近藤史恵のレビュー一覧

  • ねむりねずみ

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    また、幾つか歌舞伎の演目について学んだ感じです。
    浮世離れした、というのは歌舞伎役者さんにはよく合う形容かもしれない。
    現実離れしたくてお芝居を観に行く私にとっては、本当にそう思える。生活感なんて微塵も感じさせてほしくない。

    そんな歌舞伎役者さんの、哀しい哀しいお話。
    暗くて、けれど華やかな歌舞伎、万歳!

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    2013年04月04日
  • 散りしかたみに

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    自転車競技や歌舞伎などの、普段見られない世界を見せてくれる著者。
    梨園のしきたりや舞台の裏側の記述には、とても興味をそそられます。
    本作では本朝廿四孝を軸に、藤娘や鏡獅子の筋や台詞を知ることが出来て、それも楽しい。
    今泉探偵の活躍が続いたらいいのに。。。

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    2013年03月31日
  • ふたつめの月

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    短編集から気になって手に取った作家さん。
    シリーズ物の2作目だったのね。
    違和感なく読めた。1作目読んでからだったら更に楽しめたかもだけど、その分、1作目を読むのがまた楽しみだなぁ。
    とても好きな言葉が随所にあって、気遣いや空気感、キャラクターの魅力諸々、素敵なお話でした。

    たったひとつの後悔/パレードがやってくる/ふたつめの月

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    2013年05月30日
  • 巴之丞鹿の子~猿若町捕物帳~

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    猿若町捕物帳シリーズ第一作。
    順番は異なりますが、第三作、四作を先に読んでおり、各キャラクターはおなじみなので、素直に物語の世界に入り込み、楽しく近藤ワールドを堪能しました。

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    2013年01月28日
  • ふたつめの月

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    主人公くりこ 第二弾

    せっかく就職したのに、くびになるくりこ、でも、なぜか首になったのではなく、自粛退職になっていた。

    弓田君から幼なじみの女の子をしょうかいされ、相談相手になる

    赤坂からのたのみごと、弓田君との恋の関係に進展。

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    2013年01月11日
  • 演じられた白い夜

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    全体に漂う不思議な空気感が初めての感覚で、やや読み辛さはあるものの、著者のあとがきまで合わせて読むと、その空気感がマッチする。
    ミステリ要素を含んだ純文学のような不思議な感じ。

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    2012年12月22日
  • モップの魔女は呪文を知ってる

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    近藤史恵のモップの魔女は呪文を知ってるを読みました。
    天使はモップを持ってシリーズ、深夜の清掃員キリコが主人公のミステリー短編集でした。

    今作でも、ポップな服装で掃除をするキリコが4つの短編で活躍しますが、「第二病棟の魔女」のトリックがちょっと面白いと思いました。

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    2012年12月15日
  • 散りしかたみに

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    歌舞伎を舞台にしたミステリー小説。

    近藤さんの、少し重たい物語と
    人の感情の表現が、綺麗だけどほんのり暗い所が好きです。

    探偵・今泉シリーズなので、前回のものから順番に読むのかオススメです!

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    2012年12月01日
  • 茨姫はたたかう

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    生真面目な性格の書店員の梨花子は、マイペースの弟が学生の身で授かり婚して実家で嫁と新生活を始めることになり、気が進まないまま実家を出ることに。女性限定で探した引っ越し先で両隣になったのはホステスをしている気のいい礼子と、歯に衣着せず初対面でもズバズバ物申すイラストレーター早苗。まったくタイプの違う二人に挟まれ、最初は翻弄されるのですが、次第に打ち解け、風変わりな半共同生活にも慣れてゆきます。タイトルの「茨姫」は眠れる森の美女のことで、ハッピーエンドということになっているけど、勝手に追いかけてきてキスで起こされて、、、これってストーカーとどこが違うの??という問題を提起するキーワードです。整体師

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    2012年11月26日
  • モップの魔女は呪文を知ってる

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    素敵掃除人キリコシリーズ第3弾。
    『愛しの王女様』『第2病棟の魔女』で地下鉄に乗りながら半泣きしてしまった(இωஇ )

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    2012年11月23日
  • ふたつめの月

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    「賢者はベンチで思索する」の続き。
    本作は前作よりもダークな雰囲気が漂っていたけれど、今回も赤坂氏のかもしだす謎めいているけれど温かい感じが好きだった。
    くりちゃんと引田君のエピソードが一番ほっこりした。
    このシリーズもきりこちゃんシリーズと同様、好きだ!!

