近藤史恵のレビュー一覧

  • 巴之丞鹿の子~猿若町捕物帳~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    猿若町捕物帳シリーズ1作目。厳つい生真面目同心千蔭が、江戸の街で起こる連続少女殺人事件を追います。女形の巴之丞とそっくりな花魁梅が枝の二人の関係は、物語上重要だったのか微妙なところですが、今回ヒロイン的立場だった矢場で働く娘お袖と武家の大男小吉の二人はとても良かった。もちろん江戸時代にもそういう性癖(笑)はあったのでしょう。ドSなお袖とドMな小吉のコンビは身分の差を越えてきっとうまくいくはずです。魅力的な人物が多く、今後のシリーズが楽しみです。

    0
    2017年04月03日
  • モップの魔女は呪文を知ってる

    Posted by ブクログ

    キリコは掃除の仕事をしながら日常のミステリーを解くお話し。制服を自分流に作り替えてお仕事を楽しんでいる様子が気持ち良い。読後感がよいのでまだ読んでいないものも読んでいきたい。

    0
    2017年03月24日
  • 胡蝶殺し

    Posted by ブクログ

    近藤さんが書く歌舞伎の物語が好きだ。
    ともすると閉鎖的な社会のように感じてしまう歌舞伎の世界が、近藤さんの物語を通して少しだけ身近なものに感じられる。
    歌舞伎の世界に生きている人たちの、外からはうかがい知ることが出来ない厳しいしきたりや稽古に励む日々。
    ミステリー感もサスペンス感もほとんど感じられないが、読んでいて引き込まれるものがあった。

    0
    2017年02月16日
  • 寒椿ゆれる~猿若町捕物帳~

    Posted by ブクログ

    猿若町捕物帳シリーズ4作目。

    猪鍋屋で食中毒事件が起こり、その後死人まで出てしまうという「猪鍋」、巴之丞が娘に襲われ犯人を捜す「清姫」、北町の堅物同心・大石が金貸を襲った一味の仲間と疑われる「寒椿」という3編を収録した連作短編集。

    男前だが女心に疎い堅物の同心玉島千蔭、人気女形役者の巴之丞、聡明できっぷのいい吉原の花魁・梅が枝、千蔭の義母お駒などなど、前作までに登場した人が今作でも総動員し、それぞれ活躍しています。
    どのキャラも脇とはいえないくらい存在感があふれていて、かつ物語も高いレベルで安定しているので安心して読み進めることができました。

    どの短編も事件が起きてその謎を解く、という流

    0
    2017年01月04日
  • ふたつめの月

    Posted by ブクログ

    「賢者はベンチで思索する」の続編。最初こちらを先に見つけ、表紙に惹かれて読もうとして続編であること気づいて「賢者~」を先に読んだのでした。
    この表紙絵大好きです。

    契約社員から正社員になったとたんクビにされた久里子。
    弓田くんはイタリアに行ってしまい、ただの友だちだったのかと悶々。
    そんなもやもやとした生活で出会う出来事を、あの老人に相談しながら少しずつ前向きになっていく姿が心地いい。

    0
    2016年12月22日
  • にわか大根~猿若町捕物帳~

    Posted by ブクログ

    猿若町捕物帳シリーズ3作目。

    前作までの長編とは違い、今回は「吉原雀」「にわか大根」「片陰」の3編収録の中編集。

    どの話もどこか心に引っかかりが残り、苦い味わいがたまらないです。
    吉原の花魁、女形の役者といった一見華やかな世界で生きる人々が見せる哀切や鬱屈の凄みに魅せられます。
    謎の背景にある人間関係を丁寧に明らかにしていくことで見えてくる悲しい真実に、心を揺さぶられました。

    どのお話も良かったのですが、最初のお話の「吉原雀」が好みでした。
    吉原で3人の遊女が相次いで死に、連続の死に不審を抱いた同心の千蔭は死因も異なるそれに関連性を見出すことはできず。
    しかし、彼女たちを結ぶ「雀」という

    0
    2016年12月14日
  • 賢者はベンチで思索する

    Posted by ブクログ

    近藤史恵さんの小説は取り上げるテーマは様々ですが、隠し味的にミステリーの要素があり引き込まれます。
    今回は専門学校を出たけれど思うような就職が出来ず、ファミレスでアルバイトをする主人公(女子)が、客として出会う謎の老人との交流を通して、ちょっとした事件を解決していきます。そして、やがて謎だった老人の正体が明らかになります。可愛いワンちゃんたちも登場するところも魅力です。

    0
    2016年12月03日
  • 賢者はベンチで思索する

    Posted by ブクログ

    フリーターの久里子は、ファミレスでいつも同じ席に座り一杯のコーヒーで何時間もねばる老人と公園で出会う・・・日常の謎の連作短篇。
    折り目正しい感じの文章に引き込まれました。
    最後は思いがけない展開・・・。
    お客さんの事情っていろいろ想像してしまうなあと接客業してるだけに興味深かった。

    0
    2016年12月02日
  • ほおずき地獄~猿若町捕物帳~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    猿若町捕物帳シリーズ第2弾。
    幽霊騒ぎに乗じて茶屋の主人夫婦が殺された。下手人は夫婦を恨んでいる幽霊だと噂が立つ。
    幽霊が出た後には必ず縮緬細工のほおずきが落ちているという。
    女性が苦手な“二枚目同心”玉島千蔭はじゃじゃ馬娘との縁談話に悩む傍ら、事件の解決に乗り出すが…。

