感情タグBEST3
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旦那に読んでほしい。家を回してるのはほとんど妻。子を持つ家庭として、夫は仕事だけしてるとか楽すぎる。私だって仕事だけしてたほうがどんなに楽だったか。母親は子供だけではなく、いろんなことに気を回さなければいけない。
分担はもちろんだけど、お互いに協力して労いの言葉を掛け合えることができたらどんなによかったか。
旦那は私がやっている家事を「当然」と思っている訳です。
ゴールテープは目の前に。
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家事・子育ては女性が主体になってやるもの。
この考え方が完全に覆る日は果たしてくるのだろうか?
家事をこなせる人が多ければ多いほど、安全で清潔で快適な暮らしができるはずなのに、なぜそうならないのだろう?
この物語に描かれている世界は理想の世界だ。
自身の離婚経験から、家事の大切さに目覚め、その中にも喜びを見出だすことができることに気付く。
こんな簡単にいけば苦労はない。でもこれはフィクションだ。フィクションが道しるべとなって、世界が変わっていけば良いなと思う。
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とにかくよかった。
これは是非とも男性に読んでほしい。
現在放送中の朝ドラ『寅に翼』の時代から、女性の置かれている状況はたいして変わっていないことがあぶり出されている。さらにキツくなっていることも、かわんさかあるなぁ、と思いながら読んだ。
「今の日本は、家庭に一人専業の家事労働者がいるという前提で、社会のシステムが構築されています」
という校長の言葉はさすが。
そこには、育児や介護も当然組み込まれている。
これでは結婚する人が減り、子供が減るのは当たり前。
まずは政治家の女性(一般的な感覚を持っている人)比率が上がんないとね~
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読んだ後、前向きな気持ちになる連作短編集。
離婚して荒んだ生活を送っていた幸彦は『山之上家事学校』に通い始める。
男性を対象とした生活のための家事学校、という設定が面白いな。
猿渡の「男性差別じゃないのか?」という問いに対する花村校長の回答には納得。
参加する生徒達にはそれぞれ事情があり、物語が進むにつれて徐々に明かされる。
家事を通して己の人生を見つめ直す彼らの姿は、切なくもあり元気も貰える。
作中の“家事の定義”がとても分かりやすい。
各々の家事に対する価値観の違いには、思わずドキッとしてしまう。
家事、疎かにしてたなあと反省した。
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山之上家事学校に通うことで、過去を振り返る幸彦。家事全般の学びをきっかけに、妻の苦労や己の身勝手な言動に気づき、深く内省する。ジェンダーを考える機会に即した良書。
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ある日、新聞記者の仲上が仕事から帰ってくると、妻の鈴菜が娘の理央を連れて家を出てしまっていた。離婚後、すさんでいく生活を見かねた妹の和歌子から紹介されたのは、家事を習いたい男性のための山之上家事学校。
家事のコツとか書かれていて、丁寧な生活が心を育むみたいなことが書かれていたらいやだな~と手に取るのをちょっとだけためらった。
でも、近藤さんの本だもの、そんなはずはなかったのだ。
確かに、日々の生活をなおざりにしないという話も書かれてはいるが、それも無理のない範囲でいいと。
ここに書かれているのは、偏見からの解放というか、自分の目にはりついている鱗をベリベリ剥がしていくことの大切さである。
男性しか入れないという学校の方針に「男性差別だ」とかみつく、男子大学生。やたらめったら文句を言う人は、心の奥にある本質的な問題から目をそらしている人でもある。
女子大があるのも差別だというどこかで聞いたような文句も言うが、それに対して花村校長は「女子大が生まれたのは、昔の大学が男性中心」で、「女性が高等教育を学ぶことが難しかったから、女子大という形で、サポートすることが必要だった」からだと語る。
そして、家事労働というやらなければいけないけれど、見えない仕事、やっても気付かれない仕事について、目が開かれていく仲上。わりと単純だなと思うが、素直なのはよい。ただ、単純さは鈍感さでもあり、一つ一つ意識しないと気付けない。意識しようとするだけ進歩しているわけだが。
男性は生まれつき下駄を履いているので、まずそこから気付いていただきたい。
この作品、読ませたい人は読まないんだろうな。
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離婚をきっかけに山の上の家事学校に通うようになった主人公。この本は家族の在り方、気配りなど色々な事を教えてくれる事だろう。親の世代の専業主婦が多い家族には同じように思っている人達がまだまだ沢山いる事だろう。読んだ人の心に刺さる本だと思う。
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離婚後生活が荒んでいく主人公が、とある家事学校へ通い・・・、というありがちなテーマですが、主人公や学校の校長など、登場人物それぞれの心情に寄り添って読むことができる温かい一冊。
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「俺のこと好きなら、それくらいやってくれたっていいだろう』
その言葉に、バカじゃないコイツ!
