近藤史恵のレビュー一覧
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この作品、大好きです!
海外を旅行した気分にもなれて、かつそれぞれの旅でのお話も面白かったです。
主人公は女性で、海外担当の新人添乗員さん。
私自身旅行が好きで今まで何度か海外に行きました。
添乗員さんにも何度もお世話になりましたが、添乗員さんの雇用形態や働き方事情を考えた事はなかったなぁ。
主人公には「ちょっと自意識過剰・ネガティヴすぎない?」とイライラする所がありましたが、
よく知らない土地(しかも海外)に複数人をまとめて案内するとなると、余裕がなくなって当たり前なのかも、と思い直しました。
しかも初めていく国を担当することもザラだなんて。
てっきり最初は他の添乗員に同行してその土地を予 -
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アミの会によるアンソロジーを読むのは4冊目ですが、これもどれもじんわり涙するお話が多かったです。特に「猫への遺言」柴田よしき著が良かったです。定年退職した老夫婦の夫がコロナに感染し、急逝してしまう。
その後、妻がみつけた3通の遺言書。妻への遺言書は、読まれるはずのないものだったのに急逝だったために読めてしまう。知らなかった夫の本心。最後に猫への遺言書で、また涙でした。
自分と重ねて何とも言えない気持ちになりました。
「青い封筒」松村比呂美著も良かったです。
あんなお手紙もらってみたい。親子、夫婦もこんなふうに、積み重ねていくものだよなと思いました。
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近藤史恵さんのちょいとイヤミスな作品、相変わらずいいですねぇ。
ライトな作品もよいですが
このなんとも言えない粘着質な女ごころ?。
しかも、昭和から平成初期のヤンキーが
もてはやされた時代を過ごした主人公たち。
ワタシには刺さりました!
表紙も内容を表現していて雰囲気◎。
作品の印象は解説から引用すると、
インフルエンスを訳すと『影響』、ピンとこないが『影が響く』と訳すと、3人がお互いの影を踏みあう絵が浮かぶ、と。 まさにそれ。
いわゆる交換殺人なんですが、3人の女子が
それぞれ仲良くなり、好きになり、でも嫌われて、また惹かれ合って?
交差していく人生、面白いのですよ。
10年以上会っても -
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添乗員として客を引率するゲームが思い浮かんだ。旅先で起きる予想外の事態、クレームに次々対処していく、というような。
海外という非日常で浮き彫りになる個人の価値観。いろいろなバックグラウンドの人が集まったときに起きるトラブル。
主人公は価値観も性格もバラバラな客に対して、あるときは共感し、あるときは憤慨しながらも心を込めて対応しており、とても好感が持てた。
文化による分断、性別や年齢による分断、職業格差による分断など、さまざまな形での分断が描かれていたように思う。
その分断の谷を飛び越えて別のカテゴリーの人にコミュニケーションを図るとき、別の世界が見える。そんなふうに受け取った。
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ネタバレ老犬ホー厶の話。
主人公は大学を出て就職したが馴染めず、会社を辞め、仕事を探して面接を何度も受けるのだが、声の小ささなどのせいで、採用されない。
そんななか、友人の紹介で、老犬ホームで住み込みで働くことになる。
犬の世話などしたことも無かったが、働くうちに徐々に慣れていく。主人公は自分に自信をつける。
そして、老犬ホーム ブランケットでなくてはならない存在となる。
老犬ホームは犬を飼えなくなってしまった人間のための施設。飼えなくなったら保健所に連れていくという選択肢しか無いことが多い現在では、老犬ホームというもうひとつの選択肢があることは素晴らしいことだと思います。こういう施設が増えて、悲 -
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モップ片手に清掃作業をしながら、謎を解くお手伝いをしていくキリコシリーズ第3弾。
キリコちゃんが今回もかわいく走り回る姿が目に浮かびます。毎話違うお仕事現場で起こる、基本些細なトラブルをそのお話の中の語り手主人公がキリコちゃんのアドバイスで解決。
ただキリコちゃんの絡み方はいろいろでしたね。
あくまでサポート的に入ってくる分、語り手登場人物の魅力もあって読みやすい!
1時間のドラマでワンクールできちゃうのでは、という1話1話がライトながらテーマが深くて、飽きることなくサクサクです。
あとがき がよかった。近藤史恵さんは
小説には予定調和は大切だと。ただ主人公だって悩んだり、迷ったりするも -
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近藤史恵さんの得意技
美味しそうな料理✖️ライトな日常トラブル➕犬
それが『みかんとひよどり』。
『ビストロ・パ・マル』や『カフェ・ルーズ』
みたいな居心地いいお店なんだろなぁ、の雰囲気をうまく残して、今作は[ジビエ]を使って食材へのリスペクトや食材加工に関する知識も増えちゃう作品です。
イノシシ、シカだけでなく、小鴨やヤマシギといった小さな鳥、そして今話題の『熊』までジビエとして登場。害獣駆除として狩猟が行われるがその命、無駄にしていいわけがない!しっかり食しないと申し訳がない、と読者に問う。
まさに今日食べたお肉だって、命を犠牲にしている。感謝をわすれてはいけない。
登場人物も毎度魅 -
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43歳、新聞記事の仲上はある日、妻から離婚を言い渡される…
妻が不満を溜め込んでいることには気づいていた
しかし忙しさにかまけ、話を聞き流してしまっていた
娘のことも妻に任せていれば大丈夫だと思っていた
そしてある日妻は娘と出て行った…
そして一年が経ち、荒んだ生活を送っていた仲上は一念発起し、山の上にある学校に通い始める
そこは男性だけが通う「家事学校」だった
家事の基本や調理実習を学んだり、他の生徒たちとのコミュニケーションを通し、
仲上は目の前にある大切なこと、自分の気持ちの変化に気づき始める…
家事ってなんだ?と聞かれたら、私は何て答えただろう…
「しなくてはいけないからやるもの…