近藤史恵のレビュー一覧

  • さいごの毛布

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    人と接するのが苦手な智美は、老犬ホーム「ブランケット」で働くことになる。様々な事情で飼い主と暮らせなかった犬達とホームをめぐる連作。
    犬達がブランケットに来た理由は、飼い主の身勝手さに腹が立つものもあり、やまれぬ事情もありと様々ですが、どの犬も最期まで穏やかに過ごして欲しいと願います。

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    2024年05月30日
  • [新版]モップの精は深夜に現れる

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    〈再登録〉キリコシリーズ第二作。キリコが清掃人として出入りするオフィスでの謎を解明する3作と、キリコと前作の語り手・大介のその後を描いた1篇を収録。
    現代っ子でありながら聡明なキリコはやっぱり魅力的。「鍵のない扉」での「心を擦り切れさせて同じ場所にとどまるよりも、別の方法があるならそれを探したい」という言葉に共感しました。

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    2024年05月29日
  • モップの魔女は呪文を知ってる

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    〈再登録〉掃除人キリコシリーズ第三作。今回もキリコが出会うのは、冴えないスポーツインストラクターや、希少種の猫のためにバイトを掛け持ちする少女など弱い立場の人ばかり。キリコは傍観者の立場から、汚れを落とすように真実を導き出していきます。どの作品も悲しくて優しいものでした。

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    2024年05月28日
  • ほおずき地獄~猿若町捕物帳~

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    吉原に出現する幽霊も殺人事件の犯人も、ほおずきを落として姿を消したという。幽霊の正体は?殺人事件との関連性は…?
    吉原を舞台に描いているせいか、現代ものにはない艶めかしさを感じます。合間に入る少女・お玉のモノローグと本編の視点が近づいていって真相にたどり着く展開は見事でした。

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    2024年05月27日
  • キッチンつれづれ

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    2024.05.25
    こういうアンソロジーは読む側には楽しいが書き手にとっては厳しい一面もある。
    やはり他の作家との比較をされてしまうから。
    この一冊では、売れているだけあり、福澤さんの作風に一票!

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    2024年05月26日
  • 岩窟姫

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    ネタバレ

    事務所の三人が胸糞悪い…
    真相を知る前も印象悪かったけど…
    特に星野さんはマネージャーとして近くで支える立場だったのもそうだし、同じ女性なのに加担してたのか…という気持ち。星野さん視点での描写がないから何か事情があったかもしれないけど、作中の台詞を読む限り擁護はできない…

    佐原は言ってることがもはや理解できない。
    大人として最低なことをしておきながら、「自分にも守りたいものがある」、と、は……?

    世の中にはもみ消された不都合な真実なんてたくさんあるんだろうな…とぼんやり考えた。
    憶測や不確かな情報に踊らされ心無い言葉を投げつける。現実でもよく見かける問題だけど、改めて自戒。

    沙霧は蓮美にいじめられたことを偽装したわけだけど、それによって蓮美が被る被害よりも蓮美の商品価値を落として自分と同じような絶望を抱かせないことの方が沙霧にとっては重要だった、それほど終わりの見えない地獄に絶望していたんだろうなぁ…

    謎のQ太郎に導かれ少しずつ真実に近づいていくのは読んでいてわくわくした。写真に隠された数字とか…!
    ラストは蓮美…いや、昭子が自分の未来に一歩踏み出そうとしていたのが清々しくて良かった。
    舞台が芸能界と自分からはかけ離れた世界だったけど人と接している時の心の機微とか(特に対チホ)わかるなぁと共感できるポイントもありとても読みやすい一冊でした。

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    2024年05月25日
  • おいしい旅 しあわせ編

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    おいしい旅シリーズ、ずっと気になっていた。前のと合わせて購入。

    誰かのレビューで「アミの会は外れがない」と言っていたが、おいしい旅シリーズはどれもおもしろかった。
    旅と食はテッパン!

