近藤史恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
以前に「たまごの旅人」を読んだことがあったのと、わたしが犬好きなのがあって、購入。
読んでみて、わたしたちは犬とそんなに変わらない部分もあるし、犬のようになりたい一面もあるのかなって思った。
人間だから、自分が信じたいものを信じて、傷つくことがあるってわかってても、それでも愚直に信じ続けるところは本当に犬と近いと思う。
その一方で、代わり映えのない毎日に新鮮味を無くして、ぼんやりと過ごすところは、犬のように日々新しい感動を覚えながら生きたいと思う。
違うようで似ているし、見習いたいところもたくさんある。
そんな気持ちにさせられた1冊でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレツール・ド・フランスを舞台に深い心理描写と自転車レースの面白さを凝縮した快作。1作目の「サクリファイス」からの面白さは健在です。自転車レースの醍醐味は他のスポーツにはない特有のものだと感じる。レース中に相手選手と会話したりするのが戦略であったり友人としての激励であったり。チームでの役どころが決まっているものの、読者としては語り部である白石誓を内心応援するが、白石はプロとしてとても冷静であり、ストーリーになりがちな根性論は抑えられているところが好み。誰が優勝するのかがストーリーの軸となってはいるがいつもの如くミステリー要素もあり読者を楽しませてくれる。今回のミステリー要素は若干無理を感じたがそれでも納得はできた。総じて至福の読書体験でした。
白石は1作毎に年齢を重ね、その年ならではの物語を作って来た。次作では更に年季を重ねることとなりアシストとしての技量をどう表現するのか、また、戦友、アルギの妹であるヒルダとの絡みに期待したい。また、この気に過去作を読み直してみたいとも思った。
この本を読むとツール・ド・フランスが観たくなるが毎年見逃してしまう。。