近藤史恵のレビュー一覧

  • 天使はモップを持って

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    キリコちゃん良いなあ。
    読んでると掃除が苦手な自分も汚いこの部屋をどうにかしたくなる。

    次作を先に読んでたから、ラストの話も安心して読めてしまいました笑

    続編読まなきゃと思うけど、真夜中よりこっちの方が面白かったなー。

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    2017年09月07日
  • 土蛍~猿若町捕物帳~

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    同心、玉島千蔭シリーズの5冊目。
    武骨な老岡っ引き、ハ十吉をして「歯がゆい」とまで言わしめる千蔭の生真面目さ。それを補ってあまりあるレギュラー的登場人物のキャラの濃さ、華々しさがこのシリーズを余計に盛り立てている。

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    2017年09月03日
  • あなたに贈る×(キス)

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    ネタバレ

    キスをすると死ぬ、ウィルスのような架空?未来?のお話。最後何かあるんだろうと思わせといて、やっぱりみたいな展開。

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    2017年09月01日
  • 賢者はベンチで思索する

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    不思議な物語でした。
    国枝と名乗る不思議な老人、公園のベンチに座りお茶をたてたり、ファミレスの片隅でいつのものかわからない新聞を読んでいたり。
    ぼけているという噂もあったり、でもかくしゃくとしていたりと謎の多き人物。
    このおじいさんとファミレスのバイト女子との交流が面白い。
    小さな事件や出来事を積み重ねて、最後に起きる大きな出来事。
    なんだけど、なんとなーく終わってしまう。
    人物描写も魅力的で、思わずひきこまれてさっくり読んでしまいました。
    あれ、結局何をしていた人なのか謎が残っています。
    これって続くんだろうか。。。

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    2017年08月14日
  • 巴之丞鹿の子~猿若町捕物帳~

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    猿若町捕物帳シリーズ、第一弾。
    ずいぶん変わった順番で読んでしまった。
    シリーズ作品のうち、後の3作を読んでしまって、ここで初心に還る。
    しかし、古い作品だとて、つたないということは全然なかった。

    人気役者のグッズで若い娘らが殺人者の手にかかる。
    (この辺、現代物にも応用できそう)
    それと並行して、呉服屋の妾の娘の縁談と、特殊な性癖を持つ武士との関わりが描かれる。
    シリーズ物の最初ということで、人気女形・巴之丞と、同心・玉島千蔭がお互いに信頼を得るまでのあれこれが描かれる。
    何か関わり合いがあるだろうなと思った、ふた筋のエピソードが、最後にすとんと落ちるのだ。
    面白かった。

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    2017年07月09日
  • 賢者はベンチで思索する

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    ネタバレ

    ファミレスでバイトする久里子は不思議な老人、国枝と出会う。様々な事件を解決しながら家族間の問題、自分の将来などを考える久里子。国枝老人の不思議な行動も最後はすっきり解明。気分が悪くなるような人物が出てこないのもいい。久里子の愛犬、アンとトモもかわいい。続編出ているようなので読みたい。

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    2017年06月26日
  • 昨日の海は

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    祖父母の死の真相を追い求める少年のお話。好きな作者の一人。テーマは軽くないけれど、少年の日常がゆっくり変化していく様子が自然に表現されている。読みやすかった。

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    2017年06月25日
  • 昨日の海は

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    ネタバレ

    自分の祖父母の心中事件の真相を追う高校生。飛行機に乗って東京に行ったり、凄いなーって思った。アクティブ!そして真相を知ってしまったあとの対応が大人で感心しました。
    近藤史恵さんの本はやっぱり好きだなー

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    2017年04月26日
  • エール!(1)

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    頑張る女性のお仕事小説アンソロジー。どの作品の主人公にも共感できて面白かった。仕事はしんどいことばかりだが、こういう、この仕事していてよかった!という一瞬のために頑張ってるんだよなと思う。男女平等といわれつつ、どうしても性別で制約をうけることもあるなか、まっすぐに仕事に取り組む女性は格好いい。

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    2017年04月24日
  • カナリヤは眠れない

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    心の闇や歪みから病んでゆく女たちを描いたモラル小説のような作品でしたが、最後はしっかりミステリーでした。病んでしまう人は痛みをまっすぐに受け止めてしまう。でも質が悪いのは、痛みに気づかない鈍感さから周囲を傷つける人間です。私はどちらかといえば後者なのではないかと慄然としました。私の周りにも合田医師のような人がいたら、心も身体も安心して悪意に立ち向かえるのに。鈍感力を身に着ける必要もなかったのに。歪んだ女性が痛々しくも、魅力的な登場人物たちのおかげで爽やかな読後感です。

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    2017年04月03日
  • ほおずき地獄~猿若町捕物帳~

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    猿若町捕物帳シリーズ第二弾。堅物の千蔭と年若い少女との縁談話から始まりましたが、まさかの結末に驚いてしまい、肝心のミステリー部分を忘れるほどです(笑)吉原の茶屋に幽閉された少女の謎と幽霊話を追うのですが、表題のほおずきから遊女の堕胎に関わる話かと思っていました。ほおずきの実には流産させる毒があり、昔遊女は望まない妊娠処理のためにほおずきを食べたり、鏡の裏の水銀を舐めたりしたそうです。実際は全然物語には関係ありませんでしたが、昔読んだ吉原文化を思い出しました。

