近藤史恵のレビュー一覧

  • 南方署強行犯係 黄泉路の犬 〈新装版〉

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    ちょっと情けない感じの刑事とその先輩が、動物虐待にかかる殺人事件を追っていく、二人のシリーズの2作目。
    事件の展開は、前作同様気持ちよく終わるというより、読み手に課題を投げかける重さをまとっている。
    それとは別に、登場人物たちのどこかユーモラスでもあり、謎めいたところもある設定には大いに愛着も沸きます。

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    2024年06月04日
  • 三つの名を持つ犬〈新装版〉

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    ネタバレ

    ミステリとしては微妙だが、文章の繊細さ?滑らかさがとても好み。
    三つの名を持つ犬、最初は人間の事情で飼い主を変えられ可哀想と思ったが、逆を考えれば、3人に愛された幸せな犬と取ることもできるのでは無いか。
    まあ、この考え方もエゴかもしれないが。

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    2024年06月03日
  • さいごの毛布

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    人と接するのが苦手な智美は、老犬ホーム「ブランケット」で働くことになる。様々な事情で飼い主と暮らせなかった犬達とホームをめぐる連作。
    犬達がブランケットに来た理由は、飼い主の身勝手さに腹が立つものもあり、やまれぬ事情もありと様々ですが、どの犬も最期まで穏やかに過ごして欲しいと願います。

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    2024年05月30日
  • [新版]モップの精は深夜に現れる

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    〈再登録〉キリコシリーズ第二作。キリコが清掃人として出入りするオフィスでの謎を解明する3作と、キリコと前作の語り手・大介のその後を描いた1篇を収録。
    現代っ子でありながら聡明なキリコはやっぱり魅力的。「鍵のない扉」での「心を擦り切れさせて同じ場所にとどまるよりも、別の方法があるならそれを探したい」という言葉に共感しました。

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    2024年05月29日
  • モップの魔女は呪文を知ってる

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    〈再登録〉掃除人キリコシリーズ第三作。今回もキリコが出会うのは、冴えないスポーツインストラクターや、希少種の猫のためにバイトを掛け持ちする少女など弱い立場の人ばかり。キリコは傍観者の立場から、汚れを落とすように真実を導き出していきます。どの作品も悲しくて優しいものでした。

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    2024年05月28日
  • ほおずき地獄~猿若町捕物帳~

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    吉原に出現する幽霊も殺人事件の犯人も、ほおずきを落として姿を消したという。幽霊の正体は?殺人事件との関連性は…?
    吉原を舞台に描いているせいか、現代ものにはない艶めかしさを感じます。合間に入る少女・お玉のモノローグと本編の視点が近づいていって真相にたどり着く展開は見事でした。

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    2024年05月27日
  • キッチンつれづれ

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    2024.05.25
    こういうアンソロジーは読む側には楽しいが書き手にとっては厳しい一面もある。
    やはり他の作家との比較をされてしまうから。
    この一冊では、売れているだけあり、福澤さんの作風に一票!

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    2024年05月26日
  • 岩窟姫

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    ネタバレ

    事務所の三人が胸糞悪い…
    真相を知る前も印象悪かったけど…
    特に星野さんはマネージャーとして近くで支える立場だったのもそうだし、同じ女性なのに加担してたのか…という気持ち。星野さん視点での描写がないから何か事情があったかもしれないけど、作中の台詞を読む限り擁護はできない…

    佐原は言ってることがもはや理解できない。
    大人として最低なことをしておきながら、「自分にも守りたいものがある」、と、は……?

    世の中にはもみ消された不都合な真実なんてたくさんあるんだろうな…とぼんやり考えた。
    憶測や不確かな情報に踊らされ心無い言葉を投げつける。現実でもよく見かける問題だけど、改めて自戒。

    沙霧は蓮美に

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    2024年05月25日
  • ねむりねずみ

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    <再登録>語り手の女形役者・小菊も、自県の関係者達も歌舞伎界という特殊な世界の住人であることが「ありえない事件」を引き起こす。事件の真相も、この世界観の中ではアリかなと思いました。

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    2024年05月23日
  • おいしい旅 しあわせ編

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    おいしい旅シリーズ、ずっと気になっていた。前のと合わせて購入。

    誰かのレビューで「アミの会は外れがない」と言っていたが、おいしい旅シリーズはどれもおもしろかった。
    旅と食はテッパン!

