【感想・ネタバレ】ねむりねずみのレビュー

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現代の歌舞伎界が舞台のミステリ。研修生あがりの端役をつとめる役者・瀬川小菊と、梨園の御曹子・花形役者の妻とのふたりの語り手により世界が展開する。

「雨」や「時間」などのことばが頭から消えていく症状を訴える花形役者・中村銀弥。彼に何が起こっているのか?そして、2か月前に劇場内で起こったいわゆる「密室」殺人事件の真相は。
探偵事務所をかまえる今泉と、大学時代の同期であるワトソン役・小菊との掛け合いも痛快ななかに、歌舞伎の本質をつらぬく、身を切るような真実が明らかになる。後半、小菊の男前な啖呵が胸をすく。

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2015年08月08日

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歌舞伎を舞台にしたミステリー。
これで歌舞伎に少し興味を持ったり。

いつか行ってみたいなぁ……。

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2010年02月28日

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 歌舞伎界を舞台にしたミステリ。
 前作に比べると、肩の力も抜けたのかユーモアがある。

 しかし、前作でも感じたけれど、この作家はミステリの体裁を取ってるけどミステリを書きたいわけじゃないんだろうな。

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2009年11月17日

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<再登録>語り手の女形役者・小菊も、自県の関係者達も歌舞伎界という特殊な世界の住人であることが「ありえない事件」を引き起こす。事件の真相も、この世界観の中ではアリかなと思いました。

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2024年05月23日

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芸の道に執り憑かれた阿修羅の業の深さ。

この人の歌舞伎ものを読むのは2冊目だけれど、初期の頃に書かれたものとは思えないほど面白い。
歌舞伎の知識はあまりないのだけれど、演劇は好きなので、演じる人の心理描写など興味深い。
事件は意外な方向に落ち着いた…に見えたけれど、ちゃんと最初から筋が通っていた。

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2016年05月20日

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2014.9.7お嬢様育ちのまま、父の贔屓役者中村銀之助の息子、銀弥と結婚した一子。幸せに過ごしているかのようにみえる一子には秘密があった。突然、銀弥に日常的な物の名前を忘れてしまうという症状がおこる。症状はどんどん進み等々言葉がでなくなってしまう。並行し、大部屋俳優の小菊は大学時代の友人で探偵の今泉文吾が、二ヶ月前に大阪で劇場で起こった殺人事件の真相を追っているのを知る。殺されたのは、銀弥の相方の二枚目役者葉月屋こと小川半四郎の婚約者だった。
近藤さんの、デビュー二作目…ということで、歌舞伎に詳しい近藤さんの薀蓄がそこここに書かれ、興味深い作品でした。一子は不倫しているんですが、真相がわかってからもその不倫相手に愛情をかんじるかなあとちょっと疑問に思いました。

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2014年09月07日

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このシリーズ好きだけど
難しい!
歌舞伎の表現のところは
どうしても読み飛ばしちゃうしw
あと、かなしい!
でも、すき

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2014年01月19日

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全体的に穏やかな印象の文章。ただ、穏やかさの裏に隠された歌舞伎への秘めたる情熱はじんわりと伝わってくる。歌舞伎というものはそんなに魅力的なのかと、ますます本物の舞台をみたくなる。

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2013年08月04日

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再読。歌舞伎シリーズ第一弾。
梨園の世界を舞台にした哀しいミステリー。
歌舞伎を知らなくても面白く読めるし、何より歌舞伎を見たくなる。
ミステリとしては不十分な気もするし、動機にはやや疑問も残るが、近藤史恵さんの中では、ロードレースシリーズに次いで好きなシリーズ。

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2013年06月05日

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また、幾つか歌舞伎の演目について学んだ感じです。
浮世離れした、というのは歌舞伎役者さんにはよく合う形容かもしれない。
現実離れしたくてお芝居を観に行く私にとっては、本当にそう思える。生活感なんて微塵も感じさせてほしくない。

そんな歌舞伎役者さんの、哀しい哀しいお話。
暗くて、けれど華やかな歌舞伎、万歳!

