近藤史恵のレビュー一覧

  • タルト・タタンの夢

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    他作が良くて手に取り。ドラマで物語の大枠や結末を知っている状態で読書開始。
    文章のテンポと描写で、ビストロでの香りや音、厨房の呼吸が読ませる作品。
    悪者を置かず、衝突はあっても解決は人の温度で着地するため、読後感はきわめて良好。
    ドラマ版のシェフは外見・性格ともに印象が整えられているが、原作である本書は人間臭さがより残る。
    改変は改悪ではなく、主演俳優の調整と受け取れる。
    読み終えて、フランス料理を食べたいと思う読書体験だった。

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    2025年11月24日
  • スーツケースの半分は

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    一つのスーツケースを軸にした群像劇
    冒頭、同年代の女性が連続するが、語り口・語彙・行動の微差で書き分けられ、混乱しない。
    どの登場人物も視点が柔らかで、読んでいてとても気分がいい。
    あと、登場するご飯がどれも美味しそう。
    楽しい読書体験だった。

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    2025年11月20日
  • たまごの旅人

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    最終章少し尻すぼみだったけど、前半すごく楽しくて情景が目に浮かんで、名前を聞いたこともないそれらの街に旅に出たくなった。

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    2025年11月19日
  • たまごの旅人

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    この作品、大好きです!
    海外を旅行した気分にもなれて、かつそれぞれの旅でのお話も面白かったです。
    主人公は女性で、海外担当の新人添乗員さん。

    私自身旅行が好きで今まで何度か海外に行きました。
    添乗員さんにも何度もお世話になりましたが、添乗員さんの雇用形態や働き方事情を考えた事はなかったなぁ。
    主人公には「ちょっと自意識過剰・ネガティヴすぎない?」とイライラする所がありましたが、
    よく知らない土地(しかも海外)に複数人をまとめて案内するとなると、余裕がなくなって当たり前なのかも、と思い直しました。
    しかも初めていく国を担当することもザラだなんて。
    てっきり最初は他の添乗員に同行してその土地を予

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    2025年11月19日
  • これが最後のおたよりです

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    アミの会によるアンソロジーを読むのは4冊目ですが、これもどれもじんわり涙するお話が多かったです。特に「猫への遺言」柴田よしき著が良かったです。定年退職した老夫婦の夫がコロナに感染し、急逝してしまう。
    その後、妻がみつけた3通の遺言書。妻への遺言書は、読まれるはずのないものだったのに急逝だったために読めてしまう。知らなかった夫の本心。最後に猫への遺言書で、また涙でした。
    自分と重ねて何とも言えない気持ちになりました。
    「青い封筒」松村比呂美著も良かったです。
    あんなお手紙もらってみたい。親子、夫婦もこんなふうに、積み重ねていくものだよなと思いました。

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    2025年11月17日
  • エデン

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    ミステリーにロードレースをプラス、ではなく、ロードレースにミステリーを最後に少しトッピングって感じ。なかなかミステリーが始まらないし、人間模様が描かれるし、ロードレース小説としては面白いけど、ミステリーとしては焦れる。いやー、ロードレース小説としては面白いからそれで売り出したらいいのに。いや、でも、それだったら私は手にとってないな。

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    2025年11月17日
  • インフルエンス

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    近藤史恵さんのちょいとイヤミスな作品、相変わらずいいですねぇ。
    ライトな作品もよいですが
    このなんとも言えない粘着質な女ごころ?。
    しかも、昭和から平成初期のヤンキーが
    もてはやされた時代を過ごした主人公たち。
    ワタシには刺さりました!

