近藤史恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小説家である織部妙は、新人小説家の橋本さなぎという綺麗な女性を紹介される。
織部は、橋本さなぎの本に夢中になるが、紹介された橋本本人が、本の印象とは違うことに違和感を抱く。この人がこの本を書くのか?という違和感、わかる気がする。
暗く不条理な、そんな小説を書いている女性がホステス風だと、なんかイメージ違ったなってなりそうだ。この本では、織部以外の人は橋本さなぎに違和感を抱いていない様子なのは、単に「美人だからいっか」と美人は許されるということなのか、橋本さなぎの文体を初芝祐のような太った女性が書いていることを笑うのが主流だからなのか…。私には分からない。
でも確かに、小説家について見た目と作風 -
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Posted by ブクログ
昔の友人から突然連絡があり、居候させて欲しいという、しかも子連れ。少しならと受け入れるとなんだかんだで長引くのでイライラさせられる。恐らくほとんど読者は居候されている側の気持ちで、どうしてくれるんだみたいなザワザワしたまま物語の先を追いかける。
作者が女性だから書けるだろうというところもあり、ある部分で居候側の気持ちもわかったりして、最後まで読んでいくらか納得して高い評価となるのか。まあ、そういう話かというエンディング。先が気になって一気に読んだから星4つにしたが、感想を書いていて星3かなというところ。
自転車レースの推理小説がとても面白かったので何冊か読んでいるが、それに並ぶような快作がない -
Posted by ブクログ
ネタバレ老犬ホームを舞台にした小説で、このタイトル…てっきり動物好きの涙腺をダイレクトに刺激してくるべたな連作集でないかな…と勝手に推測していたが、まったくそんな作品ではなかった。
もちろん犬ネタでうるうる来そうになる場面はあるにはあるが、あくまで物語の主人公は人間であり、描かれるテーマも人と人との絡みにまつわるあれこれである。
例えば、身勝手な犬の飼い主たちはつまることろ、身勝手な不倫男のメタファーであり、そこに共通して見えるのは、相手の気持ちや立場を慮らず利己に徹する未熟で歪な愛情だ。
厳然と横たわる様々な社会問題を、老犬ホームというギミックを使って巧みに読者に提示している、とも換言できる。
そし -
購入済み
サスペンス物らしい
丁寧な語り口が快い作品である。比較的残虐な要素もあるのだが、丁寧な語り口でうまく表現されているので残虐さは感じられない。このような短編ものの生命線は「オチ」の部分であるが、結構予想外の締め方でなかなかに良かった。
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Posted by ブクログ
ネタバレこわいよ。もし自分に起きたらと思うと、不安感つよつよ。
なんとなく相手に感じてることだけは信じられるけど、誰が正しくて何を信じて良いのか分からないまま。気になってページが進む。
思い出したら悲しい予感がしてるのもあって余計気になる。
晴哉…つよ。これから自覚を持ってつよつよ無双するの見たい気もする。
プロローグ、誰の視点なんだろうね。普通に考えたらシンヤだと思うんだけど。ね。
果たして、自分が記憶をなくした時に、夫が現れて再び愛せるのだろうか。顔がタイプ!とかじゃないし、過ごした時間とか乗り越えてきたものとか、そういうの引っくるめて今の関係だから、と思うとこわいこわい。犬嫌いにな