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2013年04月04日

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歌舞伎絡みのミステリということで読んでみたくて購入。面白い。ミステリとしてはややあっさりしているが謎は濃い。そして人間も濃い。ラストで暴かれる役者の本性に気持ちを完全に持っていかれた。役作りにそこまでやる彼に打ちのめされた。人殺しは嫌いだがこの男は好きだ。いや、実際人を殺めたわけではないし罪に問われることもしてはいないけれども。身近にいたらこっちの身が持たないだろうがそこまでの狂気も芸のため。こういう人間は好きだ。人としては駄目でも舞台の上で強烈な生を燃やす役者としては最高だ。

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2012年06月03日

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心に響く台詞がいくつかあり、やはり近藤さんの言葉が好きだなぁ。と、思った。

お話は、歌舞伎が題材になっているが、歌舞伎素人でも、人間関係のあーだこーだ+ミステリーとしても充分に楽しめる作品。

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2011年07月09日

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歌舞伎が、というより、梨園が舞台。
梨園が舞台だけど、普通に人間関係のモツレ。
章によって、語り手が変わるので、ちょっと惑わされるような。
楽屋の、あの感じ、そうそう、と思う。

シリーズ3作目の「散りしかたみに」のタイトルにひかれ、
じゃあ、1作目から読もうと手にした本。
近藤史恵さんの作品を初めて読んだ。気に入った。
これから、しばらく彼女の本をたくさん読むだろう。

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2011年04月26日

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歌舞伎界の抱える業。

一子の夫、優は歌舞伎界の御曹司であり名女形として期待を寄せられている。そんな彼が日常から言葉を忘れ始め、ついには声まで失ってしまう。
一方、歌舞伎座では葉月屋の若旦那、半四郎の婚約者が殺害された。事件を追う怪しげな探偵と、探偵の友人で歌舞伎の女形を務める小菊が犯人を突き止めようと動き出す。

馴染みのない歌舞伎の世界に最初は圧倒されていたが、舞台と日常の差異や不公平で公平な歌舞伎界に惹かれていった。
芸の道に生きる。それは生半可な心構えでは太刀打ち出来ない場所で、努力だけではどうにもならない道である。
その道に全てを捧げて生きる者の厳しさとやるせなさを感じた。

生きている世界が違う、とは簡単に言える事ではない。
その価値観の違いを乗り越えるか受け入れるか。分かれたままではどうにも理解出来ない事がある。
そうまでして、と非難される事でも、当人にとってはおかしくもない事だったりする。
社会で生きていくのは妥協と境界線を知る事なんだと思う。

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2010年08月15日

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探偵今泉と女形小菊の歌舞伎シリーズ。
役者という職業というより、歌舞伎の世界だからこその生き方があって、そのための実験さえもその世界では美なのかと感じますし、壮絶なものがあります。トリックがどうかでなく、これは心理的な戦いですね。
今泉の探偵らしくなさがいいですね。なんか後のシリーズよりも探偵として行動してるっていう感じがします。

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2009年10月04日

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今泉探偵と小菊ペアの最初の作品。

歌舞伎の世界。
歌舞伎俳優の役作りの執念のようなものが感じられました。
面白い!

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2009年10月04日

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 近藤史恵さん作の歌舞伎ミステリーです。
最近、ほんっと歌舞伎だらけですが・・音楽にもそのうち戻る・・予定(笑)
 近藤史恵さんの小説、歌舞伎ミステリーしか読んでいないんだけど、
あっという間に読み終わってしまいます

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2009年10月04日

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サクサク読めるし舞台の作り込みはいいけどなんだかストーリーとしては軽いなあと思っていたら、ラストでちゃんときれいに終わらせてくれた。幕引きを書くのが本当にうまい書き手だなあ。

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2022年08月11日

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歌舞伎界の女形ホープがモノや色などの名前がわからなくなるという障害に襲われた。その裏で妻は不倫をしている。それと同時に劇場で殺人事件が起きる二つの話が次第にクロスしていき、最後は切ない話で終わる

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2021年01月09日

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読み終わって、すごくやるせない気持ちになった。
舞台のためにしか生きられないみたいに、生きる理由や息をつける場所が違う人と一緒にいるのは苦しいだろうな。例え愛してたとしても、愛されてたとしても。

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2017年12月25日

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このシリーズ好きなんだけど なんかいつも結末が しっくりこないっていうか よくわからないで終わっちゃうんだよなぁ。

