近藤史恵のレビュー一覧

  • 賢者はベンチで思索する

    Posted by ブクログ

    10年くらい前に職場の人に薦められたのをやっと読む。面白かった。日常に潜むミステリーという紹介がピッタリ。
    あまり出てこないけど、主人公の家族の普通さも良かった。親は子供のことずーっと見てるから、1年や2年遠回りしても見てられる、みたいな文章が好きだったからちゃんとメモしておけば良かった

    0
    2020年10月22日
  • 賢者はベンチで思索する

    Posted by ブクログ

    犬好きとしては、辛い事件が続く1話。物語の中でも犬が傷つくのを見るのは悲しい。

    それはそれとして、国枝のおじいちゃんが落ち着いてて一緒にいてホッとして、魔法使いみたいな不思議なおじいちゃん。

    最終話で裏切られそうになった時、「良い人であってくれ…!」ってページを進めるごとに祈った。
    「私の命は〜」が直近の近藤史恵作品だったから、油断ならなかった。

    0
    2020年10月15日
  • ほおずき地獄~猿若町捕物帳~

    Posted by ブクログ

     猿若町捕物帳シリーズ第2弾。本作も長編であるが、前作「巴之丞鹿の子」同様200ページほどの長さのため、割と短時間で読み切れてしまう。
     前作で親しい間柄になった巴之丞も活躍し、ますます賑やかになった感がする。時代推理小説なので事件解決がメインであるが、この作品は主人公やその近辺で起こるドタバタがサイドストーリーとして描かれている。それがよいアクセントになっており、事件解決への重苦しい感じを中和し、要所要所で笑いをもたらしてくれる。
     読後は、事件よりも個性豊かな登場人物が織りなす人間模様が印象に残り、次作以降の展開が楽しみである。

    0
    2020年10月13日
  • あなたに贈る×(キス)

    Posted by ブクログ

    キスをすると伝染病にうつる可能性がある、謎の世界。それでも人は愛があるのでやめられない。読んでいくうちに愛の尊さを知ることができる。スラスラと読めました。

    0
    2020年10月09日
  • カナリヤは眠れない

    Posted by ブクログ

    関西ローカルの雑誌のライター雄大が偶然出会った「合田接骨院』。整体師の合田はかなりの変人だが腕はピカイチ。そこへ患者として現れた買い物依存症の女性。合田は彼女が問題を抱えている事を見抜き、雄大をワトソン役に謎を解く。最初は整体によって心の病を治す話かと思ったけど、途中から予想外のミステリーだった。合田の変人ぶりやワケありの接骨院の2人の受付嬢とキャラクターも揃っていて、これはなかなか面白そうなシリーズだ。

    0
    2020年10月01日
  • スティグマータ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    サクリファイスシリーズ4作目。ツール・ド・フランスとはこういうものなのか!と思わせる作品。ニコラとチカがついに同じチームで参戦。チカはニコラのアシストに徹底して、総合優勝目指して走る!
    クロスバイクに乗ってますが、ロードバイク がほしくなる作品です!続編が出て欲しい!

    0
    2020年09月29日
  • 震える教室

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    花音と真矢は今通っている高校で出会った親友同士だ。そんな二人には謎めいた力があった。それは、互いが体のどこかを触れあわせると、学校にわだかまる何かが見えるというもの。それは、時に恐ろしく、そして切なく少女達の瞳に映った。





    青春ホラー・ミステリーもの。創立120年以上という歴史ある女子校を舞台にした作品。内容はホラーなので怪異や怖いものが出てきたりするが、真矢や花音、そして在校生が抱える思春期特有の悩みなどがつぶさに書かれていて、切なく懐かしい気持ちになった。限定的な力だからこそ、日常に差し込まれる怪異が何処かあいまいで、とてもおぼろげな存在として扱われ(作中でも何度もそのような描写が

    0
    2020年09月22日
  • キアズマ

    Posted by ブクログ

    大好きなロードレースシリーズ

    アマチュア大学生の話

    他のシリーズに比べると少し物足りなさはあったけど、それでもやっぱり面白い

    単なるロードレースの話だけじゃなく、必ず人間ドラマもある

    新たなシリーズでてくれい

    0
    2020年09月02日
  • アンソロジー 隠す

    Posted by ブクログ

    気になる作家さんが沢山。読み応えがあった。
    アンソロジーは知らない作家さんとの出会いがあるから好き。個人的に新津きよみ「骨になるまで」松村比呂美「水彩画」がよかった。

    0
    2020年07月31日
  • スティグマータ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    安定の面白さ。皆一生懸命だけど単純では無い。

