近藤史恵のレビュー一覧

  • エデン

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    面白い。アシスト白石は今回も輝いてた。
    終盤に悲しさと感動が同時に押し寄せてくる感情はサクリファイスと同様。
    世界が舞台だからカタカナの名称に翻弄される自分の頭を呪う。

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    2025年06月17日
  • みかんとひよどり

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    「ビストロ・パ・マル」シリーズも良かったけど、近藤さんの書く食べ物の話、とても好き。
    普段ご飯を食べている時には、意識できてないけど、こういう物語を読むと、食卓に並ぶ肉も魚も限りある命を頂いているのだと改めて感じるし、簡単にスーパーで手に入れて、煩雑さの中で流し込むように食べてることが、なんだかとても味気ない暮らしのようにも思えてきた。

    便利になることで、自由になれたのに、人生は複雑さを増すばかり。
    何に時間を使うかは、その人の価値観だから、どれもまちがいではないけれど、亮二が大高に出会ったように、こんな価値観もあるって、新しい価値観に触れてみることは時には必要かもしれない。

    ジビエの料理

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    2025年06月16日
  • エデン

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    ツールドフランスの面白さが全面に出ててよかった。白石の徹底したアシスト魂に惚れるね。最後のアルプスでニコラに共闘を持ちかけられステージ優勝できたかもしれないのにミッコのアシストとして全力で走る姿に感動した。自分がその立場なら迷わず優勝を選択するだろうな。改めてツールドフランスの過酷さが伝わってくる作品だった。

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    2025年06月16日
  • エデン

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    ネタバレ

    サクリファイスの続編。白石誓(チカウ)が山岳賞を取った時はちょっと感動的。やはり今回もエースをアシストするサクリファイスではあるのだが葛藤が見られ人間らしくて良い。ニコラも魅力的。

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    2025年06月16日
  • 昨日の海は

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    『騒ぎ立ててなにもかも明らかにすることが正しいやり方ではない。口をつぐんでら知らなかったふりをすることだってできる。正しいということがなんの力を持たない時だってあるのだ』

    田舎で暮らす高校生・光介の亡き祖父母の死の真相を探るミステリー。
    光介が初めて1人で東京へ行き、真相を探ろうとしに行くシーンが良かった。

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    2025年06月16日
  • 間の悪いスフレ

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    ビストロ・パ・マルシリーズ第四作。1時間ちょいで読める。
    すっかりドラマの配役を浮かべつつ読むようになっております。

    短編7作をさくっと。
    コロナ禍、ロシアウクライナ、などの現実がパ・マルにも影響していて、作者の考えも一言添えられてるなと思いつつ。
    いつもの温かいお話。(ちょっと嫌な感じの人が出てくる二編もあってヒヤリとはした)

    “未来のプラトー・ド・フロマージュ”
    「世界には、まだぼくたちが知らないものがたくさんあって、まだ絶望するには早すぎるのだ、と。」

    “間の悪いスフレ”
    「博己が千寿さんとうまくやれるかどうか、素晴らしい男かどうかはぼくには判断できません。でも、僕は彼が好きですよ

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    2025年06月15日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    作家さんによって味わいが色々で楽しい。
    近藤史恵さん、冬森灯さんの作品が特別好きでした。

    「ひめくり小鍋」冬森灯
    冬森さんらしい心に小さな明かりが灯るような温かな読後感。クスリとなるシーンもあって楽しく元気をもらえました。
    私には絶大な安心感のある著者です。

    「ペンション・ワケアッテの夜食」八木沢里志
    不器用なペンションオーナー夫妻が好ましい。夜食を食べるシーンは、捕らわれていた苦しさからの解放感と安心感に包まれました。ハッとするシーンや、じんわり染みるストーリーがいい。

    「正しくないラーメン」近藤史恵
    料理研究家の苦悩を描いた本作が断トツに好きでした!!食べ物描写も美味しそうだし、スト

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    2025年06月14日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    どのお話も好き、どのお話に出てくる夜食も魅力的〜!!特に「ペンション・ワケアッテの夜食」と「ひめくり小鍋」が好きだった。

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    2025年06月14日
  • サクリファイス

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    久しぶりに読んだけど面白かった。また自転車乗ってみようかなって思うような描写も多くて良かった。ロードレースは個人戦のようで実は団体戦。一人のエースを勝たせるために他の選手はアシストすることに徹する、この姿がいいんだよな。主人公の白石誓はまさに生粋のアシストで自分で前に出て勝とうとするのではなくエースを勝たせることに重きを置いて走っていて結果的にそれが彼のキャリアを上げることになるのもロードレースの面白さ。しっかりとミステリの要素もありロードレースの世界観にマッチしていた。まさか白石と伊庭が飲んだワインの中にエフェドリンが入っているとは、そのことを発覚させないためにエースの石尾が自ら事故でレース

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    2025年06月13日
  • みかんとひよどり

