる料理がとても美味しそう。アイスランドのハンバーガー、ハルビンの餃子と春餅(チュンピン)は食べてみたいと思いました。
また、オランダでもコロッケサンドを食べるんだ?!とか、リトアニアでは甘いパンケーキにイクラが添えられているのが普通?!とか、知らない食文化が沢山出てきて面白かったです。
海外に行くことでしか分からないこと、感じられないことがあるよなぁとハッと -
Posted by ブクログ
世界各国で愛される料理が出てくるカフェ。
カフェの店主やその常連客である主人公から、
働く女性たちに元気を与えてくれるエネルギーが伝わってくる。
自分のことをふりかえって、ついつい卑下したくなっても、
口に出さず凛としている大人の対応ができる姿は美しい。
けれども、内面には不安や心の揺らぎがあるもの。
時々旅に出て心を浄化することが大事なのだろう。
カフェで出されている珍しいデザートは、
店主が見えないところで苦労しながら何度も試作を重ねて
ようやくメニューになった「一品」である。
旅先で出会った料理に敬意を払っているからこと、
その料理について熱意を持って語れることについて
主人公が分析し -
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ネタバレ【あらすじ】
この旅は、わたしたちへのご褒美なのだ
それはわたしの人生に、ひさしぶりに点った、遠い目標だった。
壁も屋根も、街全体が真っ青でまるで夢の中に迷い込んでしまったような、モロッコのシャフシャウエン。二十七歳の岬はここに「自分を少し捨てに」やってきた。グラスにあふれんばかりの生のミントと熱くて甘い緑茶を注いだミントティーや、帽子のような鍋に入ったレモンとチキンのタジン。初めての景色と料理に出会った岬に、予想外の事態が起こり……。(「ジブラルタルで会えたら」)長年の介護が突然終わった佳奈は、アイスランドを訪れた。胸を突かれるように美しい氷河湖や、屋台で買って頬張る熱々の“全部のっけ -
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表紙は、外国のお店のショーケースに並ぶおいしそうな焼き菓子。イチゴと生クリームに誘われてページを開くと、アムステルダム行きの航空券。本扉は、飛行機で雲の上を飛んでいるときの空の色のよう。おしゃれな感じの装幀で、まずはこの本が好きになりました。
五編の短編の舞台は、読者の私が行ったことがない国ばかり。オランダ(アムステルダム)、リトアニアとラトビア、モロッコ(シャフシャウエン)、アイスランド、中国(ハルビン)。各国の風景や食べ物が気になるものばかりでした。ネットで調べたりもして楽しめました。だから読書で旅を体感できる本でもありました。
初めて訪れた場所、そこで口にするものも初めてのもの。そん -
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5編から成る短編集。
主人公は傷ついているとか目標を失っている人たち。
どのお話も一人旅をすることで少しずつ自分を取り戻していく。
一人で知らない土地にいると自分のことがはっきりと見えてくるのだろうか?
知らぬ人と出会い話しこれからの人生を考える人もいた。
旅の素敵な効果かもしれないですね。
私が読んだ近藤さんの本はあまり多くないけれど、他にも外国が舞台のお話しや海外の食べ物のお話しがあったような…。
きっとご自身も旅行に行かれているのどろうな…。
などと余計なことを思いつつ読んでいました。
美味しそうなものがたくさん出てきてお腹が空いてしまいます。笑
(word)
未来に希望なんてな -
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突然夫に離婚を切り出され、一人娘まで夫に取られてしまった主人公の眞夏45歳。SNSのフォロワーだった芹さんから誘われ、東京を離れて京都のゲストハウスのお手伝いをすることに…。
眞夏の夫にはまぁ腹が立ちます。慰謝料をもらったとはいえ、専業主婦で生活していた女性が生活の為に仕事を探すのはかなり大変。
幸い芹さんもシェアハウスの住人も良い人だし、ゲストハウスのお手伝いも眞夏の主婦のしての経験が生かされて良かった。
京都の美味しいお料理とスイーツが登場する所は食べてみたい欲が溢れてしまい困りました。だし巻き卵のサンドウィッチとゼリーポンチフロートは是非食べてみたいです。ゼリーポンチを提供している -
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ネタバレ田舎の男子高校生(結構達観してる)のミステリー。
ミステリーと思わずに
ファミリーもの?青春もの?と思って読みはじめたんだけど
がっつりミステリーだった。
どこの子どもだって感じる閉塞感と
田舎ならではの不便による閉塞感と
手続きさえ正しく踏めばどこへだって行けることに気づく少年の感じが良かった。
これを知れるか知れないかで人生がだいぶ変わると思う。
でもそれで日常がすぐに大きく変わるわけでない、と言うのもリアル。
でもこの子の内面のかっこよさに確実にプラスされた。
ミステリの方は気づいたら主人公ばりに気になって仕方なくなって
東京行くあたりからドキドキハラハラして
色々予想しながら読