あらすじ
木崎淳平は仕事を辞めて、ハワイ島を訪れた。友人から勧められた日本人が経営するホテルは「リピーターを受け入れない」ことが特徴だという。淳平が表情豊かな島を満喫しようとした矢先、同宿者がホテルのプールで溺れ死ぬ事件が起こる。直後にはバイク事故でもう一人が……。このホテルには「なにか」がある。最後のページまで気が抜けない、不穏な空気に充ちた傑作ミステリーの新装版!
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Posted by ブクログ
audible 。はじめはただのホテルの名前だと思っていたけど、ちょっと気になって調べてみた。「ピーベリー」、希少なコーヒー豆。なるほど題名に意味があることがわかった。
ミステリーとしても上出来だった。
検査入院の退院の朝に。
ホテル・ピーベリー
心に傷を負った主人公はハワイ島のホテルへ。
ハワイの空気、ホテルの心地いい雰囲気、宿泊客の人間模様、主人公の心情の変化に読みふけり、ミステリであることを忘れかけた頃…
宿泊客の突然の事故死をきっかけに不穏な空気に!
人間ドラマとミステリを楽しめました♪
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この人のかく文章はやっぱり好き
スっと頭に情景が浮かんで、心情にいつもハッとする
思ってたより恋愛要素が多かった
主人公の狂気とそこに紛れた秘密たち
最後まで楽しんで読めました
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ハワイ島にあるホテルで起きた殺人事件。
和美さんもホテルの宿泊者たちも悪い人には見えなかったので、
ラスト、和美さんの弟の哲哉という全然関係ない人が犯人で良かった。
種明かしが主人公の木崎淳と和美さんの対話だけで終わってしまったのが残念。桑島さんや佐奇森の反応も見たかった。
5人しかいないホテルの宿泊者が立て続けに2人も死ぬなんて普通じゃないんだから。
犯人が既に逃げた後というのもモヤモヤする。
和美さんだけが異国の地で罪を償うのか…。
個人的に青柳のキャラが好きだったので、真相を知ったというだけで殺されてしまいとても残念でした。
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ミステリとしてはトリックは単純ですんなり入ってくるのに、明かされるまでしっかり考えてしまいます。
主人公の過去や恋愛観的なものには若干気持ち悪さを覚えるものの、筆致自体にいやらしさがなく、落ち着いて読めました。ミステリとしても、物語としてもとても楽しかったです。
ハワイ行ってみたいな…。
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ピーベリーって名称は誰がどんな理由でつけたのだろう?コナコーヒーの種類?だとすると場面はハワイなのだろうか?
コーヒー豆というのは知っていたが、コーヒー豆は二つで一つになっているけど、ピーベリーは1つだけの希少な豆らしい。その分凝縮されていて濃いくて濃くも深いのこもしれない。
これが題名になっているということは、「孤独」「深みのある物語」を意味するかもしれない。
教師を辞めた木崎は一人旅に出る。ハワイの日本人夫婦が経営するピーベリーというホテルに宿泊するが。
ホテルピーベリーはリピーターを受け入れない変わったホテルだ。主に妻の和美がホテルを仕切っている。
そのホテルの客が次々と不審死する。蒲生がプールで溺死したことから始まる。そして木崎に「今に面白いものが見れる」と言った青柳がバイク事故で亡くなる。もう1人の佐奇森は偽名を使っていた。女性は訳ありな七生が宿泊していた。
その客たちには何某かの「嘘」をついていると蒲生は言っていた。
ミステリー仕立てであるが、案外奥が深い物語だった。ただ、木崎に対して異常性を感じてしまう。恋愛要素もあるが、はたして事故なのか、それとも・・・。
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常夏ハワイのハッピーなイメージを覆す、ハワイ島を舞台にした不気味な雰囲気の話。
確かに言われてみれば、オアフやマウイ島と比べたら一面の溶岩、寂れた町、人の少ない静けさは不気味だともとれるなぁと著者の観察力に感心。
一人称で入り込みやすく、冒頭から何かありそうで次が気になりするすると読めます。その期待感からミステリーとしては少し期待外れになるかもしれませんが、私は複雑な展開が苦手なので、後味スッキリです。
物語に入り込ませる登場人物の心理描写はすごいなと思いました。
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一人称形式で進む作品の主人公、がこんなに気持ち悪くて、しかも愛すべきポイントもないっていうのがかなり珍しい。ずっと気持ち悪い。
あーいるよね、こういう変な人…っていう人が主人公なの。
終わり方も不誠実で気持ち悪いし、ある意味ではかなり面白かった。
けど、WAMIで偽洋介が「君のことが大嫌い」って言った理由が分からなかった。
