【感想・ネタバレ】巴之丞鹿の子~猿若町捕物帳~のレビュー

あらすじ

江戸で若い娘だけを狙った連続殺人が起こった。南町奉行所同心の玉島千蔭は、殺された女が皆「巴之丞鹿の子」という人気歌舞伎役者の名がついた帯揚げをしていたことを不審に思う。そして、巴之丞の蔭に浮かぶ吉原の売れっ妓。調べが進むなか新たな被害者が――。はたして真犯人は!? 大藪春彦賞作家・近藤史恵の時代ミステリー小説シリーズ第一作!

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ネタバレ

時代ミステリー小説、猿若町捕物帳シリーズ1巻、江戸の町では娘だけを狙った連続殺人が起きる。南町奉行所同心・玉島千陰は殺された女が「巴之丞鹿の子」という人気役者の名がついた帯揚げをしていたことを不審に思う。巴之丞に会いに猿若町へ出かけた千陰は、殺人に使われた鹿の子には偽物が存在すると聞かされる。犯人の狙いは一体何なのか?。堅物の若旦那同心・千陰に仕える癖のある小物八十吉、隠居した父親千次郎は千陰と全く違う性格、登場人物それぞれに個性があり、謎解きも納得。これから先購入済みのシリーズ読むのが楽しみ。

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2014年05月29日

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江戸時代の捕物帳。
タイトルは凶器の帯揚げの名。
瓜二つの役者と遊女、
町娘と無口な侍、
登場人物誰もが怪しく、最後まで目が離せない。
ラストも歌舞伎の趣向を取り入れて一芝居打っており、とっても粋な謎解きとなっている。

ロードレースに江戸時代、どんな題材も一級の推理小説に仕上げる筆者と、
女形も男形も完璧に演じる巴之丞の姿がオーバーラップした。
しばらく近藤史恵氏から目が離せない。

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2019年05月22日

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2014.12/10 まさかの5作目初読だったんで1作目から始めます;^_^A まずページを開くと文字が詰んでないのに驚かされます。それなのに読んでみると、時代の空気をしっかりと感じさせるところは近藤さんの言葉選びの力量なのでしょうか。事件としては犯人像が今ひとつですが、1作目から主人公たちのキャラクターも際立ってるし安定してます。

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2018年01月08日

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猿若町捕物帳シリーズ、第一弾。
ずいぶん変わった順番で読んでしまった。
シリーズ作品のうち、後の3作を読んでしまって、ここで初心に還る。
しかし、古い作品だとて、つたないということは全然なかった。

人気役者のグッズで若い娘らが殺人者の手にかかる。
(この辺、現代物にも応用できそう)
それと並行して、呉服屋の妾の娘の縁談と、特殊な性癖を持つ武士との関わりが描かれる。
シリーズ物の最初ということで、人気女形・巴之丞と、同心・玉島千蔭がお互いに信頼を得るまでのあれこれが描かれる。
何か関わり合いがあるだろうなと思った、ふた筋のエピソードが、最後にすとんと落ちるのだ。
面白かった。

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2017年07月09日

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ネタバレ

猿若町捕物帳シリーズ1作目。厳つい生真面目同心千蔭が、江戸の街で起こる連続少女殺人事件を追います。女形の巴之丞とそっくりな花魁梅が枝の二人の関係は、物語上重要だったのか微妙なところですが、今回ヒロイン的立場だった矢場で働く娘お袖と武家の大男小吉の二人はとても良かった。もちろん江戸時代にもそういう性癖(笑)はあったのでしょう。ドSなお袖とドMな小吉のコンビは身分の差を越えてきっとうまくいくはずです。魅力的な人物が多く、今後のシリーズが楽しみです。

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2017年04月03日

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とても読みやすい時代ミステリー小説。解説を読んで、この読みやすさが作者の優れた表現力にあることが納得できた。自分の目で見たことのない時代ものにも関わらず、文章を読みながら何故かイメージが浮かんできた。短い文章で淡々と進んでるようでも、登場人物の気持ちが伝わってくるようだった。「世の中は大きなところで釣り合いがとれている」この言葉に、人生をもう少し広い視野で見ていこうと思った。

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2014年11月21日

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1巻ということもあり、登場人物の顔合わせの部分もあったのかもしれないけれど、出てくる人たちが魅力的で、面白かったです。長編だけれど、中編ぐらいの長さだけれど、満足でした。
堅物の同心、千蔭のキャラクターにちょっとなじめなかった。捕り物側は八十吉の視点で進むから、余計になのかな。今後どうなるのかが気になります。続きが読みたい。

