近藤史恵のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ田舎の男子高校生(結構達観してる)のミステリー。
ミステリーと思わずに
ファミリーもの?青春もの?と思って読みはじめたんだけど
がっつりミステリーだった。
どこの子どもだって感じる閉塞感と
田舎ならではの不便による閉塞感と
手続きさえ正しく踏めばどこへだって行けることに気づく少年の感じが良かった。
これを知れるか知れないかで人生がだいぶ変わると思う。
でもそれで日常がすぐに大きく変わるわけでない、と言うのもリアル。
でもこの子の内面のかっこよさに確実にプラスされた。
ミステリの方は気づいたら主人公ばりに気になって仕方なくなって
東京行くあたりからドキドキハラハラして
色々予想しながら読 -
Posted by ブクログ
今年最も読んだ作家さん近藤史恵先生の
『わたしの本の空白は』。
大変楽しませていただきました。近藤さんらしいイヤミス近辺のなんとも言えない「ぐにゅっと」とした世界観を満喫!
ある日目覚めたら病院のベッドの上、しかも記憶喪失。
誰も信じられない中で、私はあなたの夫ですと
男が現れて・・・。退院すると家では
記憶がない中で夫婦として生活をしなくてはいけないが、何かおかしい?
記憶が戻らないこともツライけど、どーやら夫を愛していないのでは?
夢の中にでてくる美しい男が気になって仕方ないのは何故?
こんな謎?が丁寧に描かれていきます。
どんでん返しもあるっちゃあるんですが、
なんとかなく匂わせ -
Posted by ブクログ
「なんて美味しそうなんだ」
この小説を読んでから、テレビで熊が取り上げられる度に、そんな感想を漏らすようになった。
狩猟、ジビエを取り扱う本作。作者はミステリー作家らしいが、ミステリー要素は終盤で少し出るだけで内容はほぼ料理に終始する。
その料理がとにかく美味しそう。章のタイトルが作中で扱われる料理なのだが、読んでいるだけでお腹が空く。なんならジビエを食べに行こうかと考えてしまう。空腹時に見てはいけない小説だと思った。
考えさせる内容もあるが、とにかくジビエが食べたくなるのが本作の一番の魅力だろう。
続刊はまだ出ていないらしい。続刊、出してほしいなぁ…。 -
Posted by ブクログ
ロードレースのプロチームに所属する白石は、自分を犠牲にしてエースの石尾をアシストする自分の役割が性に合っていると思いつつも、レース中に不意に訪れるチャンスにも惹かれ始めます。
そんななか、白石以前、石尾がチームメイトに故意に事故を起こさせたという噂を耳にします。
ロードレースのチーム戦の中で行われる「アシスト」という概念をテーマにしたいわば「お仕事小説」かと思いましたが、後半繰り広げられるミステリーの伏線回収が見事でした。
石尾がかつて再起不能にした篠崎によって、自分にかけたわれた罠を知った石尾が下した決断は...まさに「犠牲」というタイトルそのもの。「そこまでするか」とも思いましたがそれを