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男前ながら堅物の同心・玉島千蔭。今日もその周囲では事件が起こる。美貌の花魁・梅が枝、若手人気女形・水木巴之丞らの手も借りつつ、江戸を騒がす不可解な事件の解決にあたる。今回は、女が苦手な千蔭に久しぶりに“兵(つわもの)”の見合い相手が登場。事件の行方、そして、千蔭の見合いの行方は……。江戸が息づく傑作シリーズの猿若町捕物帳、待望の第四弾!
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Posted by ブクログ
千蔭さんに縁談。相手のおろくさんもとても良いキャラだったが、うまく行ってしまうのも釈然としない。 しかしながら、こう来たか!という感じの上手い結論。良かった。
2015.2/2 シリーズ4作目。端からすれば娘とも見紛う身重の義母の体調を心から気遣ったり、降って湧いた縁談の相手おふくとのやりとり、窮地に貶められたライバルの同心の疑惑に奔走したり、浮世絵師の国克や女形役者巴之氶付きの裏方与四郎の使い方などなど、ここまできて今作が一番面白かった!
4作目。連作短編集。 今回も千蔭に縁談の話が持ち上がる。今回は表題作がとてもよかったです。お互いにライバル意識がありながらも協力しあうようになった新三郎と千蔭。罠にはめられた新三郎を助け、今後のこと、新三郎とおろくの気持ちまで推し測った行動はとても良かったです。そして、梅が枝の態度もその理由を知り...続きを読む、とてもけなげでした。 縁談のことは、なんとなくよい感じなのかもと思いつつも、梅が枝とはやはりこのままかな?となんとなく思ってました。寂しくなるなあと。でも結末を知り、また、解説を読んだこともありますが、今まで漠然と思っていた千蔭と梅が枝の関係が、私の中で色濃くなりました。シリーズ全体もですが、この二人のことがとても気になります。 堅物の千蔭でありながらもだんだん父親の性格も出てきているのかも。堅物ながらもどこかユーモアがある気がします。千蔭のキャラクターにどっぷりはまってきてます。
猿若町捕物帳シリーズ第4弾。今回も前作「にわか大根」に引き続き、3編収録の連作短編集。 本作では、主人公の堅物同心である玉島千蔭に遂に見合い相手が登場。その見合い相手が何ともクセがあり面白い。また、千蔭の小者である八十吉をはじめ、人気女形の巴之丞、頭の回転が速い吉原の美人花魁である梅が枝らが脇を...続きを読む固めるともに、前作までに登場したその他の人物がそれぞれ見せ場を作り事件解決に活躍している姿も見逃せない。
猿若町捕物帳シリーズ4作目。 猪鍋屋で食中毒事件が起こり、その後死人まで出てしまうという「猪鍋」、巴之丞が娘に襲われ犯人を捜す「清姫」、北町の堅物同心・大石が金貸を襲った一味の仲間と疑われる「寒椿」という3編を収録した連作短編集。 男前だが女心に疎い堅物の同心玉島千蔭、人気女形役者の巴之丞、聡明...続きを読むできっぷのいい吉原の花魁・梅が枝、千蔭の義母お駒などなど、前作までに登場した人が今作でも総動員し、それぞれ活躍しています。 どのキャラも脇とはいえないくらい存在感があふれていて、かつ物語も高いレベルで安定しているので安心して読み進めることができました。 どの短編も事件が起きてその謎を解く、という流れなのですが、横軸に千陰の見合い話が配置されており、こちらの縁談もどう転がっていくのかとても気になりながら読みました。 今度の縁談相手は、合理的すぎる風変わりな性格のため婚期を逸した女性・おろく。 変わっているけど素直で聡明なおろくと千蔭はお似合いのような気がして、ほほえましい。 応援したくなるけど梅が枝との関係は・・・と、読者としてはやきもきしちゃいました。 出色の出来は、最後の短編「寒椿」。 ただ一度会い、少しの言葉を交わしただけなのに相手を忘れられず、想い続ける。 恋とか愛などの言葉を使わず、簡潔な描写で登場人物の心情を表現してみせる作者の力量は見事。 おろくの想いの切なさ、千蔭の温かさが心に残る味わい深いお話でした。
猿若町捕物帳シリーズ第4弾。 主人公千蔭にまたも見合いの話が舞い込んで・・・ というのを下敷きにしつつ短編3本。 これまで通りあまり重苦しくもなく、気軽に楽しめる良作。 今回は新キャラで見合い相手の「ろく」さんがなかなかにいい味だしているんですが・・・残念ながら今後はでないかな? 肩の凝らないシ...続きを読むリーズでいいですね。次回作も期待。
「猪鍋」「清姫」「寒椿」の3編。 このシリーズ、どんどん面白くなる。 千蔭、とうとう年貢の納め時!? 「寒椿」は切なくて、でもハッピーエンドで、すごくよかった。 おろくさん、幸せになるよ、絶対。
「猿若町捕物帳」シリーズの4作目。 義母が妊娠したり、お見合いして今度こそってなったり、相変わらず事件は起こるけどそれよりなにより千陰たちの日常が素敵です。 息遣いとか匂いとかを感じます。 と、自分ではどうしようもない江戸時代の女性たちの悲哀も感じる。 このシリーズ、結局のところは家...続きを読むや、男に縛られ、もがいてももがいてもどうにもならない女性たちばかりが描かれてる。 花魁の梅が枝なんて、まさにその象徴なのだろう。 だからこそ、安易に同情しない千陰の優しさが胸にしみてくる。
またしても持ち上がった見合い話。 結婚したら当然の大騒ぎの中、その話は進んでいき…。 何故にこうも、周囲の『女』はあちらこちらへと突き抜けて行く…w しかしこれくらいの方が、付き合って行くにはよいのかと。 とはいえ、もうちょっとで籠から脱出! の人はどうするのか。 と思っていたら、忘れていた頃に使...続きを読むわれてます、そのアイテム。 結局、周囲に幸せよっこいしょ、ですね。 最初の話は、まったくもって糸口なし、でした。 もうっちょっとこう…ヒント下さい!w まさかな結論、というか糸口、でした。 2つ目は、そこはもう割り切って下さい、といっても 若い娘さんの…しかも金持ってんぞ~には無理無理。 自主的に止めようにも、金はあるし、少々の事なら付き通せるし。 何にせよ、加減、を憶えないと一流にはなれません、双方。 3つ目はよくありげな話、でした。 これはもう噂に仕立てあげないと、確実に握りつぶされ 正直者の方がいたたまれない状態に。 どうしてこういう場合、悪人の方がかばわれるのでしょう? 口が一番、なのでしょうか、やはり。
野暮天同心・千蔭も気づけば第四弾。もういっそ梅が枝とくっついてしまえばいいのに。と、思いつつも。 見合い話も出てきて、見合い相手は千陰にお似合いといえば、お似合いのような“おろく”。一筋縄でいかない御仁に千陰も悪戦苦闘? 時代モノといえば手堅い作家さんが多い中で、なかなか検討しているとは思う。...続きを読むただ、こなれていないというか、時代背景と、近藤さんお得意の後味の悪いパンチの利いた謎。というのが、しっくりこないのかなーとも思う。 キャラが奇抜なのもちょっとねー。でも、嫌いじゃないのよ。
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猿若町捕物帳
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近藤史恵
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