    伊勢や松本など、行ったことのある場所には懐かしさを感じた。石垣島の話はちょっと切なかったけど、今はやりの?女性の自立っぽくていい。ヴェネツィアや三沢、アイスランドの話ではどうなることやらと思った。”家族”はいいこともあるが、そうでない人も少なからずいる。

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    2024年05月22日
  • 迷 まよう

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    書き手の違いを存分に楽しめるアンソロジーは、読んでいて本当に楽しいです。

    「迷う」主人公達、それぞれのストーリーは読みやすいけど、短編の中で展開や語りがコロコロ変わるとついていくのが精一杯。そして戻ってまた読んだり、、「あぁ〜多分作者の意図にはまったな」と思って苦笑いしたり、その後の安否が気になったり納得したり首をひねったりだった。そして、最後に掲載されている編、さすがだなぁと。

    アンソロジーを読むと、自分の好みを確信させてくれますが新たな発見もあったりして、また次のアンソロジーを探してしまう、嬉しい連鎖になります。

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    2024年05月21日
  • エデン

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    遠いヨーロッパで日本人ただ1人の選手。
    所々で、それぞれの国の国民性が垣間見えるところが新鮮でした。
    食事の前に手を合わせてるだけで、信心深いと思われるなんて…日本人としては当たり前の行動ですが、なるほだなと思いました。
    ドーピング問題もあって、それはどの競技でもやっぱり出てくるんですね。

    ロードレースはルール?とかがやっぱりピンとこないけど、チカが山を下って行くところは気持ち良さがすごく伝わってきました。

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    2024年05月20日
  • 幽霊絵師火狂 筆のみが知る

    購入済み

    人間味を感じる

    1つ1つの話の中で、人間の弱さ、悩み、儚さなどが垣間見える。悲しみと共に、人間を考えさせられる感じがした。

    #ダーク #切ない #怖い

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    2024年05月18日
  • アンソロジー 舞台!

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    舞台をテーマにした5作の短編。
    舞台を見る人なら、いろいろとわかる!と思うことあって楽しく読めると思う。

    『ここにいるぼくら』
    2.5次元舞台に出演することになった主人公。しかし、その役はシリーズもので、彼はいわゆるキャス変だった。
    いやー、2.5のキャス変は私も経験あるからわかるなー。(見る側だよ、もちろん)演者側からの立場として読んでて面白かった。

    『宝石さがし』
    バレリーナと衣装デザイナーの話。
    舞台の衣装って、いろいろなことを考えて作られているのと同時に、演者にとってはその役になるために、舞台に立つ上ですごく大切なんだなって感じた。2人の関係性がとても素敵だった。

    『おかえり牛魔王』
    本音を我慢している派遣社員の主人公と新しくやってきた空気を読まない派遣社員。新しく来た派遣社員はアマチュア劇団で指導をしていた。
    その劇団にいる女の子がよかったなー。普段は大人しいけど舞台ではガラッと変わる感じ。演劇を通して本音で生きることの大切さを感じた。

    『ダンス・デッサン』
    役者の主人公はいつもアンサンブルで出演していた。ある日名のある役に抜擢されるが、自分でいいのかと葛藤する。
    舞台は非日常。私も舞台を見て明日からも頑張ろうっていつも思う。

    『モコさんというひと』
    舞台を見る人なら一度は経験あるんじゃないかと思う、チケット譲渡。このお話はチケット譲渡で出会ったモコさんが最近SNSで推しについて投稿しないのを不思議に思っていた主人公が、再びモコさんからチケット譲渡してもらうことになった。

    チケット譲渡って、基本はその一度きりの関係のことが多い。そんななかでモコさんのような人と出会えるって素敵だなと思った。

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    2024年05月16日
  • おはようおかえり

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    曾祖母が妹に憑依する、ファンタジー設定の家族ドラマ。女性の社会の在り方や、目標の持ち方は、現代の女性のテーマに通ずると思う。
    怖くないからなんでもできる、ではなく、
    怖くてもそれでも歩き出せる。
    あの人は前向きだから、と思ってた人も、実は怖いのかなと思った。怖いからやめる選択は、やめようと思った。

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    2024年05月09日
  • 南方署強行犯係 黄泉路の犬 〈新装版〉

