近藤史恵のレビュー一覧
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ネタバレ毎回なのだけれど、どれか読むとサクリファイスからもう一度一気読みしたくなってしまうシリーズ
読みやすくもなく(自分が自転車に詳しくないからだし、2作目からチカの拠点が海外になって、カタカナ苦手には混乱が多い)、情景が浮かびやすいわけでもないのだけど、それでも惹き込まれるし一度開くとやめられないくらい面白い
チカの距離感がとにかく好き
軽々しくモノを言わないし、マイナスなことでも本人に言うべきところはしっかり言う
ザ日本人気質なのにそのバランスが良いから信頼される
伊庭はまたべつの魅力がある選手だから、そのバランスも良い
どこかで1週間くらいここに浸れる時間が欲しい
何度でも -
Posted by ブクログ
ネタバレ女系が強目の和菓子屋を営んでいる家族の話。主人公は長女。
曽祖母が妹に乗り移り、心残りがあると言う。
家族が抱えるちょっとした日々のこと、家族という関係への甘えや羨み、似たような性格だから出てくるやっかいごと。ずっと抱え続けているわだかまり。
そんな毎日の日々が曽祖母の出現により見直すきっかけとなっていく。
甘いあんこに包まれて過ごす和菓子屋で。古き良き製法を護りつつ、新しい和菓子に挑戦しようかなという主人公の気持ちの変化が読んでいて嬉しい。
家族とは、自分とは、血筋とは、自由とは。
ジュンさんに出会えてよかったね、小梅。
つぐみのおねーちゃんでよかったね。
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購入済み
旅に出たくなる
コロナ禍のお話。
あの時の大変だったことを色々思い出した。
不安だった毎日とか。
ほんの少し前のことなのに、忘れかけている。
いや、忘れようとしているのか。
外食ができるようになったり、旅行に行けるようになった時は、嬉しかったな。
行きつけだったお店は、それでなくてもホッとする場所で…
物語のなかに出てくる、特にスイーツはどれも食べたくなる。
こんなコンセプトのお店が、家の近くにあったら本当にいいのに。
旅は自分を縛り付けているものから、一度リセットさせてくれる。
しょっちゅうは行けないから、食べ物や音楽、五感で旅できる感じは大切にしたい。
今夜は何を食べようかな。
その土地のことを少しでも学んで。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ子どもたちの世界は、狭い。
あんなに仲良くしていたのに、クラス替えで違うクラスになった途端に、距離ができたりする。物理的に自分で移動できる範囲が狭いという問題もあるけれども、意識できる社会が大人が思っている以上に狭い。
自分が子どもだった時と比べて、スマホを持つのも早くなったし、物理的に離れても連絡をとって遊べばいいのに、と思ったりするけれども、それはあくまで大人の理屈で、彼ら・彼女らにしてみれば、すぐ近くにいる人だけが、自分の社会なんだろう。
この小説の主人公たちは、1980年代に子ども時代を過ごしていて、なおさらだ。
その狭い世界のなかで、大人は圧倒的に正しい存在になる。
大人だってすべてを知っているわけではないし、世の中すべてが正しい・間違いの2つに分けられるわけではないし、正しいことを必ず貫けるとは限らない。正しいのはそっちだけど、社会や近隣との関係から簡単にはいかないしー、みたいなこともざらにある。
それが分かるのはだいぶ大人になってからだ。
大人への不信から、自分の土台がグラグラとしたまま、人生を送ってしまった人たちの物語なのかなと思う。
あとがきで「荒唐無稽な不連続殺人」と書かれているとおり、いくら何でも治安が悪すぎだろうとか、そんなうまくいかないんじゃないかとか、いろいろ思うけれども、そこは本筋ではなくて、3人の少女たちが、互いの関係をがんじ絡めにし、抜け出せないまま、人生を送っていく様子に、ままならない息苦しさを感じる。
「友だちのために人を殺した」という罪悪感はあるけれども、それ以上に「あの子のためならそこまでやるんだ」という嫉妬が渦巻いている。
友情が厄介すぎる。
うちの息子・娘とその友だちなんかを見ていると、男の子たちは、背が伸びても中学生くらいまでどこか子どもっぽい印象があるのに、女の子は小学校の高学年くらいから一気に女っぽくなって、こちらがぎょっとしたりする。
彼女たちを「女っぽい」と思うのも「ぎょっとする」のもあくまで大人たちで、本人は微塵も思っていなかったりするし、このあたりの男女差に、日本ならではの「若い女性」の価値の高さみたいな背景が根深くあるのではと穿ってしまうけれど、その時期を、どう大人が扱って、きちんと向き合って、友情も恋もきちんと対峙できるように育てるかが求められるんじゃないかと思った。
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思い出したので追記。
メインで語られる「友梨」は、自分をいわゆる“モブ”として、里子や真帆に憧れを抱いているけれども、里子は家庭環境に大きな問題を抱えていたし、真帆も両親が離婚し、親の都合や意図で引っ越したり進路を変えたりしなければならなかったりで、それぞれ自分の家庭に思うところが大きかった。多分ふたりとも、「普通の」家庭としての友梨に憧れたところがあったんじゃないか。
両親が揃っていて、ちょっと過保護だけど、それなりに普通の家。
その友梨の、一番の友だちでありたくて、そうあれなかった、守りたくて、守れなかった。互いに影響しながら、不器用すぎる友情の三角関係。それをいびつにしたのは、周りの大人の事情だよなと思うと、今まさに子育てをしている自分を振り返って、怖くなる。 -
Posted by ブクログ
海外に行きたくなる小説でした。
旅のワクワク感を思い出させてくれます。
新人添乗員の主人公は旅行が好きで添乗員になったのですが、色々な国を訪れてその国に魅了される一方、次第に仕事に自信をなくしていきます。更にはコロナ禍で仕事ができなくなるという不幸も重なり──という、新人添乗員の奮闘物語でした。
添乗員さんって派遣社員なんだ…というのがまず驚きでした。
また、ツアー客と同様に初めて来た観光地なのに、いかにも何度も来てよく知ってますよーという顔で案内しなければいけないのは大変そう。あと、面倒なお客さんの対応が本当に辛そうで…(嫌なオジサンが何人か出てくるのですが、あーよくいるいる!と思うタイプ)
自信を失ったり後悔したりすることもあるけれど、自分の決めた道を進んでいく主人公を眩しく感じました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ
専業主婦で家族を支えてきた眞夏への夫から急な離婚宣告。
お前といると息がつまる。
好きな人がいる。
えーーー!
まず、お前っていうな!
とも思うし、元夫へは言いたいことがたくさんあるが、それはいったんは横へ置いといて。
女性の生き方は難しい。
私も、眞夏の元夫の再婚相手と同じで高齢出産し、それによって自分が考えていなかった方へ時間が流れていった。
仕事もできなくなったし、
考え方も変わってきた。
やっぱり家庭優先へシフトし、家族の幸せが私の幸せに変わっていった。
それが悪いことだとは思っていないし、誰がなんと言おうと人から軽蔑されることだとも思っていない。
今後、子供の成長とともに、主人公の眞夏のように少しずつ子離れしていき、私の人生もまた変化していくんだろうなあ。
眞夏の料理の腕前に脱帽!
あんなに美味しい料理を作って家族を守ってきた人への仕打ちは鬼畜の勢い。
元夫も再婚相手もかなりひどいぞ!
眞夏の生き方や考え方に賛同しながら読んでいました。