と思ったけれど、家ではなにもしない父親を見て育った私たち世代(30代40代)の男性は大変だよなぁとも思った。
親世代は定年と同時に妻が三行半を夫に突きつけるパターンだったけど、今はもう早々に妻は夫に三行半を突きつける。
けど若いからこそ、修復可能だったりもして、女性が仕事を持つことが当たり前になり、大変だけど、ほんとに大変だけど、男性にNOを突きつけることでお互いに良い関係を築いていくっていうのもいいなと思った。
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家事が苦手です
上手に料理や掃除や洗濯ができるとか
そういうことでは無くて
生活を続けるために
判断しては行動が必要という
なかなかの難題
料理も作りたいと思って
作るだけではなくて
健康とか予算とか予定とか
そういう事を含んでいるし
ずっと
もやっと闘ってる気が
していたのを
この小説の中で
ぱちっと言葉にしてもらえた
そんな気持ちになりました
でも
私だけがそう思っても
生活は回っていかない
いちばんは家族
そして身近な社会の人たち
ほんとは社会全体が
その気持ちに近くなって
行動できていなくても
気持ちにあるだけでも
かなり変わるのだろうと
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チリツモで不満が溜まった奥さんから離婚を切り出された仲上幸彦。娘と妻が出ていき、やもめ暮らしを妹に危ぶまれた幸彦は、「山之上家事学校」と言う男性の家事スクールへ通う事になり…
共感しかなかったです。男の人を差別するつもりはないですが、元妻の鈴菜と幸彦の家事に体する感じ方がまるで違う。幸彦は山之上家事学校に通う事で、自分がいかに適当にやっていたか気づいて、家事を楽しむ事を覚えたけれど、鈴菜は楽しむ所ではなかったっての解ります。それでも、家事をやって貰うではなく自分でやれる様になった点は良かったのかもしれないです。
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この物語を読んで少し意識が変わったような気がする。家事は実際にメインでやらないと、そのプレッシャーやしんどさは理解できない。出来ているからといって、必ずしも大丈夫ということではないと改めて感じました。
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“家事”を通して家族の在り方や、社会システムの不足、ジェンダー平等に視点を向けたお話。
この本の様に、生活が整って心も整うお話は共感できるし落ち着きます。
身の回りにあるものを大切に扱って、豪華でない楽しみを持つ事、丁寧に生きる事は私にとって大きな価値のある事だと実感します。
Posted by ブクログ
妻に離婚されて子どもともあまり会えずに生活が荒んだ主人公が妹のすすめで男性のみが通える家事学校で学ぶことに。
いつもの近藤史恵さんの作品とは毛色が違うが、とても読みやすい。
読んでいてこんなに真剣に家事と生活について考えたことなかったなと思った。
たくさんの気付きと後悔があって成長する主人公の姿に自分も励まされ、日々の生活を頑張ろうという気持ちになった。
子どもを働く女性の抱えた家事・育児の役割分担への負担が大きい事についても触れられているし、昔の一般家庭の価値観も出てくるし、老若男女問わず多くの人に刺さる作品ではないだろうか。
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なかなか主婦としては興味深い内容でした。男の人から見る家事が本当にこの作品通りなら、やっぱり舐めてるな、と思う。僕なら文句を言わず家事をする人を選ぶ、という猿渡くんの発言は若いのに昨今の流れに反してかなりモラハラ気質。最後改心した風でしたが本性はそんな簡単に変わらない気がする。仲上さんも、そこまで分かっているならもう少し早めに何とかなっただろう、と思う。まぁ、それでも奥さんとの間にズレはあるなぁ、と。そのズレこそ本質だろうと感じます。母性って強いけど、自ら踏み込む罠ですね。
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男性向けの家事学校の物語。
こんな学校が実在していたら、夫を入学させたいと思う人は多いのでは?
