近藤史恵のレビュー一覧
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ネタバレ近藤史恵「未事故物件」
一人暮らし始める前に読まなくてよかった。
ホントに怖いのは生きてる人間。
でも、毎日4時に洗濯機回されたら発狂しそう……
福田和代「迷い家」
舞台は現代日本だけど、導入はほんのり日本昔話テイスト。
優しいお出汁のお鍋食べくなっちゃった。笑
最後のオチはちょっと強引な気もするけど……。おちょこに指紋ついてるくらいなら、他のものにもベタベタついてるでしょって。
乙一「沈みかけの船より、愛をこめて」
自分の両親も主人公と同年代くらいの頃に離婚しているからか、感情移入がはんばない。しかも4つ下の弟がいるのも一緒!
両親のどっちについていっても良いよって、子供の気持ちを尊重し -
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女性の多い職場で可愛がられる?いじられる?草食男子な新入社員。
強気でマイペースな掃除の女の子とは、正反対で良いコンビなのかも。
それぞれ短編になっていて、スポットがあたる人物もいたりして、わかりやすいかと思いきやミスリードされていて。
軽く読めるけど読み応えもありました。
掃除の人って、その建物で働く人からすると、いてもいないような存在なのかな。
いなくなって初めて気付くような。
綺麗なオフィスであることの有り難さ、当たり前に思ってはだめですね。
公共の施設でもそうですけど、誰かが掃除してくれてるから綺麗なんだってこと、忘れてはいけない。
掃除の仕事に熱意や誇りを持ってる彼女は、モップを -
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目覚めたら病院、記憶喪失になっている主人公。何も思い出せないところに夫が現れるけれど、ピンと来ない。日々を過ごしても、上手く記憶が戻らない。でも何かが強く心に残っていて、時に蘇る。
あのひとは誰なのか。このひとは本当に味方なのか。すべてが不確かで、何もかも疑わしく思えてしまう。
わからないことだらけの中、少しずつ真実の切れっ端のようなものが見えてくるので、読む手が止まらなかった。
思いもかけないからくりもあって、楽しめた。最初から最後まで面白かったな。
読み終えてから冒頭の序文のようなページを読み返したんだけど、最後の一文だけ何のことを言っているかわからなくて今も気になってる。 -
購入済み
命を考えさせられます
食べ物を通じて命の問題を突き付けられる内容です。動物、食べ物、狩猟、家畜。人間が生きて行くこと、食材となる生き物の命を奪っているという業、命に対する敬意の表し方など、命について改めて考えさせられます。
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ネタバレ近藤 史恵作品。 6作品目。
「もう少し、自分のことをいたわってあげてください。あまりにもかわいそうだ」整体師・合田力が、『カナリヤ』にかけた言葉です。それは同時に、鈍感な私にかけてくれたセリフだったかも。
カナリヤを最後に見たのは、地下鉄サリン事件後、カナリヤを手に迷彩服の隊員がオウム真理教の強制捜査に向かう映像でした。カナリヤは、僅かな毒でも検知できる鳥だと……。
実際には、性能が良い検知器があり、カナリヤはパフォーマンスだと、後から聞いたような気がするけど……。
「あなたはただ迷っているだけです」歪められ、悲鳴をあげている身体を時間をかけて施術しながら、合田先生は語る。親身になって -
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平均台をバランスを取りながら歩くような、登場人物の善悪がどっちに振れるか、ハラハラした読書。人間の善悪など、簡単には決められないのがリアルであり、物語の中でも単純に役割を決めない事で、この小説は、人間の深みを描くと共に、ミステリアスな雰囲気を醸す事に成功している。そしてそれは、生活とは切り離せない、日々の暮らしの象徴である「はぶらし」にスポットライトを当てる事で、更に生々しさを増し、不気味さの演出に繋がる。
旧年来、しかし暫くは疎遠だった友人からのSOSに、自分なら、どのように対応するだろうか。お人好しと冷酷、寛容さと不快感の狭間で内省する女性を描き切る。そうじゃない、甘い、と読みながら突っ -
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小説家のわたし、織部妙。「虫が好きな子供だった」から始まる。だから「橋本さなぎ」というペンネームの作家に興味を持ち、会う機会にも恵まれる。橋本さなぎの作品『やさしいいきもの』を夢中になって読み、その作品と、会った本人に違和感を感じる。こういう勘は当たるもので、読み進めるうちにやっぱりと思う。やっぱりとは思うのだが、話がどこにいこうとしているのかはわからず、最後の文章も、「いつだって、自分のことがいちばんよくわからないのだ。」で終わる。
それにしても、素敵な表紙だ。装画 平野実穂。淡い色の髪に花や蝶を描き、虚ろな表情の女性のなまめかしさ、ずっと見ていたくなる絵がこの本を物語っている気がする。 -
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ネタバレ長らく会っていない、友人とも言いがたい友人から連絡が来て、子連れでしばらく泊めてくれなんて言われたら、即断るべきだと思う。断りきれずに短期間のつもりで承諾しても、初日に歯ブラシを貸してと頼まれて買い置きを貸し、翌日コンビニで新品を買ってきた友人が昨日使ったほうを返してきたら、そりゃもう即刻追い出すべきでしょう。感覚がズレすぎている。
そんなふうに始まるから、ものすごいイヤミスに違いないと思っていました。事実、終盤まで、盗癖もあって自己中な友人にしか見えません。だから、最後は呆然としてしまう。
彼女のことを見誤ってはいなかったか。彼女は本当に誰も頼る人がいなくて、自分のことだけを友人だと思っ -
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赤茶色の髪をポニーテールに結い上げ、耳につけた複数のピアスを揺らしながらキビキビとビルのお掃除をこなすおしゃれな女の子キリコが会社内でおこるさまざまな問題を解決するミステリー。
「掃除をしていると、見たくないものまで見えてきてしまうのよ」
嫉妬、逆恨み、不倫、マルチ商法、摂食障害、セクハラ…人間の心の闇の部分が文字通り汚れとなってこびり付いているオフィス。そんなオフィスを小さい体1つでお掃除するキリコちゃんはまさしく天使なんだと思いました。問題そのものは重いものばかりでしたがキリコちゃんのキャラがとても癒しになってとても軽快な気持ちで読めました。お掃除って素敵だな、彼女を見習おう!とも思いまし -
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特異な疾病といくつかの社会的・技術的変化により、変容した社会を舞台とする、ある意味、まっとうな近未来SF。けれども作者の関心は変容した社会ではなく、そうなっても変わらない人の内面を描くことにあって、ここはまったくSF的ではない。迂生はSF好きだから、無い物ねだりは分かっているが、その辺が少し物足りないとも思う。ソムノスフォビアによってモラルが先祖返りをしてしまった故に、「清楚な」女学生たちがくらす全寮制学校というと、昔日の少女小説を思わせて、ニヤついてしまうが、共学なんだよなあ。近藤氏は基本異性愛にしか興味のない人なんだなと、改めて思う。