近藤史恵のレビュー一覧

  • さいごの毛布

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    すごく面白かった。最初から最後までずっと夢中で読んでしまった!犬たちそれぞれの犬種、個性も細かく描かれていて想像しやすくて良かった。私情で犬が飼えなくなってしまった飼い主が、老犬ホームという選択肢を選ぶのもひとつの愛情でもあるのかな…。と納得させられた。ただララの元飼い主だけは許さん( ・᷄ὢ・᷅ )

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    2024年01月19日
  • さいごの毛布

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    本だから、姿は見えてないのに
    犬が可愛くてしかたありませんでした。
    皆それぞれ何か抱えて生きている。
    人間も動物も一緒。

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    2023年12月17日
  • さいごの毛布

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    可愛らしい表紙に惹かれて手に取りました。

    老犬ホームのお話でしたが、最期まで面倒を見る事が出来ずホームに預ける人たちの理由は様々。腹の立つ飼い主もいれば、泣けてしまう飼い主もあり。

    5月から初めて犬を飼い始めた私には犬の気持ちてこうなんだ…て色々勉強になったと同時に我が家に来た愛犬が更に愛しく思えて、これからも大切に育てていきたいと思いました。

    この小説はそんな犬たちとそこで働く智美、碧、そしてオーナーの麻耶子の抱えている家族や恋人との問題も浮き彫りにしています。そして起こる事件はミステリーな要素も楽しめて近藤さんのこれまで読んだ小説の中でも好きな本の上位に入りそうです。

    解説を読んだ

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    2023年12月13日
  • はぶらし

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    面白くて、先が気になって一気読み。
    こうやって謙虚な雰囲気を出しながらも無理やり自分の要望を貫き通す…
    みたいな人、いる。
    こっちが居候を許してるのに、何故か罪悪感を感じて追い出せない…
    みたいな人も、いる。
    もっとしっかり言って!断って!とムカムカしたけど
    お人好しの主人公が搾取されまくって終わり…でなくて良かった。
    息子にとってもこれが最善だろう…
    それにしても、息子連れて転がり込んで、良心に訴えて長居して、
    あげく息子を置いて行方をくらますなんて自分勝手にも程がある…

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    2023年12月06日
  • キアズマ

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    とても面白かった。おそらく、このシリーズははじめのサクリファイスを読んでから10年以上たってこの作品を読んだが、変わらずおもしろいですね。まだ続くので続編がたのしみです。

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    2023年12月02日
  • シャルロットの憂鬱

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    子供を望むが二度の不妊治療に失敗し落ち込む真澄と浩輔夫婦の元にやってきたジャーマンシェパードのシャルロット。怪我のため警察犬を4歳で引退した女の子で元警察犬だけあってすごく優秀。
    そんなシャルロットも時々イタズラや可愛いズルをするし真澄たちに甘えたりもする。読んでてその可愛い姿が思い浮かんで私もにやけてしまう

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    2023年11月22日
  • シャルロットの憂鬱

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    近藤史恵さんの描く犬たちは本当に表情が豊かで癒されます。
    シャルロットはジャーマンシェパードというそこそこ大きな犬でかつ元警察犬でありながらも、臆病な女の子。職業病?みたく染みついた「不審者に吠える」という癖は残しつつも、小型犬に吠えられて怖がったり、お座敷犬歴も長くなり飼い主にやきもちをやいてみたり、コロコロ変わる表情にやられてしまいます。
    そんな癒し要素もありつつ、現実的で心が痛むエピソードが詰め込まれていて、人間の身勝手により居場所をなくしてしまう動物たちが描かれているのは、過去作「さいごの毛布」と共通していると思います。
    なかでも「シャルロットと猛犬」は、本当に肝が冷えたというか...

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    2023年11月22日
  • キアズマ

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    ネタバレ

    ここにも呪いを背負った人がひとり、ふたり。
    そんな呪いも含めて繋いで走っていくっていうのが、このシリーズのテーマなのかな。
    今回もレースの描写は秀逸で、自分が風をきって走っているかのような気持ちにさせてくれる。

    このシリーズに出会ってから、Youtubeで日本のロードレースを週末見ている。(タイムリーに色々やってるのになぜかいつも雨)
    まだ、エースをひいている局面に出会ったことないんだけど、そんなにあることじゃないのかな?
    チームみんながエースに託す、そんなレースを見てみたいのだ。

    赤城さんが出てきたのにテンション上がった!
    赤城さーーーん。

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    2023年11月16日
  • 11の秘密 ラスト・メッセージ

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    人気作家によるメッセージを主軸とした11つのショートストーリー集!
    あたたかいお話しもあれば少しゾッとするようなお話しもあり、一つ一つが長すぎず短すぎず読みやすい長さでした。
    私のお気に入りの作品は
    ☆孤独の谷
    ☆そのハッカーの名は
    ☆青い封筒

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    2023年11月13日
  • おいしい旅 しあわせ編

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    おいしいもの食べるってしあわせな気持ちになる。
    このアンソロジーでも、色んな事情で旅をする人が、おいしいものと出会っている。
    1作目の大崎梢さん。小学生の男の子の1人旅という冒険が素敵。2人は、その後もいい関係を築いていけるね。
    時空を超えていく篠田真由美さんの旅も素晴らしかった。
    柴田よしきさん、近藤史恵さんも安定の面白さ。
    新津きよみさんもよかった。でも、どこかに落とし穴があるかもと身構えながら読んでいたけどw
    (仮)のとれたアミの会、今後も大いに期待。

