近藤史恵のレビュー一覧

  • みかんとひよどり

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    読んでいるうちにふっとジビエが食べたくなる。まずそこが強い。香りとか温度とか、肉の手触りまで伝わってくるようで、グルメ小説としても普通に面白い。

    でも面白さは食欲だけじゃ終わらない。大高を含めた登場人物がそれぞれの人生を抱えていて、軽く見えて意外と重いところに踏み込んでくる。ジビエを「珍しいごちそう」として消費するんじゃなくて、食べる側の姿勢とか、命との距離感とか、そういう部分まで考えさせられるのが読み応えだった。

    いろんな層を一つの物語にまとめて、ちゃんと深いところまで連れていく構成が見事で、読後に「いいもの読んだな」が残る。

    特に刺さったのは、動物を殺して食べている以上、食べる自分た

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    2026年02月19日
  • わたしの本の空白は

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    先が気になり、気付けばあっという間に読み終わっていた。内容自体がすごく面白いわけではないが、なぜか気になってしまった。

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    2026年02月19日
  • 山の上の家事学校

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    是非、旦那や子ども達に読んで欲しい!
    そして、私の家事に対する「やってあげている」という気持ちに反省。
    家族や他人を思いやる気持ちが自分にはなかったと反省させられるお話しでしたが、決して嫌な気分になるわけでなく、今後、変えていこうと前向きになれる作品でした。

    よその人に対してできる気遣いを、いつもそばにいる人に対してできないのはなぜなのだろうと主人公が思う場面にハッとしました。
    まさに私自身でした。

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    2026年02月18日
  • スーツケースの半分は

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    青いスーツケースと共に旅する人たちのそれぞれの話。
    いろいろな縁で、色々な人たちの手に渡るスーツケースだけれど、一緒に旅に出ればなんだか前向きな旅になる。
    私も青いスーツケースと旅に出たい

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    2026年02月15日
  • タルト・タタンの夢

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    商店街にある小さなフレンチ・レストラン『ビストロ・パ・マル』が舞台。
    シェフの三舟が、店の客の抱えるちょっとした謎や悩みを料理や食材をヒントに、するりと解き明かしていく、という連作短編集。会話多めで読みやすく、読後感もあたたかくてよかった。

    フランス料理に全く詳しくない人間なので食べたことのない料理ばかりでしたが、本当においしそうに書かれていて、魅力的でした。味を想像しながら…ごくり。料理の雑学、豆知識が読んでいて楽しい。

    日常ミステリーなので衝撃的な事件があるわけではないけれど、町医者だと思っていたら凄腕ドクターだった的な感じで、謎を的確に間違いなく解決し、皆がスッキリする展開が気持ちい

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    2026年02月15日
  • ホテル・ピーベリー<新装版>

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    ネタバレ

    2026.2.14
    結末がおもしろいと聞いていたのに、そこまで意外性はなかった。恋仲になるのも少し違和感がある。短いのでサッと読める!

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    2026年02月14日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    ネタバレ

    「泣きたい午後のご褒美」の続き気分で読み出したが、今回はミステリー要素もあり、なかなか楽しい。

    それぞれおもしろいのだが、秀逸だったのが、「ペンション・ワケアッテ」。
    いやいや、日本語って奥深いとつくづく思う。
    主人公は訳あり旅行に出てきて、なんだか感じ悪さMAXだったけど、いつの間にか前を向いていた。
    一方的に別れを告げた男との唯一の繋がりの象徴である手紙を、愚かだと思いつつも大事にしてしまう切なさは伝わってくる。
    だけど、一番大事な話を一方的に手紙で済ませようとしたつまらない男の幻想から目が覚めて、本当によかった。

    どの作品も、とてもおいしそうなお夜食ばかり。
    読んでいておいしくて楽し

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    2026年02月13日
  • ヴァン・ショーをあなたに

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    前作よりも面白く読めました。
    パ・マルでのヴァン・ショーはとても美味しそうで他のお店とは違うんだろうなということは前作の時から感じていましたが、その秘密を知ることもでき、またお料理と謎解きの面白さを感じさせてくれました。

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    2026年02月07日
  • タルト・タタンの夢

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    フレンチ料理での謎解きは初めてでした。
    名前だけ聞いても分からないのですが、それでもお腹が空いてくるのはお料理の描き方が上手だからだと思います。
    また謎解きもお料理が分かれば「なるほど!」と思うこともあり、楽しく美味しく読むことができました。

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    2026年02月06日
  • マカロンはマカロン

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    ビストロ・パ・バルのシリーズ3作目。
    前作読んでから間が空いた。
    知らない料理のことなど色々でてきて、謎解きの部分も鮮やかで、楽しくサクサク読めた。

    総じてよく出来ていると思うけど、もう少し御舩料理長の人となりを知りたいな。
    前作の方が女性からのアプローチの後に狼狽えていたり、フランス修業時代があったりで面白かったかな。ないものねだりとは思っているが。