    表紙も内容を表現していて雰囲気◎。
    作品の印象は解説から引用すると、
    インフルエンスを訳すと『影響』、ピンとこないが『影が響く』と訳すと、3人がお互いの影を踏みあう絵が浮かぶ、と。 まさにそれ。

    いわゆる交換殺人なんですが、3人の女子が
    それぞれ仲良くなり、好きになり、でも嫌われて、また惹かれ合って?
    交差していく人生、面白いのですよ。
    10年以上会っても

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    2025年11月17日
  • たまごの旅人

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    添乗員として客を引率するゲームが思い浮かんだ。旅先で起きる予想外の事態、クレームに次々対処していく、というような。

    海外という非日常で浮き彫りになる個人の価値観。いろいろなバックグラウンドの人が集まったときに起きるトラブル。

    主人公は価値観も性格もバラバラな客に対して、あるときは共感し、あるときは憤慨しながらも心を込めて対応しており、とても好感が持てた。

    文化による分断、性別や年齢による分断、職業格差による分断など、さまざまな形での分断が描かれていたように思う。
    その分断の谷を飛び越えて別のカテゴリーの人にコミュニケーションを図るとき、別の世界が見える。そんなふうに受け取った。

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    2025年11月14日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    全体的にあっさりした内容で頭も心も空っぽにして読むことができた。
    どの話にもつっこみたいところはあるのだけれど、それは置いといて出てくる夜食はどれも魅力的!
    深夜のラーメンは罪悪感すらスパイス!健康とか美容とか何もかも捨てて1年に1度は食べたくなる魔性の食べ物だと思う。寒い中外であったまって食べるのもよし、家でこっそり鍋に火をかけるのもよし…食べたくなってくる!でも個人的に1番印象に残った食べものは「ペンション・ワケアッテ」のてんつゆてんかすおにぎり(合ってる?)早速自分でつくって食べたくなってる。

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    2025年11月14日
  • [新版]天使はモップを持って

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    ずーっと気になってたモップシリーズ1作目。
    20年以上前の作品なので、ちょっと古いかなと思うところもあるけれど、サクサク読めるコージーミステリー。
    近藤史恵さんらしい、ちょっとスパイシーな話もあり。

    ラストに本当にビックリしたので、続編が気になる!

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    2025年11月13日
  • さいごの毛布

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    ネタバレ

    老犬ホー厶の話。
    主人公は大学を出て就職したが馴染めず、会社を辞め、仕事を探して面接を何度も受けるのだが、声の小ささなどのせいで、採用されない。
    そんななか、友人の紹介で、老犬ホームで住み込みで働くことになる。
    犬の世話などしたことも無かったが、働くうちに徐々に慣れていく。主人公は自分に自信をつける。
    そして、老犬ホーム ブランケットでなくてはならない存在となる。


    老犬ホームは犬を飼えなくなってしまった人間のための施設。飼えなくなったら保健所に連れていくという選択肢しか無いことが多い現在では、老犬ホームというもうひとつの選択肢があることは素晴らしいことだと思います。こういう施設が増えて、悲

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    2025年11月13日
  • モップの魔女は呪文を知ってる

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    モップ片手に清掃作業をしながら、謎を解くお手伝いをしていくキリコシリーズ第3弾。

    キリコちゃんが今回もかわいく走り回る姿が目に浮かびます。毎話違うお仕事現場で起こる、基本些細なトラブルをそのお話の中の語り手主人公がキリコちゃんのアドバイスで解決。

    ただキリコちゃんの絡み方はいろいろでしたね。
    あくまでサポート的に入ってくる分、語り手登場人物の魅力もあって読みやすい!
    1時間のドラマでワンクールできちゃうのでは、という1話1話がライトながらテーマが深くて、飽きることなくサクサクです。

    あとがき がよかった。近藤史恵さんは
    小説には予定調和は大切だと。ただ主人公だって悩んだり、迷ったりするも

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    2025年11月13日
  • タルト・タタンの夢

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    小さなフレンチ、パ・マルのみんなが大好き!
    三舟シェフは一見無愛想に見えるけど、実は情が深いところが良い。謎解きでどんな料理を出すのか、わくわくした。
    志村さんの物腰柔らかな感じが場をあたたかくしてくれて、頼もしい!こんな人が近くにいてほしい。

    語り手が、登場人物の中で、1番素朴なギャルソンの男の子で、癖がないから、読者が彼と同じ目線になって、パ・マルの世界に入り込めるのかなと思った。
    仕事終わりの楽しみに読んで心が癒された。

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    2025年11月16日
  • みかんとひよどり