    伊勢や松本など、行ったことのある場所には懐かしさを感じた。石垣島の話はちょっと切なかったけど、今はやりの?女性の自立っぽくていい。ヴェネツィアや三沢、アイスランドの話ではどうなることやらと思った。”家族”はいいこともあるが、そうでない人も少なからずいる。

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    2024年05月22日
  • 迷 まよう

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    書き手の違いを存分に楽しめるアンソロジーは、読んでいて本当に楽しいです。

    「迷う」主人公達、それぞれのストーリーは読みやすいけど、短編の中で展開や語りがコロコロ変わるとついていくのが精一杯。そして戻ってまた読んだり、、「あぁ〜多分作者の意図にはまったな」と思って苦笑いしたり、その後の安否が気になったり納得したり首をひねったりだった。そして、最後に掲載されている編、さすがだなぁと。

    アンソロジーを読むと、自分の好みを確信させてくれますが新たな発見もあったりして、また次のアンソロジーを探してしまう、嬉しい連鎖になります。

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    2024年05月21日
  • エデン

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    遠いヨーロッパで日本人ただ1人の選手。
    所々で、それぞれの国の国民性が垣間見えるところが新鮮でした。
    食事の前に手を合わせてるだけで、信心深いと思われるなんて…日本人としては当たり前の行動ですが、なるほだなと思いました。
    ドーピング問題もあって、それはどの競技でもやっぱり出てくるんですね。

    ロードレースはルール?とかがやっぱりピンとこないけど、チカが山を下って行くところは気持ち良さがすごく伝わってきました。

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    2024年05月20日
  • 幽霊絵師火狂 筆のみが知る

    購入済み

    人間味を感じる

    1つ1つの話の中で、人間の弱さ、悩み、儚さなどが垣間見える。悲しみと共に、人間を考えさせられる感じがした。

    #ダーク #怖い #切ない

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    2024年05月18日
  • アンソロジー 舞台!

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    舞台をテーマにした5作の短編。
    舞台を見る人なら、いろいろとわかる!と思うことあって楽しく読めると思う。

    『ここにいるぼくら』
    2.5次元舞台に出演することになった主人公。しかし、その役はシリーズもので、彼はいわゆるキャス変だった。
    いやー、2.5のキャス変は私も経験あるからわかるなー。(見る側だよ、もちろん)演者側からの立場として読んでて面白かった。

    『宝石さがし』
    バレリーナと衣装デザイナーの話。
    舞台の衣装って、いろいろなことを考えて作られているのと同時に、演者にとってはその役になるために、舞台に立つ上ですごく大切なんだなって感じた。2人の関係性がとても素敵だった。

    『おかえり牛魔

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    2024年05月16日
  • おはようおかえり

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    曾祖母が妹に憑依する、ファンタジー設定の家族ドラマ。女性の社会の在り方や、目標の持ち方は、現代の女性のテーマに通ずると思う。
    怖くないからなんでもできる、ではなく、
    怖くてもそれでも歩き出せる。
    あの人は前向きだから、と思ってた人も、実は怖いのかなと思った。怖いからやめる選択は、やめようと思った。

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    2024年05月09日
  • 南方署強行犯係 黄泉路の犬 〈新装版〉

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    會川と黒岩のバディ感がとても良い。
    愛犬誘拐事件を追う二人は怪しい女の情報を得る。
    その女の身元が判明し、いよいよ調査開始かと思いきや新たな事件に遭遇する。
    善悪で判断できるような単純な話でもなく、すぐにどうこうできる問題でもない。
    だからこそ、この結末は切ないなあと。

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    2024年05月07日
  • 南方署強行犯係 狼の寓話 〈新装版〉

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    新装版の刊行ってありがたい。
    今は手に入らない昔の作品が読めるの、ホント嬉しい。
    警察バディものは楽しいし、キャラクターも好き。
    でも本作で扱う事件には考えさせられた。
    やっぱり難しいのかな。
    各章の冒頭に登場する寓話と今回の事件。
    その関連性を探りながら読んだ。

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    2024年05月03日
  • おはようおかえり

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    和菓子屋さんを舞台に、その曽祖母の思いや、父が在日であることへの葛藤などが描かれる。
    曽祖母がつぐみに乗り移るという、ファンタジー要素がありつつ、けっこうスルッと楽しく読んだ。

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    2024年04月30日
  • ホテル・カイザリン 電子再編集版

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    巻頭とラストの語り手が男性なのはわざとか?カイザリンは女性だけど。
    「金色の風」の姉妹のバレエダンサー『テレプシコーラ』のヒロイン姉妹を思い出した。お母さんがバレエ教室主催なのも同じだし。
    デーツのお菓子って近藤さんの他の作品にも出ていたよね。近藤さんの好きな味なんだな。
    「孤独の谷」はちょっと三津田信三っぽい。最近読んだからどう思ったのかな。
    自分のもの何でも欲しがる妹がいたら、しかもその妹が美人だったら、嫌だろうな。

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    2024年04月29日
  • タルト・タタンの夢

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    ネタバレ

    今までフランス料理というと、格式が高いイメージがあり何となく堅苦しいものだと思っていましたが、この小説では温かみのある家庭料理を楽しめます。特に個数を割り切れない素数にすることで、余った分を食べてもらえるように工夫されていた「割り切れないチョコレート」が印象的でした。母の思いと成長した息子の思いが「割り切れない」に込められていてぐっときます。三舟シェフの鮮やかな推理と心温まる謎の真相に、心も身体もお腹いっぱいになりました。

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    2025年12月21日