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    2026年02月06日
  • 風待荘へようこそ

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    京都の「美味しそう」「行ってみたい」が散りばめられながらも、それだけじゃない、中年女性の心の動きが“読ませる”小説だった。ありえるようでありえない、でもどこかにあるかもしれない風待荘の雰囲気がとても良かった。

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    2026年02月05日
  • おいしい旅 しあわせ編

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    おいしいものと魅力的な土地の相乗効果でとても楽しかった。
    特に最後のアイスランド、行ってみたくなりました。

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    2026年02月05日
  • たまごの旅人

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    サクサク読めた。
    私も英語圏以外の外国語学部で、留学して
    世界をまだまだみたい!と思う若者だった。
    アプローチは違うけど、気持ちは痛いほどわかる。


    たまごの殻を割っても、割っても、多分何重にも殻があって
    ちょっと暮らしてみたくらいじゃわからないカラもあるし
    働いてみないとわからない殻もあるし
    家庭を持って、こどもと育てないとわからないカラもあるし
    きっとマトリョーシカみたいに、全部つるりと剥けることはない。

    でもその土地に行って、空気を吸って
    食事をして、スーパーに行ってみたりして。
    そう言うことに、意味がある。
    私の心を豊かにしてくれるって信じてる。

    若者の、女性の生きにくさみたいな

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    2026年02月03日
  • ヴァン・ショーをあなたに

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    謎めいたシェフの過去や、彼が出してくれるヴァンショーをめぐるお話。
    少しずつシェフのことがわかっていくのが嬉しくて、今回もすらすら読めた。
    心が温まる話が多くて、読んでると毎回お腹が空く〜。

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    2026年02月02日
  • ホテル・ピーベリー<新装版>

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     「ピーベリー」ただのホテルの名前。コーヒー豆の種類とは想像できなかった。しかも、産地の名前かと思ったら違うらしく、希少な存在のマメらしい。フレンチのシェフを描いた作品も楽しい近藤さんの着眼はさすがです。
     なるべく読む季節にあった物語を読みたいとは思っていますが、大雪のニュースが連日報道される最中に南国の暖かい島の話を読んでしまった。太陽さんさん、潮風に撫でられて陽気な空間を過ごすのかと思いきや風邪をひいてしまうほどの寒さもあるとは。
     バカンスを楽しむ孤島の宿は開放的な気持ちが出会いの慎重さを消失させる。一見陽気で親しみを感じる初対面でも個人の抱える事情はあって当然。ただ、人の命が失われる

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    2026年01月31日
  • カナリヤは眠れない

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    こんな先生が近くにいたらいいのに。。
    カナリヤにはなりたくないな。
    でも私もきっと誰かのカナリヤなんだろうな。
    ひさびさに一気に読んだ。

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    2026年01月31日
  • スーツケースの半分は

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    青いスーツケースをめぐる連作短編。

    今いる環境に悩んでる人に送りたい一冊。

    前向きになれる後押しをしてくれたり、悩みを切ってくれたり。ほっこりだけではないけど、スーツケースの周りでは皆んな変化があって。

    スーツケースの半分にはたくさんのお土産をつめるような人生を送りたい。

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    2026年01月29日
  • スーツケースの半分は

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    30を超えると女性の生き方は本当に千差万別。女性同士特有の空気感や機微が言い得て妙だ。青いスーツケースを持って旅に出る登場人物たち。揃って想定外にも自分を見つめ直す旅路となる展開は、どれも旅の風景と相まって少し切ない。自分に正直に生きること。旅に出ると日常で隠れていた自分の本心が見えるのかも。こんなお洒落で不思議な青いスーツケース、私も欲しいな。

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    2026年01月26日
  • オーロラが見られなくても

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    表紙は、外国のお店のショーケースに並ぶおいしそうな焼き菓子。イチゴと生クリームに誘われてページを開くと、アムステルダム行きの航空券。本扉は飛行機で雲の上を飛んでいるときの空の色のよう。おしゃれな感じの装幀で、まずはこの本が好きになりました。

    五編の短編の舞台は、読者の私が行ったことがない国ばかり。オランダ(アムステルダム)、リトアニアとラトビア、モロッコ(シャフシャウエン)、アイスランド、中国(ハルビン)。各国の風景や食べ物が気になるものばかりでした。ネットで調べたりもして楽しめました。だから読書で旅を体感できる本でもありました。

    初めて訪れた場所、そこで口にするものも初めてのもの。そんな

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    2026年07月04日
  • ホテル・ピーベリー<新装版>

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    帯にある通り、先が気になって一気読みしてしまったミステリー。ハワイ島っていう舞台でこんな雰囲気なる??って笑えるくらい序盤から不穏。
    最後にしっかり真相披露してくれて、「なるほど〜!」と膝を打った。

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    2026年01月21日