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2017年04月05日

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突然、ものの名前がわからないという記憶障害に冒された歌舞伎役者・中村銀弥。
悩む夫をいたわりながらも妻の一子は夫と気持ちを通じ合わせることができず、別の男性との逢瀬に通う。
一方、探偵の今泉と役者の瀬川小菊は歌舞伎役者の婚約者の謎の死を追う。
二つの謎が交差する時、美しくも壮絶な真相が明らかとなる――。

歌舞伎の世界を題材にしたミステリ。

歌舞伎作品の筋書きや所作の意味については、ストーリーとうまく絡めて丁寧に説明されるのでこの世界に詳しくなくても問題なく読めます。

歌舞伎の死と闇の気配が濃厚に浮かび上がってくるようなあやうい雰囲気に酔いつつ、繊細な登場人物の卓越した心理描写に惑わされました。

芝居という虚構と現実の奇妙な二重写しに目を眩まされましたが、役者の舞台にかける執念や芝居の中でしか生きられない役者の業が凄まじく、心を撃たれました。

トリックは納得できないし、犯人を絞り込んでいく過程での推理の醍醐味が味わえないのでミステリとしては今一つなのですが、不可思議な人間模様を楽しむには絶品のお話でした。

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2017年01月16日

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梨園の世界のミステリー。
昔からお芝居をいっぱい見れる家庭で育ったので、こういう話はワクワクしました。

小菊がいい味出してるー。
今泉とか一子とか不倫相手の良高とかどうでもいいんだけど、役者さんのキャラが様々でいいねぇ。
もっと役者さんたちの絡みが読みたかったけど。。。

最後みんなを集めて真相を話すの読んで、んーなんか冴えなく詰めの甘い見解だなと思ったけど、本当の真相はそうだったんだ。
なるほどー。
銀弥の芝居に対する心は恐ろしいほどだけど、もっと恐ろしく書かれても良かったと思う。。。

イマイチ、すかっと読み切った読後感がない。

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2015年09月23日

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自転車競技小説は大好きで読んでいたがこれは歌舞伎を舞台にした推理もの。
トリックはありえない話だか、登場人物の個性がピカいちなので許せる。
大部屋女形役者の小菊のセリフがいい。
いっぷくのハコちゃんでイメージ完了(笑)

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2014年06月16日

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ネタバレ

歌舞伎の舞台中に客席で女性が殺された!
というのが、謎の中心。

でも物語は、歌舞伎の若手御曹司が失語症を発症することと、それを支える妻、そして別の男性との愛といったことをもやもやと語るのと、
もう一つ、大部屋歌舞伎役者の小菊。大学を中退し歌舞伎の世界に入った小菊は、由緒正しい家系を継ぐ嫡子たち、生まれながらに主役を約束された歌舞伎役者たちに羨望ともあきらめともつかぬ気持ちを抱きながら歌舞伎を愛する人生が語られる。 歌舞伎の世界を楽しむにはいいかも^^

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2013年11月02日

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歌舞伎の世界の話。
想像しにくいのかテンポが悪いのか、話の中心は何なんかがわかりにくいせいか読みづらかった。
はぁ、そんなことだったのかという結末だったし。

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2012年11月06日

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前半のストーリー展開にグイグイ惹きこまれたものの、オチがどうにもパッとしない。
ただ歌舞伎の舞台の臨場感や役者の美しい描写は、とても良かった。小菊のキャラクターも◎。

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2010年10月24日

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ああ、こういう動機、こうした境遇の人ならありかもなあ…
と思わされる。
そしてこういうことをされた人の反応も。
人は自分のキャパシティを超えることをしてしまったとき、
自分の心から復讐されるのかな、とも思った。

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2010年07月12日

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歌舞伎界を舞台にしたミステリー…だと思うが…三幕までのつながりが何となく弱い感じがした。面白くない訳ではないが…ドロドロになりきらない茫洋とした、全体的にまとまらない印象があった。

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2011年09月17日

Posted by ブクログ

ガーデンより面白かった。こっちのほうが出たのは先だったんだか。とりあえず似非探偵影薄い笑。視点がかわるとこがわかりにくいけど、歌舞伎役者たち超良い。超怖くて良い。屈折してる。

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2009年11月01日

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