あらすじ
契約社員からようやく本採用になった矢先、解雇をいいわたされた久里子。心から喜んでくれた両親の手前、出社するふりをしては日中ぶらぶらと暇をつぶす毎日を送っていた。ある日、偶然すれ違った元同僚の言葉に不審な点が──もしかして私、自分から辞めたことになってる? いくつかの事件に巻き込まれ、謎の老人や犬たちとの出会いによって成長していく久里子の様子が頼もしい、読後感あたたかなミステリー。『賢者はベンチで思索する』の続編。
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赤坂老人の出番が少ないものの主人公のもやもやした気持ちを愛犬二匹やタイミング良く出会う赤坂老人に助けられながら少しずつ前進していきます。
近藤さんの描く犬の描写が好きです。
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今回も面白かった。前作では国枝老人が謎を解いてくれたイメージだけど、今回は久里子が国枝老人のヒントをもとに自分で答えを見つけていった印象が強い。久里子の素直さがかわいい。読みおわったときに前向きな気持ちになれる良い作品でした。
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わんこ二匹の描写がすばらしくて、近藤史恵クオリティの良作なのですが、ひっかかる点が。
文庫版の解説、イラストレーターの方が書かれてます。この作品をたいへん気に入り、カバーイラストも満足の出来!って感じのことが書かれているのですが、
…書いてある内容と、イラスト、犬のキャラクターが逆じゃないですか?
シェルティの血が混じってるっぽい飾り毛のふさふさした、天真爛漫で人懐っこい「アン」と、
口のまわりと鼻の黒い慎重派でおだやかな「トモ」
表紙ご確認ください…私にはどうしても、イラストレーターさんの失敗に思えてなりません。
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登場人物の説明が不足してるんじゃないかと思って読んでたのですが、続編だったんですね。(苦笑)
失敗した…。
でも主人公の人柄や境遇には共感できる点が多くて、感情移入しました。
他の登場人物も憎めないかわいい人達ばかり。
人間って面白いと改めて思いました。
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賢者シリーズ第二弾。なお、第一弾は読んでおりません。
謎の老人赤坂と、人生迷子の20代くりこ。
片想い相手の男性はイタリアにシェフ修行へ行ってしまい、仕事は解雇され、それを家族にも言えない。
後半は、赤坂を追う警察官も登場。
赤坂は何者なのか?一作目読めばわかるのかな?
読まなければ。
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近藤史恵さんの『賢者はベンチで思索する』の続編。久里子ことくりちゃん奮闘記です。
テーマは面白いとこから始まったのです。
契約社員から正社員に登用され、2ヶ月経ったある日、尊敬する上司から言われます。
『あしたから、こなくていいから』と。うまくやっていたはずなのに。会社のトラブルから事業縮小で何人か辞めてもらうことになったらしい。
ただ、同僚から後日聞かされます。『部長が、正社員になったのに急にやめるなんて』って怒っていたよと。しかも辞めさせられたのはどうやら自分だけ。 あれ?
何が起きてるの!と十分すぎるミステリ!
何かくりちゃんやらかしていた?経営者が不正してる?何があったんだ?とくりちゃん目線で読み進めるんだけど、意外と小ちゃな理由で解決へ。復職はできずで、いや解決したんかいな?
