近藤史恵のレビュー一覧

  • 胡蝶殺し

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    主人公は女型の歌舞伎役者。親交の深かったとある歌舞伎役者が急逝したことにより彼の息子、秋司の後見人となり預かることになる。秋司の踊りを見た主人公は彼の才能に驚き、同い年の息子の初舞台もあることから一緒に稽古をさせる。そのことで今まで歌舞伎に向いていないと思っていた息子の意外な才能を発見したり、秋司の才能に改めて感心させられる。
    しかし初日直前にトラブルが起き秋司が舞台に上がれなくなったため、秋司がやる予定だった役を息子が演じることに。これをきっかけに息子は歌舞伎の面白さに目覚め歌舞伎役者として精進していく一方、秋司は辞めてしまう。
    時は流れ息子は大学生になり、期待の若手役者として注目を集めてい

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    2020年02月12日
  • ときどき旅に出るカフェ

    購入済み

    さらっと読めます

    色々な各国のお菓子が出てくて、私も食べたくなりました。シナモンプッラもシナモンロールとは何となくちょっと違うんだよね。とか思いつつ読めました。
    最後はちょっと重い話題なのですが、その後がどうなるかも気になるので続編を書いてくれると嬉しいです。

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    2020年01月29日
  • エール!(1)

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    自分はお仕事小説を結構気に入っているらしい。読みやすいお話ばかりだった。ディスプレイデザイナーの彼女の気持ち、納得がいくまで葛藤があったんだろうなと思った。

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    2020年01月08日
  • 昨日の海は

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    銀盤写真を撮りたくなる。光介の祖父が思いを込めて撮った写真を私も見たいと思った。ぐいぐい読ませてひねりをひとつ。良かった。

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    2019年12月24日
  • 賢者はベンチで思索する

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    主人公の感情表現が良かった。
    言葉にできない様な微妙な気持ちを絶妙に言い表しているところに読んでいて気持ち良さを感じた。

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    2019年11月23日
  • サヴァイヴ

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    相変わらず面白いシリーズ。

    短編集ということで小粒感は否めないが、
    どのお話もきれいにまとまっており読後感も良い。

    前作、前々作を読んでから時間が経っていたので、
    登場人物の人物像を忘れてしまっていたのが悔やまれる。

    チカは今日もどこかの空の下を走っているのだろうか。
    続編が楽しみでしょうがない。

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    2019年09月18日
  • 昨日の海と彼女の記憶

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    両親と三人暮らしだった光介が、伯母(母の姉)とその娘と一緒に住むことになり、母方の祖父母の心中事件を改めて探る物語。
    東京から戻ってきた伯母に、祖父母のどちらかがもう片方を殺したのだと聞かされた光介は、生活をともにする中で伯母と従姉妹に親しみを感じ始めると、祖父母が急に身近に感じられ、自分も真実を確かめようと決意します。
    退屈だった生活に刺激が生まれ、いつもと違う風景を見たかったのかもしれません。
    ところが、あるとき伯母が真相はもうどうでもいいと言い出し、納得いかない光介はさらに深みに嵌まっていきます。
    私なら、真相を探ったりはしないでしょう。真実はかかわった人の数だけあると思っているので、探

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    2019年09月06日
  • 天使はモップを持って

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    人が良いと考えることが気持ち悪い、ということもあるのだと感じました。人間心理をよく知っている作家さんだと思います。
    お掃除のプロ・キリコちゃんのキャラがとても好きです。
    仕事に誇りを持っているのは素敵なことです。

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    2019年08月27日
  • 岩窟姫

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    芸能界でのスキャンダルを題材としたミステリー。
    最初から芸能界の光と影という興味をそそる大罪で興味を惹かせながらも真相への興味を募らせる展開。最後のオチは少しだけ予想していたがそれでも嬉しい。ボディガードを動員したからにはそれなりに身の危険を感じる場面を期待していたが結局それはなく肩透かし。
    沙霧は自殺以外に復習する術なら沢山ありそうなのに何故そうしたのか、汚れた自分が許せないなら早い段階で暴露もできたのでは、と思うが案外当事者とは周りが見えなくなるものだから理にかなっているかもしれない。
    楽しく一気に読めました。

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    2019年08月25日
  • [新版]モップの精は深夜に現れる

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    キリコ・シリーズの2作目。
    清掃員の仕事を久しぶりに始めるみたいな箇所があって、不思議だったが、この作品を読んで納得。
    キリコが掃除を通じて観察できるというところがすごいな。
    後書きにもあったが、未だに設定などに違和感がないのは、女性の立場が書かれた当時と変わっていないことの現れなのでしょう。もっと変えていかなければ。
    仕事にひたむきなキリコに今回もたくさん教えられました。

