近藤史恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
43歳、新聞記事の仲上はある日、妻から離婚を言い渡される…
妻が不満を溜め込んでいることには気づいていた
しかし忙しさにかまけ、話を聞き流してしまっていた
娘のことも妻に任せていれば大丈夫だと思っていた
そしてある日妻は娘と出て行った…
そして一年が経ち、荒んだ生活を送っていた仲上は一念発起し、山の上にある学校に通い始める
そこは男性だけが通う「家事学校」だった
家事の基本や調理実習を学んだり、他の生徒たちとのコミュニケーションを通し、
仲上は目の前にある大切なこと、自分の気持ちの変化に気づき始める…
家事ってなんだ?と聞かれたら、私は何て答えただろう…
「しなくてはいけないからやるもの…」か…
この作品に登場する家事学校の校長の言葉に家事について改めて考えさせられる
家事とは、やらなければ生活の質が下がったり、健康状態や社会生活に少しずつ問題が出たりするのに、賃金が発生しない仕事、すべてのこと
どんなことも何をするにも、そこには必ずそれに携わる誰がいるということ
家事にしても、家をまわすことを他人事ではなく受け止めるということ
いつも思うことだけど、やはり想像力なんだと思う…
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Posted by ブクログ
近藤史恵さん読みたくなり、積読コーナーから
本作を選択。近藤さん初の警察小説とのこと。
タイトルである『狼の寓話』が
各章の始めにあり、現在パートが呼応するように描かれます。
新人デカ會川(あいかわ)と先輩刑事黒岩のタッグで、ある殺人事件を追っていきます。近藤史恵さんらしい、さらっと魅力的な人物がいい感じ。これは続編で深掘りしてほしいところ。
『黄泉路の犬 』という続編あるみたい。
大どんでん返しとか深いミステリはないけど、
サラサラと読めるのに、しっかりと読み手にその後の世界や寓話のテーマなど想像することを求める作風は病みつきになりますね。
あと何冊か近藤史恵さん積んでいるので
読んじゃおうかな? -
Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりに近藤さんの小説を読んだ。そして、どうなっていくのだろうとストーリーの先が気になってしまい、最後まで一気に読んでしまった。
主人公の友梨たちとまさに同じ世代なので、彼女たちの幼少からの時代背景が手に取るようにわかり、当時のことを懐かしくも思い、自分もその中に生きて存在しているうちの1人のような感覚におちいってしまった。
本当に、小学校、中学校時代の当時の大人や先生たちの価値観が、いい面も悪い面も、とても忠実に描写されていたと思う。
また、女友達の関係も成長につれて変化していく、その一言で表せない不安定さもすごく共感できた。
予想外の結末に、彼女のことを思うとちょっぴり悲しい気持ちになったけど、彼女自身はどうだったのだろうと、聞いてみたい気もした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「ビストロ・パ・マル」第4弾 7話の短編集
パ・マルもコロナ禍の影響をうけ、営業の縮小やテイクアウト、料理教室とスタイルの変更を余儀なくされる。
外食どころか外出も制限されていた、あの時期の閉塞感を思い出す。
そんな中だからこそ、パ・マルに集まる人々の悩みや心に溜まった澱は、おいしい料理とシェフの言葉で洗い流される。そして勇気づけられ、少し前を向けるようになる。
どの話も、どこかで感じたことがあるような気がして、少し心がざわざわする。思い込みや一方方向からしか物事が見えなくなった時に、すっと視界を広げてくれる感じがとても心地よかった。
「モロッコのタジンのようだ、と僕は思った。少ない水分で煮詰めるように、偏見や苛立ちを自分で循環させて煮詰めている」
「完璧に家事をしてきたのは、そうやって他の家のことを馬鹿にする子供を作るためだったのだろうか」
「生まれた場所が違うだけで、そんな苦労を背負い込むほうがおかしいし、そんな苦労などしなくていい方向に世界を変えていけるのではないだろうか」