近藤史恵のレビュー一覧

  • 間の悪いスフレ

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    このシリーズが本当に好きです。
    今回はコロナ禍や平常に戻るまでの時期の作品もあり、現実とリンクした気持ちになって読み進められた。

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    2026年06月10日
  • 11の秘密 ラスト・メッセージ

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    テーマに沿った書下ろしのアンソロジーを刊行する女性作家の集まり『アミの会(仮)』
    今回のテーマは「ラスト・メッセージ」

    一冊で多様な作風を楽しめるのがアンソロジーの楽しみ。同じテーマなのに、驚くほどテイストは違う。

    「もうひとつある 鷹宮家四訓」 大崎梢
     地元の大企業を経営する旧家『鷹宮家』に伝わる四つの 家訓。後から加えられた五つ目の存在を調べる先輩を連れ、末端の分家の娘『絵茉』は本家を訪れる。
     謙虚・礼儀・努力・和、しごく基本的でまっとうな家訓に加えられた意外なものとは、「女・子どもにはあとを継がせるべからず」という差別的(現代ではアウトか)なもので、絵茉も憤るのだが…。実は妹を好

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    2026年06月13日
  • さいごの毛布

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    ネタバレ

    主人公智美が老犬ホームブランケットでの仕事を通して、犬そして人と心を通わせていく物語。ブランケットにいる犬たちがみんな揃って離れた飼い主や元飼い主を想い続ける姿に胸が痛くなった。特に、小麦が焼き芋屋さんが大好きで脱走までした理由が元飼い主さんと一緒に焼き芋屋さんをしていたという話に涙腺が緩んだ。そして真面目で素直になれない智美に自分も少し似ている部分があり、智美がブランケットでの犬たちとの生活を通して心身共に成長していく姿に背中を押された。

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    2026年06月08日
  • スーツケースの半分は

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    旅には、人それぞれの動機があって、求めるものも、旅先で出会うものへの受け取り方も違う。でも何があったって無事帰って来れればいいんだという印象が心に残り。出張の行き帰りに、少し仕事から離れられて、肩の力が少し抜けるような物語でした。

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    2026年06月07日
  • 歌舞伎座の怪紳士

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    職場のセクハラパワハラでパニック障害を発症し、正社員として今も働いている母と同居し自宅療養中の主人公。両親は離婚しているが、父方の祖母から、歌舞伎を見に行って感想を伝えるというアルバイトを引き受ける。なぜか毎回遭遇する老紳士は何者なのか。
    歌舞伎を取り上げていますが、著者は大学で歌舞伎の研究をしていたとのこと。得意分野でしょうが、メインの話から脱線しない織り込み方が上手です。
    社会情勢を反映した、現実にいそうな登場人物たち。姉妹や同級生などに対しては、諸々思うことがあって、もやもやするという、女性の心理描写が本当に上手。
    最後もきれいにまとまっており、気持ちのいい終わり方でした。

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    2026年06月06日
  • タルト・タタンの夢

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    ビストロ・パ・マルが舞台のシリーズ、第1弾。フランス料理と店長の謎解きがセットになった連作短編集。

    何年か前に、シリーズ化されていることも知らずに第2弾を読んでしまったので、どうせならシリーズで読みたい!と購入(笑)。でも、第2弾から読んでも充分楽しめる。
    お店が舞台なので、その日によって登場するの料理は違う。名前だけを聞いてもさっぱり分からないので、スマホで検索しながら画像を見てイメージを膨らませた。このビストロ・パ・マルでは、フランスの家庭料理のような素朴なものを出しているそうなので、食べてみたい。
    (ちなみに商店街の一角にあるらしい)

    何度も登場する「ヴァン・ショー」というアルコール

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    2026年06月05日
  • ときどき旅に出るカフェ

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    世界の珍しいスイーツを通して、日常の謎や人の心に優しく寄り添う極上のミステリー。ページをめくるたび、甘い香りに包まれてデザートが猛烈に食べたくなります!
    旅気分と美味しい癒やしを求める人に。

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    2026年06月05日
  • ときどき旅に出るカフェ

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    情景や食べ物がスッと浮かんでくる。こんなカフェ近くにあってほしい。小説初心者の私が最初に読んだのがこれで良かったと思った。

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    2026年06月04日
  • スーツケースの半分は

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    旅が好きなので、日本にいながらワクワクしたくこの本を手に取りました

    旅を基準にスーツケースと共に人間の気持ちが表現されていて見ていて面白かったです。

    短編集なので様々な人の生き方を感じることができたのも良かったポイントです

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    2026年06月02日
  • タルト・タタンの夢

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    日常の謎系ミステリはいいですね。
    登場人物のキャラもしっかり立っていて、とても魅力的な作品でした。
    自分にはフランス料理はきっと合わないと思いますが、でもこんなレストランがあったら行ってみたいなと思います。

    殺伐としたミステリに疲れた方に、特にオススメしたい作品です。

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    2026年06月02日
  • それでも旅に出るカフェ

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    コロナ禍がばっちり描かれている。貴重な時代の空気をしっかり背景にして描かれているのは、なかなか貴重だなと思う。
    美味しそうなお菓子や料理にまたこの本で出会えた。そして、あんまり意識しなかったこと…女性の1人での運営は危険が孕んでいることとか、そういうことも教えてくれるのも、本筋ではないけど良い。
    旅をドンピシャでは描いてないけど、旅っていいよねって思わせてくれるとこも、また良い!