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    2017年04月03日
  • 巴之丞鹿の子~猿若町捕物帳~

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    ネタバレ

    猿若町捕物帳シリーズ1作目。厳つい生真面目同心千蔭が、江戸の街で起こる連続少女殺人事件を追います。女形の巴之丞とそっくりな花魁梅が枝の二人の関係は、物語上重要だったのか微妙なところですが、今回ヒロイン的立場だった矢場で働く娘お袖と武家の大男小吉の二人はとても良かった。もちろん江戸時代にもそういう性癖(笑)はあったのでしょう。ドSなお袖とドMな小吉のコンビは身分の差を越えてきっとうまくいくはずです。魅力的な人物が多く、今後のシリーズが楽しみです。

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    2017年04月03日
  • 天使はモップを持って

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    清掃員と会社員の話。清掃員にしては若く可愛い女の子が会社中を全て掃除します。掃除する事によってどんなひとがゴミを捨てたか性格などもわかってしまうので、何かトラブルがあると、見当がつくのもはやいキリコさん。そんなキリコさんにひっぱられながらもだんだんと惹かれて行きます。掃除は苦手ですが、読んでると掃除している姿が楽しそうで、私もしようかなという気にすこしなってきます。

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    2017年03月27日
  • モップの魔女は呪文を知ってる

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    キリコは掃除の仕事をしながら日常のミステリーを解くお話し。制服を自分流に作り替えてお仕事を楽しんでいる様子が気持ち良い。読後感がよいのでまだ読んでいないものも読んでいきたい。

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    2017年03月24日
  • 胡蝶殺し

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    近藤さんが書く歌舞伎の物語が好きだ。
    ともすると閉鎖的な社会のように感じてしまう歌舞伎の世界が、近藤さんの物語を通して少しだけ身近なものに感じられる。
    歌舞伎の世界に生きている人たちの、外からはうかがい知ることが出来ない厳しいしきたりや稽古に励む日々。
    ミステリー感もサスペンス感もほとんど感じられないが、読んでいて引き込まれるものがあった。

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    2017年02月16日
  • 寒椿ゆれる~猿若町捕物帳~

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    猿若町捕物帳シリーズ4作目。

    猪鍋屋で食中毒事件が起こり、その後死人まで出てしまうという「猪鍋」、巴之丞が娘に襲われ犯人を捜す「清姫」、北町の堅物同心・大石が金貸を襲った一味の仲間と疑われる「寒椿」という3編を収録した連作短編集。

    男前だが女心に疎い堅物の同心玉島千蔭、人気女形役者の巴之丞、聡明できっぷのいい吉原の花魁・梅が枝、千蔭の義母お駒などなど、前作までに登場した人が今作でも総動員し、それぞれ活躍しています。
    どのキャラも脇とはいえないくらい存在感があふれていて、かつ物語も高いレベルで安定しているので安心して読み進めることができました。

    どの短編も事件が起きてその謎を解く、という流

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    2017年01月04日
  • ふたつめの月

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    「賢者はベンチで思索する」の続編。最初こちらを先に見つけ、表紙に惹かれて読もうとして続編であること気づいて「賢者~」を先に読んだのでした。
    この表紙絵大好きです。

    契約社員から正社員になったとたんクビにされた久里子。
    弓田くんはイタリアに行ってしまい、ただの友だちだったのかと悶々。
    そんなもやもやとした生活で出会う出来事を、あの老人に相談しながら少しずつ前向きになっていく姿が心地いい。

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    2016年12月22日
  • にわか大根~猿若町捕物帳~

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    猿若町捕物帳シリーズ3作目。

    前作までの長編とは違い、今回は「吉原雀」「にわか大根」「片陰」の3編収録の中編集。

    どの話もどこか心に引っかかりが残り、苦い味わいがたまらないです。
    吉原の花魁、女形の役者といった一見華やかな世界で生きる人々が見せる哀切や鬱屈の凄みに魅せられます。
    謎の背景にある人間関係を丁寧に明らかにしていくことで見えてくる悲しい真実に、心を揺さぶられました。

    どのお話も良かったのですが、最初のお話の「吉原雀」が好みでした。
    吉原で3人の遊女が相次いで死に、連続の死に不審を抱いた同心の千蔭は死因も異なるそれに関連性を見出すことはできず。
    しかし、彼女たちを結ぶ「雀」という

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    2016年12月14日
  • 賢者はベンチで思索する

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    近藤史恵さんの小説は取り上げるテーマは様々ですが、隠し味的にミステリーの要素があり引き込まれます。
    今回は専門学校を出たけれど思うような就職が出来ず、ファミレスでアルバイトをする主人公(女子)が、客として出会う謎の老人との交流を通して、ちょっとした事件を解決していきます。そして、やがて謎だった老人の正体が明らかになります。可愛いワンちゃんたちも登場するところも魅力です。

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    2016年12月03日
  • 賢者はベンチで思索する

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    フリーターの久里子は、ファミレスでいつも同じ席に座り一杯のコーヒーで何時間もねばる老人と公園で出会う・・・日常の謎の連作短篇。
    折り目正しい感じの文章に引き込まれました。
    最後は思いがけない展開・・・。
    お客さんの事情っていろいろ想像してしまうなあと接客業してるだけに興味深かった。

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    2016年12月02日