そうだ、近藤さんはミステリを盛り上げるお人ではなかった。くりちゃんの成長を描いているんだったと反省。
ほっこり要素もたくさん盛り込まれ、今回から出てきた恋敵女子高生アスカちゃんも、捻くれ方も可愛らしく、仲良しになっていく感じも良かった。
2匹のワンチャン、アンとトモ。この子達の描き方が可愛すぎると思ったら、近藤さんもテツくんというワンチャンを飼われているとか。
犬好きの方はオススメ作品です。
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社員になれたのもつかの間リストラされた赤坂老人に久里子が相談し心が少しずつ前向きになる、心と頭は一緒のようで別々 怒りに満ちた頭では判断ができない自分の怒りを優先させ悲劇を拡大させる、反対に頭で判断する正しさを大事にするあまり怒ったり悲しむ事ができず心が壊れてしまう人もいる、心と頭は別々である事を知ることが大事、不幸になる人多くは相手が何かをしてくれるのを待っている 相手ではなく自分の心が決まるのを待つ赤坂老人はまた姿を消した久里子はいつ会えるかわからない残した美しい曲を聴きながら季節は過ぎた
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「賢者はベンチで思索する」の続編。最初こちらを先に見つけ、表紙に惹かれて読もうとして続編であること気づいて「賢者~」を先に読んだのでした。
この表紙絵大好きです。
契約社員から正社員になったとたんクビにされた久里子。
弓田くんはイタリアに行ってしまい、ただの友だちだったのかと悶々。
そんなもやもやとした生活で出会う出来事を、あの老人に相談しながら少しずつ前向きになっていく姿が心地いい。
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「賢者はベンチで思索する」の続編ということで読んでみた。第一作の展開と比べ「おっと」ということはなく、「ああ、そうなんだ」という展開だが楽しく憂さが晴れる。
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久里子シリーズ二作め。
やっと就職できた職場をすぐに首になってしまった久里子。しかし職場では自己都合で辞めたことになっていた。
イタリアに修行しに行った弓田くんとの関係も変わる。
そしてあの赤坂老人が交通事故に。犯人は?
赤坂さんの親身になって話してくれる言葉はいつも心に響く。頑張ろうって思えた。ミステリーなのに。(笑)
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2015/6/9
おもしろかった!
ただこれ続編だったのね。しくじった。
前作早急に読みたいと思う。
彼氏との遠距離にそんなイライラクヨクヨしなさんなと思うけど、実際自分がこの立場ならするよね。当然。
人とぶつかりながら関係を築いていくのって長いことやってないな。
ちょっと羨ましい。
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ロンドを辞め、国枝老人やバイト仲間とも疎遠になった久里子。
気になっていた弓田君とは、仲良しだけど、友達以上恋人未満のどっちつかずの関係。
正社員の職についた喜びもつかの間、リストラされ弓田君との仲も進展せず、傷心の久里子の前に現れたかつての国枝老人こと赤坂さん。
今回も迷える久里子に優しくアドバイス。
人生に迷いながらも自分の身に降りかかる小さな謎に挑む久里子。
最終話(表題作)ラストではホロリとさせる。
さてこのシリーズも終わったので次は整体師に挑むか猿若町に挑むか…。
悩むところダ。
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短編集から気になって手に取った作家さん。
シリーズ物の2作目だったのね。
違和感なく読めた。1作目読んでからだったら更に楽しめたかもだけど、その分、1作目を読むのがまた楽しみだなぁ。
とても好きな言葉が随所にあって、気遣いや空気感、キャラクターの魅力諸々、素敵なお話でした。
たったひとつの後悔/パレードがやってくる/ふたつめの月
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主人公くりこ 第二弾
せっかく就職したのに、くびになるくりこ、でも、なぜか首になったのではなく、自粛退職になっていた。
弓田君から幼なじみの女の子をしょうかいされ、相談相手になる
赤坂からのたのみごと、弓田君との恋の関係に進展。
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「賢者はベンチで思索する」の続き。
本作は前作よりもダークな雰囲気が漂っていたけれど、今回も赤坂氏のかもしだす謎めいているけれど温かい感じが好きだった。
くりちゃんと引田君のエピソードが一番ほっこりした。
このシリーズもきりこちゃんシリーズと同様、好きだ!!
