近藤史恵のレビュー一覧

  • アンソロジー 舞台!

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    【日常の中にいる、クララとドロッセルマイヤー】

    ミュージカル、2.5次元、バレエ、ストレート・プレイ……様々な舞台を題材に描かれた5編が収録された短編集である。

    ただ、「華やかで遠く感じる『舞台』というその空間は、自分という役を生き、誰かの人生に思いを馳せる私たちにとって、意外に身近な場所なのかもしれません。」という扉に書いてある触れ込みって、読んでみたら結局、3編目の白尾悠「おかえり牛魔王」だけの話なんとちゃうのん?と感じた。

    毎日定時で退社する、社内の人付き合いも忖度もへったくれもない後輩の派遣社員、桐ヶ谷を探るうちにその演劇の指導者しての並々ならぬ実力に触れ、自らも演劇に助けられた

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    2024年07月15日
  • 三つの名を持つ犬〈新装版〉

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    それぞれの心情を想像すると切ない。
    だけどストーリーがとても面白くて一気に読み切ってしまった。
    愛犬の死を隠蔽するため、よく似た別の犬を連れ帰った都。
    そこから予想外の展開になり「えっこれどうなるの?」と終始ハラハラした。
    今まで犬を飼ったこともないのに、この作品を読むと愛おしく思える。

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    2024年07月10日
  • おいしい旅 しあわせ編

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    アミの会、好き。
    いろんな作家さんの物語が読めるのが好き。
    しあわせ編というだけあって、
    美味しいだけじゃなく幸せな気持ちで読み終えられて、ほんと、ごちそうさまでした。

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    2024年07月07日
  • 南方署強行犯係 狼の寓話 〈新装版〉

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    失敗した新人、會川圭司刑事の新しい指導刑事は黒岩刑事(ごつくない女性)さて今度はうまく行くのかな?

    寮で同居のお兄ちゃん宗司君に負けずにがんばれーって応援しててもいいかなぁ

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    2024年06月30日
  • さいごの毛布

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    表紙が可愛くて即購入。
    最近近藤史恵さんにハマりかけてます。今まで読んだのは数冊だけど、どれもどこかで暗い部分がありました。ほっこり系もです。
    表紙が可愛くてもどうせ暗いんでしょ、と思いながら読んでみました。

    主人公の智美は人と関わるのが苦手。そのせいで人生が上手くいってなかった。そんな時に友人の紹介で、犬の最期を看取る老犬ホーム、ブランケットで住み込みで働くことになります。そこにいる犬たちのお世話、犬たちに元気をもらったり、犬の最期を看取ったりして、智美はどんどん強く成長していきます。

    ブランケットに預けられる犬には、様々な事情があります。その事情というのが、人間の身勝手さも含まれます。

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    2024年06月30日
  • 夜の向こうの蛹たち

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    ネタバレ

    サラッと読み始められるが、しっかりと物語に入れて好きなタイプのお話だった。 

    主人公は、容姿にも恵まれ小説家としても成功してる「織部」を巻き込んで起きるお話。彼女、恋愛対象は女性。彼女の恋心が、一人の美人で異性受け抜群の新人作家の秘密に巻き込まれていく様が、読んでいて「あ〜」という感想の元進んでいった。
    小説の内容は興味深かったが、何より登場する料理の描写がたまらん!






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    2024年06月22日
  • 私の命はあなたの命より軽い

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    ネタバレ

    15歳で堕胎した妹と、幸せな結婚・出産を迎えた姉の話。
    文体がきれいで大変読みやすく、しかし先の展開は全く読めず、みのりちゃんの自殺の真相を知った時は「そうだったのか……」と主人公同様に深い絶望に浸れた。
    最後もじわりと這い寄るような後味の悪さが良かった。

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    2024年06月19日
  • 幽霊絵師火狂 筆のみが知る

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    序幕/座敷小町/犬の絵/荒波の帰路/彫師の地獄/
    悲しまない男/若衆刃傷/夜鷹御前/筆のみが知る/終幕

    病弱な真阿はよく部屋にこもっている。そんな時に幽霊絵師が居候するなんて。と思っていた彼女は少しずつ絵師に近づいて行く。そして彼女は筆を取り、そして不思議が始まる。

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    2024年06月13日
  • はぶらし

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    2時間一気読み。
    展開もラストも地味な感じがなんともリアルで良かったです。
    心理描写にウエイトをおき、起伏のない話でここまで惹きつけてしまう作家さんの実力に感服。

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    2024年06月11日
  • シャルロットの憂鬱

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    シャルロットが可愛いすぎる。
    姿なんて見えないはずなのに彼女の愛らしさが見える。
    心温まる連作ミステリーも良いなあ…と癒やされて終わりじゃないのが流石です。
    心臓がキュッとなるような切ない話。
    クスッと笑える話。
    ゾッとさせる話。
    バリエーション豊かでホント面白かった。

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    2024年06月08日
  • 南方署強行犯係 黄泉路の犬 〈新装版〉

