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Posted by ブクログ
この猿若町捕物帳シリーズも3冊目。
本当に面白い。
いつものメンバー(千蔭や八十吉、巴之じょう、梅ヶ枝等)を除いた今回登場する人々にはもちろん何か意味があるのだろうと思いながら読んでいるけど、それぞれの繋がりや犯行理由、被害者の感情等々…脇役がいないというか、ひとりひとりの背景や気持ちが描かれていて、とても読み応えがあった。それに加えていつものメンバーの描写もしっかりとある。読み手を飽きさせない。
読みながら頭の中はぐるぐると犯人と犯行動機を考えながら、もうひとつの閉じ込められているお玉ちゃんパート、千蔭のお見合い…と楽しめる。
今作も事件の真相は哀しく切ない人間模様だった。
人を信じる気持ち、身勝手な思い、子供を思う心、恋心、自由に生きること。純粋は残酷なこともあり、やるせなくなる。でもそれを「娘道成寺」にかけて前向きに生きる結末にしてくれる近藤史恵さんの筆力に救われる気がする。
月を愛で風を感じるだけで幸せと。
Posted by ブクログ
猿若町捕物帳シリーズ、第2弾。
「にわか大根」から先を読んでしまってから、第一弾の「巴之丞鹿の子」を読んだので、これを持って、シリーズ全部つながったことになる。
ずいぶん間があいて、人間関係を忘れてしまっていたので、ちょうど良かった。
お駒さんのこと、途中から記憶がよみがえりつつありましたが…
第一弾と同様、本筋の話の間に娘の一人称の話が挟まれる。
読み進むうちにだんだんと感情移入していくので、やりきれなくなったけれど…
長く閉じ込められていた者にとって、自由は何物にも代えがたい。
解放されたことで生きていけなくなる者もあるが、どちらになるかは魂の強さ弱さによるのだろう。
魅力的なシリーズだ。
…しかしこのシリーズ、特殊な趣味の人物が出てくる傾向にありますね。
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