近藤史恵のレビュー一覧
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ネタバレ感想
今回はプロではなく、大学生がロードバイクと出会い、奮起する話。
大学の時の先輩もロードバイクやってたなぁ。なんて思い出しながら読んだ。
大学時代を捧げるくらい熱くなれるものに出会えたなんて幸せ。ロードバイクにも乗ってみたくなった。
あらすじ
フランス帰りの岸田は、新光大学に入学した。入学時に自転車部と事故を起こし、自転車部の部長の村上に怪我をさせてしまう。村上のお願いを何でも聞くといった岸田は、自転車部に入って欲しいと言われる。
しぶしぶ1年だけと考えて、自転車部に入ったが、岸田はロードレースの魅力に取りつかれていく。
岸田はエースの櫻井を追いかけ、練習や食事調整、体重管理なども積極的に行うようになり、なんと自転車を始めて4ヶ月でインカレチャンピオンになる。その後は櫻井とどちらがエースかで一悶着。
岸田の自転車生活は続くように思われたが、中学時代の友達で柔道部の顧問に障害を追わされた豊が自殺未遂をしたことで酷く思い詰め、自転車を辞める決意をする。部長の村上から最低1年は部に所属する約束を守るように言われて、再び自転車部に戻る。怪我をした櫻井と大会に出て、レースの楽しさや自分が自転車を改めて好きなことに気づく。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ感想
白石の中で常にエースのアシストに徹するべきか、狙える時はトップを狙うかなど様々な葛藤が見てとれる。強いフィジカルだけでなく、正にメンタルと自己犠牲の精神が必要とされる世界。
一度、生で観戦したくなった。
あらすじ
白石はスペインのチームからフランスの大きなチームに移籍していた。ツール・ド・フランスを目前にチームのスポンサー撤退が知らされ、この先の契約が真っ暗になったが、チームエースのミッコを勝たせるため、ツール・ド・フランスでの奮起を誓う。
白石が所属するチームは、初戦からチームがチグハグだった。理由は、フランス人の新星のニコラを勝たせるために白石のチームもアシストとするという方針が示されたからだ。そうすることによって、スポンサー契約が存続されるかもしれない。どこの国も自国が勝って欲しい。そんな思惑が交錯する。
レース中に、事故やアシストの離反、ドーピング疑惑や相手チームメンバーの死など様々なことが起こる。 -
Posted by ブクログ
「アミの会」のアンソロジー。
『初めて編』ということで、七編のストーリーは、初めて訪れる旅先での初めての食べ物が登場する。
料理が美味しそうだったのは、乗り鉄・食べ鉄にも嬉しい「下田にいるか」坂木司さん。なんと言っても下田なら行けそう!と思えるのが嬉しい。観光も楽しそう。
もうひとつは、サハリンでのロシア料理がたっぷりの「地の果ては、隣」永嶋恵美さん。初めて読む作家さん。作中では、既にロシアとウクライナの戦争の気配が描かれていて、今は…まだ、いつになったらロシアに旅行に行こうと思えるのかわからないけれど。
コロナ禍のあと、旅に出る物語が描きにくくなっただろうと思うけれど、むしろ、だからこそ物語の中で旅ができることが楽しい。
活字で世界の料理が食べられる、その気になればリアルに味わえる、食いしん坊なわたしたちは幸せだ。 -
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小説家である織部妙は、新人小説家の橋本さなぎという綺麗な女性を紹介される。
織部は、橋本さなぎの本に夢中になるが、紹介された橋本本人が、本の印象とは違うことに違和感を抱く。この人がこの本を書くのか?という違和感、わかる気がする。
暗く不条理な、そんな小説を書いている女性がホステス風だと、なんかイメージ違ったなってなりそうだ。この本では、織部以外の人は橋本さなぎに違和感を抱いていない様子なのは、単に「美人だからいっか」と美人は許されるということなのか、橋本さなぎの文体を初芝祐のような太った女性が書いていることを笑うのが主流だからなのか…。私には分からない。
でも確かに、小説家について見た目と作風をからめて嘲笑する人々がいることは知ってる。私の家族がそうだったからだ(某氏の美女シリーズとか、中身読んだこともないのに色々言ってた)。
橋本さなぎを構成するふたりの女性の間で揺れ動く織部。
レズビアン女性の恋愛観についても、知らない世界を読ませるのがとても上手な近藤史恵さんだ。
織部が初芝と親しくしているときは、初芝が謎めいて見えたし、その後速水と親しくなりつつあるときは速水が謎めいて(ぬるりと生活に入り込んでくる感じが…)感じた。
でも実際には、本当はふたりともそんなにミステリアスな存在ではなかったのだろう。読み終わったあと、織部が、ふたりのことを思いたいようにフィルターをかけて思っただけだったような気がした。
難しく考えすぎてはいけないのだ、何事も。私自身にとっても、教訓のような、戒めのような。
でも恋愛となると、冷静になるの難しいよね。
好きな人が何を考えているのか?あれってれどういう意味だったのか?と、ついつい、深読みしてしまう。