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とても面白かった。おそらく、このシリーズははじめのサクリファイスを読んでから10年以上たってこの作品を読んだが、変わらずおもしろいですね。まだ続くので続編がたのしみです。
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ここにも呪いを背負った人がひとり、ふたり。
そんな呪いも含めて繋いで走っていくっていうのが、このシリーズのテーマなのかな。
今回もレースの描写は秀逸で、自分が風をきって走っているかのような気持ちにさせてくれる。
このシリーズに出会ってから、Youtubeで日本のロードレースを週末見ている。(タイムリーに色々やってるのになぜかいつも雨)
まだ、エースをひいている局面に出会ったことないんだけど、そんなにあることじゃないのかな?
チームみんながエースに託す、そんなレースを見てみたいのだ。
赤城さんが出てきたのにテンション上がった!
赤城さーーーん。
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大学の弱小自転車部にひょんな事から入部することになって、ロードバイクの世界にはまっていく。
アウトオブ眼中から自分に向いていることがわかって、やればやっただけ、それ以上の成果が出ればはまるよな〜。
プラス➕このまま続けていくことが自分や友達との関係性にとってどうなのかと心の葛藤に悩む。
大学生という設定が子供過ぎず、大人過ぎず良かった。風を感じる一冊だった。
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「サクリファイス」の第4弾という位置付けですが、登場人物や設定はこれまでと異なる物語です。
最初は「あれ?」と思いましたが、少し読むとあれよあれよと物語に没頭して行きます。
ホントに登場人物たちと一緒に自転車乗ってるみたい。
真剣に自転車始めようか悩みます。(結局坂の街長崎は危険すぎるので断念)
今回の物語はプロではなく、アマチュアというか学生がロードレースを始めて徐々にのめり込んでいく様を描いたストーリー。
こちらも青春ありで、オススメです!
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感想
今回はプロではなく、大学生がロードバイクと出会い、奮起する話。
大学の時の先輩もロードバイクやってたなぁ。なんて思い出しながら読んだ。
大学時代を捧げるくらい熱くなれるものに出会えたなんて幸せ。ロードバイクにも乗ってみたくなった。
あらすじ
フランス帰りの岸田は、新光大学に入学した。入学時に自転車部と事故を起こし、自転車部の部長の村上に怪我をさせてしまう。村上のお願いを何でも聞くといった岸田は、自転車部に入って欲しいと言われる。
しぶしぶ1年だけと考えて、自転車部に入ったが、岸田はロードレースの魅力に取りつかれていく。
岸田はエースの櫻井を追いかけ、練習や食事調整、体重管理なども積極的に行うようになり、なんと自転車を始めて4ヶ月でインカレチャンピオンになる。その後は櫻井とどちらがエースかで一悶着。
岸田の自転車生活は続くように思われたが、中学時代の友達で柔道部の顧問に障害を追わされた豊が自殺未遂をしたことで酷く思い詰め、自転車を辞める決意をする。部長の村上から最低1年は部に所属する約束を守るように言われて、再び自転車部に戻る。怪我をした櫻井と大会に出て、レースの楽しさや自分が自転車を改めて好きなことに気づく。
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アマチュアのスポーツはプロとは違う意義の中で戦うものだなぁと改めて感じました。自分もロードバイクに乗ってみたいなぁ、気持ちいんだろうなぁと思いました。家に置くところないけど。。。
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どうして彼らはここまで熱くなれるのだろう。
自身の体を酷使してまで危険で過酷なレースに挑むのだろう。
スポーツにのめり込んだことの無い自分には、到底理解できない感情。
なのに、読めばいつでも胸が熱くなる。
カッコイイと思ってしまう。
ひょんなことからロードレースの楽しさに目覚めた正樹と、並々ならぬ思いで挑む櫻井。
大学生ならではの青さと二人の関係性が良い。
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ただ自転車で走ることの楽しみ。勝ちたいと思う本能。思わず自転車に乗りたくなる衝動に駆られました。
勝てなかった悔しさ等、もう少し心の葛藤を読みたかった。
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読みはじめてすぐに、ぐいぐい引き込まれていきました
ロードバイクもロードレースも全く知らない
1回くらい乗ってみたいけど
ママチャリ派の私にはまず無理っぽいロードバイク
それくらいの知識しかないけど面白かった
正樹も自転車部の先輩達も見た目と違って実はけっこう繊細で優しい
読み終わってジーン
読んでいる間中、正樹と一緒にロードバイクに乗ってました
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サクリファイスシリーズ4作目。
