近藤史恵のレビュー一覧
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ネタバレ長らく会っていない、友人とも言いがたい友人から連絡が来て、子連れでしばらく泊めてくれなんて言われたら、即断るべきだと思う。断りきれずに短期間のつもりで承諾しても、初日に歯ブラシを貸してと頼まれて買い置きを貸し、翌日コンビニで新品を買ってきた友人が昨日使ったほうを返してきたら、そりゃもう即刻追い出すべきでしょう。感覚がズレすぎている。
そんなふうに始まるから、ものすごいイヤミスに違いないと思っていました。事実、終盤まで、盗癖もあって自己中な友人にしか見えません。だから、最後は呆然としてしまう。
彼女のことを見誤ってはいなかったか。彼女は本当に誰も頼る人がいなくて、自分のことだけを友人だと思っ -
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赤茶色の髪をポニーテールに結い上げ、耳につけた複数のピアスを揺らしながらキビキビとビルのお掃除をこなすおしゃれな女の子キリコが会社内でおこるさまざまな問題を解決するミステリー。
「掃除をしていると、見たくないものまで見えてきてしまうのよ」
嫉妬、逆恨み、不倫、マルチ商法、摂食障害、セクハラ…人間の心の闇の部分が文字通り汚れとなってこびり付いているオフィス。そんなオフィスを小さい体1つでお掃除するキリコちゃんはまさしく天使なんだと思いました。問題そのものは重いものばかりでしたがキリコちゃんのキャラがとても癒しになってとても軽快な気持ちで読めました。お掃除って素敵だな、彼女を見習おう!とも思いまし -
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特異な疾病といくつかの社会的・技術的変化により、変容した社会を舞台とする、ある意味、まっとうな近未来SF。けれども作者の関心は変容した社会ではなく、そうなっても変わらない人の内面を描くことにあって、ここはまったくSF的ではない。迂生はSF好きだから、無い物ねだりは分かっているが、その辺が少し物足りないとも思う。ソムノスフォビアによってモラルが先祖返りをしてしまった故に、「清楚な」女学生たちがくらす全寮制学校というと、昔日の少女小説を思わせて、ニヤついてしまうが、共学なんだよなあ。近藤氏は基本異性愛にしか興味のない人なんだなと、改めて思う。
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Posted by ブクログ
美しいランジェリーとは対照的な、地方都市に住む人々の苦悩と強さを描いた短篇集。
共感できる部分も多く、ほろ苦いストーリーに惹き込まれた。一話の〝手を貸さなかった人間が逃げるのは簡単だ〟という言葉が刺さった、当事者としてリアルに自分も感じたことだったからだろう。
残念なのは、既読感があるなと…。
著者もタイトルも違うけれど、ランジェリーを扱う物語にはインポートランジェリー贔屓なことや、乳がん、LGBTなどの共通点があるように思う。
ランジェリー好きとして、日本製の良さも伝えて欲しい。また、違う発想のランジェリーストーリーをもっと読めたら嬉しい。