近藤史恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
男性のための家事学校のお話です。教えているのは、料理、洗濯、掃除、裁縫、果てには子どもにしてあげられるヘアアレンジまで。そして、家事だけを淡々と教えているわけではありません。自分で変わりたいと思って、この学校に足を踏み入れた人ならば、校長との対話を通して、気づきを得られることでしょう。
男性陣にはもちろん読んでほしい一冊ですが、女性の私にも刺さる部分がたくさんありました。誰しも、たとえ毎日のことであっても、自分が作った料理を蔑ろにされるのは、しんどいですよね。自分で作った経験がないと、そんなことでさえ、実感としては思い至れないものです。家庭でのすれ違いは、こんなことの積み重ねなんだと思います。
こんな学校が存在したら素敵ですが、現実だと人が集まらないんだろうなあと思ってしまいました。 -
Posted by ブクログ
主人公は、20年近く専業主婦として家族を支えてきた40代の女性
夫から突然別れを切り出され離婚することになり、娘は父親に引き取られた
ひとりになった彼女は、馴染みのない京都のシェアハウスをお手伝いをする
家族のために自分の時間のほとんどを使い、尽くしてきたつもりだった
けれどそれらを失ったとき、自分に何ができるのだろう、何が残っているのだろう
そう呆然とするところから物語は始まります
非常に身につまされる話でした
ちょうど私の周りでも子育てが一段落し、
キャリアを復活させる人たちが多くなってきています
そんなキラキラと輝く眩しい人を見つつ、自分を振り返ったとき
私はいったいこの20年で何をしてきたのだろう?
家族のために家のことをやってきたとは思うけれど、私個人として得たもの、成長したと感じるものは少ないし、
大した努力もせず、勇気も出さず、
失ってしまった選択肢がたくさんあったのではないか?
そんなことを感じて恐ろしくなりました
主人公がシェアハウスの仕事をしながら今まで離れていた社会と繋がっていくその過程が丁寧に描かれています
劇的に変わるのではなく、少しずつ変化していくさまに、同じような立場からすると共感と羨望と安堵を覚えました。
見たい世界はこれから見て行けばいい
好きなように生きればいい
(他人の電車に乗ってしまうことは
自分の行き先を決められず、そして途中で降ろされてしまった時に途方にくれる)
世の中はままならないことばかりで、それでもひとつずつ、自分の欲しいものを選び取っていくしかないのだ
(その人の人生はその人自身のもの
子どもも、夫も)
わたしはただ、前を向いて、自分の人生を探すしかない
つい流されるままの人生を送ってきてしまったし、それが楽だと思ってしまうけれど
「自分の人生」ということを意識して生きていきたいと思った