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ハワイ島の情景は、想像しながら読めてすごい良かったんですが、主人公と和美さんの絡みが引いてしまった。
バカンスだからこんなもんかと思うが…それ以外のミステリー要素は満足です。
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最後の頁まで読んで導入部を振り返る。
……シンプルなのにすっかり騙されてしまった……。
出てくる登場人物が何やら一人残らずきな臭い。何かやらかすのだろうな、という雰囲気はある。その中で発生する何件かの事故も否応なしにサスペンスを増していく。それなのに相変わらず日常はのんびりとしていて、そのお陰で不穏さだけがどんどん募っていく。それの正体に気づくクライマックスでは唸ってしまった。
推理小説としての面白さがここにはある。が、正直主人公の過去については必要だったか怪しいところ。そこだけが気になった。
Posted by ブクログ
ハワイ島の壮大な自然の描写がいい。事故か事件か。半分過ぎたあたりにようやく2つの殺人があったが刑事は登場しないしトリックもない。しかしながら登場人物5人がもやもやしていて何か隠してる感じ。最後は霧が晴れていくので一気読み。今までにないミステリーだった。
Posted by ブクログ
久しぶりに本屋をぶらぶらしていたら、ランキング1位に、ホテル・ピーベリー新装版が並んでいたので、さっそく。
ミステリーではあるのだろうけど、ミステリー要素より主人公の心情や葛藤がメインに描かれている。心温まるような居心地の良いホテル・ピーベリーで出会いがあり、事件も起こる。心が壊れて生きることに疲れてしまった主人公の再生の物語とも言えるのかも。再生のてがかりは手元にあるのかもしれないけれど。
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ハワイ島にあるホテルピーベリーは長期滞在(最長3ヶ月)出来るホテルであルがリピーターを受け付けないとの事だった。そこで人が死ぬ事件が起き謎が深まる。まさか裏にそんな事が隠されてるとは思わなかった。
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長期滞在のゆるっとした中から事件が起こり、最後の最後でダダダって真相がわかって終わって行った。
なんだろ。
主人公と和美との関係も、早希との関係も気持ち悪くて、終始微妙な不快感があった。
Posted by ブクログ
読み出しから楽しくて、ハワイという背景が
自分の気持ちすら ゆっくりと寛大にしてくれてるような錯覚におちいる。
ハワイいいなぁーなんて読んでたら、サクッと事件が始まり ぬるっと解決した。
ドラマみたいじゃない、それが余計に現実っぽいなぁなんて…
Posted by ブクログ
一見さんしか泊まることのできないホテルピーベリー。そこでホテルの宿泊者が立て続けに亡くなってしまう。そこに隠された謎とそこに泊まる主人公と宿泊者に隠された秘密が明らかになっていく。
最初はホテルに泊まった主人公の生活が描かれており、時折主人公訳ありなのかなと思う部分があるが、なかなか事件が起こるまでが長い。あとは恋愛要素が少し多め。
主人公は年齢に関わらず自分の話を聞いて寄り添ってくれる人が欲しいのかなと…個人的に恋愛に向いてなさそうだなと思った。
Posted by ブクログ
旅行〜ホテル〜!!ミステリー!
と思ってたら結構恋愛要素が盛り込まれてた。主人公の恋愛観には全く理解できなかった…し、またやらかすんかぁい!ってつっこんでしまった。
桑島さんと婚約者とのことは、私も思うー!!わぁー!!と共感
良い感じの途中から不穏な空気が流れるからえっ??えっ??と続きが気になりサクサク読めた。
ミステリーとしては途中でなんとなぁく真実が読めてしまう感じ。面白い話ではあった。
ヒロは行ってみたいな。ピーベリーみたいなホテルあったら長期滞在してみたい。
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う~む…
いまいち、のめり込んで読めなかったです。
主人公の過去が受けつけず、どんな行動をしても、共感出来ず。結局、既婚者にも手を出すし…。
主人公の再生の物語でもあったと思うけど、私には厳しかったです。
Posted by ブクログ
ハワイ島のそのホテルには、人生で一度きりしか泊まれないというルールがある。
前半はハワイ島の景色、コーヒーの香り、静かなホテルの描写が心地よく、のんびりとした旅行気分を味わえる。後半は一気にトーンが変わり、ミステリー要素が濃くなってどんどん不穏な空気が漂うように。
南国の風の中にひっそりと不穏の影が差し込んでくるような感覚だった。
2人が通じ合えたのか、明確な解決や約束は描かれず、余白を残すような静かで余韻のあるラストだった。
ハワイには行けないけど、『夏への扉』読んでみようかな。
Posted by ブクログ
とりあえず とても読みやすい。
冒頭のだらだら感を抜ければ後はすらすら読み進められる。
