近藤史恵のレビュー一覧

  • ねむりねずみ

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    まず、歌舞伎に詳しくなくても理解出来るレベルの内容なので、読みにくい印象は無かった。まぁ、気になる人は調べた方が感情移入しやすいのかもしれないが、調べなくてもストーリー的には問題がなかったと思う。
    作者が歌舞伎好きなのが伝わるくらいにはちゃんと描かれているが、誰が読んでも困らない話しにまとめられるのは凄いと思う。解説にもあったが、お馴染みのメンバーでの続きが読めたら嬉しいな、と思うほどにはキャラが出来ていた。

    余談になるが、久しぶりにミステリーを読んだら楽しかった(笑)どうなるのか推理、予想するのはもちろん、それが当たってたり、違ったりするだけで楽しめた。
    特に今回のは予想できる所はもちろんあったが、そう落としたか、とゆう面もあり、標準値としている星3を付けられた。芸術家ならではの落とし方、とも言える。
    他にも歌舞伎に関する話しの巻があるみたいなので、そちらも読んでみたい。

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    2026年09月13日
  • アンソロジー 隠す

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    誰にも言えない 松尾さん
    ぜんぜん想像できなくて好き。

    甘い生活 近藤さん
    人の真似ばっかりしてた自分の小学生時代を思い出してしんどかった。

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    2026年09月12日
  • おはようおかえり

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    亡くなった人が生きてる人間の体に入ってきて、手紙を探してくれと言い出すという、今どきの話を近藤史恵さんが書くとこうなるか。状況もよくわからないまま、違う時代に生きた人が口を出してきたり引っ込んだりしながら、立場も性格も対照的な姉妹が、進路の選択に心底のもやもやを見せつつ話が進んでいく。
    最後は、そういうこと!?というオチでしたが、ここにも、もやもやな気持ちがあったんだろうなと、うまくまとめています。もう少し長編でもよかったように思いました。実写ドラマ向けですかね。朝ドラでこういうのもいいのでは。

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    2026年09月12日
  • スーツケースの半分は

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    旅が好きだ。
    ただ、荷物が多いのが嫌いだから極力スーツケースは使わないようにしている。
    相棒はショルダーバッグ。
    この物語では、「旅行」がテーマになっているが、思い思いの荷物を抱えて旅に出ている。そんな感じ。
    旅行をする理由ってなんだろう?
    知らない土地で知らない経験をすること。
    非日常な自分を演じれること。
    自分にとっての旅行は記憶を作ることにあると思う。
    子供ができたらできるだけいろんな所に連れて行ってあげたいが、今はまだ、自分を連れて旅行に行きたい。
    さあ、次はどこへ行こうか。

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    2026年09月06日
  • オーロラが見られなくても

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    美味しそうなタルト菓子の表紙に惹かれて、手に取った本書。

    オランダ、リトアニア、モロッコ、アイスランド、中国(ハルビン)などをを舞台にした五つの旅のストーリーが収録された短編集でございます。

    作中に出てくる街がどこも本当に魅力的で、実際の風景を検索して「どんなところだろう」とワクワクしながら読み進めました。
    中でも、第三話「ジブラルタルで会えたら」に出てきた、モロッコにある「シャフシャウエン」という青一色の幻想的な街は本当に美しく、写真を見た瞬間に思わず息をのみ、いつか私も実際に行ってみたくなりましたね。
    そして、作中に出てくる異国のフードの数々もどれも美味しそうでこちらも興味をそそられました。

    登場する主人公たちはそれぞれ日常に小さな傷や悩みを抱えているのですが、異国の景色や美味しそうなストリートフードに触れて、少しずつ心がほぐれていく姿に温かな気持ちになりました。
    劇的なハッピーエンドではなく、旅を通じて心のトゲが少しだけ丸くなり、「また日常に戻ってやってみよう」と思わせてくれる着地が近藤さんらしくて素敵ですね。

    ということで、まるで自分自身も一緒に世界を旅してきたかのような、素敵な読書体験を満喫させて頂きました。

    最初のページをひらくと〈KADOKAWA AIRWAYS〉のアムステルダム行きの航空券が挟まれているというのも心憎いですね~(^ー^)