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    近藤史恵さんの得意技
    美味しそうな料理✖️ライトな日常トラブル➕犬
    それが『みかんとひよどり』。

    『ビストロ・パ・マル』や『カフェ・ルーズ』
    みたいな居心地いいお店なんだろなぁ、の雰囲気をうまく残して、今作は[ジビエ]を使って食材へのリスペクトや食材加工に関する知識も増えちゃう作品です。

    イノシシ、シカだけでなく、小鴨やヤマシギといった小さな鳥、そして今話題の『熊』までジビエとして登場。害獣駆除として狩猟が行われるがその命、無駄にしていいわけがない!しっかり食しないと申し訳がない、と読者に問う。
    まさに今日食べたお肉だって、命を犠牲にしている。感謝をわすれてはいけない。

    登場人物も毎度魅

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    2025年11月12日
  • 山の上の家事学校

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    家事ができる人もできない人も、すべての人に読んでほしい。本当にそう思う。
    男性だけに家事を教える学校、旦那にも行ってもらいたい笑

    ★印象に残った文章★
    家事とは、やらなければ生活の質が下がったり、健康状態や社会に問題が出たりするのに、賃金が発生しない仕事、すべてのことを言います。多くが自分自身や、家族が快適で健康に生きるための手助けをすることで、しかし、賃金の発生する労働と比べて、軽視されやすい傾向があります。
    〜本文から抜粋〜

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    2025年11月12日
  • おはようおかえり

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    和菓子屋の娘小梅、妹のつぐみにいきなり曾祖母が乗り移って昔のこといろいろとわかって来る。外国籍とかゲイなどへの偏見とか、夫の愛人への援助とか、深すぎるは話が静かな感じでつむがれていく。
    しかしデーツを使った糖尿病の人が食べられる和菓子はいいよね。
    どこかで誰かが実現してたりして?
    そのはんはさすが、近藤史恵さん。

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    2025年11月11日
  • みかんとひよどり

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    猟師の大高さんとフレンチのシェフ潮田さんとでジビエ料理にまつわる物語。ジビエは美味しいが正しく管理や調理しなくてはならない。狩猟も捕りすぎると生態系を崩すし中々難しい。だが料理はとても美味しそう!

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    2025年11月11日
  • たまごの旅人

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    新米添乗員の話。海外旅行の添乗員はいつも海外旅行へ行けていいなぁと思っていたけれども、色々ワガママな客が多くて大変そう!特に老人になると、勝手な事ばかり言う。日本に住んでると、何でも自由に手に入る。海外へ行くとそれがわからないから、慣れてない人は添乗員へ文句を言うのだろう。常に気を配ってなきゃいけない、大変な仕事だと思う。

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    2025年11月11日
  • 山の上の家事学校

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    43歳、新聞記事の仲上はある日、妻から離婚を言い渡される…
    妻が不満を溜め込んでいることには気づいていた
    しかし忙しさにかまけ、話を聞き流してしまっていた
    娘のことも妻に任せていれば大丈夫だと思っていた
    そしてある日妻は娘と出て行った…
    そして一年が経ち、荒んだ生活を送っていた仲上は一念発起し、山の上にある学校に通い始める
    そこは男性だけが通う「家事学校」だった
    家事の基本や調理実習を学んだり、他の生徒たちとのコミュニケーションを通し、
    仲上は目の前にある大切なこと、自分の気持ちの変化に気づき始める…

    家事ってなんだ?と聞かれたら、私は何て答えただろう…
    「しなくてはいけないからやるもの…

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    2025年11月10日
  • シャルロットの憂鬱

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    近藤史恵さんが犬好きなのがよーくわかる作品
    シャルロットの憂鬱。元警察犬ジャーマンシェパードのシャルロットがとにかく可愛い。賢くも、時々甘えん坊、魅力たっぷり。

    近藤さんのライトな作品のいいとこが満載。ほぼ全員がいい人な分、悪の部分がでてくると異質感が半端なくて、ドキっとしちゃう。

    短編なのでサクサクよめて、いらいろなシャルロットをみれて楽しい読書でした。

    続編買おうっと!積読読んでも減らないわけよね。

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    2025年11月07日