ただ、
・これ必要だったか?という人間関係模様
(ホテルという舞台上 そういう風に描きたかったのかな)
・細部に散らされるキーワード設定に
関心は持てたけどハマれなかった
(内容はわかったけれど 結末に関連してくるかと言われると「?」)
・某人物の、突き放すような台詞の意図が未だによくわからない
という感じ。
本も厚みはないから、
軽い気持ちで読むリハビリ推理小説には良いかも。
がっつり推理が好きな人には物足りないだろうな~と思った。
いつも辞書片手に本を読んで
気になった色々を書き残したりしているのだけど、
今回調べた一部、
・ピーベリー
・ヒロ(ハワイ州)
・キラウエア火山
海外旅行に行きたいと思ったことはない。
ハワイに至っては、
暑そう/人多そう/日本人の群れ…等という理由から
調べもせず遠い存在に思ってた。
「活火山?危なすぎ。絶対行きたくない」
「自然?虫やばそう無理」
「海外最近マリファナ合法多過ぎでは?怖」
↑こういう思考のインドアが読んでいても…
ヒロ空港の様子を語る文面に心惹かれ…
キラウエア火山の この世の存在とは思えない空気感の描写に心惹かれ…
読み終わる頃には
ゆくゆくは海外旅行も有りだよな…
なんて思考になる。
ヒロに ホテル·ピーベリーみたいな場所があったなら
確かにわたしも最長期間で泊まりたくなるかも。
Posted by ブクログ
著者に暗いミステリーを書くイメージがなかったから、こんな本も書いてらっしゃるんだ...!という興味から手に取った。
序盤は木崎くんの暗さは目立つものの各々がハワイで羽を広げる姿に、もはやこのままほんわか終わって...何も起こらないで...と願ったものの、帯にもあるのでそうはいかず、笑
事件が起きると次々と嘘が露わになっていった。リピーターを受け入れない理由にも納得、大変混み合った事情だった。
気になるセリフが残っていたりで正直若干消化不良ではあるが面白かった!
Posted by ブクログ
癖がなく読みやすい文章で一気読み
別作品を読んでいて優しい印象があったので、このようなミステリーもあるんだと嬉しい発見でした
残りページが少なくなっても謎が全然解決していませんでしたが、一気に明らかになってすっきりしました
木崎くんはこれからどうするんだろう…
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途中まで青春ロードムービーのような展開でしたがミステリーでした。南国リゾートの明るいイメージのハワイとは対照的な闇を抱えた登場人物たち。主人公…一途のようでグラグラしてます。
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ハワイ島の静かで穏やかな街にあるホテルが舞台の小説。ホテル・ピーベリーは日本人が経営するこじんまりとしたホテル。なぜかリピーターは受け付けません。主人公の後ろめたい過去、宿泊客の抱える問題。そんな日常が描かれる中、突如起きる不可解な宿泊客の死亡事故。事故の全貌が明らかになっていく過程には戦慄が走りましたが、全体的としては物足りなさも感じました。文章量も少ないので、ライトなミステリー小説として、読みやすかったです。
Posted by ブクログ
友人に薦められて読もうと思っていた本だが、こんなミステリーとは思わなかった。
導入がら主人公は、うしろめたい何かを抱えている感を出しているのに、一向に事件が起こらない。
むしろ、昔行った事があるハワイ島の空港の描写の方が気になったりして、笑
ミステリーとしては、なるほどこういう結末かと思ったが、取り敢えずハワイ島行きの航空券を探してみたくなり、ググったが昔は直行便があったのに残念だが今は無い模様。JALさん復活させてくれないかなぁ
Posted by ブクログ
主人公がなんとなく気持ち悪いけど、確かにこんな感じの人いる。
はじめは普通の人に思えても、何度か会って長時間一緒にいるとじわじわと気持ち悪さが出てきてしまうタイプ。
本書に度々登場する夏の扉は未読のためあらすじしを見てきました。
冷凍睡眠といえばかっこいいかもしれませんが、「やり直せるなら同じ失敗はしない」と思っている人間はこんな風に物語を終わらせない気もする。ただそこが主人公の気持ち悪いところとなんとなくマッチしている。
Posted by ブクログ
近藤史恵さんによるリゾートの風景描写は圧巻。
ハワイ島という美しい舞台の上で、主人公木崎が感じる違和感や不穏な出来事の数々。とても読みやすく、先が気になってすらすら読めました。
途中までは男女のよくある情痴かと思いましたが、終盤にかけて、木崎と和美さんはしっかり惹かれ合っていたんだなと感じました。希望の見える終わり方で良かったと思います。
Posted by ブクログ
ハワイと言えば晴れてカラッとした南国のイメージだったので、雨が多くて夜は寒い場所が有るとは思わなかった。
ピーベリーも知らなかったので機会が有れば飲んでみたい。
ミステリーとしてはお勧め出来ないけど、新しい事が学べたのは良かった。
和美さん最低と思ってしまった。
主人公もウジウジしていてちょっと苦手なタイプ。