あらすじ
シェフの内山が勤める高級フレンチレストランに毎晩ひとりで来店する謎の美女。黙々とコース料理を口に運ぶ姿に、不審に思った内山が問いかけると、女は意外な事実を語り出して……(「マリアージュ」)。立ちはだかる現実に絶望し、窮地に立たされた人間たちが取った異常な行動とは。日常に潜む狂気と、明かされる驚愕の真相。ベストセラー『サクリファイス』の著者が厳選して贈る、謎めく8つのミステリ集。書き下ろし短編収録。
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Posted by ブクログ
3/7
本当に、近藤史恵さんの本はどれを読んでも楽しめます!
何気ない日常をほのぼのと描いている、かと思えば、思いがけない衝撃の事実に目を見開いてしまいます…
今回の短編の中では、sweet boysという作品がとても印象的でした!
ヒューマンミステリーが好きな方はぜひ!!
Posted by ブクログ
もうあと戻りが出来なくなった8人8篇の話です。誰にでもあるザラついた気持ちがドロリと残りました。なかでもコワスは怖くもあり悲しかったです。タルト・タタンの夢など料理シリーズを読んでいたので不意打ちでした。また近藤さんの本を読んでみたくなりました。
Posted by ブクログ
短編集。近藤史恵さんの本はあとでじんわりと黒い気分になる。語り口が朗らかだったり軽くても油断してはいけない。それが味わいたくて読むんだけど、この短編集はちゃんと希望を持てる結末の話もあるので、入門編としてはお勧めできます。
Posted by 読むコレ
ミステリーの短編集ですが、どれも味わいが違う、お得な
一冊です。
日常のなかのミステリー?なのか読後にほんの少し謎を残す、
レストラン舞台の話が好きです。
さりげなく、よだれのでそうなフレンチの描写がまたいい。
そうかと思えば、後味の悪い読量感。ほのかに、トキメキ要素ありの一遍もあり、本当充実の一冊です。
夢を失うところ
読む前に予想してた感じとは少し違ったけどこれはこれで良かったです。北緯60度の恋が印象的。過去の絵、の中の芸大や美大は、夢を持った若者が集まるところではなく、若者がそこで夢を失うところだ。という一文にハッとした。
Posted by ブクログ
短編集。ジーンとくるもの、ゾクっと終わるもの、8話すべて飽きずに読めた。
最後の"北緯60度の恋"がこんなに上手いこといかないだろうよ、と分かっていても一番好きかな。
Posted by ブクログ
ぞっとするような話から、切ない恋の物語まで、とても読みやすい短編集。
「過去の絵」と「北緯六十度の恋」が好みでした。
どちらも結末が予想できないだけでなく、ラブストーリーとして秀逸。
Posted by ブクログ
高級フレンチに、毎夜訪れる謎の美女。
決して安くはないのに、なぜ、毎日?
不審に思って、問いかけると...
普通の毎日が、少しずつ、少しずつ非日常に、変わっていく。
謎めく8つの短編集。
Posted by ブクログ
短編だけど一作毎に練られた内容で、テンポよく読むことが出来る。物語の設定も凝っていて、どんな結末になるか想像がつきにくく、楽しんで読めました。
SWEETBOYSが好みかな。
Posted by ブクログ
人間の闇の部分を描いた短編集。闇と言っても、人なら誰もが多かれ少なかれ思い当たる節がような、ほろ苦い気持ちになるような話。大きな罪にはならなくても、ちょっとした傷痕を残すようなことって、誰にでもあるんだと思う。
Posted by ブクログ
せっかくの短編集、少しずつ読もうと思っていたにも関わらずのめりこんで一度に読みきってしまいました。
「お兄ちゃんだいすき♡」の裏側…ぞくぞく。
Posted by ブクログ
表題作を含む短編集。ダークルームは暗室のことで、写真家の話ですが、美大の話もあります。プロとアマチュアの差、才能ということについて、いろいろ考えさせられました。ほかの作品も含め、とても面白かったです。解説にあるとおり、これから近藤史恵作品を読む人のための入門編として、最適だと思います。
Posted by ブクログ
後味が苦い系の短編集
ラストの北緯六〇度の恋が良かった
マリアージュは壮絶な決意の話だった
コワスは主人公の男がクズなのでどうでもいい
SWEET BOYSは一人の女性を自殺に追い込んでおいてなおいちゃいちゃ仲良しな性根の腐った同性愛者の男二人が胸糞悪かった。子宮目当てで男慣れしてない女を数年間騙し続ける執念が気持ち悪い。コワスの主人公以上のクズ。ほんと迷惑なのでノーマル女性には手を出さずに二人だけで仲良く暮らしていてほしい。自分の子供がほしい? 知るか。
水仙の季節の双子は好き
ダークルーム、これ復縁できるんだろうか
過去の絵はなんとかなりそう
窓の下には、は正統派イヤミス
Posted by ブクログ
ミステリー寄りのサスペンスといった感じで、後味はあまりよくない。
なのに何故か印象に残る短編集。
個人的にSWEET BOYSがおすすめ。
男性に免疫のない女性が美男子2人に迫られた時の心理描写が生々しく、何度か目を逸らしたくなった。
そんな甘美な出来事があのラストに繋がるのだから恐ろしい。
Posted by ブクログ
シェフの内山が勤める高級フレンチレストランに、
毎晩ひとりで来店する謎の美女。黙々とコース
料理を口に運ぶ姿に、不審に想った内山が
問いかけると、女は意外な事実を語りだして…。
Posted by ブクログ
8篇からなる短編集。