    日常使いでは持て余すので買わないけど、このシリーズを読むとロードレーサーが欲しくなります。

    0
    2020年07月22日
  • 胡蝶殺し

    Posted by ブクログ

     帯には「梨園を背負うふたりと親同士の、白熱心理サスペンス」。
     裏表紙のあらすじにも「幅広いジャンルで傑作ミステリーを発表しつづける著者が、子役と親の心の内を描く白熱心理サスペンス!」
     「解説」でもこの作品がいかに「ミステリー」であるかが述べられている。
     なんとゾクゾクすることか!
     そのゾクゾクを感じながら、タイトル『胡蝶殺し』に思いを馳せれば、一体そこにどれほどのドロドロが待っているのか、楽しみで仕方がない。
     思うに、ミステリーやサスペンスは、現実ではなかなかお目にかかれない(あるいは、目を背けている)ドロドロを味わうためにあるのではないか。

     読み終わってみて、しかし、と思う。

    0
    2020年06月08日
  • アンソロジー 隠す

    Posted by ブクログ

    11名の女流作家たちが一つのテーマで物語を紡いでいます。近藤史恵、松村比呂美、光原百合の作品が良かったし怖かった。

    0
    2020年06月05日
  • 震える教室

    Posted by ブクログ

    こ …こわい…
    とても落ち着いていられない
    この世界に重なっている別の世界、それも複数と思われる。
    恐ろしいと思いながらも続きを読みたい。
    また別の世界を覗いてみたい。
    こ…こわいけど…

    0
    2020年05月10日
  • 私の命はあなたの命より軽い

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    内容も何も知らずに読みました。
    仲の良かった家族に一体何が起きたのか、真実が明らかになって行く度に、胸がギュッと痛みました。

    「愛する人が、もう生きたくないと思うほど絶望して死んでしまった。そんな世界で自分も生きていくなんてつらすぎる試練だ」
    妹の美和が抱えた試練は、そんなレベルのものではなかった。

    今別の著書も読んでおりますが、近藤史恵さんは、どの立場の人間に対しても、すごく気持ちに寄り添った書き方をされる方だと思った。
    姉である遼子が、妹の美和の味方でいてくれて本当に良かった。

    「母は明らかに動揺していた。自分のことばを信じていない。いや、それともこの期に及んで、まだ信じているのだろ

    0
    2020年04月27日
  • 桜姫

    Posted by ブクログ

    小乃原笙子(おのはら しょうこ)は歌舞伎の家の娘。
    母と兄を失い、大物歌舞伎役者の父とは折り合いが悪く、家を出ている。
    笙子は、15年前に10歳で死亡した兄の音也(おとや)を絞め殺す夢を何度も見る。
    ある日、子供の頃、音也とよく遊んだ、という若手歌舞伎役者・中村銀京(なかむら ぎんけい)が笙子の前に現れ、音也の死に疑問を抱いている、と言った。

    “その子”が歌舞伎にかかわらなかったら、または歌舞伎の家に生まれなかったら、こんな悲劇は起こらなかったのかもしれない。
    離婚をした母親に新しい恋人が出来た“その子”も、生物学的(?)医学的(?)に少し特殊なケースで生まれた“その子”も、話し合いや周囲の

    0
    2020年04月22日
  • 賢者はベンチで思索する

    Posted by ブクログ

    専門学校を出て就職しそこなってファミレスのバイトをする久里子が、謎の国枝老人と交流する中で、幾つかの身の回りの事件を解決するというもの。21歳の九里子が自分のことや家族のことであれこれ思うことが、なんというか読まされるというか、若い時はこうなんだよなあという感じで面白い。続けて飼うことになった犬のアンとトモの様子が可愛くて、犬を飼いたくなってしまうね。さて、国枝老人はなかなか魅力的な人物で、久里子はなにかと頼るようになるのだが、大変な事件が起こってしまい、意外な結末になる。読んでのお楽しみ。

    0
    2020年04月09日
  • 私の命はあなたの命より軽い

    Posted by ブクログ

    やはり美和は怒っているのだろうか。彼女が欲しかったすべてを手に入れた僚子に。復讐の始まりを予感せる。怖い。

    0
    2020年03月17日
  • サヴァイヴ

    Posted by ブクログ

    ロードレースの短編集。サクリファイスシリーズの登場人物のエピソードが描かれています。相変わらず面白いです。ロードバイクが欲しくなります。

    0
    2020年03月12日
  • [新版]天使はモップを持って

    Posted by ブクログ

    日本は二十年たってもあんまり変化しなかったな。
    此処で提起されている問題はむしろ悪化
    経済が落ちると弱い所から

    0
    2020年02月29日
  • 賢者はベンチで思索する

    Posted by ブクログ

    ふたつめの月を先に読んでしまったので、話がつながった❣️
    近藤史恵さんの作品は読みやすく、気づくとどっぷりお話しの中に引き込まれている

    0
    2020年02月14日