近藤史恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「最後のおたより」がテーマの短編集。
半分近くが初めて読む作家さんでした。
「おたより」と言ってもパッとイメージする「紙の手紙」ばかりじゃない。その形は本当にさまざまで、次はどんな“おたより”ストーリーなのか楽しみに少しずつ読み進めました。
特に好きだったのは、
「もうひとつある 鷲宮家四訓」大崎梢
「猫への遺言」柴田よしき
「そのハッカーの名は」福田和代
家訓の謎が気になって引き込まれたもの、
夫の猫に宛てた手紙から愛情を感じたもの、
ちょっと異色でミステリーっぽい雰囲気のもの、
趣向は異なりますが、どれもラストは優しく、晴れ晴れとした気持ちになりました。
矢崎存美さん「たからのちず」は -
Posted by ブクログ
とりあえず とても読みやすい。
冒頭のだらだら感を抜ければ後はすらすら読み進められる。
ただ、
・これ必要だったか?という人間関係模様
(ホテルという舞台上 そういう風に描きたかったのかな)
・細部に散らされるキーワード設定に
関心は持てたけどハマれなかった
(内容はわかったけれど 結末に関連してくるかと言われると「?」)
・某人物の、突き放すような台詞の意図が未だによくわからない
という感じ。
本も厚みはないから、
軽い気持ちで読むリハビリ推理小説には良いかも。
がっつり推理が好きな人には物足りないだろうな~と思った。
いつも辞書片手に本を読んで
気になった色々を書き残したりし -
Posted by ブクログ
ネタバレ初めて読む作家さんだった。
けんごさんが紹介しててすごく読みたくなった本。
短いし面白くて2日で一気に読んだ。
休みの日に半分以上時間を忘れて没頭できた。
昭和時代の話から始まって団地に住む3人の女子中学生の不思議な繋がりが主の話でミステリっぽいかんじだった。
主人公は地味な友梨、そして顔のいい里子、都会的な真帆の三人の話。
里子の受けた虐待が性被害で祖父と寝てたってだけで(当時まだ小学生)そんな恐ろしいことになる?って信じられなかったけど本当に起きてたみたいで気持ち悪さと話としての信じられなさが強かった。
隣の部屋で他の家族寝てるのに?しかも両親もわかってた上で?そんなことあるのか?未だ