近藤史恵のレビュー一覧

  • インフルエンス

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    教師をしています。今の学校の描写とあまりに違い、驚きました。では、内容の感想を書きます。

    クラスの子には「彼氏はいない」って言う。悪いことじゃないんだけどめんどうくさいから。学区内のスーパーに行って、クラスの子にだけは会いたくないって思っていると、何故か会ってしまう。なぜだろう。

    この本はそんな感覚です。何十年にわたる話ですし、舞台も団地・大阪・東京・福岡と点々としているのに、ずっと3人が絡み合っていく。3人と『死』というものが、ですね。人間、意識しているとだめです。普通に生きていれば、そう簡単に『死』に直面することないと思うんです。1回目の死だけで済んだんじゃないかって思ってしま

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    2021年04月11日
  • 夜の向こうの蛹たち

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    ネタバレ

    面白くてスラスラと読み進めた。
    女性の三角関係を描いた物語は初めてだったので新鮮でドキドキした。

    作家の才能に溢れいるのに、自分の容姿に自信がない初芝は、咲子というアバターを利用して本当の姿を隠しながら作家活動をしている。自分の姿を曝け出せずにいる蛹だった。

    物語が進むうちに、咲子も自分の容姿のせいで辛い人生を送ってきたことが明らかになる。美しい容姿を有しているが他に才能なさがないと思っている彼女は、誰かに依存(寄生)しないと生きていけない。自分がしたいことをする、自由な生き方がわからない蛹だ。

    一方主人公の妙は容姿端麗、本も売れ続けていて作家として活躍している。彼女の目線で蛹たちがどう

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    2021年04月04日
  • 三つの名を持つ犬〈新装版〉

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    人間、犯罪者になるならないなんて紙一重で、一歩踏み外したら簡単に落ちるとこまで落ちてしまうんだろう。取り返しのつかない、救いようのない展開……その割に読後感は悪くなかった。

    読みやすい文章。というか読ませる文章。
    表紙の犬が可愛いくてつい買ってしまったのだけれど、この作家さんの他の作品も読んでみたい。

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    2021年03月18日
  • アンソロジー 捨てる

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    全て描き下ろし作品と言う点も嬉しいですが、普段から読んでいる新津さん、松村さん、柴田さん、近藤さん以外の初読みの作家さんもいて新鮮でした。

    負けた人が秘密をバラして行く永嶋恵美さんの「ババ抜き」 終始ゾワゾワする松村比呂美さんの「蜜腺」 女の本音が描かれた近藤史恵さんの「幸せのお手本」など どの短編も切れ味が良く、印象に残りました。

    表紙の花と物語がリンクしていたり、フォントも少し大き目で読みやすかったです。

    新しいメンバーも加入されて今後も出版予定との事ですので楽しみが増えました。

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    2021年02月27日
  • 夜の向こうの蛹たち

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    こんな話だったとは。レズビアンサスペンスだった。レズビアンである小説家の妙は、美貌の新人小説家さなぎを紹介される。妙は、美しいさなぎよりも朴訥とした彼女の秘書、祐に一目惚れする。祐と親しくなりたい妙だが、やがて彼女たちに違和感を持ち始める。期待していたミステリー要素は途中で雲散霧消してしまったものの、かなり好きな話だった。妙・さなぎ・祐の3人の女性陣の対比に惹きつけられたし、始めは存在感の薄いさなぎが、最後まで読むとしっかり巻き返してきたのが意外で意表をつかれた。人を選ぶかもしれないが私は面白く読めた。

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    2021年02月22日
  • マカロンはマカロン

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    満足

    3作目も安定の面白さで満足しました。ラストのお嬢様の話はヴァン・ショーはふるまわれるものの もう少し救いが欲しかったけれど。逆にタルタルステーキは想像していた結末と違ってびっくり。そうか…そういったこともあるよな…という誰が悪いとかいう結末じゃなく優しい着地点をもった筆者の作品らしくて好きでした。 次作も待ちどおしいです。あとがきによればパ・マルもテイクアウトを始めるそうな

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    2021年02月15日
  • 夜の向こうの蛹たち

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    小説家2人とその秘書との女3人の恋物語。
    主人公、妙の素直な心情が痛く切ない。

    「いつも、わたしが誰かを本当に愛しはじめるのは、すべてが手遅れになってからなのだ」

    この気持ちはすごく分かる。

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    2021年01月11日
  • 私の命はあなたの命より軽い

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    タイトルが気になって購入。
    ちょっとモヤモヤする内容だったけど、近藤史恵さんの文章ってほんと読みやすい! だから次から次に手を伸ばしちゃうんだよな~。

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    2020年12月19日
  • 青葉の頃は終わった

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    ネタバレ

    ※登録したのは文庫版だけど読んだのはカッパノベルス版(2002.10.25)

    すごくグサグサと刺さる話だった。今は結構客観的に読めたけど、登場人物たちの年代の頃、学生時代〜20代って1番色々苦しかった気がするし、出版された時に読んでいたらかなり辛かったか、逆に救われたかもしれない。

    作中の言葉「愛情という形で押しつけられるものは、拒むことができない」ってその頃一番言って欲しかったような気がする。

    カバー見返しの「著者のことば」
    どんなに平凡に見えたり、幸福そうに見える日常にも、
    痛みは必ず潜んでいるものだと思っています。
    それをうまくやりすごせることが、
    大人になることなのかもしれません

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    2020年11月10日
  • スティグマータ(新潮文庫)

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    いやー面白い、ツールを観戦している気になる。
    自転車走らせながら動く選手たちの心理描写や表現が巧くて柔らかい。自転車乗りでなくても楽しい。
    さらにこのシリーズは、タイトルや人物を絡めて作中で謎がもたげるためミステリー要素もある。

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    2020年10月07日
  • スティグマータ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    シリーズ第4作。

    手にする時間を完全に間違いました。

    読み始めたらやはり止まらない。

    結果、読み終えたのは平日の深夜3時です...

