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Posted by ブクログ
4作目。連作短編集。
今回も千蔭に縁談の話が持ち上がる。今回は表題作がとてもよかったです。お互いにライバル意識がありながらも協力しあうようになった新三郎と千蔭。罠にはめられた新三郎を助け、今後のこと、新三郎とおろくの気持ちまで推し測った行動はとても良かったです。そして、梅が枝の態度もその理由を知り、とてもけなげでした。
縁談のことは、なんとなくよい感じなのかもと思いつつも、梅が枝とはやはりこのままかな?となんとなく思ってました。寂しくなるなあと。でも結末を知り、また、解説を読んだこともありますが、今まで漠然と思っていた千蔭と梅が枝の関係が、私の中で色濃くなりました。シリーズ全体もですが、この二人のことがとても気になります。
堅物の千蔭でありながらもだんだん父親の性格も出てきているのかも。堅物ながらもどこかユーモアがある気がします。千蔭のキャラクターにどっぷりはまってきてます。
Posted by ブクログ
雑誌「ジャーロ」に舞台を移して短編が中心となってからは 2冊目になる猿若町捕物帳シリーズ第4巻。同心 玉島千蔭に再び縁談が巻い込んで、今度こそはと思う一方で、露骨に焼き餅をやく梅ヶ枝も可哀想になる、そんなサイドストーリーはさておき、ますます冴え渡るのはその謎解きの方。謎が謎を呼ぶ猪鍋の秘密を、何と小者 八十吉の女房おしげが解き明かす『猪鍋』、「にわか大根」で登場した絵師 歌川国克が似顔絵書きだけでなく再び鋭い推理を見せる『清姫』、「片陰」で登場した与四郎までが活躍して、驚きの(しかし、ちょっと残念な)大団円を迎える『寒椿』まで、いずれ劣らぬ佳作揃い。
Posted by ブクログ
猿若町捕物帳シリーズ4作目。
猪鍋屋で食中毒事件が起こり、その後死人まで出てしまうという「猪鍋」、巴之丞が娘に襲われ犯人を捜す「清姫」、北町の堅物同心・大石が金貸を襲った一味の仲間と疑われる「寒椿」という3編を収録した連作短編集。
男前だが女心に疎い堅物の同心玉島千蔭、人気女形役者の巴之丞、聡明できっぷのいい吉原の花魁・梅が枝、千蔭の義母お駒などなど、前作までに登場した人が今作でも総動員し、それぞれ活躍しています。
どのキャラも脇とはいえないくらい存在感があふれていて、かつ物語も高いレベルで安定しているので安心して読み進めることができました。
どの短編も事件が起きてその謎を解く、という流れなのですが、横軸に千陰の見合い話が配置されており、こちらの縁談もどう転がっていくのかとても気になりながら読みました。
今度の縁談相手は、合理的すぎる風変わりな性格のため婚期を逸した女性・おろく。
変わっているけど素直で聡明なおろくと千蔭はお似合いのような気がして、ほほえましい。
応援したくなるけど梅が枝との関係は・・・と、読者としてはやきもきしちゃいました。
出色の出来は、最後の短編「寒椿」。
ただ一度会い、少しの言葉を交わしただけなのに相手を忘れられず、想い続ける。
恋とか愛などの言葉を使わず、簡潔な描写で登場人物の心情を表現してみせる作者の力量は見事。
おろくの想いの切なさ、千蔭の温かさが心に残る味わい深いお話でした。
Posted by ブクログ
またしても持ち上がった見合い話。
結婚したら当然の大騒ぎの中、その話は進んでいき…。
何故にこうも、周囲の『女』はあちらこちらへと突き抜けて行く…w
しかしこれくらいの方が、付き合って行くにはよいのかと。
とはいえ、もうちょっとで籠から脱出! の人はどうするのか。
と思っていたら、忘れていた頃に使われてます、そのアイテム。
結局、周囲に幸せよっこいしょ、ですね。
最初の話は、まったくもって糸口なし、でした。
もうっちょっとこう…ヒント下さい!w
まさかな結論、というか糸口、でした。
2つ目は、そこはもう割り切って下さい、といっても
若い娘さんの…しかも金持ってんぞ~には無理無理。
自主的に止めようにも、金はあるし、少々の事なら付き通せるし。
何にせよ、加減、を憶えないと一流にはなれません、双方。
3つ目はよくありげな話、でした。
これはもう噂に仕立てあげないと、確実に握りつぶされ
正直者の方がいたたまれない状態に。
どうしてこういう場合、悪人の方がかばわれるのでしょう?
口が一番、なのでしょうか、やはり。
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