近藤史恵のレビュー一覧

  • マカロンはマカロン

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    今回も三舟さんの名推理も、おちゃめな姿も見れて満足
    ムッシュパピヨンに伝言をでは切ないなーって思いながら読み進めていったらまさかの真実に泣いてしまった

    流石三舟さん、お客様の心を救う料理と推理力
    ただ、今回は金子さんの俳句がすくなくて少し寂しかったかなー(笑)

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    2024年06月25日
  • みかんとひよどり

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    自然 命 森 人間との関係
    考えさせられた。
    主人公たちの悩みだったり成長も描かれている。いい本だった。

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    2024年06月19日
  • ホテル・カイザリン 電子再編集版

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    ちょっと暗く、触れられたくない場所を軽く刺される感じのするストーリー展開でした。でも全体的に清らかで美しい余韻があります。

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    2024年06月17日
  • 幽霊絵師火狂 筆のみが知る

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    ネタバレ

    明治初期の大阪。
    料理屋の娘の真阿は結核のため、部屋から出ることも許されない生活をしていた。

    そんな時に幽霊画で有名な火狂が彼女の家に居候することになり……。

    彼には人には見えないものが見えるようで、そんな彼の元へは奇妙な絵が持ち込まれてくる。

    その謎を真阿と二人解き明かしていくのだが。

    本当に絵師の話が好きなんだなぁとしみじみ。(谷津先生の絵師の作品なんて最高と思ってます♪)

    既に浮世絵の時代ではなくなっていて、その中で依頼された絵を描いている火狂。基本的にはホラーなのでしょうが、絵画ミステリの部分が大きいです。

    楽しい時間を過ごさせてくれた一冊です(#^.^#)

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    2024年05月06日
  • 歌舞伎座の怪紳士

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     あっという間に読み終えるほど、面白かった。舞台好きの私にぴったりの小説だった。特に歌舞伎の観劇シーンは久澄同様に私も演目に惹きつけられた。歌舞伎は敷居が高いものだと勝手に思っていたが、歴史好きとしてこれまで見たことないのは恥ずべきだったのかもしれない。
     物語は主人公の久澄が祖母の代わりに行く観劇で起こる事件を、オペラ座の怪人ならぬ、歌舞伎座の紳士が解決していく。演目と久澄の感情とのリンクが見事。『勧進帳』から、良い嘘と誤魔化してはならない嘘の分別を導くシーンなどは特に良かった。
     物語の根幹は、久澄が抱える悩み「働くとは?」「生きるとは?」に答えを見出し、一歩踏み出していく成長物語であり、

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    2024年05月02日
  • サクリファイス

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    ロードバイクに魅せられた主人公の白石。
    彼は自分が勝つためでは無く、エースのために尽くすアシスト役だ。
    彼はその立ち位置を気に入っている。
    命も危険もあるロードバイクのレースにおいて、自分のためでは無くチームのエースのために走るということがどういう事なのか、彼は悲劇ののちに痛感する事になる。
    ロードバイクのチームとレース、選手達の駆け引き、起きてしまった事故の真相、スポーツ小説でありながらミステリー要素もある内容の話。

    ロードバイクについて殆ど知らなかったけど、知識を増やしつつ、ドキドキしながらも楽しく読んだ。
    チームの選手同士の思惑や駆け引きには、ハラハラしたし、時間の真相を知る時には、早

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    2024年04月25日
  • 南方署強行犯係 黄泉路の犬 〈新装版〉

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    前作に続いての二人のコンビの話は軽快で面白かったが、今回の話は、なかなかハードで、自分達の身近な問題としても考えさせられる部分が多かった。最後のあとがきには作者の想いがつづられており胸に沁みてくるものがありました。

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    2024年04月15日
  • サクリファイス

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    自転車ロードレースが舞台の人間模様が絶妙。
    実際に走っている人、
    観戦好きな人、
    あまり関心が無かった人、
    全ての人が引き込まれること自明です。

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    2024年04月15日
  • 歌舞伎座の怪紳士

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    歌舞伎やお芝居を観るのが好きです。落語も好きで地方に住んでいるのでたまにしか観ることは出来ませんが、東京に住んでいたら沢山観る事が出来るのになと思っている時がありました。心が病んで心療内科に通院しているところも主人公と同じ、今は歌舞伎も落語も大丈夫ですが、一時期受け付けない時期がありました。しのぶさんと怪紳士のお陰て主人公が元気に前向きになっていけて良かったと心から思いました。私もお医者さんを始め周りの人達に支えられて前向きに過ごしています。特に本を読んでその世界に浸る事で心が癒されています。読書に救われてます。

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    2024年04月11日
  • 幽霊絵師火狂 筆のみが知る

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    近藤史恵さん、初めて読んだ歴史物。と思っていたら、時代は明治だった。
    怖い絵はいつの時代も人気なのか⁈水木しげるさんも、北斎の妖怪画も、人気。
    確かに、引き込まれていきそうな怖い絵はある。
    そんな絵が魅力的に書かれている。