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2014年08月06日

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決して長くない。
それなのに何でしょ、この充実感。

たぶん、登場人物とその人間関係の多面性が
うまく描かれているからだと思う。

欲張りかもしれないが、
もうちょっと江戸の風景というか、
情緒が描かれていると申し分ないんだけど。

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2014年04月20日

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猿若町捕物帳シリーズ第一作。
順番は異なりますが、第三作、四作を先に読んでおり、各キャラクターはおなじみなので、素直に物語の世界に入り込み、楽しく近藤ワールドを堪能しました。

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2013年01月28日

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江戸の町で起こった若い娘を狙った連続殺人を追う同心の捕物帳。
とっても読みやすいし、物語の流れ方も適度な感じで、面白いと思います。
2時間ドラマで見たい。

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2012年03月13日

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ネタバレ

前読んだ「寒椿ゆれる」のシリーズ1作目。長編とはいえ、かなり短い。もともと文庫として発売されたそうだ。梅が枝が意外とちょっとしか登場しなくて、巴之丞の方がよく出てきた。そりゃそうか、タイトルに入ってるぐらいだもんなぁ。お袖と小吉の話が良かった。こういう恋愛をしたいものだ。

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2011年10月30日

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「にわか大根」(シリーズ三作目?)を先に読んで面白かったので、最初からと思って読みました。いや、なかなか良く出来た作品だと思います。全体としての謎と共に、登場人物各人がどういう人物であるか知りたくてどんどん読み進めてしまいました。シリーズの他の作品も読んでみようと思います。

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2011年07月17日

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巴之丞が探偵役かと思えばさにあらず。地道な調査と一瞬のひらめきで事件を解決に導き、大詰めでは芝居掛りでケレンを見せる手法が上手い。

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2011年08月19日

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〈再登録〉著者初の時代物ミステリ。殺された娘達は皆、「巴之丞鹿の子」を身に着けていた。事件と人気女形役者・巴之丈との関連は…?
梨園シリーズの作者だけあって、女形の巴之丞や、彼によく似ているという花魁の梅が枝など艶っぽい登場人物達が作品に華を添えていました。舞台設定は抜群なので、ミステリとしても幅が広がることを期待。

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2024年05月26日

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千蔭さんにも八十吉さんにも、
梅が枝も巴之丞にも会ったことあるはずなのに
初読みで混乱した。
復刊で、これがシリーズ第一作だったんだ。
知らなかった。

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2023年11月27日

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ネタバレ

 近藤史恵さんの猿若町捕物帳シリーズ、順不同で読んでますが、これが第1巻のようですw。「巴の丞鹿の子」、2008.12発行。堅物同心玉島千蔭と千蔭に思いを寄せる花魁梅が枝、進展はあるのか(^-^)

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2023年10月25日

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近藤さんの捕物帳…初読みです。
シリーズ物なので楽しみにしてました♪
キャラが良くないとシリーズはつまらないし…

第一弾は巴之丞という女形に関する殺し。

真面目で堅物同心・千蔭と手下達が事件を追うのだが更なる犠牲者が…

千蔭のキャラが良いです(^ ^)

サラッと読みやすい時代物でした♪

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2023年01月30日

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近藤史恵さんの他の本を読んで来ました
時代小説としても十分楽しく伏線も生かされ満足です、ただし、タイトルの文字変換のし辛いこと!!!読みたい本は登録するので覚えやすい&変換しやすいモノにしないのは損してる気がします。ましてや第1巻ですしね!

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2022年02月13日

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 時代ミステリー「猿若町捕物帳」シリーズの第1弾。
 時代物ではあるが、ミステリー要素が強く、また人物描写や人物相関も丁寧に描かれているため、時代物をあまり読まない人にもおススメの作品。ページ数も200ページ弱といったところなので、割と短時間で読み切ることができる。個性的な登場人物が多く、その人物像を考えるのも一つの楽しみ方であるように思える。
 ミステリーではあるが、硬質な謎解きというよりは、読後にハートウォーミングな印象を受ける作品となっている。

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2020年02月24日

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猿若町捕物帳シリーズ第一弾。
人気歌舞伎役者の名がついた帯揚げをしていた娘が殺された。
南町奉行所同心の玉島千蔭は岡っ引きの八十吉と共に捜査開始。
その中で歌舞伎役者の水木巴之丞と、吉原の梅が枝と知り合う。
このキャラ達が凄くステキに描かれている。
たぶん、主要キャラが全て登場してます。
割と淡々と進んでいくんだけど、キャラがいいので
すごく読みやすくて楽しかったです。
これは続きが読みたくなります。

