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Posted by ブクログ
近藤史恵さん読書キャンペーンがそろそろおわりそうです。『天使はモップを持って』、キリコちゃんシリーズの第1作目。キリコちゃんと新入社員の大介の出会いから、社内の色々なトラブルを、解決していく連作短編です。
どの短編もライトに読めるので、気楽に読みたい方にオススメでしょうかね。でも、近藤先生らしく、人間のもつ闇のようなココロ、粘着質な女性の内面と、男優位社会からぬけだせない男の弱さがチラホラブレンドされていますのでご注意を。
ワタシも女性ばかりの職場で20代を過ごしました。自分的には女性は優秀で、優しいなぁと思っていました。いい匂いするし。しかし、その女性先輩達はみな言っていましたね。
『女は怖いよ。裏ではドロドロだよ〜』って。
ふーむ。あなたも女性ですよね、ドロドロなんですか?
っていつも思ってましたよ、私は。
Posted by ブクログ
女性の多い職場で可愛がられる?いじられる?草食男子な新入社員。
強気でマイペースな掃除の女の子とは、正反対で良いコンビなのかも。
それぞれ短編になっていて、スポットがあたる人物もいたりして、わかりやすいかと思いきやミスリードされていて。
軽く読めるけど読み応えもありました。
掃除の人って、その建物で働く人からすると、いてもいないような存在なのかな。
いなくなって初めて気付くような。
綺麗なオフィスであることの有り難さ、当たり前に思ってはだめですね。
公共の施設でもそうですけど、誰かが掃除してくれてるから綺麗なんだってこと、忘れてはいけない。
掃除の仕事に熱意や誇りを持ってる彼女は、モップを持つ姿もきっと輝いている。
仕事に対する姿勢とか思いとか、とても素敵だなと思いました。
ラストの短編は、しっかりトリックにひっかかって驚かされました。
ま、終わりよければ全てよしです。
Posted by ブクログ
オペレータールームに配属された新入社員の梶本大介。
この会社には一風変わったキリコという女性の清掃作業員がいた。
ミニスカートや、ピアスをいくつもつけた派手な外見。
それでいて彼女の掃除後には塵一つ残らないという一流の腕。
彼女は社内で起きた様々な謎を次々と解決していくが・・・。
ホームズ役のキリコとワトソン役の大介が、オフィスで起こる様々な事件をキリコの職業柄身についた洞察力と情報収集力で次々と解決していくという、テンポの良い流れに乗ってさくさく読めちゃうミステリ短編集です。
謎も小粒で一見ライトなのですが、その動機や背景にはシビアで重いものが隠されています。
女性社員活躍を阻む保守的な会社組織、不倫、セクハラ疑惑、摂食障害、マルチ商法などなど、見本市のごとく女性社員を巡るありとあらゆるトラブルが陳列されています。
女性が働く上でのトラブルが事件のカギとなっているのですが、キリコを通してあらわになる作者の女性たちへの視線は優しく、さりげないエールを贈ってくれているようで温かい気持ちになれました。
やはり会社組織って未だに男性中心の論理で動いているので、女性はその中で働いていると思うようにいかないことも多く忸怩たる思いを抱えたり諦めも感じることも多いんですよね。
すごくわかります。
その上、女性同士の僻み嫉みにさらされ、ままならない状況につき動かされて事件を起こしてしまったり歪みを他人にぶつけてしまうこともあるかもしれない。そんな気持ちもわかります。
でも作者は、単純明快な解決には至らないものの僅かでも希望の道筋を登場人物たちに用意してくれるのです。
受け止めてくれる安心感をもって読むことができました。
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小説・文芸
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