近藤史恵のレビュー一覧

  • アンソロジー 捨てる

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    中古で買ったら、なんと大好きな松村比呂美さんのどなたかに向けた
    直筆サインが入っておりました。ラッキー。
    「捨てる」をテーマにしたアンソロジーもの。
    テーマからいうと断捨離・清算などが思いつくけれど、
    それから展開される物語はどれも面白かった。
    特に好きなのは、「蜜腺」「ババ抜き」
    読み終わってしばらくたつ今でも、思い返すと背筋がぞくっとする。

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    2021年03月29日
  • [新版]モップの精は旅に出る

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    日常で起こった事件・事故を清掃員のキリコちゃんがその洞察力で解いて行くと言ったちょっと有りがちな内容ではありますが、キリコちゃんのキャラクター設定がとても愛らしく人間味溢れていて素直な気持ちで読み進める事が出来ます。

    扱っている事件は女同士の嫉妬だったり、結構辛辣でハードな内容なのですが、それによってリアリティーも感じられ、物語の中にどっぷり入り込みました。

    最終話の「ラストケース」もじんわりと切なくて良かったです。

    シリーズ全て最初から読みたくなりました。

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    2021年03月15日
  • 震える教室

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    ストーリー展開は面白い。
    だけど随所でゾッとさせるところがあったり、高校生活ならではの爽やかさがあったり、切なさを感じさせたりといろんな要素が詰め込まれた連作短編集。
    いくつかの真相は明かされるが解明されない謎もあるため、読後に微かな不安が残る。
    だけどそれがまた良い。

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    2021年03月03日
  • ダークルーム

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    ちょっとホラーよりのミステリーというかんじ。
    ホラーっぽいのに読み終わった後なぜか少し心があったまる短編集。
    近藤史恵さんすきだなあ

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    2021年02月21日
  • 岩窟姫

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    女性たち、少女たちの心の動きが緻密に繊細に描かれていて、自分のことではないけれど、自分のことのように感情移入してしまいました。

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    2021年02月02日
  • 夜の向こうの蛹たち

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    楽しめて読めた。皆無いものねだりだが、咲子と祐は自分自身を受け入れ、飛び立つ事を選択出来て良かったと思う。主人公は自身が容姿も、ある程度の才能もありながら器用貧乏なのかも。
    個人的には祐が織部のレズビアンを聞いても驚きもせず、冷静なキャラクターに見え、1番芯がしっかりして好きだ。

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    2021年01月24日
  • 茨姫はたたかう

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    整体師、合田シリーズ第2弾。整体の話かと思いきやメインはストーカー問題。確かに従順な女性につきまとう男は多いのかもしれない。それにしても合田はすご腕整体師だと思う。

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    2021年01月01日
  • カナリヤは眠れない

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    売れそうに無い合田接骨院の先生は、身体の悲鳴を聞くことができる。受付の姉妹も依存症にかかっており、偶然現れた女性も買い物依存症にかかっている。そこから話は急展開し、殺人が行われることを察知する。自分も是非、合田接骨院へ行ってみたい

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    2020年12月30日
  • キアズマ

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    熱く、爽やかな物語だった。自転車のことは全然知らなかったけど、読んでよかった。正樹が自転車に乗ることになったきっかけ、豊との関係。笑える話ばかりではなかったけど、読んでよかった。

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    2020年12月25日
  • 胡蝶殺し

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    ネタバレ

    近藤史恵氏の歌舞伎もの。ただ今泉文吾シリーズのような殺人は起きない、と言うか、はっきりとミステリ的な事件も起こることはない。奇妙な因縁で、急に息子が二人になったような主人公の困惑と覚悟を、歌舞伎という特殊な世界を背景に描かれると思えばいい。作者の後書きによると子役を描きたかったのだそうだ。実際の歌舞伎を見ても、正直良くわからないのだが、物語の背景としてはやっぱり面白いねえ。

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    2020年12月23日
  • 三つの名を持つ犬〈新装版〉

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    犬にとって、一緒にいて遊んでくれて守ってくれる人が一番好きで大事なんだろうなと思う。人の思惑や罪悪感なんかとはとっても遠いところにいる気がする。
    そんな犬たちを前にして正しくあろうとする人達ばかりだと良いなぁ。

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    2020年12月22日
  • 三つの名を持つ犬〈新装版〉

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    犬好きとしては、ちょっと切ない場面もありましたが、最後はハッピーエンドで一安心。もちろん、途中はかなりドキドキの場面もありました。でも、こんな終わり方もあるんだと、読み終えて途中やさぐれた心が明るくなりました。

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    2020年12月17日
  • 夜の向こうの蛹たち

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    主人公のモノローグに引き込まれてしまいました。自分ではきっとそうは考えないけど、彼女の考え方が面白く、心の動きが繊細で楽しめました。

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    2020年12月07日
  • 夜の向こうの蛹たち

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    他の本を読んでたけど、合間に少しだけ読もうと思って読み始めたら、引き込まれてというか、引きずり込まれたように読み切ってしまった。決して楽しくはないけれど気になっていられない感覚。
    3人の女性たちのそれぞれに共感できたりできなかったり。
    「いつだって、自分のことがいちばんよくわからないのだ」

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    2020年11月23日
  • 夜の向こうの蛹たち

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    文学賞のパーティで新人作家のさなぎとその秘書・祐と出会った。レズの妙は祐に一目惚れし、なんとか近づこうとする様が面白い。中盤で実はさなぎがゴーストであり祐が小説を書いていた。あまりドロドロの関係にならず、わりとスッキリしてた。

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    2020年11月18日
  • サヴァイヴ

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    サクリファイスとエデンの番外編という位置付けの本で短編集。このシリーズの続き書いてくれないだろうか…

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    2020年11月13日
  • キアズマ

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    ツールドフランスの話ではなく、大学生のロードレスの話。自転車競技の個人戦ではなく団体戦の面白さ、人間ドラマが生きている。

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    2020年11月13日
  • 昨日の海と彼女の記憶

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    開けてはいけないと言われる扉ほど開けたくなっちゃいますよね。この話は、主人公である少年がまさにそんな秘密を探ろうとする話です。
    ラストで衝撃をうけるので、最後の最後まで目が離せません!

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    2020年11月09日
  • 賢者はベンチで思索する

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    平凡な女の子と不思議な老人との物語
    犬があれされてるのは嫌な描写でした 動物好きは注意
    なんでもない日常の中で思いがけない出来事があって、大事な事に気付いたり考えたり感じたりしてくりこは成長してく
    その様子がなんかこう、頑張れーって感じです
    自分にとってはっとなる印象深い言葉があったりしました
    人や物事は表面だけじゃ何も分からない

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    2020年10月31日
  • 夜の向こうの蛹たち

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    ほぼ全部の著作を読んできて、今回少し引っかかったのは、坂下のアカウントの件が宙ぶらりんなままで終わった(はっきり決着が着くような描写がなかった)ところ。
    今まで伏線回収されなかったことなどなかったのになぁ。
    あと、みんな「レズビアンの話」って書いてるけど、違うと思う。これは「作家の話」。
    近藤先生は容姿の整った女性の心理を描くのがあまり得意ではないのかなと前から思っていたけど、今回もその傾向が。ちょっと勿体無い。

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    2020年10月26日