今度の主人公はキアズマ君なんやと思ってたら、”キアズマ”は生物学の用語らしい。染色体が交差するところ。僕、生物工学専攻やったんやけどなぁ、覚えてへんなぁ。授業ほとんどサボってだからなぁ。それはさておき、
サクリファイスシリーズは毎回、ロードレースの熱狂をもたらしてくれるが、初心者を主人公とした今作は、主人公と共に、改めてロードレースの魅力を発見していく喜びを体験できる。
舞台は大学の自転車部だ。大学のちょっと面倒臭い人間関係とかも思い出してしまった。いるよね、こういうセンパイ。
主人公の正樹はトモスと言うモペットに乗って登場する。モペットとは、初期の原付。自転車にエンジンをくっつけた様な小型バイクだ。僕も以前,トモスに乗っていたので、早々に親近感を覚えてしまった。しかし、そのトモスが無茶苦茶重いことも良く知っている。エンジンを切ってペダルだけで漕ごうなどと決して思わない代物だ。ガソリン代を浮かすためとは言え、正樹の筋力と体力の異常さに驚かされる。化け物並みだ。
しかし、今回もっとも魅力的な登場人物は先輩の櫻井。粗野にして繊細、横暴だけど親切。そして秘められた思い。ちゃんと弱点があるところも良い。アニメだったら、主人公を差し置いて人気が出るタイプ。友達にはなれないけど、友達の友達くらいにはなりたいよ。
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嬉しいお久しぶりの『サクリファイス』ロードレースシリーズ、その4作目『キアズマ』
今作品は前3作品と違って、プロではなく大学生自転車部の話
そして登場人物はみんな初出演(一部レギュラー出演有り)
シリーズを読んでいない人でも、全く問題なく読める
しかも主人公がロードレース初心者であるので、読む側も経験や知識がなくてもスイスイ話に入っていける
主人公は、友達や先輩との関係、ロードレースを続けるのかやめるのか、自分と葛藤し続ける
命をかける覚悟、誰かを傷つける恐怖、もう傷つきたくない自分――。
でも潜在能力がある事を知り、どんどんロードレースにハマっていく
ただ走りたい、自分自身と向き合うために
助けられなかったアイツのために――。
そういえば、最後のアイツのメールにはなんて書いてあったんだろう。。。
良い事の様な気がする
次の『スティグマータ』に出て来る??
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主人公が違うからシリーズじゃ無い気がするけど自転車レースがテーマだから良いのかな。
シリーズで一番面白いと自分は思います。
単純に自転車に乗りたくなりましたね。
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ある意味アクシデントで、気乗りしない中で始めた自転車だったが、驚くほど才能がある…っていう設定は、さすがに創作感はあるけれど、それを忘れる程、ストーリーに引き込まれた。
主人公と桜井には幸せになって欲しい。
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シリーズ第1作となる「サクリファイス」でどハマりし、本作はシリーズ第4作となる作品。
シリーズの主人公的な存在の白石誓の物語ではなく、大学生が初めて自転車競技に出会い、のめり込んでいく物語。
1年間限定で入部することになった正樹と同じ倶楽部で活動する3人の物語だが、メインキャストは正樹とチームのエース櫻井。
今までのシリーズと違い、初心者が初めてロードレーサーに乗るところから描かれる本作はある意味で本格的な自転車に乗ったことの無い私のような存在には入門書的な存在でもありました。
人としての成長物語でもあり、大人になりきれない大学生という微妙な年頃を描いた青春物語。
本作も大満足の1冊でした。
説明
内容紹介
ふとしたきっかけでメンバー不足の自転車部に入部した正樹。たちまちロードレースの楽しさに目覚め、頭角を現す。しかし、チームの勝利を意識しはじめ、エース櫻井と衝突、中学時代の辛い記憶が蘇る。二度と誰かを傷つけるスポーツはしたくなかったのに――走る喜びにつき動かされ、祈りをペダルにこめる。自分のため、そして、助けられなかったアイツのために。感動の青春小説。
内容(「BOOK」データベースより)
ふとしたきっかけでメンバー不足の自転車部に入部した正樹。たちまちロードレースの楽しさに目覚め、頭角を現す。しかし、チームの勝利を意識しはじめ、エース櫻井と衝突、中学時代の辛い記憶が蘇る。二度と誰かを傷つけるスポーツはしたくなかったのに―走る喜びに突き動かされ、祈りをペダルにこめる。自分のため、そして、助けられなかったアイツのために。感動の青春長編。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
近藤/史恵
1969(昭和44)年大阪府生れ。’93(平成5)年『凍える島』で鮎川哲也賞を受賞し、作家デビュー。2008年『サクリファイス』で大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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熱く、爽やかな物語だった。自転車のことは全然知らなかったけど、読んでよかった。正樹が自転車に乗ることになったきっかけ、豊との関係。笑える話ばかりではなかったけど、読んでよかった。