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    2026年09月06日
  • ホテル・ピーベリー<新装版>

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    なにが原因で人生を踏み外してしまうかわからないなと思いました。順風満帆な人生を歩み教師になったのに教え子に愛情を感じてしまったのが運の尽きで退職。友人の紹介でハワイへの3ヶ月の旅先で遭遇した殺人事件。その真相を解くことで今後の人生をもっと前向きに自身を持って進んでほしいと思いました。

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    2026年09月05日
  • サクリファイス

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    読む前は本格派のロードレース小説だと思っていた。実際にリアリティはあってのめり込んでいた。ただ、前半に撒かれたものが後半になるにつれ発芽しミステリーの一面も出てくるとても面白い作品だった。その一連の流れを通した主人公の気持ちの変化なども面白い。
    ロードレースが好きな人でもまだ知らない人でも楽しめる作品だと思う。

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    2026年09月05日
  • マカロンはマカロン

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    ネタバレ

    ビストロ『パ・マル』3冊目。面白くて今回もあっという間に読んでしまった。でも個人的には、しみじみ楽しめる読後感とか情緒は『タルト・タタン』や『ヴァン・ショー』のほうがよかったかな、とも思う。
    『マカロン』で好きだった物語は、『ムッシュ・パピヨンに伝言を』と『マカロンはマカロン』。特に『ムッシュ・パピヨンに伝言を』は印象深かった。西田にとって今生の別れの品となるブリオッシュが、シェフの推理とブリオッシュの伝説によって実はジュリーの覚悟の証に覆される過程が鮮やか。ラストに女性のしなやかさと逞しさを感じる話だった。
    『マカロンはマカロン』も心温まる物語。三舟シェフの昔馴染が登場して、それだけで心惹かれるが、日本ではあまり知られていない(だろう)マカロンの知識が羽田野の常識や世界を広げるアイテムになるとは。マカロン、奥深いなあ⋯

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    2026年09月04日
  • タルト・タタンの夢

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    ドラマ「シェフは名探偵」の原作。ドラマも小説も楽しめました。千駄ヶ谷にあるカジュアルなフレンチレストランが舞台。

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    2026年08月31日
  • タルト・タタンの夢

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    読みやすかった〜!!
    フランス料理に縁がないので、普段とは違う、
    オシャレな読書時間を楽しめた気がします。
    都会の高級レストランではなく、下町のレストランなのも落ち着くし、親しみが持てて好きでした。
    謎解きがあるのも嬉しい!
    そして、働いてる人たちも個性的で面白かったです、
    特にシェフ!!(笑)

    フランス料理も気になるけど、個人的にはデザートにすごく興味がわきました!
    いつか食べてみたいです。

    「ぬけがらのカスレ」がいちばんお気に入りでした!

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    2026年08月30日
  • それでも旅に出るカフェ

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    「ときどき旅に出るカフェ」の続編。
    前作を読んだのは6年以上も前なので、もう一度自分のレビューを読み直してから取り掛かった。

    カフェ・ルーズを舞台に瑛子ら客が持ち込む小さな事件を店主の円が解き明かすといった話の作りは今回も変わらず。
    ただ、前作よりも謎解き要素が薄れて、悩めるカフェのお客さんへ円が気付きを与えるという感じに変化。
    その分、各話の結末がなんとなくスッキリしない締まり方で、この後あの人どうなるんだろうと思わされることも多く、ちょっとモヤモヤ。

    コロナ禍の只中のお話で、女性が一人でお店をやったり会社勤めをしたりがいつも以上に大変な時期にあって、家族のしがらみや結婚生活の不自由、男性の女性に対する決めつけと上から目線などなど女性が独立して生きていくことの不自由さについて取り上げられる。
    多分作者さんが日頃から問題意識を持たれていることなのだろうが、こちらも色々考えさせられ、上とは違った意味でモヤモヤ。

    不穏な話が出てくる終盤は前作と同様に読ませどころだったが、マンスプレイニング夫とそれに隷属する妻といった気色悪い夫婦の登場に、今回もまた肝の座った対応をする円には胸がすくものの、拭い去れない重苦しさは残って、またモヤモヤ。
    悪くない話なのだが、なんだか最後までスッキリと読み終えることができなかったのでした。

