近藤史恵のレビュー一覧
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表紙は、外国のお店のショーケースに並ぶおいしそうな焼き菓子。イチゴと生クリームに誘われてページを開くと、アムステルダム行きの航空券。本扉は飛行機で雲の上を飛んでいるときの空の色のよう。おしゃれな感じの装幀で、まずはこの本が好きになりました。
五編の短編の舞台は、読者の私が行ったことがない国ばかり。オランダ(アムステルダム)、リトアニアとラトビア、モロッコ(シャフシャウエン)、アイスランド、中国(ハルビン)。各国の風景や食べ物が気になるものばかりでした。ネットで調べたりもして楽しめました。だから読書で旅を体感できる本でもありました。
初めて訪れた場所、そこで口にするものも初めてのもの。そんな -
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ネタバレ田舎の男子高校生(結構達観してる)のミステリー。
ミステリーと思わずに
ファミリーもの?青春もの?と思って読みはじめたんだけど
がっつりミステリーだった。
どこの子どもだって感じる閉塞感と
田舎ならではの不便による閉塞感と
手続きさえ正しく踏めばどこへだって行けることに気づく少年の感じが良かった。
これを知れるか知れないかで人生がだいぶ変わると思う。
でもそれで日常がすぐに大きく変わるわけでない、と言うのもリアル。
でもこの子の内面のかっこよさに確実にプラスされた。
ミステリの方は気づいたら主人公ばりに気になって仕方なくなって
東京行くあたりからドキドキハラハラして
色々予想しながら読 -
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今年最も読んだ作家さん近藤史恵先生の
『わたしの本の空白は』。
大変楽しませていただきました。近藤さんらしいイヤミス近辺のなんとも言えない「ぐにゅっと」とした世界観を満喫!
ある日目覚めたら病院のベッドの上、しかも記憶喪失。
誰も信じられない中で、私はあなたの夫ですと
男が現れて・・・。退院すると家では
記憶がない中で夫婦として生活をしなくてはいけないが、何かおかしい?
記憶が戻らないこともツライけど、どーやら夫を愛していないのでは?
夢の中にでてくる美しい男が気になって仕方ないのは何故?
こんな謎?が丁寧に描かれていきます。
どんでん返しもあるっちゃあるんですが、
なんとかなく匂わせ -
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「なんて美味しそうなんだ」
この小説を読んでから、テレビで熊が取り上げられる度に、そんな感想を漏らすようになった。
狩猟、ジビエを取り扱う本作。作者はミステリー作家らしいが、ミステリー要素は終盤で少し出るだけで内容はほぼ料理に終始する。
その料理がとにかく美味しそう。章のタイトルが作中で扱われる料理なのだが、読んでいるだけでお腹が空く。なんならジビエを食べに行こうかと考えてしまう。空腹時に見てはいけない小説だと思った。
考えさせる内容もあるが、とにかくジビエが食べたくなるのが本作の一番の魅力だろう。
続刊はまだ出ていないらしい。続刊、出してほしいなぁ…。 -
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ロードレースのプロチームに所属する白石は、自分を犠牲にしてエースの石尾をアシストする自分の役割が性に合っていると思いつつも、レース中に不意に訪れるチャンスにも惹かれ始めます。
そんななか、白石以前、石尾がチームメイトに故意に事故を起こさせたという噂を耳にします。
ロードレースのチーム戦の中で行われる「アシスト」という概念をテーマにしたいわば「お仕事小説」かと思いましたが、後半繰り広げられるミステリーの伏線回収が見事でした。
石尾がかつて再起不能にした篠崎によって、自分にかけたわれた罠を知った石尾が下した決断は...まさに「犠牲」というタイトルそのもの。「そこまでするか」とも思いましたがそれを -
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歌舞伎はまだ一度も観に行ったことがないのだけど、これを読むと行きたくなる。主人公はひょんなことからもらった歌舞伎のチケットで興味の薄かった歌舞伎を観に行ってハマっていくのだけど、ポイントは背景を読み取る知識と、幕前に購入して読んでおく筋書にあると見た。字幕が見られるガイドもあるみたいだし、サポートがあるならチャレンジしてみたくなる。
歌舞伎やオペラを見にいくシーンがあるのだけど、決して押し付けがましくない。知らない人にも優しい説明と、興味が持てないとしても受け入れてくれる文章が心地よい。
1話ごとに日常の謎が出てきて、普通に犯罪も入ってたりするんだけど必ず解決してくれるのもスッキリ。
高校の