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「賢者はベンチで....」の続編。随所から女性の冷やかさ、不条理さが伝わってくる。飼い犬が登場することで、ほんのり癒される一面も。普通の女の子をここまでうまく表現できるってすごい。
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人ってかわいいなぁとか思ってしまうお話ばかりでした。
すれ違ってすれ違って、結局からまわって振り回されて。
それでもやっぱり久里子はそんな人たちが大好きで、これからも大事にしていくんだろうなぁ。
近藤先生の世界はどれもやるせなくて、でもあったかくて大好きです。
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『賢者はベンチで思索する』 の続編。
主人公の少女の淡い恋や、前回もお世話になった老人との交流。
日常の些細な出来事と小さなミステリーが柔らかい表現で書かれていてとても読みやすかった。
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主人公の若い女性の3つの短編。1つめはそんなことで!?と思ったが、残りの2つはとても心にしみた。特に「パレードがやってくる」は、しみじみ感じるものがあった。ぜひ若い女性に読んでもらいたい。
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契約社員からようやく本採用になった矢先、解顧をいいわたされた久里子。心から喜んでくれた両親の手前、出社するふりをしては日中ぶらぶらと暇をつぶす毎日を送っていた。ある日、偶然すれ違った元同僚の言葉に不審な点が―もしかして私、自分から辞めたことになってる?近藤史恵版『隅の老人』第二弾。
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「これは、ものすごい悪人は出てこないミステリーです。」
解説の松尾たいこさんの第1声が、この小説の内容をスッキリ説明してくれてる。悪意のある悪人が出てこないミステリー。日常、誰にでも起こりそうな、ささいな事件と、その出来事で成長していく主人公の物語。そして、ほんのり恋愛小説でもあったりする。
『賢者はベンチで思索する』の続編。3つの短編から成り立っているのだけれど、最終的には最後の物語に繋がる伏線が用意されている物語。『賢者〜』ではフリータだった主人公・久里子が就職。けれど、そこを突然解雇されるところから始まる。そして、ずっと会うことのなかった、あの老人に偶然再会する。久里子の仕事の話と、久里子の恋愛と、そして、老人が関わっていることと……。
久里子今後と、老人の今後が知りたいから、また続きが読みたい!是非とも書いてほしい。
第一話 たったひとつの後悔
第二話 パレードがやってくる
第三話 ふたつめの月
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賢者はベンチで思索するの続編。
せっかく社員になれたのに不運にもリストラされる。謎の老人のアドバイスがいいものをくれる。感情に流されずに冷静に判断することが必要である。
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老人が探偵役の日常系ミステリ2作目
なんだろう、この解決して爽快感がない日常系ミステリは
主人公がぐだぐだ考えすぎなのが原因なのかと思ったけど、そんな作品は他にもあるしなぁ
悪くはないんだけど、そんなに面白いとも思えないお話しでした
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気づいたらこれも連作でしたが。
契約社員から社員になったとたんに・・っていうあらすじでなんとなく自分とかぶる(実際に自分がそういう状況にあるわけではないけど)ので、気になって。
ちょっとした謎がありつつ、進むので飽きることなく、そしてやはりクリコに感情移入しやすい。
微妙な関係の彼との距離ももどかしいのだけど、だからこそ応援したくなって、なごむ。
恋の結末は本音はどちらでもよかったかなって思う。ダメでも、クリコならどんな風に乗り越えるのかちょっと見てみたかったというのもあるので。
でも幸せをつかめてよかった。
そして帽子のおじいさんとの関係。これが一番最後のストーリーに余韻を残す感じで、別に彼がどんな人であってもクリコにとっては関係なくて。
本当はこの本は①があったみたいなので、そちらを先に読まないと二人の過去がわからないけど、絆は十分伝わったかな。
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『賢者はベンチで思索する』の続編。
ちょっとミステリーっぽさが中途半端に感じてしまったのと、
久里子ちゃんの恋愛話が、私には苦手分野でした。
赤坂氏の言葉は、簡潔で説得力があると思う。
久里子がつい相談したくなる気持ち、共感できます。
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『賢者はベンチで思索する』の続編・・・
とは知らずに、先に読んでしまったぁ(泣)
でも、後先が逆だけれど、『賢者は-』も読みたいと思わせられた。
なぞの多い赤坂老人
でも、久里子同様に、きっと悪い人ではないのだと思える。
そして、仲良く老人に向かって駆け出す2匹が何とも愛らしい。