ドロドロの男女関係、ホラー的、ものぼの系、ミステリーと様々な出来事からなる。
特に「SWEET BOYS」では女の一番嫌なところが出ていてリアルだった。
Posted by ブクログ
サスペンスというか恋愛ものの短編集ですな。するすると読めた、という意味ではよかったけど、近藤さんの本をもう少しいろいろ読んでからこれに出会えた方がよかったかもしれない。
Posted by ブクログ
暗室が「ダークルーム」と直訳されるのは流石に知らなかった。出版社の垣根を越え、幻想的でざらりとしたビターテイストの短編が八作品楽しめる。最も短い「窓の下には」が17頁で、最長の「SWEET BOYS」が53頁という非常にコンパクトな作品ながら、全作密度が高いので読み応えがある。短編はどうしてもラストが駆け足になりがちなのに、起承転結それぞれに配分された頁数のバランスが絶妙でそういった違和感を一度も抱かなかったことは特記しておきたい。美大を舞台にした「過去の絵」と書き下ろしの「北緯六十度の恋」がお気に入り。
Posted by ブクログ
キリコシリーズやパ・マルシリーズを読んでいるものとしては、この短編集は一味違う。後味が複雑、というか重い暗い気持ちになる作品が多い。その中でも「SWEET BOYS」の後味は悪すぎる。男たちの身勝手さにどよーんとくる。最後の話が「北緯六十度の恋」でよかった。少しほっとして本を閉じることができた。
Posted by ブクログ
高級フレンチレストランに毎晩ひとりで来店する謎の美女… 自転車に乗る時は、いつもヘルメットをする彼女が長い髪をなびかせ車の前に飛び出した… 隣に引っ越してきた二人の魅力的な青年… つまらない絵を描き、絵に対してピント外れのことを言う男の子…
意識では、自分自身の才能を信じたいのだけれども、深層心理では、自分に才能がないことを知っている若者達、彼らは、そんな自分を愛したいのだけれども、意識と深層心理との乖離が自分自身を愛する気持ちを妨げる。
近藤さん初の短編集は、登場人物の挫折を描くことで、私達が抱く夢をまるで好きな異性への告白を断られるように打ち砕く。それは、現実を突きつけられたり、古傷に塩を擦り込まれるように沁みる。私達は、登場人物の行方から、自分の物語りを紡ぐための手がかりを手繰り寄せるのだ。
Posted by ブクログ
2017/4/4
人の怖さや弱さが垣間見えつつ、希望のある終わりかたになっている。
短編だと誰かを好きになる前に終わっちゃうから私は長編が好きなんだな。
Posted by ブクログ
短編集、小説として共通しているのは内容がスカスカであること、この形が成立するのは「ほんとうにあった怖い話し」というジャンルだけじゃないかな、小説なら詳細に描写を説明しないと怖さが伝わらない。
Posted by ブクログ
ちょっと怖いミステリ短編
人の悪意がそこかしこに見えるので・・・
でもまぁ全ての話が怖いわけでもないけどね
表題作の「ダークルーム」も悪意と言えば悪意なんだけど、カワイイものだし
「北緯60度の恋」はもっと複雑な感情だしね
近藤史恵の日常系ミステリが好きだけど、こんなスパイスが効いたミステリもいいかもと思った
Posted by ブクログ
江國香織と村上春樹というわたしの永遠のツートップであってすらそうなのだから、わたしは短編集というのが苦手なのかもしれない。欲張りだから。
もっと、ほしい、そのバランスが難しい。
若いころの作品はやはりそれ故の粗さや勢いがあって、どの作品についても解説にもあったように、どこか光射すストーリーなのがこの人の魅力だ。
物語に救いを求めてしまうのはいつになっても変わらない。
Posted by ブクログ
近藤史恵さんの作品は、2作目になります。
前回は歌舞伎界のお話でしたので、
ちょっとミステリーな短篇集はどんな感じか
興味津々で読んでみました。
マリアージュ・・・高級レストランに毎日通ってくる美人、シェフも不思議に思ってある日声を賭けます。
コウス・・・二股をかけていた男性。一人の女性は自殺しますが、それからもう一人の恋人の様子が変に・・・
SWEET BOYS・・・仲よし二人の女性の隣に同じように仲よしコンビの男性が住むようになり、2組のカップルができたのですが・・・
過去の絵・・・有名な画家を小父にもつ男性が想いを抱く女性の気を引くためにとった行為とは・・・
水仙の季節・・・美しい双子のモデル姉妹。カメラマンの男性はこの双子に翻弄されます。
窓の下には・・・子どもの頃、マンション上階にすんでいた女性の胸に刺が残る苦い思い出。
ダークルーム・・・写真家をめざす男性が同じ志をもった女性と同居します。その家は、もちろん暗室付。そしてこの暗室での現像が別れを呼び込むのでした。
北緯六十度の恋・・・復讐のためにレズの女性にちかづいた主人公。誰も知らないはずなのに、その思惑はいつしかバレていた?
どれも日常生活に潜む、薄気味悪いモノを描いていました。
完全なミステリーとして読むと、
謎解きの面白味に少し欠けるような気がしますが、
普通のちょっと怖い小説と思って読むと、
せつない人の心理状況もよくあらわされているので、
まあまあかなと思いました。
そういう意味で、mystery大好きさん同様、
私も「マリアージュ」が面白いと思います。
次には、「水仙の季節」と「ダークルーム」。
どちらも真相を知った主人公の
どうしようもない切ない気持(水仙の季節)や
明るい将来を思う気持ち(ダークルーム)が、
余韻を含んで感じることができました。
謎解きよりも登場人物の心理描写に注目して読むと、
面白い作品集だと思います。