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    ちょっと情けない感じの刑事とその先輩が、動物虐待にかかる殺人事件を追っていく、二人のシリーズの2作目。
    事件の展開は、前作同様気持ちよく終わるというより、読み手に課題を投げかける重さをまとっている。
    それとは別に、登場人物たちのどこかユーモラスでもあり、謎めいたところもある設定には大いに愛着も沸きます。

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    2024年06月04日
  • 三つの名を持つ犬〈新装版〉

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    ネタバレ

    ミステリとしては微妙だが、文章の繊細さ?滑らかさがとても好み。
    三つの名を持つ犬、最初は人間の事情で飼い主を変えられ可哀想と思ったが、逆を考えれば、3人に愛された幸せな犬と取ることもできるのでは無いか。
    まあ、この考え方もエゴかもしれないが。

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    2024年06月03日
  • さいごの毛布

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    人と接するのが苦手な智美は、老犬ホーム「ブランケット」で働くことになる。様々な事情で飼い主と暮らせなかった犬達とホームをめぐる連作。
    犬達がブランケットに来た理由は、飼い主の身勝手さに腹が立つものもあり、やまれぬ事情もありと様々ですが、どの犬も最期まで穏やかに過ごして欲しいと願います。

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    2024年05月30日
  • [新版]モップの精は深夜に現れる

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    〈再登録〉キリコシリーズ第二作。キリコが清掃人として出入りするオフィスでの謎を解明する3作と、キリコと前作の語り手・大介のその後を描いた1篇を収録。
    現代っ子でありながら聡明なキリコはやっぱり魅力的。「鍵のない扉」での「心を擦り切れさせて同じ場所にとどまるよりも、別の方法があるならそれを探したい」という言葉に共感しました。

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    2024年05月29日
  • モップの魔女は呪文を知ってる

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    〈再登録〉掃除人キリコシリーズ第三作。今回もキリコが出会うのは、冴えないスポーツインストラクターや、希少種の猫のためにバイトを掛け持ちする少女など弱い立場の人ばかり。キリコは傍観者の立場から、汚れを落とすように真実を導き出していきます。どの作品も悲しくて優しいものでした。

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    2024年05月28日
  • ほおずき地獄~猿若町捕物帳~

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    吉原に出現する幽霊も殺人事件の犯人も、ほおずきを落として姿を消したという。幽霊の正体は?殺人事件との関連性は…?
    吉原を舞台に描いているせいか、現代ものにはない艶めかしさを感じます。合間に入る少女・お玉のモノローグと本編の視点が近づいていって真相にたどり着く展開は見事でした。

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    2024年05月27日
  • キッチンつれづれ

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    2024.05.25
    こういうアンソロジーは読む側には楽しいが書き手にとっては厳しい一面もある。
    やはり他の作家との比較をされてしまうから。
    この一冊では、売れているだけあり、福澤さんの作風に一票!

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    2024年05月26日
  • 岩窟姫

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    ネタバレ

    事務所の三人が胸糞悪い…
    真相を知る前も印象悪かったけど…
    特に星野さんはマネージャーとして近くで支える立場だったのもそうだし、同じ女性なのに加担してたのか…という気持ち。星野さん視点での描写がないから何か事情があったかもしれないけど、作中の台詞を読む限り擁護はできない…

    佐原は言ってることがもはや理解できない。
    大人として最低なことをしておきながら、「自分にも守りたいものがある」、と、は……?

    世の中にはもみ消された不都合な真実なんてたくさんあるんだろうな…とぼんやり考えた。
    憶測や不確かな情報に踊らされ心無い言葉を投げつける。現実でもよく見かける問題だけど、改めて自戒。

    沙霧は蓮美に

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    2024年05月25日
  • おいしい旅 しあわせ編

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    おいしい旅シリーズ、ずっと気になっていた。前のと合わせて購入。

    誰かのレビューで「アミの会は外れがない」と言っていたが、おいしい旅シリーズはどれもおもしろかった。
    旅と食はテッパン!

    伊勢や松本など、行ったことのある場所には懐かしさを感じた。石垣島の話はちょっと切なかったけど、今はやりの?女性の自立っぽくていい。ヴェネツィアや三沢、アイスランドの話ではどうなることやらと思った。”家族”はいいこともあるが、そうでない人も少なからずいる。

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    2024年05月22日
  • 迷 まよう

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    書き手の違いを存分に楽しめるアンソロジーは、読んでいて本当に楽しいです。

    「迷う」主人公達、それぞれのストーリーは読みやすいけど、短編の中で展開や語りがコロコロ変わるとついていくのが精一杯。そして戻ってまた読んだり、、「あぁ〜多分作者の意図にはまったな」と思って苦笑いしたり、その後の安否が気になったり納得したり首をひねったりだった。そして、最後に掲載されている編、さすがだなぁと。

    アンソロジーを読むと、自分の好みを確信させてくれますが新たな発見もあったりして、また次のアンソロジーを探してしまう、嬉しい連鎖になります。

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    2024年05月21日