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    2026年08月31日
  • ホテル・カイザリン 電子再編集版

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    なんのかんの言って、人の悪意ほど怖いものはないのかもしれないと思った短編集。

    不動産屋がグルになって、一人暮らしの女の子を狙う話がしみじみ怖い… 犯罪が何度も繰り返され、それが常態化している過程が何とも言えず怖い…

    ゴールデンは可愛いので二歳は確かに短すぎる。うちの前のゴールデンレトリバーが死んでしまった時も8歳なんて短すぎる!と思ったものなぁ… まぁこれが10年でも20年でも動物が死んでしまうのに悲しみや後悔が皆目ない、ということはないのでしょうが。

    表題のホテルの話は、ストーリーはともあれ、こういう素敵なホテルには泊まってみたいものだと思いました。
    言語能力が発達すると発症する病気というのもしみじみ怖い… でも婿だったなら事の発端の彼の死は本当に血族にとっては無関係だったのでは?と今更思いました。

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    2026年08月28日
  • にわか大根~猿若町捕物帳~

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    近藤史恵の猿若町捕物帳シリーズの3冊目。吉原遊女謎の連続死を追いかける「吉原雀」、浮世絵師 歌川国克がいい味を出している表題作「にわか大根」セクシャルな展開にあっと驚く「片陰」の中編3編を収める。近藤史恵は、こういう時代物も書けるのか…。シリーズ1、2作目も読もう。

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    2026年08月26日
  • おはようおかえり

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    和菓子屋の姉妹、小梅とつぐみ。
    私はどちらにもあまり共感出来なかった。
    在日韓国人二世のお父さん、遠い親戚のカレー屋のお兄ちゃん、話が広がりすぎな感も。

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    2026年08月23日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    標野凪
    「バター多めチーズ入りふわふわスクランブルエッグ」
    ★なんの魅力もない男に固執する話

    冬森灯
    「ひめくり小鍋」
    ★★★こんなお店あったら良いな

    友井羊
    「深夜に二人で背脂ラーメンを」
    ★★★★良き友をもったね

    八木沢里志
    「ペンション・ワケアッテの夜食」
    ★★初対面の人の言葉でそんなすぐ考え方変わる?

    大沼紀子
    「夜の言い分。」
    ★おばちゃんの会話劇って感じ。読み流した

    近藤史恵
    「正しくないラーメン」
    ★★★★素直になれて良かったね

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    2026年08月22日
  • タルト・タタンの夢

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    フレンチの知識がなくても美味しそうに思える料理の数々。
    謎解き要素は「その事情ならこういう理由だったのでは?」程度ながら軽妙。
    シリーズ化も納得の軽やかな読み心地でした。

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    2026年08月21日
  • オーロラが見られなくても

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    ネタバレ

    小説としてめっちゃ面白かった!!ってわけではなかったけど、旅の醍醐味とか旅でしか得られないものが詰まってたように思う。
    マイナス十二度のアイスキャンデーの
    嫌いになったものをもう一度受け入れることはできなくても、嫌いなものを他の嫌いなもので埋めたり、好きなもので和らげたりしながら生きていくことはできるかもしれない。
    っていう一文が好きでした。

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    2026年08月20日
  • 風待荘へようこそ

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    家族と別れて京都へやってきた眞夏。シェアハウスの仲間達が温かくて良かった。アイスランドは男女平等が世界一だそうで、少子化の日本も見習わないといけなくなるかもしれない。

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    2026年08月18日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    「夜のご褒美」といえばラーメン!!!!
    夜のご褒美って、ちょっと禁断なイメージ。

    だからこそ、ラーメンにまつわる2つのお話がとても良かった。ごちそうさまでした!

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    2026年08月16日
  • サクリファイス

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    ツール・ド・フランス開催中ってこともあり読んでみたら、まさかのミステリ!
    ロードレースの心理戦略が面白い。
    タイトルであるサクリファイスも意味を調べるとなるほどーとなりました!

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    2026年08月15日