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大好きなロードレースシリーズ
アマチュア大学生の話
他のシリーズに比べると少し物足りなさはあったけど、それでもやっぱり面白い
単なるロードレースの話だけじゃなく、必ず人間ドラマもある
新たなシリーズでてくれい
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近藤史恵のキアズマを読みました。
主人公の岸田正樹は大学一年生、ふとしたことからメンバー不足の自転車部に所属してサイクルロードレースに出場することになります。
岸田はエースだけどヤンキー風の先輩櫻田、けが療養中の村上と一緒に自転車部で活動します。
そんな岸田には昔事故に遭ったところを助けることが出来なかった中学時代の友人がいます。
その友人のためにも自転車部で頑張ってみようと思うのでした。
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大学の自転車部が舞台なので、一瞬『サクリファイス』シリーズではなかったかと思ったけれど、ちゃんとシリーズの登場人物がちらりと出てきた。
プロスポーツとしての自転車ロードレースの厳しさから一転、自転車初心者が大学入学直後に自転車部に入部するところから始まるので、ママチャリと競技用自転車の違いや、ウェアのことなど、主人公の正樹と一緒に覚えていける。
正樹も、エースの櫻井も、スポーツの事故による大きな喪失を抱えている。
喪失の重さを、思いを繋げるために走り続けることで受け入れようとする櫻井と、耐え切れなくて走れなくなってしまう正樹。
答えの出ないまま自分を責める二人の生真面目さが、ロードレースに対する情熱とともに、青春を強く感じさせる。
ロードレースの爽快感と喪失の重さが交互にやって来るので、中だるみすることなく最後まで駆け抜けるように読んだ。
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著者の本は、サクリファイスにに次いで2作目。同じ自転車レースでも今度は大学生、全くの初心者がロードレースの世界にのめり込む姿を描く。レース自体もレースに出ているようなスピード感があり楽しめる。主人公の引きずっている過去との葛藤を並行して描くところが見どころ。
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再読。
ブロの話でんいところが新鮮。
面白かった。
2017.1.29
再読。
大学の自転車部を舞台にした話。
「キアズマ」とはギリシャ語で「交差」のこと。
テーマが、死、怪我であり、思いが交差する・引き継ぐということか。
プロの世界を扱った「サクリファイス」と続くシリーズのほうが、徹していて面白い。
2014.4.21
再読。
ミステリ要素のない青春小説。
「サクリファイス」とは独立した大学の自転車部を舞台にした話とはいえ、「サクリファイス」を読んでいるから面白く感じる気がする。
ラストの主人公がロードレースを続ける心の動きが、いまいちよくわからない。
もちろん、充分面白いのだけれど。
2013.11.10
「サクリファイス」から4作目。今回も面白くて一気読み。
シリーズといってよいのか、大学の自転車部が舞台で登場人物は一新。
大学からロードレースを始める話でわかりやすいし読後感もよかった。
ミステリ要素はなし。
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本編とは違う学生達のお話でしたが、自転車・勝負の世界の厳しさを感じさせる作品でした。走る理由は人それぞれですけど、自転車が好きだという気持ちは各々の根底にあるのかなと思います。
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題名だけじゃ内容を想像出来ないけど、著書が近藤さんで表紙に自転車選手の絵とくれば、避けて通れません。毎年、テレビでツールやジロを観ているけど、益々、奥深く観ることが出来そう・・・。次の自転車本が楽しみ(o^^o)v
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シリーズ第四段。
前作まではプロのロードレースだったが、本作はスピンオフ。大学生が、とある事故をきっかけにロードレースにのめり込んでゆく青春もの。
とは言うものの、青春ものではあるが、爽やかさ溢れるというよりも、本作は内的な含みが強く感じた。
誰しも傷は持っている。多かれ少なかれ。
齢の過多ではない。歳が若くても苦労している者もいる。人には語れぬような、重い十字架を背負う者もいる。中年を過ぎてもスカスカの者もいる。
一つの物差しでは測れないが。
抱えた傷との向き合い方というか、蓋の仕方、折り合いの付け方、そんな描写がなんとも言えない。
Posted by ブクログ
「サクリファイス」から続くロードレースシリーズの4作目。赤城さんぐらいしか出てこないので、別物として読むのが無難。過去作に比べ、ロードレース中の駆け引きなどよりは、過去の罪の意識、思いの継承など、2人の男の不安定要素をうまく交錯させた内容。色々あるけど前を向いて生きよう。読後感はスッキリ。でもチカや伊庭にまた会いに行きたい。次作を買って来よう。