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    いのちをいただくということ。
    食事や料理がテーマの本は多数読んできましたが、ジビエは初。
    馴染みがないけれども、いつも食べている食肉よりも、より鮮明に「生」を感じる気がします。
    鹿や猪、うさぎ、小鳥などを食べることはよくあることではないからこそ、食べる時に生きてる姿を想像しちゃうのはあるあるなのかな。
    シェフ×猟師の描写が、いのちが一品になっていくのを感じられてすごくよかったです。
    そして2人が勝っている犬がまたすごく可愛いです。

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    2025年06月13日
  • 岩窟姫

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    面白かった…!
    とあるアイドルタレントの自殺。自殺の原因と目されたのは同じ事務所のグラビアタレント、レミ。まったく心当たりがないのにいじめの疑いをかけられたレミは、自殺の真実を探し始める。
    胸糞悪い真実が待っているけど、復讐を誓うレミとその謎解きが面白くて一気に読んだ。

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    2025年06月11日
  • ホテル・ピーベリー<新装版>

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    最後の頁まで読んで導入部を振り返る。
    ……シンプルなのにすっかり騙されてしまった……。
    出てくる登場人物が何やら一人残らずきな臭い。何かやらかすのだろうな、という雰囲気はある。その中で発生する何件かの事故も否応なしにサスペンスを増していく。それなのに相変わらず日常はのんびりとしていて、そのお陰で不穏さだけがどんどん募っていく。それの正体に気づくクライマックスでは唸ってしまった。
    推理小説としての面白さがここにはある。が、正直主人公の過去については必要だったか怪しいところ。そこだけが気になった。

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    2025年06月07日
  • [新版]天使はモップを持って

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    私にとって近藤史恵さんの作品は兎に角読みやすくて少し疲れてて、あまりややこしい話は読みたくないなという時の癒しのようなもの。
    今回もすいすい読めて人間関係もわかりやすく、軽めのミステリがとても心地よい。

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    2025年06月07日
  • ときどき旅に出るカフェ

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    カフェやら居酒屋やらの本を読み漁ってた時、なんで著者を手にしなかったのかなぁ、、、
    タルトタタンとか調べてたのになぁ、と悔やまれる。

    目次を見て、好みのタイプ。
    主人公、共感できる。落ち着いた大人目線。
    カフェ、文句なし。
    文章、肩肘はらない感じ。読みやすい。
    すぐに好条件がそろいました。

    一般的にはドロドロしている話が多いのに、店長の円さんが作るスイーツやらが爽やかに行き渡るので、ドロドロ感を薄めてくれる。
    私にはいい塩梅に思えました。

    いいなぁ、こんなカフェが馴染みになったら。

    読みたい本は他にもいっぱいあるのに。
    あ〜近藤史恵さん、ハマりそうです。

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    2025年06月06日
  • サクリファイス

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    ロードレースのお話。ちょっと謎解き要素が入っている。エースアシストとして走る白石、絶対的エース石尾。ツールドフランスは全然詳しくなかったが、ロードレースの魅力をふんだんに感じれた。

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    2025年06月04日
  • ホテル・ピーベリー<新装版>

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    ハワイ島の壮大な自然の描写がいい。事故か事件か。半分過ぎたあたりにようやく2つの殺人があったが刑事は登場しないしトリックもない。しかしながら登場人物5人がもやもやしていて何か隠してる感じ。最後は霧が晴れていくので一気読み。今までにないミステリーだった。

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    2025年06月03日
  • 間の悪いスフレ

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    かなり詳しいフランス料理の話が出てきますが、最低限の解説はあるので詳しくなくても気にせず読めます。
    絶望するには早すぎる、は説得力ありました。

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    2025年06月02日
  • おはようおかえり

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    ネタバレ

    タイトルや表紙、和菓子屋さんが舞台ということからもっとほんわかした物語かと思っていた。読んでみると、姉妹の比較や曾祖母の過去、出自のことなど、考えさせられるエピソードが多く、良い意味で裏切られた。最後の手紙を破るシーンが印象的。小梅なりの曾祖母への思いやりなのだと思った。

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    2025年06月02日
  • 震える教室

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    歴史の古い女子校が舞台の女子高生2人によるホラー・ミステリー。手を繋ぐと霊感が強くなる特技によりミステリーを解決していく手法が楽しい。
    女子高生と女子校特有の事情などが盛り込まれておりそちらも楽しい。これが男女共学であれば否が応でも恋愛要素も盛り込まれそうだがそれがないのもミステリーに集中出来て好感でした。
    花音の母、芽衣子エピローグでの続編の存在を思わせる不穏な思慮はなんだろう。

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    2025年06月01日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    夜食って、罪悪感あるけどいつも頑張ってる自分にご褒美だとかたまにだからいいかなって甘やかしちゃって食べてしまう。ラーメンの話は美味しそうだった!最後の韓国のインスタントラーメンも美味しいだろうな〜

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    2025年05月25日