近藤史恵のレビュー一覧
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ランジェリーショップの店長かなえと、お店に連なるさまざまな人の物語。タイトルはラブリーだが、この著者の描く話だから、女子の好きなものを集めたラブリーなお話というわけにはいかない。
根拠のない先入観や決めつけ、ご近所さんの噂話や妙に近い赤の他人、暗黙の枠組やその枠に入らざるを得ない状況、選択肢の無さなどに加えて介護問題まで織り込んだ、地方都市らしい生活環境やその環境で知らず知らず刷り込まれてしまう価値観など、それぞれのエピソードにリアリティを感じる。他人に見られることを前提とせず、ただ自分が身に着けて満足感を味わうランジェリーとは、そのような環境で生きている者の隠している自分らしさの現れではないだろうか。個人的には、入院時にふさわしいパジャマを探すのが大変だったことを思い出した(探すのは楽しかったけど)。どの話も明るい話ではないが、共感する女性は多いのではないだろうか。 -
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オーナーのいるフレンチレストランで働くシェフが主人公。「ビストロ・パ・マル」シリーズと似た設定だが、シェフにはジビエ料理にこだわりがある。ジビエに関する諸問題を織り込みつつ、サスペンスでもあるという「ビストロ・パ・マル」とは違う仕立ての物語。ジビエに分類される肉は鴨ぐらいしか食べたことがないのだが、鹿や猪も食べてみたくなってしまいました。最後、解説は坂木司さんですが、坂木さんによるおまけの感想がいい!これぞファンによる率直な感想ですよね。
近藤史恵さんの本が読みたくなってこれを読んだが、期待を裏切らない出来上がりで満足でした。登場人物それぞれにまだ消化されていないエピソードがあるので、この後の話も読みたいです。シリーズ化して欲しいですね。 -
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旅行添乗員さんのお話。個人的にはツアーは人嫌いなのでいかない。けど、読んで大変そうだなと思った。特にオッサン。
第1話 遥はアイスランドの旅行添乗員として、初めての一人添乗員を勤める。到着日のオーロラツアーは中止で翌日に持ち越し。翌日は大雨の中レイキャビク周辺の観光。参加者には雨具を持ってくるようアナウンスしてあったはずだが、ろくなものを持ってきていない。滝を見に行ったところで、夫婦のうち妻が具合悪くなり、ホテルにバスで帰ることになった。遥も同道する。
第2話 クロアチアとスロベニア。直行便はなくシャルルドゴールから乗り継ぎ。
第3話 パリ。オーストラリアに行くはずだったのだが、他の添乗員が骨折したので代わりである。
第4話 北京から西安への途中でロストパッケージ。
第5話 コロナの時代になって、添乗員の仕事がなくなる。沖縄のコールセンターに行ってみることにした。 -
Posted by ブクログ
ジビエと狩についてめちゃ勉強になります!!
あと、美味しそう。面白かったので、続編希望です。
潮田亮二35歳は犬のピリカを連れて遭難している。料理人を目指している。狩猟免許を取り、一人で山に入ってしまった。
男に助けられた。山の反対まで来てしまっていたらしい。男は猟師で、小屋に連れて行ってくれた。鹿を捌く手つきが鮮やかだ。家に帰って死んだように眠る。
レストランマレーが黒字になったことはない。雇われシェフになって2件のレストランを潰し、神戸で始めた自分のレストランも失敗して借金、働いてなんとか借金を返した。だからあまり時間が残されていない。
次の定休日猟に出かける。鳥獣保護区にはわさわさヒナドリがいるが、保護区を出るといない。また男に出会った。害獣駆除の許可を持っていたら狩れるらしいと知る。肉を持て余していると言われ、譲ってもらえることになった。肉はレストランで出そうと思った場合には、正規の場所で捌かなければならないので、使えないが試作品として使わせてもらった。猪はタルトにして、小さな一つをお礼で持っていく。またヒヨドリをもらった。次に訪ねると大高の家が火事でなくなっていた。家が必要なので契約を結んでくれることになった。
昔の調理学校の同級生が食べにきてくれた。常連さんの評判がいいから見にきたらしい。大高の解体小屋を食肉処理施設として登録できないかと考える。オーナーが手続きをやってくれるという。が、大高は何かをためらっている。年末年始は大高のところで猟について歩く。