    もちろん明日(正確にはすでに今日)ももちろん朝から仕事です^^;

    でも仕方ないって思えてしまうぐらい本作もしっかり取り憑かれてしまいました。

    巻末に寄せられた川西蘭さんの解説がまた素晴らしく本シリーズを纏め上げてくれています。

    シリーズ第1作から主人公は白石誓。

    でもそれは白石の視点で語られた物語だということで、本シリーズ「自転車ロードレースの物語」。

    本作の舞台であるツールドフランスのレースを通じ、私自身も身近でレースを観戦するかもだけでなく、

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    2020年10月06日
  • サヴァイヴ

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    ネタバレ

    サヴァイヴ、即ち「生存」。今回は白石誓、伊庭、石尾が命と人生を賭けてロードレースに臨んだ内容だった。時速70キロで一気に駆け降りる下り、まさしく命懸けで、何人も怪我をし死亡している。これを恐怖と思った瞬間、真のロードレーサーではなくなる。この恐怖への回避がロードレーサーに付きまとうドラッグになるが、日本人の真面目な大和魂は本当に嬉しいし、誇りに思う。ロードレースはチーム戦であり、サポート役に徹することでサヴァイヴする者もいるが、そこで生じる葛藤や妬みをチーム内で消化しなくてはならない。本当に奥が深い。

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    2020年09月25日
  • スティグマータ(新潮文庫)

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    全シリーズを読んでるけど、こんなに面白い小説あるん?ってくらい大好きなシリーズ

    ロードレースに興味湧くし、自転車欲しいしって影響されまくり

    とにかくこのシリーズ沢山だしてほしい!

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    2020年07月05日
  • 演じられた白い夜

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    ネタバレ

     演劇でミステリをやることの困難の一つは、役者の格で犯人が分かってしまうことだ。そう考える小劇場界の鬼才・匠は畑違いの人材ばかり集めた劇の稽古を人里離れた山荘で始めた。名前ばかりだが、彼の妻で名の知れた女優の麻子も彼に命じられて稽古に参加する。しかし劇の中の孤立した島で殺された女役の女優が山荘でも怪死を遂げる。山荘自体も雪に閉ざされて、孤立してしまった。そして劇の内容をなぞるような連続殺人が始まった……。
     二重のクローズドサークル、劇を見立てるかのような実際の殺人、鮮やかな(雪の)密室トリック。ミステリとしても完成度は高いけれど、それより作者の関心はすれ違う愛の悲劇を描くことにある(はず)。

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    2020年06月29日
  • 寒椿ゆれる~猿若町捕物帳~

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    ネタバレ

    千蔭さんの朴念仁ぶりでだんだん梅ヶ枝がかわいそうになってきますねw
    大石さんの「自害するぞ!」×2にめちゃくちゃ笑ってしまった

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    2019年12月27日
  • [新版]モップの精は旅に出る

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    キリコちゃんと出会って、6年。
    たくさんいろんなことがありました。
    母が逝き、今までは私の役目ではなかった場所の掃除もするように。

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    2019年04月08日
  • 岩窟姫

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    内容はヘビーな問題ばかりで気が滅入るけど そこはさすが近藤史恵。すんなりとスッと入って さらっと読めるストーリー展開で一気読み。
    それにしても斎木って そういう人だったのねー。
    ってことは コンビニで会ったのは偶然じゃなかったってこと?最後のどんでん返しは ハッピーエンドというには 重すぎるケド。
    蓮美 沙霧 チホ 3人三様だけど 脇役のチホが1番イキイキ描かれていたような。
    それにしてもネットってこわいねー。

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    2019年03月06日
  • エール!(1)

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    大崎梢さん、平山瑞穂さん、青井夏海さん、小路幸也さん、碧野圭さん、近藤史恵さん。
    どれも初めての作家さんだったけど、それぞれ小さい苦労をしながら頑張っている女性たちが描かれていて、たくさんの元気がもらえた感じ。
    中でもスポーツライターの話は好きだったかな。

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    2018年10月12日
  • 昨日の海は

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    田舎に暮らす主人公の家に母の姉と八歳の娘がやってきて一緒に暮らすことになる。
    叔母により写真家であった祖父とそのモデルをしていた祖母の死の謎を知らされ、それを主人公が紐解いていくミステリー。

    祖父母の死の真相は少し重たいのですが、作者の文章や視線、登場人物達がとても優しいので読み終わると暖かい気持ちになれました
    主人公の成長も良かった。
    優しい人間になりたい。

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    2018年09月11日
  • 二人道成寺

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    「ヴァンショー」「タルトタタン」で作者を知っていた私としてはサラッとした文章のイメージだったが、どうしてどうして…こちらが本性?というくらい熱く、語ってくれている。歌舞伎に惚れ込んでる感がビシビシ感じられて本当に読んでて楽しかった。名門の御曹司と一般のお家からの努力家が配されているけれど、わかり易い対決ではなく、きちんと「二人道成寺」に合わせて二人が存在している。そして「摂州合邦辻」をなぞって進むことにより、御曹司芙蓉さんの奥さま美咲さんの心情が響くのがたまらない。これを読んで、この2作の歌舞伎を観たらものすごくわかって面白いと思うほど。これは本当に良かった!

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    2018年02月06日