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    2026年06月01日
  • スーツケースの半分は

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    旅の友であるスーツケース、かといって海外旅行等の大きな試みである旅の友が題材の小説で、
    それぞれの旅の経験が、スーツケースの傷となって受け継がれていっていた。

    身近にあるものを、モノではなく、旅の友等、
    擬人化できると色々な経験や気付きを
    より得られるのだろうと感じた。

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    2026年05月31日
  • スーツケースの半分は

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    旅に出たくなる本。異なる主人公が1つのスーツケースを片手に様々な葛藤を繰り返しながら自分なりの答えを見つけ出す。ある話で出てきた登場人物が他の話の主人公だったり。自分から見えている人にもそれぞれの背景があると改めて考えさせられる作品。

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    2026年05月31日
  • さいごの毛布

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    老犬ホームで働くこととなった、内気で心に傷を持つ主人公の物語。犬好きの作者が描く犬たちの感情、仕草は犬がそばにいない自分には新鮮でその表情豊かさ、賢さ、健気さには驚きを感じる。後半で語られる、犬たちは感情をあらわにしなければ生きられないし、人間は心を閉ざす事で生きにくくなるといったフレーズは犬と人との関わりの重要性や学びを感じる。犬はいずれは自分より早く亡くなるか若しくは犬をおいて自分が逝くことを考えると到底飼えないと感じてしまうが、犬を持つ人の犬は支えになるといった感情もより理解できる。
    前半は老犬ホームのお仕事もの、後半はミステリーと終始飽きない構成でした。

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    2026年05月30日
  • オーロラが見られなくても

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    モヤモヤしてた人たちが旅とご飯を通して少しだけ前向きになる話たち
    旅(というより経験?)は心を豊かにしますね
    ホットドックとミントティーいただいてみたいです

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    2026年05月30日
  • ときどき旅に出るカフェ

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    瑛子は30代独身、彼氏なし、結婚の予定なし。そんな瑛子が近所に見つけたのは、陽当たりが良い一軒家のカフェ。店主は、偶然にも瑛子の元同僚の円で、世界を旅して気に入った飲み物やスイーツを出してくれる。短編集で、毎回、小さな事件が起きるが、美味しいお菓子や飲み物と共に謎が解けて行く構成。1話ずつゆっくりと楽しめるのがいい。こんなカフェが近くにあったら良いなと瑛子のことを羨ましく思ってしまう。作品に出てきた、香港ミルクティーを家で淹れて、ちょっとだけ作品の世界を楽しんでみた。良い小説に出会えたなと思う。

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    2026年05月28日
  • ヴァン・ショーをあなたに

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    ネタバレ

    シリーズ一作目のタルト・タタンの夢が面白かったため、二作目を読んでみた。
    変わらず短編でとても読みやすく、フランス料理を通したシェフの推理が面白く魅力的である。特に「ブーランジュリーのメロンパン」における親子の愛に心が温められ、「天空の泉」と「ヴァン•ショーをあなたに」ではフランスでの修行時代のシェフの推理を楽しむことができた。中でも、表題作の「ヴァン•ショーをあなたに」では、普段お酒をあまり飲まない私でもヴァン•ショーを無性に飲んでみたくなった。三作目も楽しみだ。

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    2026年05月27日
  • ヴァン・ショーをあなたに

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    《ビストロ・パ・マル》シリーズの2作目。
    前作は店内を中心に謎解きする話だったが、今回は店内だけでなく店外にも展開し、謎解きも料理だけではなく人との関わりの中で解明していくパターンがあった。

    個人的に「氷姫」「天空の泉」が料理といい、終わり方といい、最後まで夢中で読むことができて好きだった。

    前作に比べると、私の知識不足も一因となり料理の吸引力が減った気はするが、やはり読んでいると食べたくなる。特にトリュフのオムレツ。運ばれるだけで漂ってくるトリュフの香りだなんて…想像しただけでくらくらしてしまった。

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    2026年05月27日
  • マカロンはマカロン

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    シリーズの3冊目です。
    短編8ストーリーで構成されていますが、どれも味があって良かったです。
    少し重いテーマや、後味がそこまで良くない話もあるのですが、読み手の感情をしっかり引き出しながら話に没頭させてくれる文章は素敵でした。
    個人的には表題の「マカロンはマカロン」、「ムッシュ・パピヨンに伝言を」が特に好きでした。

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    2026年05月27日
  • それでも旅に出るカフェ

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    前作の続きの世界線だが、コロナ禍最中のお話。
    飲食店も大変な時期だったなー。
    自由にいるために旅をしている円にとっては辛い時期。
    そんな中でも色々な出来事は起こり、瑛子も円も不安を抱えながらどう毎日を生きるかという日々が描かれる。
    女性の生きづらさや不安は尽きぬもの。
    それに共感してもらえるようなこの作品。
    元気をもらってスッキリする!ということはないけれど、なんとか過ごしていきましょうかね、と感じれる1冊。

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    2026年05月26日