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    會川と黒岩のバディ感がとても良い。
    愛犬誘拐事件を追う二人は怪しい女の情報を得る。
    その女の身元が判明し、いよいよ調査開始かと思いきや新たな事件に遭遇する。
    善悪で判断できるような単純な話でもなく、すぐにどうこうできる問題でもない。
    だからこそ、この結末は切ないなあと。

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    2024年05月07日
  • 南方署強行犯係 狼の寓話 〈新装版〉

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    新装版の刊行ってありがたい。
    今は手に入らない昔の作品が読めるの、ホント嬉しい。
    警察バディものは楽しいし、キャラクターも好き。
    でも本作で扱う事件には考えさせられた。
    やっぱり難しいのかな。
    各章の冒頭に登場する寓話と今回の事件。
    その関連性を探りながら読んだ。

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    2024年05月03日
  • おはようおかえり

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    和菓子屋さんを舞台に、その曽祖母の思いや、父が在日であることへの葛藤などが描かれる。
    曽祖母がつぐみに乗り移るという、ファンタジー要素がありつつ、けっこうスルッと楽しく読んだ。

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    2024年04月30日
  • シャルロットの憂鬱

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    シャルロット可愛すぎます!!
    読んでいるだけでシャルロットの表情や、感情が伝わってきて犬好きにはたまりません。
    シャルロットを通じて色々な事件?を解決していくお話でとてもよみやすかったです!

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    2024年04月24日
  • マカロンはマカロン

    購入済み

    心が暖かさを感じる

    軽快で暖かな読後感を持てるストーリー。もう少し踏み込んだ心理描写が欲しかったかな。個人的には、ちょっと軽すぎな感じがした。

    #切ない #ほのぼの

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    2024年04月21日
  • 歌舞伎座の怪紳士

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    音のひとつひとつが、雨粒のようだった。大きな雨粒がひとつひとつわたしの身体の上に降ってくる。皮膚の上で冷たく弾けて、わたしを濡らす。わたしはあっという間にずぶ濡れになる。

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    え〜ん、これまた面白かった〜!!!
    え〜、そゆこと?!堀口さんとしのぶさん切なくて泣いた…。
    ちょいちょいオペラ座の怪人のオマージュはさんでるのが素敵。

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    2024年04月18日
  • 岩窟姫

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    たぶん、感情は幾層にも重なって、グラデーションを作っているのだ。光の当たり方によって、本人にすら見え方が違う。

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    ほぉ。これまた面白かった。
    この人の本、冒頭は地味?でハズレかな…と思って読み進めると後半からラストの勢いがすごい。
    れみちゃんが全く違う道を歩もうとするラストが清々しかった。

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    2024年04月18日
  • おいしい旅 しあわせ編

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    ちょうど今年は伊勢に行こうと決めていたので、初めのお話はとても参考になった。行き方や伊勢うどんの由来、参拝の仕方など物語にちりばめられていたし、少年達の冒険を見守っている感じの話で、一番この中で楽しかった。どの作品も終わりに少しほっと出来てしあわせ編とはその通りたど思った。

    他5作
    ・失われた甘い時をもとめての二人は無事に出会ったのだろうか。続きが気になった。

    ・浜崎の奥さんを検索してしまった。そんなに美味しいのか。食べてみたいな。

    ・ベネツィアは1度は行ってみたい憧れの街だな。
    おばちゃんの話はきっと妄想だったようだけど、現実をみて主人公は学んだし、母との距離も縮まって良かった。

    ・旅での事故で旅の理由を忘れてしまったお話。佳佑のYouTube気になる...

    ・祖母と二人東京の食べ歩き旅。本当に美味しいというのはその味を忘れないということ、と祖母に教えられ、大人になった今、その事を息子に教えてる最後の場面がよかった。物語に出てくるビアホールはライオンかな?あそこ美味しかったな。また行きたいな。

    ・アイスランドで出会った女性とご飯を食べるお話。主人公の境遇が壮絶すぎて、ちょっと悲しかった。
    タイトルのとおり、オーロラは見えなくてもこの旅がご褒美となって良かった。

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    2024年04月16日