近藤史恵のレビュー一覧
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両親と三人暮らしだった光介が、伯母(母の姉)とその娘と一緒に住むことになり、母方の祖父母の心中事件を改めて探る物語。
東京から戻ってきた伯母に、祖父母のどちらかがもう片方を殺したのだと聞かされた光介は、生活をともにする中で伯母と従姉妹に親しみを感じ始めると、祖父母が急に身近に感じられ、自分も真実を確かめようと決意します。
退屈だった生活に刺激が生まれ、いつもと違う風景を見たかったのかもしれません。
ところが、あるとき伯母が真相はもうどうでもいいと言い出し、納得いかない光介はさらに深みに嵌まっていきます。
私なら、真相を探ったりはしないでしょう。真実はかかわった人の数だけあると思っているので、探 -
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ネタバレ歌舞伎役者の父が急逝し、残された7歳の少年・秋司の後見人になったのは中堅役者の萩太郎。
萩太郎にも同学年の息子・俊介がいたが、全く歌舞伎に興味が無い様子。
秋司の踊りを見てその才能に驚いた萩太郎は、俊介と秋司の初共演に秋司に難しい役をやらせることにする。
しかし、秋司の急病のため、彼の役を俊介に変更したことにより、秋司とその母親との関係がこじれていく…。
歌舞伎の子役に焦点を当てて描かれた長編物語。
梨園の特殊で独特な世界の仕組みがわかりやすく描かれているので、すんなりと作品世界に入っていけました。
歌舞伎を全く観たことのない方も興味のない方も問題なく読めると思います。
役者たちの日常や -
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1999年の近藤史恵作品。祥伝社から文庫書き下ろしで刊行。
患者さんの体の悩みを解消するだけでなく、心の悩みを見抜き、更にはその患者さんの巻き込まれている事件まで解決する整体師・合田力を探偵役としたシリーズ第1作目。
合田接骨院に患者として訪れた、心に闇を抱える女性を主人公役に、ロマンス成分多めサスペンス・ミステリーになっています。
このロマンス部分が、かなり都合のいい少女漫画的展開なんですが、全体的には男の自分にも楽しんで読めるものでした。
実はシリーズ第2作目『茨姫はたたかう』を、シリーズ物と知らずに先に読んでしまったのですが、そちらのほうが自分好みでした。 -
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流行のファッションに身を包むキリコは清掃の仕事のついでに事件も人の心もクリーンにしてしまう──というお掃除ミステリ。
「女清掃人探偵」シリーズの第3弾。
今回は4編の短編が収録されていますが、一番読みごたえがあったのが他の短編よりも長い中編の「第二病棟の魔女」というお話。
小児病棟で噂される魔女騒動。新人看護師が遭遇した魔女の正体とは。
そして少女の入退院の理由とは…。
いつものようにキリコが探偵役と思いきや、中盤でキリコが謎の中心に据えられています。
読者をミスリーディングさせて煙に巻き、真相に至るまでのスリリングな展開に至らしめる手腕は見事で(ちょっと強引だけども…)、先の読めないワク