近藤史恵のレビュー一覧
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嬉しいお久しぶりの『サクリファイス』ロードレースシリーズ、その4作目『キアズマ』
今作品は前3作品と違って、プロではなく大学生自転車部の話
そして登場人物はみんな初出演(一部レギュラー出演有り)
シリーズを読んでいない人でも、全く問題なく読める
しかも主人公がロードレース初心者であるので、読む側も経験や知識がなくてもスイスイ話に入っていける
主人公は、友達や先輩との関係、ロードレースを続けるのかやめるのか、自分と葛藤し続ける
命をかける覚悟、誰かを傷つける恐怖、もう傷つきたくない自分――。
でも潜在能力がある事を知り、どんどんロードレースにハマっていく
ただ走りたい、自分自身と向き合うために
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「近藤史恵」の連作短篇時代小説集『猿若町捕物帳 土蛍』を読みました。
「近藤史恵」作品は、一昨年前の8月に読んだ『タルト・タタンの夢』以来なので、約1年半振りですね… 「松本清張」作品に続き、時代小説・捕物帳が続いています。
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南町奉行所の定町廻り同心「玉島千蔭」は、猿若町の中村座から三階役者が首を吊ったと知らせを受ける。
早速かけつけた「千蔭」は、骸があった場所でその死に不審を抱く。
調べを進める「千蔭」の前に明らかになってきたのは、芝居の世界に横たわる漆黒の「闇」だった(表題作『土蛍』)。
人気シリーズ、待望の第五弾は、珠玉の短編四編を収録 -
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ネタバレシリーズ初の長篇です。
誰もが羨むイケメンと結婚した地味な女性・真琴から、夫が浮気をしているか調べてほしいと頼まれるキリコ。
あまり現実的ではない導入部だけど、キリコを動かさなくては話が進まないので、まあしょうがないか。
その後イケメン夫の友也が大介の目の前でひき逃げされ、直近三年間の記憶を失うという事態になり、キリコと大介は夫婦ごと、真琴と友也に関わっていくことになる。
が、キリコがおせっかいというかお人好しなのはシリーズ通して知ってはいたけど、最近知り合った夫婦にあそこまで頼り切る真琴がちょっと不可解だった。
だってキリコの方が年下だし、普通はもう少し遠慮すると思うんだけど。
浮気を疑 -
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ネタバレ目次
・水の中の悪意
・愛しの王女様
・第二病棟の魔女
・コーヒーを一杯
相変わらずキリコが夜間清掃をする場所での謎解きの話なんだけれど、作品の中で時間が流れているのがわかる。
シリーズ一巻目の最後に結婚して、二巻目の最後の話でその後の結婚生活がちょっと出たけれども、このまま出先での謎解きがメインなら、結婚した意味があまりないかなあと思ったけれど、今回はよかったな。
キリコの家庭が見えてくることで、キリコが悩むこともあり、人物が立体的になるので。
でも、何度も言うけど、日常の謎系に殺人はいらんのじゃ。
『第二病棟の魔女』は、自分が小学生の頃に入院した時のことを思い出して、複雑な思いに。
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ネタバレ目次
・悪い芽
・鍵のない扉
・オーバー・ザ・レインボウ
・きみに会いたいと思うこと
最初の話『悪い芽』も読後感がよろしくはなかった。
「駄目な人間は、いくら管理して教育しても無駄だよ」
「自分には人を振り分ける権利があると思っているのかしら」
いるよね、こういう人。
自分は一段上にいると勘違いしている人。
そして、自分の感覚・意見が絶対正しいと信じて疑わない人。
その自信はどこから来るのだろう。
少し分けていただきたい。
しかし『鍵のない扉』と『オーバー・ザ・レインボウ』は駄目だ。
「死ねばいいのに」と思うのと、「死ぬかもしれないことをやる」のは全然違う。
『鍵のない扉』は、それっほっ -
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女性ひとりの語りみたいな話が多く、生活に何か辛いことあっても旅や美味しいもので元気になったり、変わるきっかけになったり…という話が多かったので、怖いのやファンタジーじゃない、しっとり系で手軽に手に取りたい人にオススメ。私は坂木司と近藤史恵に惹かれて読みました。
男女関係に踏み込んだ内容もあるので、中学生からかな。際どい表現はないです。
「下田にいるか」坂木司
仕事行き詰まり感じてふらりと伊豆熱川に行き楽しむ僕。楽しむ僕。あー、このコースで伊豆行きたい!って思いました。
「情熱のパイナップルケーキ」松尾由美
台湾オフィスの下村さんのお土産はいつも李製餅家のパイナップルケーキ。そのお土産を不思議な