かなり女性よりの考えではあるけど、こんな風に家事をする男性が増えたら、円満な家庭が増えるだろうなぁ。
授業の内容は料理や洗濯はもちろんのこと、髪の結び方なんてものまであって面白そう。
お料理の豆知識も参考になるものがあったりして、私も通いたい!と思った。
Posted by ブクログ
面白かったですが、登場人物は全員男性ながら、これはあくまでも「女性目線で」女性が男性にこんなふうに、これくらい家事をやってほしい、家庭に参加してほしい、という小説のような印象です(これ男性が読んでも納得して楽しめるのだろうか)
新聞記者で仕事にかまけて家をおろそかにし、妻と娘に出ていかれたのが主人公
ゴミ屋敷の中で暮らす中で、妹にすすめられて家事学校へ通い、そこに通う人々のいろいろなドラマに触れながら成長していく話(おぼっちゃま育ちの大学生だったり、家事学校ではみんなのリーダー的存在が家ではDV気味だったり、ハラスメントすれすれの発言が多い人が実は義侠心を発揮したり)(小説特有の、よく描かれている人は実は裏の顔があって、悪く描かれている人は実はいい人、という展開多めです)
これは女の書いた女のための小説だな、と思うのは
家事学校で学んだ主人公が成長の家庭を妻に報告し、もう一度やり直したいと言ったときに、少しやったくらいでなに、とばっさりと切り捨てられるところ
某俳優さんもテレビで妻と別れたあとも子育ては一緒にしている、と言っていたしこれが令和の家庭感なのかもしれない
Posted by ブクログ
「家事とは賃金が発生しない仕事」
この言葉はよく聞くけど改めてこの本を
読んでみて痛感しました。
男性や女性にかかわらず、普段家事を
しない人は家事をするとほめられ、
普段から家事をしている人が家事の手を
ぬくと責められる・・・
ほんとうにこれっておかしいですよね。
まぁ実際昔と今じゃかなり変わって
きている部分もあるとは思うんですが、
家事は誰かかがしてくれるものではなく
誰がしてもいいものとして考え、少しでも
生活の質や健康状態の維持なんかにでも
役に立てば・・なんて色々と考えたんですが、
基本的には気持ちよく生活したり
人生を楽しんだりするために
家事に対する意識と必要最低限の家事スキルを
身につければ未来は明るくなるのかな・・・
色んな社会問題なんかも盛り込まれていて
読んで考えさせられる作品でした。
Posted by ブクログ
家庭を省みず離婚することになった記者。妹に薦められて休みの日に家事学校に通うことになった。料理、洗濯を学ぶ。
非常に地味な話。大きなストーリー展開は無いが、人生について考えさせられる。
Posted by ブクログ
山の上にある、家事について学べる学校の話。基本的にイヤな人は出てこないし、するすると読める。
ただ、読む前に「モヤモヤしそうだなー」とは思ったけど、やっぱりモヤモヤした。
自分が家事についてどう思っているかによって、感じ方が変わってくるんだろうなぁ。
Posted by ブクログ
大阪市中心部から30分、そこから更にバスで30分、長閑な山里に佇む山之上家事学校。
ここは男性を対象とした生活の為の家事学校である。
この学校へ通って来るのは年代がバラバラな訳あり男性達。
主人公の幸彦は妻に離婚を突き付けられた後、荒んだ生活を送っている。
「外で仕事をしている俺がなぜ家事をやる必要がある?」
とんだ勘違い野郎だ。
幸彦のような男性は、この世の中にわんさか存在すると思う。
家事に終わりはなく、生きている限り生活は続いていく。
花村校長の家事に対する思いが素敵だ。
家事を見下す男性諸君に手に取って欲しい一冊。