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    2023年11月07日
  • サヴァイヴ

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    自転車に魅入られた人間の葛藤。
    競技が終わって「生き延びられた」と実感するスポーツというのは壮絶だ。
    石尾さんにまた会えたのが嬉しいが、引退したあとの彼が想像できない、というくだりが、その後を暗示しているようで、悲しい。。。

    サクリファイスからの弱虫ペダルで、ロードレースに興味を持った私は、ツール・ド・九州とジャパンカップをYoutubeで観戦。本に出てくる用語にも、だいぶ詳しくなってきた(笑)

    次は、本物見に行くかなー。クリテリウムみたいなー。

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    2023年10月21日
  • サヴァイヴ

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    いろんな登場人物の内面を知れるのは短編集ならでは。
    本当にこのシリーズの男達は良いなあ。
    熱くて無謀な奴ばかりでヒヤヒヤさせられる反面、心は揺さぶられる。
    特に一作目を読んだ後に、石尾と赤城の話を読んでしまうと泣けてくる。
    この二人には“孤高のエースとアシスト”以上の繋がりがあったと信じたい。
    胸を抉られそうになる話もあったけれど、やっぱり面白かった。

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    2023年10月17日
  • さいごの毛布

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    愛犬を老犬ホームに入れるのは、さまざまな事情を抱えた人たち。
    一片だけを見れば人間の身勝手さに怒りを覚えるが、それはあくまで一側面でしかなく、世界はもっと複雑で、幸運な人の裏には必ずと言っていいほど不幸な人がいる。

    でも犬たちは、将来どうなるかなんて考えずに「昨日も一緒に居てくれたから、明日も一緒にいたい」という一心で飼い主を思う。

    寿命が違うから、考えるスケールが違うのも当たり前で、すれ違いを生むことはあるだろう。
    それでも不器用にお互いを思い合う飼い主と犬たちの姿に涙を流さずにはいられませんでした。
    人と人も同じ。1番思っている相手に、中々その思いはまっすぐ伝わらないんだなぁと思いまし

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    2023年10月04日
  • キアズマ

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    シリーズ4作目にして個人的に一番面白かったかも。
    ずっとプロ目線の話だったけど、今回は主人公が初めて競技用の自転車に乗るところからだったから、自分と同じ目線だった事が大きいのかも。
    次作でサクリファスシリーズ最後なのが残念であり楽しみ。

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    2023年08月15日
  • 岩窟姫

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    人気アイドルの沙霧が自殺。同じ事務所で仲良くしていた蓮美はショックを受ける。が、さらなるショックは、沙霧のブログに自殺の原因は蓮美にいじめられたいたせいと書かれていたこと。事務所にも世間にも無実を信じてもらえず、全てを失った蓮美は無実を証明しようとする。…という設定からどう着地するのかと思ったが、さすが近藤史恵。すごい、すごいよ!

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    2023年08月09日
  • キアズマ

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    大学の弱小自転車部にひょんな事から入部することになって、ロードバイクの世界にはまっていく。
    アウトオブ眼中から自分に向いていることがわかって、やればやっただけ、それ以上の成果が出ればはまるよな〜。
    プラス➕このまま続けていくことが自分や友達との関係性にとってどうなのかと心の葛藤に悩む。
    大学生という設定が子供過ぎず、大人過ぎず良かった。風を感じる一冊だった。

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    2023年08月06日
  • おはようおかえり

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    和菓子屋が舞台の、暖かいホームドラマのよう。

    エジプトに留学をしたい妹に、ある日、曾祖母が乗り移り、
    曾祖父の愛人に渡した手紙を戻してくれと、懇願される。
    ちょっと不思議で、暖かいストーリー。

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    2023年07月04日
  • はぶらし

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    あなたは、『最後に会ったのは十年も前』という旧友に、『一週間でいいの』『家に泊めてほしいの』と言われたらどうするでしょうか?

    小・中・高…と大人への階段を昇っていく中には、それぞれの時代に友達と呼べる関係性を築いた人がいたと思います。それは、クラスメイトだったかもしれません。部活動が一緒だったという場合もあるでしょう。一度しかない青春時代を一緒に駆け抜けた友達は、あなたのその時代その時代を色濃く彩る欠かせない存在だったのだと思います。

    しかし、時は流れ、次のステージへと歩みを進めていく中に、そう、就職し、引っ越しによってもそんなかつての関係性は終わりを告げていきます。『年賀状自体を出さな

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    2023年04月24日
  • スティグマータ(新潮文庫)

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    楽しみにしていた近藤史恵さんの『サクリファイス』ロードレースシリーズ『スティグマータ』
    初心者でもわかりやすいロードレース解説と過酷な世界、繊細に揺れ動く登場人物の心理描写、そこに交わるミステリー感、そして舞台のヨーロッパの風景が良い具合にマッチしていて、気に入っている

    オランジュフランセのエース、ニコラのアシストとして総合優勝を狙う白石誓(チカ)達が、世界中の注目を集める最も名誉ある自転車ロードレース『ツール・ド・フランス』真夏の三週間に挑む
    日本からヨーロッパにやってきた伊庭、怪しい動きの元ドーパーメネンコ、そしてメネンコの周りでの不穏な空気の中、過酷なレースは始まる

    ロードレースの集

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    2023年04月15日
  • キアズマ

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    シリーズ4作目。交差。アシスト。
    何だか自分の人生のこれからの目指すものが見えたような気がする。はあ。最高。

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    2023年04月13日