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2018年09月17日

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ネタバレ

シリーズ1作目。3,4,2,1の順に読んでしまったため、少しネタバレ気味。やはり順番通りに読むべき。キャラクターが生き生きしている。

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2017年09月01日

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ネタバレ

江戸で若い娘だけを狙った連続殺人が起きるが、被害者は皆、人気の女形・巴之丞の名を冠した鹿の子の帯締めを身に着けていた。
同心・玉島千陰はその帯締めを縁に巴之丞と出会う。
下手人の狙いは一体何なのか。調べが進むなか新たな被害者が―。

ミステリーなのですが、キャラクター設定が個性的で際立っていて読みやすかったです。
同心の玉島千蔭は男前なのに遊びに興味のないカタブツで、それとは対照的に歌舞伎役者の巴之丞や花魁の梅が枝は妖艶で謎の多い人物として配置されています。
また、遊び人で砕けた性格の千蔭の父や、生真面目で不器用な部下の八十吉など、脇を固めるキャラも魅力的。
シリーズ第一作目ですが、どの人物もキャラがしっかり立ち上がっていると思いました。

千蔭が追う事件の流れが本筋ですが、その合間に、お袖という町娘のエピソードが盛り込まれています。
最終的にお袖の話と事件が繋がり鮮やかな解決に導くという手法で、ミステリーとしては常道なのですが、作者特有の湿気を含んだ淫靡な雰囲気や女性のたくましさが読んでいて心地良かったです。

背徳的だけど狂おしいほどに一途な愛を描いていて、心が揺らされました。
真っ当すぎる千蔭がそんな事件に関わるのが、皮肉めいていてこれまた面白かったです。

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2016年11月20日

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千蔭くんがいい男で八十吉もいい小者で、イケメンな役者巴之丞やお調子者の戯作者利吉、粋人の千蔭パパなど、登場人物がいい。
まだ第一作でこなれてない部分も目立ったが、いろいろなキャラで読めそうなシリーズ。短編の上手い作家さんなので、短編集も期待!

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2016年07月07日

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人気役者と同じ帯揚げをしていた女性が殺される事件が発生。
それは偶然なのか違うのか。

堅物そうな主人公がよいです。
しかし堅物というより、固物?w
とはいえ、譲れない所は普通(?)に怒っていますが。
あれです、ふだん静かな人が怒ると…を
地でいってる感じです。

堅物主人公と、どこかの下町の女性の視点で話は進みます。
どう繋がるのかと思いきや、なるほど…というより
犯人そこ!? という驚きが。
確かに、あちらにしてみればかなり切実な問題ですよね。
生活がかかってますし。
片方、駄目な男の見本ですか? という状態ですが。

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2013年02月10日

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ネタバレ

猿若町捕物帳シリーズ第一弾。
時代物ミステリなど以前は見向きもしなかったのに、面白く読める年代になってしまったようだ。

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2012年10月07日

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これは謎解きや推理小説と思って読んではいけないのだなと思った。では何なのかというと・・・何なのでしょう。冒頭の書き出しはとても怪しい雰囲気があって『いかにも』といったところなんだけれど。

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2012年09月24日

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この作家さんで時代小説~?っと思ったが予想以上に面白かった。文体があさのあつこさんの時代小説と似ているかな。情景うんぬんで読ませるのではなくミステリ要素で読ませる感じ。シリーズなのでこの先が楽しみ。

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2012年04月29日

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若い娘が続けて殺された。共通点は娘たちが、人気歌舞伎役者の巴之丞が使用していることで流行りの「巴之丞帯揚げ」をしていたこと。同心・千陰は娘たちの帯揚げが偽物だということを知り、そこから事件を追うが…。

シリーズ一昨目。時代物にしては読みやすいです。

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2012年01月12日

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一見、無関係なように見える二つの視点の物語が、交差した瞬間の気持ちよさ。

近藤さんの物語のつむぎ方は安定感がある。

堅物の同心・玉島千蔭。高倉健かってツッコみたくなる不器用さ。酸いも甘いも知り尽くした歌舞伎役者・巴之丞。この対比の面白さで6割がた許されている部分はある。言葉遊び的な面白さ。といえば、そんな感じ。

でも、キライじゃない。これはフタリの関係がどう変化するのかを楽しむのがよさげな感じw

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2011年07月04日

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堅物同心千蔭と巴之丞、梅ヶ枝シリーズ第一弾。この三人の出会いに絡んだ殺人事件と言った感じか。視点がいくつか変わって少し入り込みづらいがさらりと読めた一冊。

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2011年09月17日

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