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    2012年08月21日
  • カナリヤは眠れない

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    面白かった。ヒトの心の弱い部分や闇の部分をさりげなく盛り込むのがものすごくうまい。そのおかげで、いい人だけ登場する作品とは異なり、単調なところがなくて最後まで一気に読める。

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    2012年06月22日
  • 茨姫はたたかう

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    整体師シリーズ2
    面白かった。
    主人公に言った力先生の「臆病は悪いことではないが、臆病でいれば守ってもらえると思うな」
    的なセリフはまさに自分に言われてる!と思った。
    自分の幸せは自分次第なのだ。

    力先生に診てもらいたい…

    謎解きが前作より驚きは薄かった。

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    2012年06月17日
  • ねむりねずみ

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    歌舞伎絡みのミステリということで読んでみたくて購入。面白い。ミステリとしてはややあっさりしているが謎は濃い。そして人間も濃い。ラストで暴かれる役者の本性に気持ちを完全に持っていかれた。役作りにそこまでやる彼に打ちのめされた。人殺しは嫌いだがこの男は好きだ。いや、実際人を殺めたわけではないし罪に問われることもしてはいないけれども。身近にいたらこっちの身が持たないだろうがそこまでの狂気も芸のため。こういう人間は好きだ。人としては駄目でも舞台の上で強烈な生を燃やす役者としては最高だ。

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    2012年06月03日
  • カナリヤは眠れない

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    たまたま目についたので購入。
    これがヒットで面白かった!一気読み!
    心と体って本当に通じてるんだなぁと思いつつ、主人公の気持ちが痛いくらい伝わってきて少し泣けた。
    この少しだけあるミステリー要素がすっごくいいです☆

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    2012年06月03日
  • 巴之丞鹿の子~猿若町捕物帳~

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    江戸の町で起こった若い娘を狙った連続殺人を追う同心の捕物帳。
    とっても読みやすいし、物語の流れ方も適度な感じで、面白いと思います。
    2時間ドラマで見たい。

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    2012年03月13日
  • ふたつめの月

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    「賢者はベンチで....」の続編。随所から女性の冷やかさ、不条理さが伝わってくる。飼い犬が登場することで、ほんのり癒される一面も。普通の女の子をここまでうまく表現できるってすごい。

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    2012年03月01日
  • 茨姫はたたかう

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    白馬に乗った王子様とストーカーとは、どう違うのか?
    犯人がものすごく分り易かったけどサスペンスとしてだけでなく、楽しめる作品でした

    カナリヤ~を読んでいないと話は分かりづらいかもしれない

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    2012年01月24日
  • ふたつめの月

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    人ってかわいいなぁとか思ってしまうお話ばかりでした。
    すれ違ってすれ違って、結局からまわって振り回されて。
    それでもやっぱり久里子はそんな人たちが大好きで、これからも大事にしていくんだろうなぁ。


    近藤先生の世界はどれもやるせなくて、でもあったかくて大好きです。

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    2012年01月23日
  • 寒椿ゆれる~猿若町捕物帳~

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    猿若町捕物帳シリーズ第4弾。
    主人公千蔭にまたも見合いの話が舞い込んで・・・

    というのを下敷きにしつつ短編3本。
    これまで通りあまり重苦しくもなく、気軽に楽しめる良作。
    今回は新キャラで見合い相手の「ろく」さんがなかなかにいい味だしているんですが・・・残念ながら今後はでないかな?

    肩の凝らないシリーズでいいですね。次回作も期待。

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    2012年01月04日