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    2019年07月24日
  • 胡蝶殺し

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    ネタバレ

    歌舞伎役者の父が急逝し、残された7歳の少年・秋司の後見人になったのは中堅役者の萩太郎。
    萩太郎にも同学年の息子・俊介がいたが、全く歌舞伎に興味が無い様子。
    秋司の踊りを見てその才能に驚いた萩太郎は、俊介と秋司の初共演に秋司に難しい役をやらせることにする。
    しかし、秋司の急病のため、彼の役を俊介に変更したことにより、秋司とその母親との関係がこじれていく…。

    歌舞伎の子役に焦点を当てて描かれた長編物語。

    梨園の特殊で独特な世界の仕組みがわかりやすく描かれているので、すんなりと作品世界に入っていけました。
    歌舞伎を全く観たことのない方も興味のない方も問題なく読めると思います。

    役者たちの日常や

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    2019年07月23日
  • カナリヤは眠れない

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    1999年の近藤史恵作品。祥伝社から文庫書き下ろしで刊行。
    患者さんの体の悩みを解消するだけでなく、心の悩みを見抜き、更にはその患者さんの巻き込まれている事件まで解決する整体師・合田力を探偵役としたシリーズ第1作目。
    合田接骨院に患者として訪れた、心に闇を抱える女性を主人公役に、ロマンス成分多めサスペンス・ミステリーになっています。
    このロマンス部分が、かなり都合のいい少女漫画的展開なんですが、全体的には男の自分にも楽しんで読めるものでした。
    実はシリーズ第2作目『茨姫はたたかう』を、シリーズ物と知らずに先に読んでしまったのですが、そちらのほうが自分好みでした。

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    2019年06月03日
  • 巴之丞鹿の子~猿若町捕物帳~

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    江戸時代の捕物帳。
    タイトルは凶器の帯揚げの名。
    瓜二つの役者と遊女、
    町娘と無口な侍、
    登場人物誰もが怪しく、最後まで目が離せない。
    ラストも歌舞伎の趣向を取り入れて一芝居打っており、とっても粋な謎解きとなっている。

    ロードレースに江戸時代、どんな題材も一級の推理小説に仕上げる筆者と、
    女形も男形も完璧に演じる巴之丞の姿がオーバーラップした。
    しばらく近藤史恵氏から目が離せない。

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    2019年05月22日
  • ダークルーム

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    短編集。ジーンとくるもの、ゾクっと終わるもの、8話すべて飽きずに読めた。
    最後の"北緯60度の恋"がこんなに上手いこといかないだろうよ、と分かっていても一番好きかな。

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    2019年03月05日
  • 私の命はあなたの命より軽い

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    Twitterで誰かがオススメしてた本。女性として生きることを考えさせられる内容だった。最初に謎がばらまかれてからはページをめくる手を止められなくなる。もっとエグいことになるかと思ったけど最後はそこか!っていう終わり方で報われない…

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    2019年02月02日
  • [新版]天使はモップを持って

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    結構前に書かれた本の再文庫化。
    古さを感じさせないお仕事探偵小説。
    問題が多すぎないかこの会社とは思いますが、それは小説ということで。人間関係に鋭くメスを入れて、さくっと終わらせる。読後は心が爽やかに掃除されます。

    近藤さんの後書きを読むと、前のバージョンと結末が違うそうな。どこが違うかぜひ読まねば。

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    2019年02月01日
  • エール!(1)

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    編集者のあとがきにあるように、働く女性を応援する一冊。
    色んな職業の話を知れることに加えて、仕事の楽しさと苦悩と複雑な気持ちを読める本。
    2.3も読もうと思う。

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    2019年01月01日
  • [新版]天使はモップを持って

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    本当に幅広い いろいろな作品がある。
    お掃除ものであさのあつこさんもいいけど、これも良いです。
    大掃除前に読むとやる気になるかも

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    2018年12月17日
  • ダークルーム

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    ネタバレ

    ぞっとするような話から、切ない恋の物語まで、とても読みやすい短編集。
    「過去の絵」と「北緯六十度の恋」が好みでした。
    どちらも結末が予想できないだけでなく、ラブストーリーとして秀逸。

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    2018年12月06日
  • モップの魔女は呪文を知ってる

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    流行のファッションに身を包むキリコは清掃の仕事のついでに事件も人の心もクリーンにしてしまう──というお掃除ミステリ。
    「女清掃人探偵」シリーズの第3弾。

    今回は4編の短編が収録されていますが、一番読みごたえがあったのが他の短編よりも長い中編の「第二病棟の魔女」というお話。
    小児病棟で噂される魔女騒動。新人看護師が遭遇した魔女の正体とは。
    そして少女の入退院の理由とは…。

    いつものようにキリコが探偵役と思いきや、中盤でキリコが謎の中心に据えられています。
    読者をミスリーディングさせて煙に巻き、真相に至るまでのスリリングな展開に至らしめる手腕は見事で(ちょっと強引だけども…)、先の読めないワク

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    2018年11月20日