    人の昏い部分に光を当てた、心を抉ってくる話ですが、とても良かったです。

    前作同様、通常の千蔭の捜査とお玉という少女のモノローグの二つの物語が同時並行で進み、それらがひとつに融合した時に見えてくる悲しい真実に胸が締め付けられました。

    お玉の一途に慕う想いの向かう先に恋の成就はなく、『安珍清姫』の清姫の心境になぞらえたお玉

    0
    2016年11月20日
  • 胡蝶殺し

    Posted by ブクログ

    歌舞伎役者・市川萩太郎は、急逝した先輩役者の息子、7才の少年の後見人を任される。
    後見人と言っても世間一般のそれとは違い、名ばかりではなく、実際に歌舞伎役者として育て上げることも意味する。
    萩太郎には、少年と同じ学年の息子がいた。

    梨園という特殊な世界では、伝統芸能を後世に伝えていくために、男子は生まれた時から、役者として生きることを運命づけられ、幼児の頃から、必要な稽古をみっちり仕込まれる。
    学校よりも家業が優先されるという、これも今時特殊である。
    そこに生まれた男子に、芸能の才が無かったら?
    向いていなかったら?

    実の息子と、託された「義理の息子」を抱え、萩太郎はさまざまに悩むこととな

    0
    2016年11月13日
  • 天使はモップを持って

    Posted by ブクログ

    オペレータールームに配属された新入社員の梶本大介。
    この会社には一風変わったキリコという女性の清掃作業員がいた。
    ミニスカートや、ピアスをいくつもつけた派手な外見。
    それでいて彼女の掃除後には塵一つ残らないという一流の腕。
    彼女は社内で起きた様々な謎を次々と解決していくが・・・。

    ホームズ役のキリコとワトソン役の大介が、オフィスで起こる様々な事件をキリコの職業柄身についた洞察力と情報収集力で次々と解決していくという、テンポの良い流れに乗ってさくさく読めちゃうミステリ短編集です。

    謎も小粒で一見ライトなのですが、その動機や背景にはシビアで重いものが隠されています。
    女性社員活躍を阻む保守的な

    0
    2018年01月11日
  • 土蛍~猿若町捕物帳~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2016/10/8
    安定の。
    今回は千蔭さんに新しい許婚は現れなかったけど妹にデレデレする千蔭さんはいい!

    0
    2016年10月16日
  • シフォン・リボン・シフォン

    Posted by ブクログ

    近藤さんの書く本に出てくる「母」や「介護」っていう存在っていうのは、すっごく身近で、逃げたいけど逃げられない。関係を切ったら、自分もその傷口がふさがらない。だけど、、、すごく、悩ましい存在として描かれていて、そんな中でも自分の人生を生きていく人のお話がちりばめられている。ほっとするな。
    こういう下着。ほしいな。それとパジャマもね。

    0
    2016年10月15日
  • 昨日の海は

    Posted by ブクログ

    一緒に暮らすことになった伯母と従妹の存在は、
    これまで普通に平凡に暮らしてきたと思っていた
    高校生の光介の生活に風を起こす。

    光介が祖父母の心中の真相に迫る。

    とても衝撃的なことだと思うのだけれど、
    意外と淡々とことに当たっていくように思うのは
    光介が祖父母に会ったことがないからなのか。

    真相を知ることは心の澱みをクリアにすることなのか、
    もっと澱んでしまうことなのか
    それでも調べずにはいられない、

    そいういう若い光介の心情はよくわかるし、
    伯母の気持ちもよくわかる。

    高校生の目線で書かれているので必要以上にドロドロせず、
    彼が大人に成長してく様が伝わってきた。

    0
    2016年10月01日
  • 演じられた白い夜

    Posted by ブクログ

    なんでこんなにも小説の中の男女は入り乱れるんでしょう
    現実でもこんなに簡単に殺意と愛情が入り乱れるんでしょうか
    リミッターが振り切れればそうなるのかな

    0
    2016年09月19日
  • 賢者はベンチで思索する

    Posted by ブクログ

    近藤史恵の賢者はベンチで思索するを読みました。

    七瀬久里子は服飾の専門学校を卒業後、希望する職種に就けなかったためファミレスのアルバイトをしています。
    そのファミレスに来てコーヒー一杯で数時間ねばっている老人国枝さん。
    国枝さんは久里子と一緒に犬の虐待事件やファミレスの業務妨害事件などを解決していきます。
    そして、国枝さん自身にも謎が隠されていたのでした。

    この物語には二匹の犬も登場します。犬好きの気持ちがちょっとわかりました。

    0
    2016年09月10日
  • シフォン・リボン・シフォン

    Posted by ブクログ

    自分を大切にすることは人に大切にされることとは訳が違う。
    自分の体に合った素敵な下着を着けるとき、外の世界でも私自身を失わず私でいられると言ったら大袈裟だろうか。
    特別な日を生むのは自分だ、そう思うと自分を大切に名一杯可愛がってあげたい気分になる。

    0
    2016年08月24日
  • カナリヤは眠れない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2016/7/27
    この人の書くお店はなんでこうも行きたいのか。
    この接骨院めっちゃ行きたいわ。
    前のフランス料理より行きたいわ。
    マジどこにあんの??

    0
    2016年07月27日
  • ほおずき地獄~猿若町捕物帳~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2016/7/7
    読みやすい。
    時代劇推理小説ってなんか新鮮。
    意外となくない?
    私が忘れてるだけ?
    推理小説要素が結構濃いのでなんか新鮮なのかな。
    千蔭さんはどんなお嫁さんもらうんだろうね。

    0
    2016年07月10日
  • シフォン・リボン・シフォン

    Posted by ブクログ

    栄えてない町にできる、下着店の話。
    誰にでも悩みはあるし、それをわかってくれる人がいたり、いなかったり・・・。
    少し避けたがる、”下着”をモチーフにして展開される話が新鮮だった。
    自分に合った下着を見つけるように、その人に合った人生があるはず・・・・

    0
    2016年07月01日