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    2024年03月31日
  • 胡蝶殺し

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    読みやすく、わかりやすい内容で面白く読みました。子供どうしの確執などがない分、ストーリーの面白さに集中できました。

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    2024年03月30日
  • はぶらし

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    じわじわくる怖さ。
    自分が追い詰められているのかのように感じた。
    優しさから困っている友達に手を差し伸べても、引き時がわからない困惑はすごいわかる。
    こんなにぐいぐいこられたら、私もストレスを溜めながらも居候させてしまうかも…

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    2024年03月29日
  • おいしい旅 しあわせ編

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    どのお話もほっとする内容で心が温まった。特に好きだったのは三上延さんの「美味しいということは」。
    卓郎とお祖母様の絶妙な距離感、2人の会話が素敵。読んだ後、おばあちゃんに会いに行こう、そして今年こそは念願のお花見を一緒にしようと思った。

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    2024年03月10日
  • 幽霊絵師火狂 筆のみが知る

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    怖い場面もあるにはあるけれど、各話の終わり方が静かで優しい。「悲しまない男」の結末が特に印象的で、人を想う気持ちの表し方が素敵だった。
    そして真阿にも特殊能力があるようだ。火狂とのコンビで諸事解決、もっと読みたい。

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    2024年02月28日
  • サクリファイス

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    ネタバレ

    石尾さんに何かされそうで怖い…と思って読んでたのに、最後には石尾さんかっこいい…(でもそこまでするのはやはり怖い)となった。
    結局ロードレースを一番愛してたのは石尾さんなんだと思う。
    先が気になりすぎて一気読みした。

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    2024年02月25日
  • はぶらし

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    ネタバレ

    感想
    色々考えさせられる話だった。主人公の細かい心情描写にはかなり共感できる部分が多かった。中途半端な優しさはかえって相手のためにならないのかもしれない。

    物やお金を貸すときはあげる気持ちでやらないとダメというところもそうだと思う。

    読みやすくて一気読みだった。

    あらすじ
    主人公の鈴音はそこそこ成功した脚本家。ある日突然、10年ぶりに高校時代の友達の水絵から電話がかかってくる。子供と家を出たが行くところがないので1週間泊めて欲しいというものだった。

    鈴音は渋々了承し、その日から奇妙な共同生活が始まる。水絵は、遠慮しつつも自分の意志を通すことに鈴音は辟易していく。

    子供の面倒を見て欲し

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    2024年02月24日
  • インフルエンス

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    ネタバレ

    性的虐待、荒れる中学校をメインに書いた作品かと思いきや、中身はもっと深く読んでいて胸が苦しくなった……。
    読み終わった後は「友梨も里子も真帆も救われるといいな」と思った。

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    2024年02月18日
  • インフルエンス

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    ネタバレ

    結末が、バッドエンドなのか、それともある意味ハッピーエンドなのか、、、
    何度考えても私には分からない。
    でも、やっぱり哀しい。あと怖かった…

    小学校から47歳まで描かれる3人の女性。
    女ならではの群れる感じとか、その時仲が良くても学校が変われば疎遠になって、そのくせ久しぶりに会うと盛り上がれるところとか。
    その辺りの「女子」ならではの描写が本当に上手で、特に中学校のあの感じは容易く想像できた。

    もし3人が出会っていなければ、3人ともに殺人を犯すことなんてなかったのかもしれない。
    やっぱり子供の頃に置かれている環境って大事なのかもと思わざるをえなかった。

    どこかで引き返せなかったのかな、と

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    2024年02月06日
  • さいごの毛布

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    とても面白いお話でした。
    人づきあいが苦手で超ネガティブな主人公の智美が、犬たちや老犬ホーム「ブランケット」の麻耶子と碧とのかかわりの中でだんだん頼もしくなっていく様子が、大げさでなくちょうどいい傾斜の坂道を上るような感じで描かれていてよかったです。碧の謎めいた行動や、ブランケットに出入りする便利屋の灰谷とブランケットの周りに出没する怪しい男など、サスペンス要素もちりばめられていて、先が気になってあっという間に読んでしまいました。
    老犬ホームが舞台の物語だけに、身勝手な人間たちに怒り、犬たちとの哀しい別れに涙…という話かと思いきや、しっかり人間ドラマでした。人にはそれぞれ事情があり、なんでも白

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    2024年02月02日
  • おいしい旅 しあわせ編

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    旅の醍醐味は、おいしい食べ物だと改めて思わせてくれるようないいお話ばかりでした。
    一番食べてみたいと思ったのは、「もしも神様に会えたなら」の“伊勢うどん”。関西住みだけど、食べたことなかった。主人公の少年2人が“優しい気配り”で表現した味を食べてみたいと思いました。
    話が好きだったのは、「旅の理由」。主人公の青年がすごく良かった。
    「美味しいということは」では、主人公の祖母の、“美味しいということは、いつまでもその味を忘れないってことなんだ”という言葉にぐっときました。今まで味わった忘れられない味を大切にしていきたいし、これからも忘れられない味を増やしていけたらいいな。

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    2024年01月19日